2011-10-31

●やるしかない:No. 3878 2011.10.31

紅葉。江別市文京台

今日も朝は晴れている。
昨夜の天気予報では曇りであったが、
歩いて来る時は晴れていて、
研究室から見ると
快晴の青空が広がっている。

気づいたら10月も終わりだ。
論文の〆切が近づいてきた。
パーツはあるが、
まだ全体が書ききれていない。
書きたいことは色々あるのだが、
書いている時間がまとまってとれない。
これができたら、
西予市の案内書を書かなればならない。
つぎつぎとやるべきことがある。
なかなか余裕がなくてつらい。
しかし、やるしかない。

●99%の誘拐:No. 3877 2011.10.31

岡嶋二人著「99%の誘拐」
(ISBN4-9-569136-2 C0193)
を読んだ。
先日古本屋で購入した中の一冊だ。
著者二人が創り上げる作品だ。
なかなか珍しい形式の作品だが、
面白い。
ミステリーだが暴力的な場面が
出てこないところがいい。
内容もなかなかおもしろい。
IT技術を駆使したものだ。
少々古いが、トリックよりストーリが面白い。

2011-10-30

●タイヤ交換:No. 3876 2011.10.30

今日も朝は晴れている。
昨日も朝の晴れは一時的で、
午後から曇ってきた。

昨日タイヤを購入してもらうために、
車屋にいく。
買って2ヶ月ばかりの新しいタイヤだが、
パンクしたタイヤをみたら、
横が大きく裂けている。
それになどにこすったら
このような裂け方するそうだ。
タイヤはもう使えない。
同じ種類のタイヤを購入する。
しかし、今やスタットレスタイヤばかりで
夏タイヤがないという。
でも必要なので注文した。
別の店に在庫があるので、
すぐ手に入るそうだ。
40分ほどで届くそうなので、
買い物をして戻ってくることにする。
交換して、帰宅したら、
もう夕方になる。
一日があっという間に過ぎ去った。

●トラブル:No. 3875 2011.10.30

一昨日の夜、
飲み会帰ってきたら、
ちょうど長男が研修旅行から
帰ってくる時間帯となった。
家内が空港まで迎えに行く。
風呂に入ってしばらくすると、
家内から連絡があった。
迎えに行った車がパンクしたという連絡だ。
予備タイヤに自分では代えられないというので、
保険会社に連絡して交換を頼むように伝える。
そして交通量の多い幹線道路なので、
少しでもいいから、
脇にそらすように連絡する。
長男に連絡して、タクシーで帰るように連絡する。
20円しか残ってないというが、
自宅で払うから帰ってくるように伝える。
長男の帰宅後、疲れているので
風呂に入り、軽く食べて、寝させる。
その後家内がタイヤ交換をしてもらって
11時半頃帰宅した。

●脳男:No. 3874 2011.10.30

首藤瓜於著「脳男」
(ISBN4-06-273837-6 C0193)
を読んだ。
第46回江戸川乱歩賞受賞作である。
面白い。
障害を持った人物が、
ありえないような人格を持つ。
そのような人物が何らかの目的を持った時、
そのような事が起こるのか。
それが悪人を殺すとなるとどうなる。
不思議さが充満していく。
不思議な終わりをする。
続編が読みたくなる。

●ブルータスの心臓:No. 3873 2011.10.30

東野圭吾著「ブルータスの心臓」
(ISBN978-4334-71739-1 C0193)
を読んだ。
主人公が困った事態に陥った時、
同じ人物に同じ動機を持った人物に
共謀殺人を誘われる。
合意してスタートしたら、
その首謀者が殺されるが、
予定通りに計画は進む。
複雑な様相がストーリを面白くする。

2011-10-28

●報われた一瞬:No. 3872 2011.10.28

青空とナナカマド。江別市文京台

今朝は少し霧がかかっていたが
晴れの青空が広がった。
気温は結構低く、
吐く息が白くなった。
自宅も大学も暖房が入りだした。
いよいよ冬を迎える準備が整ってきた。

人が変わる瞬間がある。
そんな時に立ち会えるのことは幸せである。
ある人が、何かのきっかけがあって
生き方が全く変わることは少ないがある。
その時からすべての世界が全く違ってみえる。
例えば、今まで大学は来たくない
嫌なところであったのが、
その時以降、大学に来るのが
楽しくてしょうがない、
とか、
その時以降、授業が面白くて、
自分でもすごく気合が入っている、
とか、
将来の展望が開け、
自分の将来を見据えて就活をできるようになった、
とか。
そんな場に立ち会えた人は、幸せだ。
まして、そんなきっかけを与える人になれると
至福のときとなる。
今までの苦労が報われる。
8年半の教員生活で、
こんな経験を初めてした。
そんな彼らと今日飲み会がある。
楽しもう。

2011-10-27

●加わる歴史:No. 3871 2011.10.27

虹。江別市文京台

今朝は小雨が降ったり止んだりしていた。
朝いつものところで写真をとっていると、
虹が見えた。
角度を変えると、
虹の濃さが変化してくる。
朝から虹をみれたので、
得をしたような気がする。

現在、大学の仕事で卒業生と
コンタクトしている。
卒業生に無理にならないように
配慮をしているが、
そうしてもそれなりの無理を
強いることになるだろう。
でも、後輩たちへのひとつの可能性を
示していただければと思っている。
学科が新設され、2期生まだが卒業した。
少しずつ歴史が加わっていく。

EarthEssay 3_102 逸脱:超大陸 4

EarthEssay
3_102 逸脱:超大陸 4

超大陸は、地球史上、
何度か形成されていたことがわかってきました。
プレート運動は、ウイルソン・サイクルという一般則で
説明されています。
もちろん、超大陸の形成も
ウイルソン・サイクルで説明可能です。
一番最近のパンゲア超大陸も、
ウイルソン・サイクルでできたはずなのですが・・・・・

2011-10-26

●変化を味わう:No. 3870 2011.10.26

紅葉。江別市文京台

今朝は雨である。
平野は雨であったが、
山は雪であった。
山並みが白くなっている。
平野でも秋が深まり、
冬は間近だ。

長男が研修旅行でいない。
家族が一人減ると雰囲気が変わる。
その変化は物珍しく感じ、
それなりの味わっている。
まあ、実際には私はあさが早いので
夜しか、その変化は感じない。
金曜日までの変化だが、
味わっておこう。

2011-10-25

●旅立ちの日:No. 3869 2011.10.25

モミジ。江別市文京台

今朝は雨上がりの道を歩いてきた。
気温はそれほど低くないが、
暗く、 寒々とした景色だ。
秋が深まっていく。

早朝、私が起きる直前に
家内も長男も起きていた。
5時前のことである。
長男の研修旅行の旅立ちの日だ。
家内は長男の朝食と良好中の弁当をつくるためだ。
始発の列車に乗らなければならないが、
バスがない。
遠くの駅まで車で送っていく。
長男の緊張はわかるが、
家内まで緊張している。
子育てで長男はすべて初めての体験である。
長男と一緒に家内も体験を共有しているようだ。
私は一歩離れて関係を保っている。
家内は次男とは馴れのせいで
一歩離れた対応とスキンシップのみを重んじている。
私は、次男との対応が足りないと思い、
接触を増やすようにしている。
次男は好んでいないようだが。
そんなプラスやマイナスの変動が
今の我が家の家族関係だ。

2011-10-24

●関西研修:No. 3868 2011.10.24

モミジ。江別市文京台

今朝は霞んで入るが晴れている。
昨日までの雨がやっと上がった。
ここ数日、気温も高い目である。

土曜日まで先週は忙しかった。
日曜日は、プールに泳ぎに行こうか迷ったが、
あきらめた。
長男の関西研修のための買い物をした。
明後日から、長男が
3泊4日の関西の研修にでかける。
学校の行事であるので、
だれもが経験することである。
家族では何度も関西へも旅行をしている。
中学生になって、子どもだけで離れて
長期の旅行は2度目であるが、
親としては心配である。

2011-10-21

●渡り鳥:No. 3867 2011.10.21

ハクチョウ。江別市文京台

今朝は快晴である。
心地よい天気だ。
歩いてくる途中で、
鳥の鳴き声がする。
何度かするので、
それを探していたら、
渡り鳥の列が見えた。
よく見ると白く首の長い鳥だった。
鳴き声からすると、
ハクチョウのようだ。
いいものをみきた気がする。

昨日まで青森に出張していた。
好天に恵まれて
気持ちの良い出張であった。
空き時間があったが、
何もする気にならない。
ホテルでも、疲れているせいか
すぐに寝付いてしまった。
帰宅しても疲れている。
歳のせいが疲れが出やすいような気がする。
まあ、加齢とは、こちらから
慣れる努力をするしかないのだろう。

●大学教授の株ゲーム:No. 3866 2011.10.21

斎藤精一郎・今野治著「大学教授の株ゲーム」
(ISBN4-532-19007-X C0133)
を読んだ。
同級生で大学教授の二人は今では、
経済学と数理工学で株に関係する学問をしている。
彼らが現実に株を始めたら
どうなるかを1年間試した企画である。
週刊誌に連載された内容から
作成された本である。
なかなか面白い。
自分の資金を投入しているので
かなり本気なのだろうが、
文章はユーモアを持って書かれているので、
それが面白い。
私には株をヤル気はないが。

2011-10-20

EarthEssay 3_101 系譜:超大陸 3

EarthEssay
3_101 系譜:超大陸 3
を発行しました。

現在の大陸の配置は、
ばらばらで、超大陸は存在しません。
過去の超大陸の存在は、
ジグソーパズルのピースを読み取り復元するような
労力が必要になります。
それは先陣の努力の結果を
利用することにほかなりません。

2011-10-18

●インフルエンザ:No. 3865 2011.10.18

夜明け。江別市文京台

今朝は、東の空に雲があるが、
頭上には青空が広がる。
ただし、地平には厚い雲が見えるので
いつものように曇ったり晴れたりしそうだ。

昨夕、インフルエンザの予防接種にいった。
注射したところは、
少々腫れいて、触ると痛みが少々ある。
完全にインフルエンザが
予防できるわけではないが、
かかってもひどさは抑えられるであろう。

明日は、青森へ出張である。

●数学ガール 乱択アルゴリズム:No. 3864 2011.10.18

結城浩著「数学ガール 乱択アルゴリズム」
(ISBN978-4-7973-6100-1 C0041)
を読んだ。
読み応えのある本である。
そして今回はNP完全問題を含む内容であった。
難しい部分もあるが、
完全には理解できなくても、
概念の全貌を知るためにはいい本である。
さらなる続編を読みたいものだ。

2011-10-17

●予防接種:No. 3863 2011.10.17

実。江別市文京台

今朝は前線が通って風と激しい雨の後
青空になった。
先週からこのような天気の繰り返しだ。
小さいな前線が次々通っているのだろう。
風と激しい雨が降る。
夕立のようだ。
気温は低くなったり、暖かかったり、
めまぐるしく変わる。

土曜日にいつも通っている
近所の内科院にいった。
いつもの薬をもらうとの
インフルエンザの予防接種も
してもらうつもりだった。
しかし、予約制だったのでできなかった。
今日家内と共にいくつもりだが、
予約が取れるかどうかは不明だ。
まあ、予防接種は早めのほうが良い。
かかるとひどい状態になるので、
業務に支障をきたす。

2011-10-15

82 室戸岬:海溝での邂逅

 室戸で思わぬ邂逅を味わいました。それは私にとっては人との出会いでもあり、付加体にとっては海溝でのマグマと堆積物の出会いでもあります。そんな、邂逅を、室戸岬は演出してくれました。どんな邂逅があったのか紹介しましょう。

 今年9月18日、「室戸ジオパーク」が世界ジオパークへの加盟が認定されました。北海道ではあまり大きなニュースにならなかったのですが、四国や高知県では大きなニュースとなったと思います。長年、室戸市と高知県が努力を積み重ねての朗報なので、関係者の喜びもさぞかし大きかったでしょう。
 9月の中旬、発表の直前の1週間、私は室戸岬周辺の調査に出かけました。そのときの様子を紹介しょうましょう。なかなか面白い出会いがありました。
 このエッセイで何度か紹介してきましたが、昨年度1年間、私は、大学の研究休暇で愛媛県西予市に滞在していました。その間、主だった四国の地質を見学するために、海岸沿いや主だった地質ポイントをひと周りする予定でいました。室戸岬は見所も多いので、1週間ほどの日程が必要になると見越していました。ところが、時間切れで、室戸岬をめぐるコースがすっぽり残ってしまいました。そのリベンジも今回の調査で果たそうと考えていました。
 滞在していた西予市では、市長の決断によってジオパークを目指すことになりました。当時、室戸は日本ジオパークになり、世界ジオパークに向けて邁進していることも刺激になったようです。西予市の友人で私の受け入れ担当のTさんも、市役所でジオパーク担当となりました。Tさんは、四国で先陣を切っている室戸市のジオパークの活動を見ておきたいというので、一緒に行く約束していました。お互いの時間の調整がつかないまま、時間切れとなりました。四国滞在中に室戸岬へは行けずに、私にとっては未踏で、無念さが残る地となりました。
 そこで今回、調査地として室戸岬を選んででかけることにしました。この時期の調査は、いつもは一人で見てまわるのですが、今回はいろいろな人と出会うことになりました。Tさんと現地で落ち合うことにしました。Tさんは1泊2日の予定ですが、初日に合流して同じ宿で過ごすことにしました。半年ぶりの再会となります。また、室戸のジオパークの関係者で高知大学の地質学者のYo先生が、わざわざ現地を案内してくださることになりました。Yo先生は、以前から論文で名前は知っていたのですが、お目にかかるのは初めてでした。いい機会となりました。
 室戸岬は付加体から構成されています。このエッセイでも付加体は何度も取り上げていますが、付加体とは、海溝に沈み込みむプレートによって、海洋の岩石や陸の岩石が、混じり合いながら陸側に付け加わったものです。そのとき、特有の構造を持つようになります。同時期の付加体は、海溝沿い陸側に長く延びて形成されます。付加体は、沈み込み帯で次々と形成さますので、海から離れるほど古い昔できた地質体になってきます。
 日本列島は、形成のほとんどの期間、海溝に面していました。ですから、日本列島の大地の骨格は、いろいろな時代の付加体からできているともみなせます。付加体の形成史を解明することが、日本の大地の生い立ちを探ることになります。また、付加体の解明は、地質学においても重要なテーマとなもなります。日本の地質学者は、地の利を活かし付加体を非常の詳しく調べて、そのメカニズムを解明していました。室戸岬もその舞台となりました。
 室戸岬は、足摺岬とともに南海トラフ(沈み込み帯)に向かって突き出ています。緯度でみると足摺岬のほうが南に位置しますが、南海トラフが東北東-西南西に延びていますから、沈み込み帯からの距離は似たものになっています。室戸岬と足摺岬とともに、付加体の陸地における最前線というべきところです。
 足摺岬はまわりが切り立った断崖になっており、調査が困難です。また、岬の大部分は火成岩からできています。それに対して室戸岬は、付加体がそのまま海岸に出ています。何段かの海岸段丘がありますが、地震による隆起地形や海食台などによって、段差なく海岸線で露出のよい露頭にアプローチできます。
 このような地質学的特徴やアクセシビリティを考えれば、ジオパークにふさわしい条件を持っているともいえます。ただし、ジオパークは地質学的条件だけでなく、他にも満たすべき要件がいろいろあります。室戸岬は、ジオパークになっているため、見るべきポイント(サイト)や説明、パンフレットなど整備さているため、手軽に見て回るには非常にいいところです。コンパクトにまとまった地域で、いろいろな地質現象を海岸の素晴らしい露頭や景色の中でみることができます。
 室戸岬の付加体は、室戸岬は付加体四万十帯に属します。四万十帯は、安芸(あき)構造線とよばれるもので、南北に2分されます。北側の古い付加体を四万十帯北帯、南側の新しいものを四万十帯南帯と区分しています。北帯は、おもに白亜紀の付加体(新荘川層群と安芸層群とよばれる地層とメランジェ)、南帯はおもに第三紀の付加体からできています。
 室戸半島のある南帯は、室戸半島層群と菜生(ほうらい)層群とよばれる地層からできています。室戸半島層群は礫岩から凝灰岩、砂岩、泥岩など変化にとむ地層で、メランジュもあります。それに比べて、奈半利川層は砂岩に富む砂岩と泥岩繰り返し(互層(ごそう)といいます)の単調な地層です。単調な地層ではあるのですが、一枚か数枚の地層内での激しい褶曲(スランプ褶曲と呼ばれている)が、多数見られます。スランプ褶曲による地層の異形が、室戸岬の重要な特徴でもあり、見応えのある景観をかもしだしています。
 菜生層群の中の地層(日沖複合層)には、きれいな枕状構造を残した玄武岩や水中自破砕(ハイアロクラスタイトと総称されます)火山角礫岩があります。このような玄武岩類は、緑色をしていることから緑色岩とも呼ばれ、付加体ではよく見られるのです。海洋プレート側の岩石が陸側に付加するときに、付加体の堆積物に紛れ込んだものです。
 室戸岬周辺にはスランプ、タービダイト、オリストリス、メランジェなど特徴的な地質現象の見所が多数あります。調査ではいろいろ見学しましたが、今回は少々マイナーな斑レイ岩を紹介しましょう。
 室戸岬には、斑レイ岩があります。化学組成は海嶺で形成される玄武岩(中央海嶺玄武岩、MORBと呼ばれています)に似ていますが、地質関係がそれでは説明できないものだったのです。
 付加体には上で述べたように海洋プレートの破片が入り込むことは、ごく当たり前に起こっています。ところがこの斑レイ岩は、まわりの地層(前期中新世の津呂層)に貫入している貫入岩であることがわかりました。
 付加体の中に見られる火成岩類は、マグマからできているのですが、冷え固まった岩石として混入しますから、まわりの付加体とは貫入関係はできません。このような岩石の起源を「異地性」と呼び、その固まりを「オリストリス(異地性岩塊)」といいます。ところが、室戸岬の斑レイ岩は、熱いマグマとして地層に入り込んでいます。熱いマグマが入ってくると熱の影響(接触変成作用といいます)をまわりの堆積岩に与えています。まわりの堆積岩は、熱を受けて変成岩(フォルンフェルスと呼ばれる)になっています。一部では、溶けているところすらあります。つまり、熱いマグマが地層に入ってきたのです。これこそマグマの貫入の様子です。
 さらに、斑レイ岩から派生した火成岩(グラノファイヤーと呼ばれる岩石)の形成年代は、1440万年前(中期中新世)で、斑レイ岩もほぼ同じ年代にできたと考えられます。この年代は、まわりの地層の年代(前期中新世)とは明らかに違っています。マグマに残された磁気(古地磁気といいます)の研究から、地層に水平に貫入したこともわかってきました。
 以上のことから室戸岬の斑レイ岩は、付加体が形成された後、あるいは形成している場の中で火成活動があったことを示しています。その場所は海溝付近です。それは、特異な火成活動(near-trench magmatismと呼ばれています)を意味します。
 従来のプレートテクトニクスの考え方では、なかなか位置づけられない(説明できない)火成作用となります。なぜかというと、沈み込み帯での火成作用の起こる場所は、海溝から一定の距離をおいたところです。現在の列島(島弧と呼ばれています)では、火山のできる場所は、列をなしており、火山前線と呼ばれています。島弧の火山のメカニズムは、ほぼ解明されてきました。ところが、室戸岬の斑レイ岩は、火山前線よりずっと前に位置します。そこは温度も低く「火のないところ」でもあります。そんな冷たい場所で、マグマができているのです。不思議です。
 実は、足摺岬にも潮岬にも、そのような不思議な火成岩類があります。これらの火成岩は、今後プレートテクトニクスをより深く理解するためにも、重要な役割をはたすことでしょう。
 私は、8日間の滞在のうち、徳島や安芸の周辺も調査していたので、室戸岬周辺には4日間滞在しました。毎日室戸岬にいはいって調査しました。暑い日が続きましたが、最終日以外は天気に恵まれ、日程を無駄にすることなく、調査を終えることができました。じっくり見るにたえる見所が、室戸岬にはいっぱいあります。アプローチもよく、コンパクトにまとまっていて、ジオパークとして解説や施設も整っています。チャンスがあれば、不思議なマグマとの邂逅を楽しまれてはいかがでしょうか。

・奇遇・
室戸をめぐっているとき、
道の駅があり、その横にジオパークを紹介する施設がありました。
朝早くから動いていたので、
一休みをかねて、開館時間をまって見学しました。
関係者のYuさんがおられ、
展示を丁寧に解説して頂きました。
Yuさんといろいろと話しながら
世間話なると、出身地や経歴の話になりました。
すると、Yuさんは、私が現在いる大学で、
前の所属学部で非常勤講師をされていたことがわかりました。
お互いに面識はなかったのですが、奇遇に驚きました。
また、Yo先生に室戸岬を案内いただいたあと、
室戸岬のジオパークの事務所に
先生と一緒に顔を出したとき、
再びYuさんがおられお目にかかりました。
再度の邂逅でした。
室戸が世界ジオパークになって本当によかったです。
そんな知りあった人の喜ぶ顔が浮かびます。

・思い残した地・
愛媛県八幡浜市に大島ということろがあります。
そこも地質的に面白いところなので、
Tさんと一緒に行こうという約束をしていました。
これもやはり叶いませんでした。
また、3、4日の日程で香川県小豆島(しょうどしま)にも
行こうと思っていたのですが、行けませんでした。
1年も滞在していたのに、
行けずに思い残した地がいくつもあります。
私の気持ちには終わりがありません。
そのうち、行こうと思っています。

GeoEssay 82 室戸岬:海溝での邂逅

GeoEssay
82 室戸岬:海溝での邂逅
を発行しました。

室戸で思わぬ邂逅を味わいました。
それは私にとっては人との出会いでもあり、
付加体にとっては
海溝でのマグマと堆積物の出会いでもあります。
そんな、邂逅を、室戸岬は演出してくれました。
どんな邂逅があったのか紹介しましょう。

2011-10-14

●時間に追われて:No. 3862 2011.10.14

紅葉。江別市文京台

今朝は少し霞んでいるが晴れている。
日々の冷え込みは秋のものだ。
紅葉が日に日に進む。

来週は校務がいろいろあり忙しくなる。
その準備もある。
科研費の学内の〆切もあるので、
書き進めなければならない。
ああ、いつも時間に追われて
ものごとが進む。

2011-10-13

●クタクタ:No. 3861 2011.10.13

朝日。江別市文京台

朝は少し雲があったが
晴れてきた。
研究室の窓から見れる空は西のほうで
青空が広がっている。

昨日は5講まであり、くたびれた。
3講の講義をするのは、
それも実習が2つもあると
動き回るので足がかなり疲れる。
歩いて帰るのがつらいのに、
一時的だが激しい雨に見舞われた。
帰宅したら、クタクタだった。
週末はゆっくりとしたいものだ。

EarthEssay 3_100 影響:超大陸 2

EarthEssay
3_100 影響:超大陸 2
を発行しました。

超大陸が形成されると、
何が起こるのでしょうか。
海洋や大気で、環境変化が起こると考えられます。
それは、急激な変化ではありませんが、
ゆっくりとした変化になるはずです。
大陸が分裂している時にはない、
超大陸だから起こる変化になりそうです。

2011-10-12

●急ごう:No. 3860 2011.10.12

葉。江別市文京台

今日は雲があるが、
晴れ間が多い。
天気がよくなのだろう。

今週は講義の準備が忙しい。
月曜日が休日で
いつもの講義準備ができないので
昨日の講義用のレジメと
レポートと出席の整理はしていた。
でも、昨日は夕方まで
びっしりとつまっていたので、
スキマ時間でなかなかはかどらず、
遅れ気味である。
これから1講目の準備をしなけれならない。
さあ、急ごう。

2011-10-11

●体育の日:No. 3859 2011.10.11

朝日。江別市文京台

今日は曇が多いが晴れ間が時々のぞく。
紅葉が進んできた。
大学の校内に入ると、
昨日までの大学祭の跡が残る。
今日、ステージやポスターなどの撤去を
朝早くから学生たちが始めている。
祭りのあとの寂しさを感じる瞬間だ。

昨日は体育の日。
午前中は体育館で家内と次男は卓球で
私はプールで水泳。
昼食を買って帰宅。
昨日午後から激しい雨が降った。
サッカーの試合にいった長男から
迎えを頼むの連絡が入る。
サッカーなので激しい雨の中でも
試合がおこなわれた。
長男は帰ってきたら
ヘトヘトになっていた。
2日連続の試合でひどくくたびれたようだ。
まあ、仕方がない。
それぞれの体育の日だった

2011-10-07

●変化の積み重ね:No. 3858 2011.10.07

エゾリス。江別市文京台

昨夕から夜半まで、雨が降った。
歩いて来る時は上がっていが、
まだ雲が多い天気である。

明日から連休である。
連休にはいくつかの大学で学園祭がある。
我が大学でも近所の大学でも催される。
長男はグラブの試合があるので
連休は不在なので、
次男と出かけることになるだろう。
両方の大学をみに来る予定をしていが、
どうなるだろうか。
一見似たような大学祭だが、
プログラムを見ると少しずつ変化している。
そんな変化の積み重ねが
変化になることもある。

2011-10-06

●人の彩どる景色:No. 3857 2011.10.06

実。江別市文京台

今朝はいつもより1時間以上寝過ごした。
朝食を取り終わるころ、
家族が慌ただしく起きだした。
次男は早バスで出るというので
私と一緒に玄関を出た。
私が歩いていると、
いつもの時間に自宅を出た長男が、
自転車で私を追い越していった。
そんな状態は実ははじめての経験だ。
時間がほんの少しずれていくと、
人の彩どる景色は大きく変わっていく。

109(799)完盗オンサイト: 2011.10.06

玖村まゆみ著「完盗オンサイト」
(ISBN978-4-06-217132-8 C0093)
を読んだ。江戸川乱歩賞受賞作である。
15年振りの女流作家の受賞だそうだ。
選者評があったが、
余り読まないほうがいいのだろう。
なぜなら先入観をもってしまうからだ。
自分が読んで楽しいかどうかだ。
選者の考えもいろいろだ。
一流作家にしてそうなのだから、
読んだ人それぞれに感想がありうる。
この本は面白かった。

●完盗オンサイト:No. 3856 2011.10.06

玖村まゆみ著「完盗オンサイト」
(ISBN978-4-06-217132-8 C0093)
を読んだ。江戸川乱歩賞受賞作である。
15年振りの女流作家の受賞だそうだ。
選者評があったが、
余り読まないほうがいいのだろう。
なぜなら先入観をもってしまうからだ。
自分が読んで楽しいかどうかだ。
選者の考えもいろいろだ。
一流作家にしてそうなのだから、
読んだ人それぞれに感想がありうる。
この本は面白かった。

EarthEssay 3_99 大陸の成長:超大陸 1

EarthEssay
3_99 大陸の成長:超大陸 1
を発行しました。

大陸はプレートによって形成され、
移動し、変化していきます。
そんな大陸の歴史の中で、
たまたまほとんど大陸が一箇所の集まることことがあります。
このような状態の大陸を超大陸と呼んでいます。
今回は超大陸のシリーズです。

2011-10-05

●久しぶりの太陽:No. 3855 2011.10.05

日の出。江別市文京台

今日は晴れた。
雲はあるのが久しぶりの太陽だ。
今日は午後から実習があり、
外での作業があるので、
晴れているのは助かる。

日々すべきことに追われている。
昨日も次々と時間に追われて作業をすすめる。
対人的な打ち合わせもあるので
気が抜けない。
その時間を過ごしているときはいいのだが、
終わるとぐったりと疲れる。
週のはじめなのに、
いつも週の前半に多数の講義、
準備の必要な講義が重なるので
その辛さが増す。
いつものグチになっていく。
淡々とすべきことをするしかない。

2011-10-04

●学園祭:No. 3854 2011.10.04

冠雪。江別市文京台

今日も寒い。
昨夜自宅に帰ったら、
「日中、 みぞれかあられが何度が降った」
といっていた。
秋を通り越して冬になってしまったようだ。

今週末に、大学の学園祭がある。
連休なので3日間の祭りだ。
でも、いつもこの時期は
寒い日があり、
学祭を寒い思いで見学することが多い。
今年も出かけるのだろうか。

2011-10-03

●初冠雪:No. 3853 2011.10.03

初冠雪。江別市文京台

今朝、手稲の山並みに初冠雪を見た。
昨日の午前中、大学で仕事をして
昼前に帰宅すると、
家内がストーブを炊いていた。
外から帰ってすぐには
寒さを感じないが、
しばらくすると寒くなる。
ストーブの季節になった。

今朝も起きたとき、寒いなと思っていた。
すると長男が
みぞれが隣の屋根に積もっている
といって起きてきた。
そして、今朝、大学に歩いて来る時、
雲の合間から、手稲の山並みが見えた。
すると、白くうっすらと雪が見えた。
今年は9月は結構暖かい日があったので、
急激に寒くなった気がする。
いよいよ冬が目の前に迫ってきた。

●フライ、ダディ、フライ:No. 3852 2011.10.03

金城一紀著「フライ、ダディ、フライ」
(ISBN4-04-873601-9 C0093)
を読んだ。
ゾンビーズの話しだが、
主人公はダディ。
といっても、どこにでも中年男性。
彼がゾンビーズたちの助けを借りて
恨みを持つ相手に、
仕返しをするというはなし。
単純なストーリーだが、
なかなかおもしろい。

2011-10-01

●レヴォリューションNo.0:No. 3851 2011.10.01

金城一紀著「レヴォリューションNo.0」
(ISBN978-4-04-874140-8 C0093)
を読んだ。
ゾンビーズの高校1年生の頃の話。
彼らがどのようにして出会い、
なぜ、連帯感を持つに至ったかの話である。
なかなか面白い。

Monolog 117 科学の再現性と歴史性:因果律の尻尾

Monolog
117 科学の再現性と歴史性:因果律の尻尾
を発行しました。

科学では、いいえ人間の考え方において、
因果律は当たり前の前提として受け入れられています。
ところが、因果律は、
科学的に検証もされていませんし、
論理的にも正しさを証明することは、
なかなか困難なようです。
科学は、そんな因果律の尻尾を
捕まえる挑戦をしています。