2014-01-31

●そんな日を心待ちにして:No. 4701 2014.01.31

並木。江別

今日も明け方、激しい風が吹いていた。
自宅を出る時にはだいぶおさまっていた。
雪がうっすらと積もっていた。
気温はそれほど低くないようだった。
昨日も暖かく道路の雪が融けていた。
今日もまた融けるのだろうか。

昨日は、昼には会議があったが、
学生対応と採点をしていた。
来週の終わりまで、
学生対応と校務が継続するだろう。
その次の週からは、
研究の時間を取れるだろう。
そんな日を心待ちにして
日々の校務を進めるしかない。

2014-01-30

●採点は一気に:No. 4700 2014.01.30

地吹雪。江別

今日も激しい地吹雪が吹いていた。
昨日の吹雪でコートが真っ白になったので
今日はコートから厳冬期用のジャンバーに変えた。
上半身は寒さはなくなったが、
足元が寒かった。

昨日は学生や保護者に連絡をしていた。
家庭ごとに事情があり、
それを配慮しての対応となる。
大変だが、それも仕事である。

昨日は採点したレポートで
一つの教科のレポートを入力した。
今日は残りのレポートの入力と
試験の採点をしなければならない。
採点は、文章を読んで評価するから
一気にまとめて採点するようにしている。
分けて採点すると、
気分によって採点基準に
ムラがでてきそうな気がするからだ。
特にレポートは3週前くらいにテーマを指示するので
3週に渡って提出されてくる。
その場で採点するのが、楽なのだが、
その時の気分によって
採点にムラができてきたことがあった。
これは、問題があると思い、
大変だが、試験期間に一気にすることにした。

●アフリカにょろり旅:No. 4699 2014.01.30

青山潤著「アフリカにょろり旅」
(ISBN978-4-06-276239-7 C0195)
を読んだ。
東大海洋研のナマズ研究チームが
アフリカでナマズを探す話である。
世界に18種のナマズいることが知られているが、
アフリカのナマズは100年前に調べられて以来
まったく研究がなされていない。
現代に通じる研究をするために、
標本が必要となるので、
それを手に入れるために、
最初は教授とともに、
あとは大学院生二人が
ウナギを求めて、
あてどなくアフリカの奥地の放浪を繰り返す。
そんな苦労話である。
研究者の苦労話はなかなか面白い。

EarthEssay 6_119 日本珍菌賞 1:多様な生物

EarthEssay
6_119 日本珍菌賞 1:多様な生物
を発行しました。

人類は、菌類とは古くからから付き合ってきました。
あるときは恵みを与えてくれる存在、
ある時は危険な存在として、
いろいろな側面を持っていました。
今もまだ新種、新発見が相次いでいます。
菌類に関する情報をほとんど知ることなく過ごしています。
昨年「日本珍菌賞」というものができて、
注目を浴びるようになりました。

2014-01-29

●吹雪:No. 4698 2014.01.29

坂道。江別

今朝は、吹雪である。
積雪量は少ないが、
吹き溜まりがあちこちにできている。
顔に吹き付ける風が強く、
前を向いて歩けないほどだ。
服も真っ白て、
コートの下にも雪が吹きこんで
襟や袖が白くなっていた。
吹雪の中でも
いつも会う人達をみかけると、
日々の活動は天候不良に勝るのだと思う。
歩いている途中で
少し穏やかになってきたが。

昨日は、学生が2組、
レポートを持ってきた。
その時少し話をした。
他の学生に連絡をしたのだが、
連絡が戻ってこない。
そうしもたのだろう。

昨日もレポートの採点をしていた。
やっとレポートの採点は終わった。
次は、レポートの点数の入力と、
終わっていく試験の採点をしなければならない。
今週一杯、このような採点、評価、入力などが
続くことになるのだ。

2014-01-28

●大学図書館:No. 4697 2014.01.28

並木。江別

今朝も、雪が降っている。
明け方、風が強く、
道のあちこちに吹き溜まりができていた。
そんな中を歩いてきた。

今日は私の担当の試験がある。
それ以外の時間は、
採点をする予定だ。
昨日はいくつもの講義の採点をして、
ある講義の3回のレポートの採点をした。
結構、間がしょぼしょぼしてきた。

講義がなくなる時期、
図書館に足繁く通うようになる。
研究室のコンピュータで
図書館の在庫状況をしらべることができる。
そこでしたべた必要な本を探しなら、
いろいろ本を出しては、
チラチラ見ながら興味の赴くままながめるのが好きだ。
そして興味をひいたものを読む。
なかなか時間がなくて読み切ることができない。
じっくりと読みたいようなものは、
購入することになる。
そんな時間も大切な気もしている。

●政と源:No. 4696 2014.01.28

三浦しをん著「政と源」
(ISBN978-4-08-780685-4 C0093)
を読んだ。
東京の下町の73歳の
幼なじみの二人にまつわる
身近な話が続く。
政は銀行を定年退職して、
源はつまみ簪をつくる職人だ。
好対照の二人にかかわる
ありふれた物語が進行する。
ほのぼのとしていい話だ。

2014-01-27

●試験期間:No. 4695 2014.01.27

並木道。江別

今日は曇り。
少し雪がちらついている。
夜中に雪が降ったようで、
朝少し積もっていった。

先週、講義が終わり、
いよいよ今週から定期試験がある。
私の担当の試験は3つある。
レポートの講義もある。
できれば、今日から採点に入りたい。
学期内に提出されたレポートが
大量ではないが
2講義で3回のレポート分があるので
一気に見ることになるので、
早めに始める必要がある。
試験が終われば採点があるので、
それまでにレポートの採点を
終わらせておけば楽なのだが。

2014-01-26

●休息日:No. 4694 2014.01.26

明け方、嫌な夢で寝苦しくて目が覚めた。
時間的にはいつも目が覚める時間だったので、
寝床で本を読んでいた。
しばらく読んでいつも起きる時間なので、
仕事を始めた。

悪夢をみて間が覚めたのは、
軽い風邪気味のようだ。
昨日は一日自宅にいた。
先週がセンター試験で少々つかれたのと、
今週末はゆっくりと休もうと考えていた。
風邪気味でもあるので、
週末は休息日だ。

●ねずみ石:No. 4693 2014.01.26

大崎梢著「ねずみ石」
(ISBN978-4-334-76361-9 C0193)
を読んだ。
町外れの山間の小さな集落での
子供たちの某麺ミステリーだ・
子供たちが村祭りの儀式のひとつ
ねずみ石探し今もやっている。
ねずみ石をめぐり、
過去の殺人事件に関わっていく。
やがて昔の事件の犯人が
以外な人物であることがわかってくる。
村の祭りのなかで行われた
昔の殺人事件というと
横溝正史のおどろおどろした感じが漂う。
子供が主人公であることが斬新であり、
ストーリもそれなりに面白かった。

2014-01-24

●後期終了:No. 4692 2014.01.24

坂道。江別

今朝は、少し冷え込んだ。
でも雪がしまって歩きやすくなっている。

いよいよ今日で今年度の講義も終わる。
2つの講義だが、
いずれも定期試験がない。

今朝は、いつもの時間までぐっすりと寝た。
疲れがたまっている。
朝起きても寝覚めがあまり良くない。
頭も少し痛いので、
風邪気味なのかもしれない。
今週末はゆっくりと休みたい。

2014-01-23

●疲れ:No. 4691 2014.01.23

ナナカマド。江別

やっと大雪が終わり、
晴れ間がでてきた。
ただし、今朝の除雪は大変だ。
今年は雪が多く、
道路が狭くなり、道路脇の雪壁が高くなる。
車で走るのも、道を歩くのも危ない。
交通量の少ない道をあるように心がける。

今朝は、1時間寝過ごした。
体が疲れていのが自覚できている。
夜中に一度目が覚めたのだが、
まだ時間が早かったので
もう一度寝たら、寝過ごした。
久しぶりにぐっすりと寝ることができた。
おかげで朝、
ゆっくりと本を読む時間も少なくなった。
自宅を出る時間も30分ほど遅くなった。

後期の講義が順次終わっていく。
5つ終わったが、まだ3つ残っている。
終わりはそれなりの
充実感があるのはいいのだが、
一抹の寂しさもある。

EarthEssay 2_123 最古の生命 2:決め手

EarthEssay
2_123 最古の生命 2:決め手
を発行しました。

生命が存在したとされる岩石は、
変成岩にみつかった鉱物でした。
その鉱物から、生物であるという証拠が、
2つ提示されました。
さて、その証拠はどのようなものでしょうか。
本当に生物はいたのでしょうか。

2014-01-22

●その経験が重要:No. 4690 2014.01.22

道。江別

昨日から雪が降り出し、
夜には激しく降った。
久しぶりに除雪が入った。
寒さはそれほどではない。

昨日6時過ぎまで
卒業研究の発表会があり、
その後軽く打ち上げがあった。
4年生もやっとこれで開放されるのだろう。

発表内容は人それぞれの程度である。
努力した人、かろうじて整えた人、
膨大な努力、研究背景にあることを伺わせる人、
教員や社会に出た時役に立ちそうな研究、
・・・・・・
多様な研究があった。
私としては、結果より過程を重視したい。
努力は結果と直結しないが、
努力をした経験はきっと将来活きてくる。
人間として、経験の大きさはきっと
将来の人生に、違いを生んでくるであろう。
いや、もう生まれているのかもしれない。
そんなことを感じた。

●化石の分子生物学:No. 4689 2014.01.22

更科巧著「化石の分子生物学
生命進化の謎を解く」
(ISBN978-4-06-288166-1 C0245)
を読んだ。
分子生物学の動向、原理、歴史から
化石への適用の物語である。
論文を丹念に調べ、
どのような議論をへて、
どのような結論に至ったのか
その成功も失敗も交えて示されている、
非常に面白い本であった。

2014-01-21

●霧氷の朝:No. 4688 2014.01.21

街灯。江別

今日は冷え込んだ。
霧氷が木々にできたいた。
風はないが
冷え込みだけで
足先が冷たくなった。
最近積雪は少ない。

今日は卒業研究の発表会だ。
午後から一気に全員が発表していく。
なかなか大変だが、
一日でできるのはありがたい。
複数の日に渡ると
どの日に発表するかについて
発表者のいろいろ思惑が働く。
しかし、一日でおこなうと
そのような思惑がなくなる。
さあ、今日もいろいろ忙しい。

2014-01-20

●ピンぼけの原因:No. 4687 2014.01.20

街灯。江別

今日はうす曇でだ。
細かい雪、ささめ雪がちらついてる。

昨日、センター試験が終わった。
大学の実施本部につめていたので、
気疲れした。
一昨日は8時間しっかり寝て、
今朝もなかなか起きれなかった。
精神的疲れがなかなか抜けないようだ。
今日からまた通常に一日がはじまる。
ただし、今週で講義が最後になる。

デジタルカメラが今日もピントが甘い。
だいぶ注意して撮影したのだが、
多くのショットがピンぼけである。
多分写真の撮り方がダメなのだ。
完全に静止して撮影していないのだ。
暗い中の撮影なので
通常では手ブレがするはずだ。
それ今まで自分が静止することで
撮影していたのだろう。
それができなくなっている。
どうしたらいいのだろう。
その感覚を思い出すしかないのだろうか。

2014-01-19

●カメラの不調:No. 4686 2014.01.19

街灯。江別

今日はうす曇で、小雪がちらついていたが
大学に来る頃にはかなり降りだした。
ひどくならなければいいのだが。

カメラのピントが甘い、
あるは手ブレ機能が聞いていなのか。
いつものように体を固定して撮影しているつもりだ。
ピントがうまく合っていないのだろう。
どうしたものだろう。
以前はこんなことがなかったのだが、
設定はいじっていなし、
チェックしたが変わってもいない。
撮り方に違いが生じだのだろうか。
よくわからない。
再度、注意してとってみることにする。
不可解である。

●片耳のうさぎ:No. 4685 2014.01.19

大崎梢著「片耳のうさぎ」
(ISBN978-4-334-74677-3 C0193)
を読んだ。
ジュビナイルのホラー・サスペンスだろうか。
子供が主人公なので
その点、恐怖も和らぐ。
なかなか面白いが、
少々こじつけの部分もある。

2014-01-18

●センター試験:No. 4684 2014.01.18

坂道。江別

今朝は冷え込んだ。
薄っすらと霞んでいるが、
やがては晴れてくるのだろうか。

今日は、 センター試験だが
いつもの同じ時間に自宅を出る。
雪が降らなくてよかった。
順調に進むことを願うしかない。
今日は一日落ち着かない
慌ただしい日になりそうだ。

2014-01-17

●明日からセンター試験:No. 4683 2014.01.17

坂道。江別

自宅を出る時、雪がかなり降っていた。
明け方から降りだしたようで、
薄っすらと積もり始めている。
晴れ間が広がっているようなので
もうやむのだろうか。
雪雲がどこまで来ているか気になる。

明日からセンター試験がはじまる。
日本海側に雪がふるかもしれない
という予報を昨夜聞いた。
センター試験でのトラブルは大きな話題になるし、
受験生にも試験会場にも大きな負担となる。
正常に運営されることを祈るしかない。

本日は大学は全学休講で、
センター試験の準備となる。
ただし、教職員は通常通りに動いている。
私も通常通りに出ている。

2014-01-16

●土門拳:No. 4682 2014.01.16

満月。江別

今朝は久しぶりに晴れている。
ただし、冷え込みは強い。
風がないのでなんとか耐えれるが、
足元が冷えて歩き続ける。

小中高校がはじまっているので、
通常の通学・通勤状況になっている。
朝の人通りも通常のようになっている。

土門拳の写真展を見に行った。
期待していた写真がいくつかあったのが
全く見れなかった。
残念だった。
まあ、仕方がないこのなのだが、
あっという間の1時間であった。
久しぶりに文化に触れた気がする。

Earthessay 2_122 最古の生命 1:変成岩から

Earthessay
2_122 最古の生命 1:変成岩から
を発行しました。

グリーンランドの「堆積岩」から、
生命の痕跡が見つかりました。
日本の研究者が中心になっての研究成果です。
実際に化石が見つかっているわけではありませんが、
生命の痕跡としています。
どのような根拠に基づくのでしょうか。

2014-01-15

●百済観音:No. 4681 2014.01.15

街灯。江別

今朝は雲が覆っている。
寒さもまだあるが、
激しい冷え込みも一段落だ。

今日は街に出ようと考えている。
土門拳の写真展を見たいと考えている。
1990年に亡くなっているのだが、
私が写真にも芸術性、説得力があること、
写真に作者の意図が込められることを
知らしめてくれた。
大学生の頃奈良の古寺を巡っている時
法隆寺の百済観音をみた。
暗い一室に祀られているをみた。
嫋やかな容姿、
指先の繊細な曲線の美しさと
アルカイックスマイルのような微笑に感動した。
それを再度見に行きたかったが
なかなか行けずにいた。
残念な思いをしていたとき、
土門拳の古寺巡礼で見つけた。
そこから土門拳の写真へと興味が、向かった。
彼の写真の凄さに気づいていった。
若い頃はなかなか写真集を
買うことができなかったが、
今回札幌で展覧会をしているというので
みにいく気になった。
どんな写真に出会えるか楽しみだ。

●かがみのもり:No. 4680 2014.01.15

大崎梢著「かがみのもり」
(ISBN978-4-334-76621-4 C0193)
を読んだ。
中学校と神社、新興宗教などを題材にした
ジュビナイル小説である。
冒険物語とも読み取れる。
少々スリラーめいているが
なかなか面白い。

109 天鳥の褶曲:嫋やかな褶曲

 和歌山県すさみ町の海岸に、地質学や地元では有名な褶曲があります。海岸沿いを進んで、なんとかたどり着いた嫋やかな褶曲には、感動の覚えるとともに、大地の穏やかな変動を感じることができます。

 和歌山県西牟婁(にしむろ)郡すさみ町の口和深(くちわぶか)の海岸沿いに、みごとな褶曲があります。かつては、一部の地質学者や釣り人しか知らなかった地質の見どころだったのですが、教科書にも写真が紹介されたことで、有名になりました。私の地質学の論文で写真はみていたのですが、実物を一度は見ておきたと思っていた、有名な褶曲でした。
 ほぼこのあたりという場所はわかっていたのですが、厳密な位置は不明で、アプローチのルートもよく知りませんでした。国道42号線から海岸に降りればいいはずなので、海岸の崖に道路から褶曲が見えたので、この辺りかと思ったので海岸まで降りて行って、岩場を濡れながら進んでいったのですが、写真で見た褶曲はなく、行き止まりになっていました。場所が違っていたのです。
 気を取り直して、再度チャレンジするために、昼食を買いに近くの店に入りました。そこのご主人に話しを聞いたら、幸いなのことに、釣りでよく行くそうで、場所も知っておられました。海岸に下りるポイントをしっかりと聞きました。その位置さえわかれば、歩きやすい踏跡が海岸までついていました。
 海岸に降りて、大きな岩を回りこめば、褶曲があります。私が行った時は、台風の余波で、海岸の波が高く、風も強い日でした。波の合間をはかって渡るところがありましたが、なんとか目的の海岸にでることができました。案内には、波が高い時は行けませんと書いてありますので、注意が必要ですが、目的の褶曲の地点にたどり着きました。
 そこは、小さな岬状に海に突き出たところで、平らな海食台のような地形になっています。そこから陸側をふり返ると、みごとな褶曲がみえます。これは「天鳥(あまどり)の褶曲」とよばれています。天鳥地区にある褶曲なので、そのように呼ばれています。なかなかいい名称です。
 5mほどの高さに垂直に切り立った崖に、きれいな褶曲がでています。わやらかな褶曲ですが、よく見ると不思議な光景です。褶曲を形作っている岩石は、砂岩です。今は固い岩石ですが、みごとなカーブを描いて曲がっています。非常に嫋(たお)やかな曲がり方に見えます。
 天鳥の褶曲は、南東側に倒れています。砂岩を主とする地層ですが、詳細にみると、複雑な構成になっています。褶曲の中心部分には泥岩の少し多いところがあり、外側に砂岩の中に、薄い泥岩が地層境界に少し見られます。褶曲の先端でも砂岩は割れることなく、丸くきれいに曲がっています。
 天鳥の褶曲は一つではなく、すぐ上(地層の上盤といいます)には反対方向に倒れたもの、さらに上方(地層としては天鳥の褶曲の南東延長になるようです)には反対に倒れた褶曲があります。
 これらの褶曲の下(地層の下盤)は、海水面に近いところは、波の侵食を受けて窪んでいます。そこには泥岩の多い地層があったのですが、侵食されてなくなっています。露頭の上の方に、その延長部分が残されています。赤茶けた砂岩ととにも泥岩の多い地層が見えます。
 泥岩の多い地層のさらに下盤側には、いったん整然とした砂岩の多い地層が続くのですが、すぐにまた褶曲した地層が出現します。この褶曲は、複雑に曲がりくねり、一部S字に見えることから「S字褶曲」と呼ばれているものです。
 「天鳥の褶曲」から海食台を挟んで反対の海岸に突き出たところには、砂岩が一層だけが残った褶曲の一部があります。この奇異な形状をしていて、ひらかなの「つ」の逆さにした形になっています。「つ」の内がは、まるでベンチのように腰をかけるのにちょうどいい平らな面がでています。右手に持ち上がったところは、地層の内側がみえていて、そこにはリップルマークがみえます。
 リップルマークとは、海底に地層が堆積した時、波の作用で表面に波模様ができたものです。漣痕(れんこん)と呼ばれています。海底面にできた漣痕が、次にたまった堆積物よって覆われたものです。海食台の平らなところにも、侵食は受けていますが、リップルマークの名残りがみえます。
 さて、この付近には、褶曲した地層が上下方向、水平方向にいくつも繰り返しているようです。褶曲している地層の岩石が割れていないことから、地層が完全には固まっていない状態で曲ったことになります。上下の地層は整然としているのに、ある地層部分だけ褶曲しているようなものを、スランプ(slump)褶曲、あるいは単にスランプといいます。
 スランプ褶曲は、完全には固まっていない一連の地層が、何らかの原因(地震など)で、ある地層の上をすべって移動したとき、移動した地層だけが曲がりくねった状態になることがあります。その上に、地層がたまると、整然と地層の間にある部分だけが激しく褶曲した地層が挟まれている状態ができます。そのため、スランプを層間褶曲とよぶこともあります。
 この岬から東にいくと、もっとスランプ褶曲がみえるはずなのですが、潮が引いておらず、波をかぶっているので、それより先に進むことができませんでした。次の機会に、ここより先を見てみたいものです。
 天鳥の褶曲の周辺は、多数のスランプがあり、スランプ帯というべきところです。この地層ができた場は、次々と各地でスランプを形成するほど非常に変動の激しかったところだと考えられます。ところが、スランプ帯は、必ずしも大地の激しい変動の場ではないのです。
 天鳥の褶曲を作っている地層は、牟婁(むろ)層群に属しています。四万十帯の一部になります。四万十帯は、付加体として形成されたもので、沈み込む海洋プレートの陸側にできた、列島に固有の地質体です。
 日本列島には、四万十帯だけでなく、もっと古い陸側の地質体も付加体が多数あることがわかっています。日本列島の骨組みは、付加体によってできているといってもいいくらいです。付加体の代表的なものとして、四万十帯が挙げられます。
 四万十帯は、古いもの(北側)から日高川層群、音無川層群、牟婁層群となり、牟婁層群はもっと新しい付加体からできています。牟婁層群は、パレオジンから中新世初期(約5000万年~1500万年前ころ)の地層が付加体したものだと考えられています。
 音無層群は深い海溝にたまった堆積物(海溝充填堆積物と呼ばれています)が付加したものであるのに対し、牟婁層群は浅いところでできたものが、激しく変動をうけることなく付加したものだと考えられています。付加体にも、激しく変動を受けたものもがあるのです。
 牟婁層群は、スランプが多数形成される程度には変動を受けていたのですが、海溝から陸よりで浅かったため、断層で地層がバラバラにされる(メランジュと呼ばれています)ことがほとんどなく、大陸斜面(正確には前弧海盆堆積物と呼ばれています)にたまった堆積物が、スランプを形成しながらもそのまま付加しました。牟婁層群は、昔の大陸斜面の「穏やかな」堆積と変動の付加体の記録といえます。
 天鳥の褶曲に感じられた嫋(たお)やかさの裏には、大地の「穏やかな」変動の記録があったのです。海の荒さに負けることなくたどり着いた先に、今も変動の記録を残している大地の営みを見ました。

・フェニックス・
本年最初のエッセイの地は、天鳥の褶曲です。
天鳥という名称から、
一部の地質学者は、
フェニックスの褶曲(Cliff Phoenix)と
呼んだこともあるようです。
海外の研究者向けの英名として使われたようですが、
定着していないようです。
私は、もともとの地名をいかした
「あまとり」がいいと思いますが、
いかがでしょうか。

・入試・
いよいよセンター試験の時期となりました。
高校はもとより、
大学も慌ただしくなります。
大学の一般入試の受付はもうはじまっています。
センター試験が終わり2月になれば、
大学の一般入試が始まります。
1月で後期の講義は終わるのですが、
落ち着かない日々が続きます。

GeoEssay 109 天鳥の褶曲:嫋やかな褶曲

GeoEssay
109 天鳥の褶曲:嫋やかな褶曲
を発行しました。

和歌山県すさみ町の海岸に、
地質学や地元では有名な褶曲があります。
海岸沿いを進んで、
なんとかたどり着いた嫋やかな褶曲には、
感動の覚えるとともに、
大地の穏やかな変動を感じることができます。

2014-01-14

●補講日:No. 4679 2014.01.14

ナナカマド。江別

昨日も雪がぱらついている。
しかし、大雪も一段落である。
ここ数日、大雪が降った。
今朝も除雪が入った。
私は、自宅の除雪をせず、
歩いて大学に来た。
家内が除雪をすることになる。
歩いてくる途上、
多くの道や歩道は除雪がされているが、
まだ除雪の中のところもあり、
歩きにくいところあった。

今週は通常講義がない週である。
今日は補講日だが、
後期は休講がなかったので、
補講はしなくていい。
ただし、打ち合わせが午前中からある。
他に、今日と明日の締め切りの原稿があるので、
その執筆をしなければならない。

情報関係の論文を投稿して欲しいという
申し入れがあった。
そのでいろいろ書けるネタを検討してみたが、
書きたいことはあるが、
いますぐに書ける素材はないので、
諦めることにした。

●「流域地図」の作り方:No. 4678 2014.01.14

岸由ニ著「「流域地図」の作り方
川から地球を考える」
(ISBN978-4-480-68907-8 C0225)
を読んだ。
基本的考えはRiver Nameと同じ発想である。
著者は、活動をすることが
重要であると考えているようだ。
流域という考えは重要で
行政区での防災などでは
対処できない領域となる。
そのような考えが
自然を守ることにもつながる。
三浦半島の小網代の谷でも実践している。
そんなナチュラリストの必要なのだ。

2014-01-13

●物欲減退:No. 4677 2014.01.13

昨日は午後からずっと雪である。
今朝は除雪が入った。
雪かきをしなければならない。

子どもたちは、今日も、それぞれ用事が
あってでかける。
今日は除雪をして、
買い物に出かけて
家でのんびりすることにする。
来週はセンター試験担当があるので、
土日曜日がでなければならないので、
疲れが抜けないかもしれない。

最近、物欲が衰えている気がする。
強い物欲がいいわけではないはずだ。
現実に、どこかで何かを買いたいという
気持ちがあまりわかない。
もちろん必要なものは買っているのだが、
私の欲しいものは、
たいていネット経由で購入できる。
そのため、現実の店での買い物は、
日常品、衣料品などで、
その嗜好はなく、必要性さえ満たせば、
種類やデザインは全く気にならない。
家内が多くは賄ってくれている。
これは、現実の世界から
デジタル、あるいはヴァーチャルの世界への移行が
すすんでいるのだろうか。
少々不安な気もするが。

2014-01-12

●運転手は家内:No. 4676 2014.01.12

昨日はいい天気であったが、
冷え込んでいた。
午前中はストーブをたいていても
寒い感じが抜けない。
夕方になってやっと暖かくなってきた。

昨日は一日のんびりとしていた。
昼間は子どもたちがいないので
のんびりと出来る。
次男が合宿で泊なので、
長男を連れて夕方、食事に行った。
道が凍って滑りやすく、
私はもう危ないところの運転はやめている。
雪が溶けたら車の運転をすることに。
今は、一番運転をして慣れている
家内がもっぱら車の運転手となっている。

●顔のない男:No. 4675 2014.01.12

北森鴻著「顔のない男」
(ISBN4-16-765681-7 C0193)
を読んだ。
非常に複雑な伏線がはられている。
多くの殺人が起きる。
キーになる人物や証拠品が出てきて
それが謎の中心になっている。
この一見、編にみる小説が、
半年に一回の月刊誌連載であったと知ると、
作者の手腕のすごさがわかる。
これは、単独の作品だ。
他のシリーズ連作の作品の味わいには達していない。
もちろん長編とし読んでも面白く、
最後のどんでん返しも用意されている。
さすがに北森作品であるといえるものである。
彼の作品はあと少ししか残っていない。
味わいながら読んでいこう。

2014-01-10

●熟考:No. 4674 2014.01.10

ナナカマド。江別

今朝、冷え込んだ。
風がないので、寒さもましであったが、
それでも歩いている時は寒かった。
晴れているので、
放射冷却があったようだ。

ほんの一週間休んだだけなのに
講義の始まりがきつい。
来週は補講や振替講義、
休校などで変則講義になる。
私の担当の講義はないのは、
ほっとしている。
その次の週で後期の講義が終わるので、
一段落となる。
じっくりと研究に取り組みたい。
ひとつ短い論文に
取り組のもいいのかもしれない。
そんなことも落ち着いて考えていきたい。

2014-01-09

●我を見失わず:No. 4673 2014.01.09

雪と街灯。江別

今朝、細かい雪が降っている。
細雪というのか。
歩き出した時は
見えないほどの小雪だったが、
歩いてしばらくすると
激しく降りだした。
服が真っ白だ。
今は止んでいる。
柔らかい雪の下は、
溶けて凍ったつるつるの雪だ。
歩いている時に一度転んだ。

今シーズンの雪は、
12月中旬まで少なめであったが、
暮れから正月にかけて
かなりの量が積もり、
除雪の雪で道が狭くい状態になってる。
例年にない積雪のようだ。

あっという間に正月も終わり、
もう成人式やセンター試験が続く。
卒業研究の発表会、
そして後期の講義も終わってしまう。
定期テスト、採点、成績、
大学入試のスタート・・・・
慌ただしい行事の日々が続く。
我を見失わないようにしなければ。

●理科系冷遇社会:No. 4672 2014.01.09

林幸秀著「理科系冷遇社会
沈没する日本の科学技術」
(ISBN978-4-12-150366-4 C1237)
を読んだ。
文部官僚として日本の科学行政に
携わった人が書いた
日本の科学への警鐘を示している。
データに基づいた、
重要な現状分析である。
最後に対応策を示してる。
しかし、高級文部官僚であった著者が
それを実現できなかったのは問題だ、
行政の中枢にたい人ができない対策が
本当に実施可能なのかという
根本的な疑問がある。

EarthEssay 3_124 本源マグマ 5:特異か普遍か

EarthEssay
3_124 本源マグマ 5:特異か普遍か
を発行しました。

2つの本源マグマの発見は、
沈み込み帯で起こる火山活動全般に
再考を迫る可能性があります。
発見された2つの本源マグマが、
特異な背景を持つものなのか、
それとも普遍的なものかによって、
地質学の進展においては大きな違いとなります。

2014-01-08

●予行:No. 4671 2014.01.08

ナナカマド。江別

今朝雪が降っていた。
シンシンと降る雪だ。
明け方から降ったようだ。
あまり積もってはいない。
湿った雪なので、
靴の裏にくっつき、歩きにくい。

昨日は4年生の卒業研究の
発表の予行演習を行なった。
3名の予定が一人加わり、
4名の予行をおこなった。
時間内に終わったが、
修正点がいろいろあるので、
残された時間に
最大限の努力をしてほしいものだ。

昨日の講義は、3講もあり少々疲れた。
正月休日の影響だろうか。
今月あと少しで講義も終わるので、
研究計画に沿って、
一番やりたいことを進めたいものだ。

2014-01-07

●講義モードに:No. 4670 2014.01.07

道。江別

今朝は、風はないが
冷え込んでいた。
ただし、本当の冬の冷え込みではないが。

今日から大学の講義がはじまる。
今日は1校時から4校時まで
3つの講義がある。
4校時は卒業研究の
予行演習にあてているので、
いつ終わるか不明である。
コンピュータ室を長めにおさえている。

今週は通常講義であるが、
来週は変則講義となる。
センター試験まで落ち着かない。
さあ、教科が講義があるので、
気持ちを講義モードにしなければ。

●お任せ!数学屋さん:No. 4669 2014.01.07

向井湘吾著「お任せ!数学屋さん」
(ISBN978-4-591-13494-8 C0093)
を読んだ。
中学生で数学に秀でた転校生が、
数学屋をはじめる。
数学屋は、学校で起こる
いろいろな問題を数学で解決していく。
彼のモットーは、
数学で世界を救うことである。
数学の話題が
いろいろでてくるが
基本は学園モノである。
なかなかおもしろい設定であった。

2014-01-06

●仕事始め:No. 4668 2014.01.06

木。江別

昨日は雲があったが、
青空が広がりだした。
いつもの通りに歩いて大学に来た。
休業期間、
大学では弱く暖房が入っている。
しかし、配管が凍らないために最小限である。
だから、やはり寒い。
自前の電気ストーブをつける。

今日から通常通りに仕事を始める予定だ。
年末に届けられたさまざまな校務、
定常的な明日の講義の準備、
手間のかかる講義の準備、
たまっているさまざまな定常業務。
まあ、優先順位をつけて、
校務をこなすことになる。
さあはじめよう。

2014-01-05

●リハビリを:No. 4667 2014.01.05

昨日は朝から、継続的にかなりの降雪があった。
今朝も、まだ降っている。
明け方、除雪が入ったので
今日は雪かきが大変だ。

今週になって、年末年始の休みとした。
毎日何らかのことはしていたが、
なんとなく休み疲れをした。
休みボケにもなっているかもしれない。
明日は大学に出る予定だ。
大学は火曜日からはじまるので、
その準備をする。
明日は午前中しか大学にはいない。
生協も休みなので、
食事ができないからだ。
まあ、半日いれば、いいリハビリになるだろう。
しなければいけない定常業務も溜まってきた。
それをこなしていこう。

2014-01-04

●ガラパゴスがこわれる:No. 4666 2014.01.04

藤原幸一著「ガラパゴスがこわれる」
(ISBN978-4-591-10036-3 C0095)
を読んだ。
写真集で、ガラパゴスの危機的状況を伝えている。
きれいな写真とショッキングな写真がある。
しかし、これが現状だ。

●馴染みの店:No. 4665 2014.01.04

野幌神社。江別

昨日は冷え込んだ。
ストーブを焚いてもなかなか温まらなかった。
天気が良ければ、
昼間はストーブが切れることが多いのに、
昨日は2台のストーブを一日つけっぱなしであった。
今日は少し、冷え込みは収まったようだ。

昨日の午後は、スポーツ店で
子どもたちのクラブ用の品々をいろいろ購入した。
そのあと街のスーパー銭湯へいった。
夜は予定通り、馴染みの中華料理屋さんにいった。
奥さんに新年のあいさつをして、
日頃あまり頼まないメニューを注文した。
美味しかった。
中国系の人がつくっているので、
本格中華でなかなか美味しい。
街外れにあるのだが、知る人ぞ知る名店である。
我が家は子供たちが小さいうちから通っているので
家族全員を知っている。
行くたびに大きくなったといわれている。
そんな馴染みの店があるのは、いいものだ。

今日は給湯器の交換が行われる。
これでやっと自宅で風呂に入れる。

●生命の逆襲:No. 4664 2014.01.04

福岡伸一著「生命の逆襲」
(ISBN978-4-02-331195-4 C0095)
を読んだ。
週刊誌に連載された短いエッセイを集めたものだ。
短いから、小さな話題をさらりと述べる構成だ。
少々もの足りなさ、もう少し詳しく知りたいと
思える話題も多々あった。
一応、いくつかに区分けはされているが、
その括りは緩い。
グールドのエッセイ集のような構成だ。
ただしグールドのエッセイは内容が濃いので、
括りを忘れるほどだ。
しかし、こんな軽さのエッセイもあっていいのだろう。

2014-01-03

●便利さの途絶:No. 4663 2014.01.03

野幌神社。江別

昨日は、一日中雪模様。
雪が時々激しく降った。
夕方の食事は、かなり激しい雪のため中止となった。
近いうちに出かけることにした。
正月三ヶ日は、正月らしく一日のんびりしている。
今日は午後からスポーツ店にいって、
子どものクラブ用の用品を購入し、
そのあと、どこかの温泉に行く予定だ。

毎日風呂を入るために、
午後出かけることになる。
それに合わせて用事もこなす。
午後がそれで潰れる感じかする。
まあ、正月だから、それもいいのだろう。

今年の正月は、
大晦日に給湯器が壊れたので
印象深いものになった。
考えると、お湯が蛇口をひねると出る生活は
そんなに昔からではない。
結婚した時は、風呂は水を張ってからガスで温めていた。
その後、お湯を出して入れるようになった。
台所のお湯もガスの給湯器をスイッチを入れて出していた。
今の家にきてから、
蛇口をひねればお湯が出るようになった。
何かが当たり前になるには、
それ以前の長い不便な時間があった。
「ない」が当たり前の生活であったときは
「不便」と感じるはずもない。
便利を味わい、便利が途切れた時
昔の不便さを感じることになる。
皮肉なものだが。
便利さの途絶が以前の不便を感じさせる。
過去に遡って感情を思いを起こさせる。
便利さの途絶は感情のタイムマシーンなのか。

明日給湯器がつけてもらえる。
やっとお湯の使える生活にもどれる。
タイムマシーンで現在に戻ってこれる。

2014-01-02

●いつもと同じ正月:No. 4662 2014.01.02

野幌神社。江別

昨日は午後から雪が降りだした。
時々激しく降り、
結構な積雪があった。
明け方、除雪が入った。
正月にも雪かきが必要だ。
正月よりもっと前に冬の恒例である。

昨日は、予定通り、朝にお雑煮を食べ、
子どもたちにお年玉を渡し、
午後、初詣にでかた後、
隣町の温泉に出かける。
その頃には、もう日が暮れだす。

何気ない一日だが、
そこに織り込まれる日々は、
正月、元旦のものだ。
日常との区切りとしてはそれでいいだろう。
今日は、お年玉による買い物にでかけ、
その後温泉にないり、
夕食はいつも正月にはいっている
中華料理屋でとる予定だ。

いずれも正月以外でもすることだが、
正月の三が日にはいつもしている。
買い物も食事も、
ささやかな正月に織り込まれている行事だ。
こんな積み重ねが
我が家の正月として記憶されていくはずだ。

EarthEssay 3_123 本源マグマ 4:2つの本源

EarthEssay
3_123 本源マグマ 4:2つの本源
を発行しました。

火山全体を形成するマグマの本体が、
本源マグマだと考えられています。
本来、ひとつのマグマから多様性を形成する
という思想で考えられたのが、
本源マグマでした。
ところが、今回発見された本源マグマは、
2種類ありました。
この2つの本源マグマは、
いったい、何を意味しているのでしょうか。

2014-01-01

●いつもと違う正月:No. 4661 2014.01.01

我が家はの正月は簡素なものだ。
特別な正月飾りはしない。
ただ、行事としていくつか決まったことはする。
大晦日は何時まで起きていてもいいが、
朝食は7時にお雑煮とおせち料理を食べる。
三ヶ日のうちに初詣をし、お守りを返す。
子どもたちに、お年玉を渡す。
母に電話をする。
これが我が家の正月のやりかた。

今年は、少し違っているところもある。

一つ目。
いつも母から餅を送ってもらっていたが、
昨年は餅つき機を購入したので、
もち米だけを送ってもらった。
29日につくつもりが、
いろいろ予想外のことがあり、31日についた。
昨日の昼はつきたての餅を食べた。
もち米を前の夜から用意しおけばセットすあれば、
30分ほどで餅ができる。
非常に便利だ。

2つ目。
30日の夜の給湯器の故障でお湯が使えなくなった。
風呂が入れないので
毎日、近くの銭湯に出かけることになる。
昨日は市内の行ったことのないスーパー銭湯へ。
午後3時半ころであったが、非常に混んでいた。
今日は別の銭湯に行く予定である。

3つ目。
例年は、混むところに行くのが嫌なので、
初詣は2日にいっていた。
いつも行く神社は決まっている。
今年は元旦の午後に行くつもりをしている。
多分、多くの人出があるだろう。
それを味わいに行く予定だ。

いつものような正月だが、
少し違うところもある。
そんな違いを感じるほどの歴史が
我が家にできてきたことになるのだろう。

そんな正月をしている。

●波紋と螺旋とフィボナッチ:No. 4660 2014.01.01

近藤滋著「波紋と螺旋とフィボナッチ」
(ISBN978-4-7809-0869-5 C3045)
を読んだ。
実に、面白い。
科学にこのようなテーマを調べている
このような調べ方をしている
分野や研究者があることに驚いた。
一種の実験進化学ともいえるだろう。
テーマが面白く、
その証明法も面白い。
研究対象も多様で面白い。
実験して検証できること、
数値モデルで仮説を立てられることも面白い。
基本理論の一つがチューリングまで遡ることも面白い。
研究者の少ない分野であることも面白い。
発想のアプローチも面白い。
本の面白さもさることながら、
研究分野の面白さに感動した。

●目標:No. 4659 2014.01.01

いつもの通りの時間に、昨夜は寝た。
いつものように明け方目覚めた。
寝れそうにないので、
いつものように本を読みだした。
でも、いつもの違って、
少し読んでから布団から出た。
4時過ぎ。
そして、年の始めにいつも行う、
サイトの整理を始めた。
別に元旦の早朝にしなくてもいい。
いつでもできることだ。
今年はなんとなく、それをしたくなった。
不思議なものだ。
以前は、私自身が、
元旦も時間の流れの中で
人間が勝手に作った一つの区切りに過ぎない
といっていた。
それも真実である。
しかし、人間は時間区切りを基準にいきている。
その区切りには、
秒、分、時、日、週、月、年、世紀・・・
いろいろあるが、
年は日常生活で
実感できる一番大きな区切りだろう。
それを意識しないことはありえない。
自分自身の常識や慣習に
無意識に流されまいという気持ちも理解できる。
そんなせめぎあいが、
今年は、区切りを意識する側に傾いた。
無理せず、流されつつも、
自分自身の立つべき位置を忘れないように
今年の目標にする。

Monolog 144 大局観をもった予防原則

Monolog
144 大局観をもった予防原則
を発行しました。

昨年は、いろいろな事件や事故がありました。
周りに甚大なる被害を及ぼす事柄を考える時、
因果関係が重要になります。
しかし、因果関係が不明瞭な場合も少なくありません。
そんな時、予防原則を用いて考える方法があります。
ただし、大局観をもったものでなければなりません。