2010-11-30

1130 津野山神楽。高知県梼原

神楽も、もう見納めになった。
四国に来て一番はまった
民族芸能かもしれません。
6回くらい見たことになる。
でも、まだ地域の行事はあるので、
あと4ヶ月、地域の行事を楽しもう。

●乙亥大相撲:No. 3493 2010.11.30

梼原座。高知県梼原町

今日は霧が深い。
車のフロントガラスは、
今日は凍っていたなかった。
今日はそれほど寒くないようだ。
朝起きた時は、寒くて、
いつも明け方寒さで目が覚める。

今日は、野村で乙亥大相撲がある。
8時過ぎには、支所を出る予定である。
夕方までいろいろなプログラムが行われる。
楽しみである。

2010-11-29

●退出ゲーム:No. 3492 2010.11.29

初野晴著「退出ゲーム」
(ISBN978-7-04-873898-9 C0093)
を読んだ。
これは高校生が主人公の
連絡短編集である。
それがミステリーとなっている。
なかなかこったつくりの作品集で
作者の力量がすごいことがわかる。
なかなかいい作品であった。

1129 キャンドルナイト。高知県梼原

27日におこなわれた
梼原のキャンドルナイト。
龍馬博を記念して
行われている一連の行事だ。
キャンドル作家が、
キャンドルに印刷したり、
グラデーションキャンドルをつくったり、
きれいな灯りが灯されていた。

●選挙:No. 3491 2010.11.29

キャンドルナイト。高知県梼原町

今朝も冷え込んでいる。
車でこようとしたら、
窓がすべて凍っていて、
溶かすのに時間がかかった。

昨日、愛媛県知事選が終わった。
私は住民票を移していないので、
選挙権はないが、
気になっていた選挙でもあった。
前松山市長の中村氏が大勝。
小松氏とは大差となった。
小松氏は、地質学者で
大学の先輩にもあたり、
何度も酒を酌み交わした仲だ。
ただ、近年は交流があまりないが、
年賀状の交換はしている。
知り合いが登場した選挙としても
気になっていた。

明日、明後日と乙亥大相撲がある。
プロ力士にがきて、
アマチュア力士と本気で対決するそうだ。
アマチュアが勝つこともあるそうだ。
なかなか見ものだそうなので、
前売り券を購入した。

2010-11-28

1128 らっきょの花。高知県入野

らっきょの花が
咲いているのをはじめてみた。
ピンク色の可憐な花だ。
それが畑一面に咲き乱れる。
最盛期は少し過ぎているが、
遅植え株の畑は、
まだいっぱい咲いているところがあった。
何度も入野に来ていたが、
念願のらっきょの花を
やっと見ることができた。

●津野山神楽:No. 3490 2010.11.28

キャンドルナイト。高知県梼原町

今朝も冷え込んでいる。
今日も晴れだ。

愛媛県知事選の投票日なので、
支所もなんとなくあわただしい。
天気がいいので
投票率も上がるのだろうか。

昨夜、梼原のキャンドルナイトというイベントにいった。
夜の5時に点灯だから、
それに間に合うように行った。
夕食はテントの売店で。
目的は、キャンドルよりも
津野山神楽だ。
私に神楽の楽しさを教えてくれたものだ。
演目自体は同じだが、
津野町の神楽とはやはり
だいぶ違う。
津野町の神楽は古来の荒々しさを残し、
神事の趣が強い。
一方梼原の神楽は穏やかで
見やすいものになっている。
いずれも甲乙付けがたいよさがある。
これが今年の津野山神楽の最後となるようだ。

2010-11-27

1127 石積み。高知県五色の浜

調査は以前にもいったところ。
露頭の場所がよくわからず、
見やすいところだけをみ手て帰った。
後で調べたら、
難所を越えたところに
見るべきところがあった。
今回はそこを目指した。

●冷え込み:No. 3489 2010.11.27

層状チャート。高知県五色の浜

今朝は冷え込んでいる。
いつものように低い雲が
かかっているので、
上空の天気がわからないが、
晴れてきそうだ。

調査のデータを整理していた。
まだ少し残っているが、
あと半日ほどで終わりそうだ。
できれば、論文の構想を考えていこう。
そちらのデータの整理を
はじめなければならない。

支所は、明日の県知事選挙に備えて
あわただしくなっている。
毎日期日前投票があるので、
それに人が割かれている。
暖房も入るので助かる。

2010-11-26

1126 薄皮饅頭。西予市城川

先日、公民館の講演会のあと、
館長からお土産にいただいた
地元で有名な薄皮饅頭。
饅頭以上に有名なのは、
その店主。
夕方の懇親会で飲んだとき、
意気投合した。
いろいろと地元の人と知り合うと
いろいろ面白い人に出会う。

●ハードな調査:No. 3488 2010.11.26

ススキ。高知県帷子崎

24日に調査に出た。
以前見れなかったところを、
再度見に行った。
予想通り、
かなり険しい道のりだった。
日帰りも可能な距離だが、
体力的にはダウンした。
近くのよく泊まるホテルを昼に予約をいれた。
最後の目的地の調査が終わったら、
筋肉痛になった。
日ごろ運動していたが、
やはりそのような運動量では、
ハードな調査には太刀打ちできなかった。
体力の衰えを感じた。
しかし、日々の運動をしていなかったら、
今回の調査はできなかったのだろうな。

●1/2の騎士:No. 3487 2010.11.26

初野晴著「1/2の騎士」
(ISBN978-4-06-182542-0 C0293)
を読んだ。
表紙が少女マンガ的なので、
少々戸惑ったが、
内容は充分読み応えのある内容であった。
ファンタジーとミステリーが混じった、
展開である。
ミステリーとしても、
充分練られたものだと感じた。

2010-11-25

EarthEssay 4_96 鳥巣石灰岩:西予11月

EarthEssay
4_96 鳥巣石灰岩:西予11月
を発行しました。

城川は、地質学的に見所がいくつかありますが、
古生代や中生代の化石が産出することでも有名です。
その地質学的研究は、
今も継続しています。
今回は、観光客が見れるような場所での
研究の一端を紹介しましょう。

2010-11-23

1123 諏訪神社。高知県津野町芳生野

祈りをささげる儀式。
そんな祈りが、
葉っぱ一つの中ある。
伝統は、
そんなしきたりの中にあるのか。

●講演会:No. 3486 2010.11.23

棟の木。西予市城川

今日は、晴れ。
心地よい天気である。

午前中は公民館で講演会。
多数の人が集まってくださったので
驚いた。

明日も天気がいいので、
高知で見残したところを
見にいきたいと思っている。
日帰りできるかどうか微妙なところ。
泊まる準備をして出かける。

2010-11-22

1122 諏訪神社。高知県津野町芳生野

薄暗くしか外からの光がないとき、
たとえ昼間でも、
ろうそくの明かりが映える。
そんな場には、荘厳さが漂う。

●酔い覚まし:No. 3485 2010.11.22

諏訪神社。高知県津野町芳生野

今日は、雨である。
寒さはそれほどではない。
昨夜は満月で晴れていたから、
朝も晴れて冷え込むかと思ったら、
雨で予想が外れた。

昨夜は友人宅で飲み会があった。
近所の友人夫妻も途中から合流された。
皆酒が好きな人たちだから、
遅くまで飲み会が続いた。
私は、5時過ぎからはじめて、
12時過ぎまでお邪魔していた。
最後は、だいぶ眠くなっていたが。
ご夫婦と歩いて帰ったら、
酔い覚ましになった。

2010-11-21

1121 諏訪神社。高知県津野町芳生野

祭の参拝者、見学者向けの料理を
その場で用意する。
竹串は現地作成。
手馴れた地元の人が、
さっさとつくる。

●デジタル地質図:No. 3484 2010.11.21

諏訪神社。高知県津野町芳生野

今日は、霧が深い。
しかし、暗いので
上には雲があるのかもしれない。

昨日も今日も、講演会の準備。
そのついでといってはなんだが、
地質図のデジタル化を行う。
これがなかなかの手間である。
下図はあるが、
作成には、膨大な時間がかかる。
いったんできれば、
デジタルは楽なのだが、
最初が大変である。
可能な限り、進めていこう。
でも最優先は講演の準備である。

2010-11-20

1120 高野三嶋神社。高知県津野町

「山探し」は般若のような面をつけて、舞られる。
金山彦のお使いが、
紛失した宝剣を探し歩き、
最後に見つけて終わる。
そのときに憂愁、憤怒、そして歓喜へと
表情を変えていくのが見所。

●津野山神楽:No. 3483 2010.11.20

紅葉。高知県津野町

今日も雲が低く、
うっすらと霧がかかっている。
冷え込みもほどほど。

昨日は昼前から津野山神楽を見にいった。
まだ何箇所かで行われるようだが、
日程の関係上、
これで神楽を見るのは最後になりそうだ。
寒かったが、厚着をしていたので、
なんとか耐えられた。
帰りに温泉に入ったが、
下半身がなかなか温まらず、
頭だけがボーっとしてきた。
疲れたので、
早めに布団に入った。
体調は戻ったので、
今朝はいつもどおり
6時半には支所に来ている。

●環境問題のウソ:No. 3482 2010.11.20

池田晴彦著「環境問題のウソ」
(ISBN4-480-68730-0 C0251)
を読んだ。
口調が結構、きつい言い方だが、
内容には共感できる。
論理も常識的だ。
でも、国、メディア、一部の人が
強行に突き進めた結果、
戻れない状態が起きている。
間違いは正すべきだし、
主張も時には変える勇気も必要だ。
知り合いが批判の対象になっていた。
複雑な気持ちだが、
論理は論理だ。

2010-11-19

1119 高野三嶋神社。高知県津野町

恵比寿は見学者の中から
釣りをする。
釣るのはご祝儀。
今日は大漁だったようだ。

●さあ、はじめよう:No. 3481 2010.11.19

紅葉。高知県津野町

今日は霧がかかっている。
霧が晴れたら、青空が広がりそうだ。

昨夜は疲れていたせいだろうか、
布団に入って本を読むのだが
少し読むと眠くなった。
そのまま寝た。
寝る時間が早すぎたようで、
4時前に目が覚めた。
起きるのは早いので、
本を読み出した。
しかし、再び眠くなったので、
寝て目が覚めると6時半だった。
寝過ごしたと思って飛び起きた。

昨日から、講演会の準備をしている。
ただ、昼には神楽を見に行く予定なので、
午前中に集中して行わなければならない。
午前中に集中してやるのはいつものこと。
さあ、はじめようか。

2010-11-18

1118 北川河内五社神社。高知県津野町

神楽は、地域の祭でもあり、
1年間無事に育った子供たちの
「悪魔祓い」という意味と、
町の人の仲間入りとして
紹介するという意味もあるそうだ。

●小学校で授業:No. 3480 2010.11.18

ホオヅキ。高知県津野町

今日は晴れで、冷え込んだ。
でも秋晴れは気持ちいい。

午前中、小学校で授業をしてきた。
2校時分の授業のあと、
校長先生と話し込んで昼前になった。
来週の公民館での話があるので、
その準備をしなければならない。
まあ、半分くらいはできているので、
あとはツメの作業をしていく必要がある。

●地球温暖化スキャンダル:No. 3479 2010.11.18

S. モシャー T. フラー著「地球温暖化スキャンダル」
(ISBN978-4-535-78652-3 C1040)
を読んだ。
IPCCの第四次報告書に深く関わった人に、
どうも科学的データの取り扱いや
執筆に関わる点で不正があったというスキャンダルを
詳細に示したものである。
日本のある論文では、
問題ないという発言であったので
半信半疑に読んだ。
話半分にしても、
充分IPCCの内容には検討の余地が
あることは明らかだ。
日本でこの事件を大きく伝えないのは、
なぜだろう。
不思議だ。
経緯を見守っていきたい。

●地球温暖化スキャンダル:No. 3479 2010.11.18

S. モシャー T. フラー著「地球温暖化スキャンダル」
(ISBN978-4-535-78652-3 C1040)
を読んだ。
IPCCの第四次報告書に深く関わった人に、
どうも科学的データの取り扱いや
執筆に関わる点で不正があったというスキャンダルを
詳細に示したものである。
日本のある論文では、
問題ないという発言であったので
半信半疑に読んだ。
話半分にしても、
充分IPCCの内容には検討の余地が
あることは明らかだ。
日本でこの事件を大きく伝えないのは、
なぜだろう。
不思議だ。
経緯を見守っていきたい。

EarthEssay 3_93 巨大火山噴火:丹沢山地 4

EarthEssay
3_93 巨大火山噴火:丹沢山地 4
を発行しました。

丹沢には、比較的新しい時代の火山岩があります。
その火山岩は、火山噴火をともったはずです。
新しければ、
その噴火による火山灰が残されているかもしれません。
これは、結果論で、
実際には特異な火山灰の発見から、
火山の探求がスタートしました。

2010-11-17

1117 高野の三嶋神社。高知県津野町

昨日も津野山神楽を見に行った。
高野の三嶋神社でおこなわれた。
10時から始まるというのを
聞いていたので、
それに間に合うようにいった。
10時過ぎから神事がはじまり
その後、神楽の最初の部分がはじまった。
昼には、小学生による
御神幸「おなばれ」の踊りがあった。
その後、本格的な神楽があった。
悪魔祓いがあったので、
今年お初参りと七五三もあった。

●三嶋神社の神楽:No. 3478 2010.11.17

ススキ。高知県津野町

今朝は雲が覆っているので、
昨日よりは冷え込みはましである。
しかし、明け方は寒いことには違いない。
起きたらストーブをつける。

昨日も津野の神楽を見に行った。
昨日は高野の三嶋神社でおこなわれた。
10時からはじまり、
4時過ぎまでやっていた。
短いと聞いていたが、
神楽もたっぷりやった。
神事の始まりで、
御歌(みうた)という神様を呼ぶ
黒田節のようなメロディーの歌から始まった。
長かったが、面白かった。

今日は溜まった仕事を
こなしていかなければならない。
小学校のほうはほぼ準備ができているから、
最後の推敲と、
完成原稿の印刷、コピー、
そして資料の準備である。
それよりも、大量の写真の整理が大変だ。
昨日神楽の録音もしてみた。
音ははじめての対処だ。
いろいろ試していこう。

2010-11-16

1116 津野山神楽。高知県津野町

昨日津野山神楽を見に行った。
国の無形民族文化財の
土佐の神楽の一つである。
昨日は17つの舞
すべてが行われた。
9時から始まり、
4時過ぎまであった。
そこでは土佐の皿鉢(さわち)料理が
振舞われた。
私もご相伴にあずかった。

●津野山神楽:No. 3477 2010.11.16

五社神社。高知県津野町

今朝は快晴で、冷え込んだ。
車の窓が凍っていた。
車で出るのに窓の霜を
融かさなければならなかった。

昨日は津野山神楽を見に行った。
昼からと書いてあったので、
いったら、9時から始まっていた。
聞くと、神楽の通してやるとのこと。
一生見れないと思っていたが、
今日見れるとは幸いであった。
全17舞を通しでやると
8時間近くかかるそうだ。
着いたのが11時20分。
9時から始まったそうだなのでまでたっぷり見れる。
神社に着くと皿鉢料理が振舞われていた。
聞くと誰でも自由によばれていいそうだ。
席に入れてもらって料理をつつきながら
神楽をみる。
神楽は、もうすでに10番目の花米になっていた。
しかしこれからが、まだまだ長い。
最後までみたら、4時を過ぎた。
高知からはるばる地元の人から情報を聞いてきた人、
北海道の訓子府から来た団体。
数人のカメラマンなどがいた。
また、生まれて1年目の子供たちが
お宮参り(初参りとよばれている)をするので
その家族も別室を設けられて
8組ほどえていた。
終盤になるとかなりの人が帰りだしたが。
最後まで見学させてもらった。
正味7時間のうち4時間半ほどを見学できた。
堪能させてもらった。

2010-11-15

1115 子供神輿。大洲市肱川

肱川の三嶋神社祭。
子供神輿は、子供が少ないので、
大人が手伝う。
祭のよさは、
規模でも、人数でもない。
守ろうとする人の心と、
見守る人の心が大切。

●雲に近い:No. 3476 2010.11.15

イチョウ。西予市城川

今朝も、雲が低いが、
南の空は明るい。
晴れてくるのだろうか。

家はは、東の空より南の空が開けている。
支所は西に開けている。
当然窓からは、
そちらの空を見ることが多くなる。
そんな空をみながら
天気をうかがうことになる。
山里は雲に近いので、
雲が流れると天気が分かりやすい。
なかなか予想しづらいところだ。

今日から3日間、
津野町で神楽がある。
津野山神楽は面白いので、
見たいと思っている。
梼原で津野山神楽をみたが、
津野で神楽を見ていない。
なんとか本場のものをみたいものだ。
ただ、仕事もあるので、
調整しながら行かなければらない。

71 別子:エクロジャイトの縁

 エクロジャイトとは岩石名です。日本語もあるのですが、英語で使うことが多いようです。あまり聞かない言葉なのですが、四国山地の山奥の別子では、重要な役割をもった岩石として、知られています。そこを訪れて、大地の生い立ちの不思議な縁(えにし)を感じました。

 四国にきて、最初に長期調査に出たのは、5月末でした。梅雨になる前にと思って、野外調査に出ました。瀬戸内沿いに徳島まで行き、中央構造線沿いを戻りました。最後の調査地として、別子を訪れました。その目的は、珍しい石を見るためです。
 四国には、東西に走る中央構造線と仏像構造線という大規模な断層があります。中央構造線の南側に、仏像構造線があります。その間に、四国山地があります。中央構造線では横にずれながら南側の地帯が上昇しています。仏像構造線では北側が上昇しています。四国山地は、中央構造線と仏像構造線に挟まれて、上昇した部分となります。
 地層区分としては、中央構造線と仏像構造線の間の四国山地は、北に三波川変成帯、その南に秩父帯があります。三波川変成帯は、以前のエッセイ(66 大歩危:三波川に開いた窓:2010.06.15)で紹介したように、新しい地帯区分が提唱され、狭義の「三波川変成帯」と新たに区分された「四万十変成帯」に2分されようとしています。その詳細については、別の機会にしましょう。
 今回は狭義の「三波川変成帯」の中でも中心部に当たるところです。中心部とは、三波川変成帯の中で、もっと変成作用の程度が高いという意味です。そこを見に行きました。ただし時間があまりないで、アプローチのいいところへ行くことにました。
 別子は、四国山地の中央部、三波川変成帯の中を流れる銅山川沿いにあります。銅山川は、名前の示すとおり、銅山があったところを流れる川です。別子鉱山は、銅山として有名で、かつて栄えたところですが、銅山川に入る山が険しいのでアプローチの道路があまりよくなく、観光地としてはあまりにぎわってはいないようです。
 以前にも、銅山川には来たことがあります。そのとき、川の転石を拾いました。その岩石は、山深くに分布しているので、露頭を見るためには、山を登っていかなければならず、時間が必要です。今回も時間がないのですが、露頭をなんとか見たいと思っていました。地質の巡検案内書を頼りに、アプローチのよい露頭で、その岩石を見ることにしました。
 その岩石は、エクロジャイトと呼ばれるものです。エクロジャイトとは、英語のeclogiteを、そのまま読んだものです。エクロガイトと発音されることもあります。日本語で、榴輝岩(りゅうきがん)という呼び名がありますが、あまり使われていないようです。
 榴輝岩は、難しい漢字が使われていますが、ガーネット(柘榴石:ざくろ石)と輝石からできている岩石という意味です。実際に、エクロジャイトは、ガーネットと輝石を主は構成鉱物としている岩石です。
 ガーネットにもいろいろな種類があるのですが、エクロジャイトでは、鉄やマグネシウムの成分が多いもの(アルマンディン:almandineやパイロープ:pyrope)で、赤っぽく見えます。また、輝石も、カルシウムを含む単斜輝石でも、ナトリウムやアルミニウムを含むもの(オンファス輝石:omphacite)とよばれるもので、緑っぽい鉱物です。
 エクロジャイトを見ると、ガーネットがぶつぶつとして入っていて、岩石の地の部分に輝石を含んでいるので緑色に見えます。赤と緑が織り成す岩石となります。エクロジャイトには、ガーネットが多いところや少ないところもあり、見かけの色やつくりは多様になりますが、緑と赤の混じっているという組織は共通しています。
 エクロジャイトの岩石自体の化学組成は、玄武岩と似ています。しかし、いずれの鉱物も、通常の火成岩では見られない成分をもっています。玄武岩を用いた合成実験で、高圧の条件で変成を受けると、このような成分の鉱物ができることが知られています。高圧条件ではあるのですが、それほど高温ではないという限定された条件でしかできません。つまり、エクロジャイトは、玄武岩が高圧条件で変成を受けてできたと考えられています。
 エクロジャイトは、玄武岩の化学組成をもち、岩石の大部分がガーネットと輝石からできるものをいいますが、これは狭義のエクロジャイトで、広義で使われるエクロジャイトもあります。広義のエクロジャイトは、高圧の変成条件(エクロジャイト相と呼ばれます)の変成岩に広く用いられる場合があります。ガーネットと輝石が主成分でなくても、温度や圧力がエクロジャイト相の条件であれば、エクロジャイトと呼ばれることがあります。
 狭義でも広義でも、エクロジャイトは、地下深部の条件でできる変成岩なので、地表にはあまり出てこない岩石ですが、日本では、愛媛県別子の東赤石山付近などの限られた地域に分布しています。珍しい岩石ですが、東赤石山のエクロジャイトは、世界的にも低い温度で生成されたものとして有名です。
 エクロジャイトができるような条件を満たす環境は、沈み込み帯です。そこでは、海洋地殻(玄武岩)がもぐりこんでいます。海洋地殻は冷たいので、沈み込んでも、温度がすぐには上がりません。しかし、圧力は深度に敏感に反応するので、圧力だけが上昇していきます。沈み込み帯では、低温高圧の条件での変成作用が起こります。そして深く沈みこむとエクロジャイト相の条件が生し、玄武岩組成の部分は、狭義のエクロジャイトが形成されます。
 別子のエクロジャイトの分布は、五良津(いらつ)岩体、東平(とうなる)岩体が主なものとしてあり、小さいですが、瀬場(せば)岩体があります。瀬場岩体は、道路にも近いので、アプローチしやすいところです。ここでは、以前転石をとったので、今回は一番大きな五良津岩体のエクロジャイトを見たいと思っていました。
 五良津岩体は、もともとは全部がエクロジャイトでしたが、地下深部から上昇してくるとき、程度の低い変成作用を受けて別の変成岩(緑れん石角閃岩というもの)になっているところもあります。今回見たのは、五良津岩体の端に当たり、低度の変成作用を受けているところでした。しかし、狭義のエクロジャイトが残っているところもあります。
 私は、東の三島のほうから銅山川へ入って、西に抜けました。その間に、エクロジャイトの露頭を見ることにしていました。まさに、エクロジャイトのためだけに別子を訪れたことになります。夏の暑い日、人里はなれた山奥の林道で、やっとエクロジャイトの露頭にたどり着いた横には、涼しげな滝がありました。そこで遅めの昼食をとりました。静かな山の景色とエクロジャイトのコントラストが印象に残っています。
 別子は、1691年から、採鉱が開始され、1973年に閉山した銅山です。別子銅山は、住友が当初から開発し、一環して採掘に関わってきました。一時は世界でも最大級の採掘量を誇っていました。最盛期には、3800人もの人が住んでいて、学校、郵便局、映画館などもあったそうです。
 新居浜に降りる道の途中から分け入ると、鉱山跡が今もみることができます。巨大な石積みや施設の廃墟が残っています。「東洋のマチュピチュ」というキャッチフレーズをつけたら、観光客が急増したそうです。しかし、アプローチの道は狭く、対向車に出会ったら大変なところあるそうです。観光客が多いときは、時間規制で一方通行にしているようです。私は、時間がなかったので、そのまま新浜へと急ぎました。
 別子鉱山は、層状含銅硫化鉄鉱床(キースラガー(ドイツ語ではKieslager)とも呼ばれています)というタイプです。日本語とドイツ語の両方の呼び方が使われていますが、日本の地質学者はキースラガーと呼ぶことが多いようです。
 キースラガーは、海底での熱水変質によってできた鉱床だと考えられています。エクロジャイトができる前、変成を受ける前の玄武岩が、まだ海洋底で噴出した頃です。海洋底の火山としてマグマが噴出して玄武岩ができます。激しい火山活動の周辺には、熱水噴出も起こります。熱水によって特殊な成分の農集がおこった鉱床が、キースラガーの成因だと考えられています。
 キースラガーとエクロジャイトは、起源では熱水変質鉱床と高圧変成岩となり、直接関係がありません。しかし、海洋地殻というキーワードで結びついています。
 この山を構成している岩石は、もともとは海洋底にある海嶺の火山活動で形成されました。そこで熱水変質がおこり、大規模なキースラガーの鉱床が形成されます。やがて海洋プレートとして、それらの岩石は海溝から沈み込みます。深くへと沈み込んだ玄武岩は、低温高圧の変成作用を受けます。そして、それら一連の岩石は、断層の働きによって、持ち上げられ、四国山地となり、浸食で地表に顔を出します。キースラガーは鉱山として掘られ、エクロジャイトは地質学者の注目を集めます。夏の暑い日、涼しげな滝の横で昼食をとりながら、そのような激しくも複雑な大地の営みに思いを馳せました。
 こんな複雑な経歴をもった岩石が、今そこにあるのです。私がエクロジャイトを見ることができるのは、大地の営みが生み出した不思議な縁(えにし)なのでしょう。

・11月は・
寒暖を繰り返しながら、
秋が深まっていきます。
秋の行事もだいぶ終わりとなり、
いよいよ師走へと向かいます。
11月は、地域での頼まれ仕事が忙しく、
調査にあまり出ません。
下旬に少し出れればと思っています。
12月になると、論文の締め切りになるので、
それにかかりきりになりそうです。

・不思議な縁・
昔ながら地域の行事に参加している、
よく会う人ができます。
先日も隣町の小さな祭をみていたら、
地域外の人は、私だけかと思っていたら、
始まる前には、車でよく見かけれ夫婦がこられました。
彼らは写真が趣味のようで、
旦那さんはデジタルカメラ、
奥さんはビデオで撮影されています。
先日はじめて声をかけました。
こんなところで不思議な縁ができるのですね。

GeoEssay 71 別子:エクロジャイトの縁

GeoEssay
71 別子:エクロジャイトの縁
を発行しました。

エクロジャイトとは岩石名です。
日本語もあるのですが、
英語で使うことが多いようです。
あまり聞かない言葉なのですが、
四国山地の山奥の別子では、
重要な役割をもった岩石として、
知られています。
そこを訪れて、
大地の生い立ちの
不思議な縁(えにし)を感じました。

2010-11-14

1114 牛鬼。大洲市肱川

旧肱川町中野の三嶋神社祭。
小さな祭だが、
地域の生活が息づいている。
人手不足で、
継続も難しいようだが、
なんとか続いて欲しいものだ。

●中野三嶋神社祭:No. 3475 2010.11.14

イチョウ。西予市城川

夜半雨音がしていた。
今朝は、雨は上がっていたが、
どんよりとした天気である。

昨日は、旧肱川町中野の三嶋神社祭にいった。
11時に着いたら、神社の神事は終わっていた。
御旅所では、2時からだったので、
時間があいた。
昼食をとっても時間あるので、
御旅所の近くに図書館で時間をつぶした。
六鹿踊り、牛鬼、神輿(大人用2台)と
子供神輿が出ていた。
大人用は、担ぎ手がないので
軽トラで移動していた。
小さな地域の祭であった。
しかし、私以外にも、
よく見かける夫婦が撮影に来てた。

2010-11-13

●文化祭:No. 3474 2010.11.13

紅葉。西予市城川

今朝は、雲が低い。
晴れてくるかどうかはわからない。

城川は文化祭で各地で
催し物が行われる。
支所でも一回でいろいろ展示、
囲碁大会などが予定されている。
近くの施設でもいくつか行事が行われる。
見学に行く予定である。
ただ、天気がよくなったら、
隣町の祭を見にいくかもしれない。

●失われた町:No. 3473 2010.11.13

三崎亜記著「失われた町」
(ISBN4-08-774830-8 C0093)
を読んだ。
ありえない架空の現象が、
町でおる話である。
ありえないことだが、
それがリアルに感じること。
これが小説のすごいところだ。
新しい世界を生み出せる。
三崎氏はこれがうまい。
そして次期作「コロヨシ!!」にも
その世界観が引き継がれている。

2010-11-12

1112 油屋。大洲

大洲市の油屋。
旧家をレストランにしたもの。
なかなか雰囲気がいい店だ。
料金もランチメニューは
リーズナブル。

●まだ暗い:No. 3472 2010.11.12

下相。西予市城川

今日は小雨が降っている。
それほど寒くはない。

久しぶりに歩いてきた。
これまで、小学校の準備や資料採取で
車でばかり来ていたた。
気づいたら、今月初めての
徒歩での出勤となった。
6時過ぎはまだ暗い。
7時前には支所に着いたが、
やっと写真が撮れるような明るさになる。
12月の冬至まで
まだまだ日が短くなるので
暗い中でも通勤となる。

2010-11-11

EarthEssay 3_92 大陸の急成長:丹沢山地 3

EarthEssay
3_92 大陸の急成長:丹沢山地 3
を発行しました。

丹沢山地の岩石が、
大陸成長の歴史を明らかにできることがわかってきました。
大陸と比べる小さい山ですが重要だったのです。
また、年代測定に用いた鉱物の化学成分が、
大陸形成のメカニズムを解き明かしました。
山と比べると小さい結晶が重要な役割を持っています。

2010-11-10

●医学のたまご:No. 3471 2010.11.10

海堂尊著「医学のたまご」
(ISBN978-4-952-08620-9 C0093)
を読んだ。
落ちこぼれの中学生が、
あることから全国試験で一位になる。
そのして大学の医学部で学ぶことに。
そこで、教授の捏造事件に巻き込まれる。
医学の現状と問題をまぶしてある
面白くい小説である。

1110 臥龍山荘。大洲

大洲市の臥龍山荘。
この当たりもなかなかいい。
紅葉には早かったが、
秋の気配は漂っていた。

●最終準備:No. 3470 2010.11.10

紅葉。大洲市臥龍山荘

昨日は一日曇りで、
雨もぱらついた。
今朝は雲が少しあるが、晴れている。
放射冷却で冷え込んだ。

今日は、小学校の最終準備を
しなかればならない。
準備はできているのです、
最後の推敲と確認をしていく。
そして授業用の荷物を持って
帰らなければならない。
今月は、小学校の授業と
講演会で落ち着かない。

2010-11-09

1109 売店にて。大洲

大洲市の売店で、
葉っぱで作られた
バッタが活けていあった。
そこに、こんなラベルが。
気が利いている。

●肱川へ:No. 3469 2010.11.09

アユの瀬張り漁。大洲市肱川

今朝は雲が出ているが、
晴れ間が覗いている。
晴れてくるのだろうか。
気温は低くないが
風が強く寒く感じる。

昨日、天気がよかったから、
昼前から、小学校用の資料を採取しに、
肱川へいった。
結局いい場所がなかなかなく、
大洲まで行ってしまった。
ついでに買い物をして帰った。
小学校の準備もほぼできた。
明日一日推敲すれば、できそうだ。

今日、天気がよければ、
大野ヶ原に行きたいが、
風が強いから、
どうしようか迷う。
大野ヶ原は標高が2000mほどあるから
平地と比べると気温が6度ほど低くなっている。
それに風がある結構寒くなる。
風のない天気が理想だが、
そのな贅沢をいっていると
いつけるかわからなくなりそうだが。

2010-11-08

●やるべきこと:No. 3468 2010.11.08

コスモス。高知県久礼

今朝も霧が深い。
天気予報では晴れである。
晴れてくれればいいのだが。

天気がよければ、
昼前には川へ資料を採取にいく予定だ。
それまでは、小学校の授業の推敲を
していかなければならない。
レジメやワークシートの完成をさせ、
コピーをしていかなければならない。
まあ、やるべきことするしかない。

●アナーキー・イン・ザ・JP:No. 3467 2010.11.08

中森明夫著「アナーキー・イン・ザ・JP」
(ISBN978-4-10-304632-5 C0093)
を読んだ。
一気に読んだ。
寝不足である。
パンクロックに目覚めた高校生が、
イタコにいって、交霊したら、
大杉栄が脳内に下りてきた。
そこからパンクの高校生と
大正のアナーキストの大杉栄が、
入れ替わりながら、
平成を歩く。
文章も内容もアナーキーでパンクである。
面白い。

2010-11-07

1107 七鹿踊り。西予市遊子川

西予市城川町遊子川。
地元の中学生が二人、
神楽を踊った。
本当なら4名で踊るのだろうか。
しかし、知らない私にとっては、
これで完結して見える。

●小学校の授業:No. 3466 2010.11.07

七鹿踊り。西予市遊子川

昨日の晴れはウソのように
今日は肌寒い雨である。

今日、小学校の授業用の石や砂を
採取しに行こうと考えていたが、
雨なので中止だ。

昨日は小学校の授業を作成していた。
今週分はできたので、
来週分を今日は作成する予定である。
公民館の分も作成しなければならない。
公民館はPowerPointが使えるのでいいが、
小学校は、それだけではいけないので
いろいろ工夫しなければならない。
まあ、いろいろ考えられるのでいい。

2010-11-06

1106 七鹿踊り。西予市遊子川

西予市城川町遊子川。
七鹿踊りが催されるが、
雨で公民館で行われたが、
なかなか面白かった。

●ストーブ:No. 3465 2010.11.06

七鹿踊り。西予市遊子川

昨日5時過ぎに帰宅した。
北海道は曇っていたが、
こちらについたら晴れていた。
日のあるうちは暖かかったが、
日が落ちると冷え込む。
ストーブを点けた。
ストーブをつけると暑いくらいであった。
でも、つけないと寒い。
朝も冷え込んだので
ストーブを点けた。
温まる前に出るので、
暑くなるほどではなかった。
まあ、温度設定を極力下げて
使うことにしよう。

●宇宙飛行士選抜試験:No. 3464 2010.11.06

大鐘良一・小原健右著「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」
(ISBN978-4-334-03570-9 C0236)
を読んだ。
NHKが実際のドキュメント番組をつくるために、
今まで非公開であった選抜試験を収録して
放映したディレクターがその状況を書いたものだ。
立ち会ったものにしか
書けないないようである。
なかなかおもしろく、
帰りの飛行機と列車で
一気に大半を読んでしまった。

●白銀ジャック:No. 3463 2010.11.06

東野圭吾著「白銀ジャック」
(ISBN978-4-408-55004-6 C0193)
を読んだ。
スキー場を舞台にしたサスペンス物であった。
なかなか面白かった。
最後の何十もどんでん返しがある。
少々複雑な気もした。

●疾走:No. 3462 2010.11.06

重松清著「疾走 上下」
(上:ISBN4-04-364602-X C0193
下:ISBN4-04-364603-8 C0193 )
を読んだ。
重い。
救いのない話だ。
重松氏の本は元気が出るものしか
読んだことがなかったので、
これは、あまりに重いので、
読後感がよくない。
しかし、上下巻を読んでしまった。
不思議な魅力があるのだろうか。

2010-11-04

●宇宙と情報フェア:No. 3461 2010.11.04

H-IIロケット。江別市

今日も天気が悪いので、
自宅でのんびりとする。
天気がよければ、
紅葉の森林を散歩したかったのだが、
今回はできなかった。

明日四国に戻る。
昨日は時折激しく降る雨の中、
近くの大学でおこなわれた
宇宙と情報フェア2010にいった。
JAXAが全国で展開しているもので、
2日間だけしかおこなわれない。
平日は大人向け、祝日は子供も向けで
非常にたくさんの人がきていた。
はやぶさの成功のおかげであろう。
札幌ではなく江別でおこなわれたのだが、
雨の中多数の人が来ていた。
この大学には行事があると近くなのでよく来るが、
こんなに多いのは初めてだ。
それも始まる時間より前にいっても、
かなりの混みようであった。

●電脳血風録:No. 3460 2010.11.04

勝谷誠彦著「電脳血風録」
(ISBN4-8222-4418-0 C0095)
を読んだ。
勝谷氏が日経パソコンに連載をされていた
ITに関するエッセイを集めたものだ。
洒脱でジョークに富んだエッセイである。
2001.10.01から2004.08.02までの
エッセイをまとめたものである。
素人である担当編集者S嬢を
煩わせている様が面白おかしく書かれている。

EarthEssay 3_91 新しい地殻形成:丹沢山地 2

EarthEssay
3_91 新しい地殻形成:丹沢山地 2
を発行しました。

丹沢の深成岩の年代から、
沈み込みよって形成されたのではなく、
ほとんどが衝突によって形成されたことがわかってきました。
丹沢は、新しい地殻形成の場ではなかいかと考えられてきました。
正確な年代値が、またまた従来のモデルを書き換えてきました。

2010-11-02

●算法少女:No. 3459 2010.11.02

遠藤寛子著「算法少女」
(ISBN4-480-09013-4 C0141)
を読んだ。
1973年に書かれた小説だが、
長らく絶版になっていたが、
2006年に復刻された出版されたものだ。
江戸時代の「算法少女」本があり、
その本を書いた少女が主人公の話である。
なかなか面白い。

2010-11-01

Monolog 106 知られえぬこと:不可知論

Monolog
106 知られえぬこと:不可知論
を発行しました。

科学は、前提に基づいて、
論理的な手続きによって仮説が立てれられます。
そもそもその前提が正しいのか、
あるいは仮説が本当かどうかは、
「知られえぬこと」です。
そのような「知られえぬこと」である不可知論は、
有限と無限の境界を示しているのではないでしょうか。