2012-10-31

●忙殺:No. 4208 2012.10.31


紅葉。江別

昨夜から降った雨は、
おさまったが、
小雨が残っている。
今日の午後の授業は
雨だと困るのだが。

もう10月も終わる。
今日は、やることがいろいろある。
細々としたことがいろいろある。
書きだしたらいっぱいあった。
それぞれはそれほど時間はかからないが、
量が多いので、それなりに忙殺される。
早速はじめよう。

2012-10-30

●2/2:No. 4207 2012.10.30


中島みゆき著「2/2」
(ISBN4-87728-138-X C0093)
を読んだ。
夜会の7回目の舞台を
小説化したものだ。
小説で読むと舞台でどう表現したのだろうか、
と思える状況が次々とでてくる。
そして歌をどう織り込んだのか。
これは、完全な小説になっている。
夜会の素晴らしさがわかる。
ストーリーの最後がどうなったか知りたい気もするが、
言わぬか花。

●手応えのある幸せ:No. 4206 2012.10.30


紅葉。江別

今朝は、雲はあったが、晴れていた。
心地良い天気である。

仕事が、なかなか
はかどらないので焦っている。
そのため、少々仕事が溜まってきた。
そこに体調不良である。
風邪気味のようだ。
昨日は鼻水やくしゃみがでるが、
それほどひどくはないが、
本調子ではない。
無理をせず、
養生していかなければならない。
ぎっくり腰、風邪、運動不足、
いろいろと気にかけなければならないことが
多すぎる。
仕事の他に、体調も、
それに比べて、楽しみにはささやかだ。
そんなささやかなの楽しみを感じられることが、
もしかすると幸せなのかもしれないが。
もっと、手応えのある幸せがあっていのでは、
とおもってしまうのだが。

2012-10-29

●運動不足:No. 4205 2012.10.29


落ち葉と朝日。江別

昨日午後から夜にかけて
激しい風が吹いていた。
時々雨も伴う嵐である。
ただ、温かい風である。

ぎっくり腰は、早期の治療のおかげで、
痛みはないが、違和感がまだある。
しばらく安静にしている必要があるようだ。
原因は運動不足だろうか。
通勤で歩いているだけで、
最近運動は全くしていない。
現代社会において、
日々の労働に運動を伴わないものが多いので
意図的に運動しなければならないのだろう。
しばらく動いてないと
それはそれで億劫のだが。

2012-10-28

●通信速度:No. 4204 2012.10.28


腰は気になるものの痛みがなくなったので、
無理をしないように作業をはじめる。

自宅のネットのスピードが
異様に遅く感じていた。
自宅は光回線で、
デスクトップとカラープリンターは有線LANで、
それ以外のノートパソコン3台、
iPad1台は無線LANでつないでいる。
無線LANのノートパソコンのネットのスピードを調べたら、
下り700kbps、上り1Mbpsとなった。
有線LANのほぼ同じ。
愕然とする。
回線の経路をみていく。
すると以前無線LANを交換した時、
無線ルーターのセットアップのために、
有線で直結していたたのを付け替えるのをわすれて
デスクトップパソコンを使っていたのだ。
接続をもどしたら10Mbps以上のスピードとなった。
これで遅い原因が、無線ルーターとなった。
セットアップをしなおしたが、わからない。
電源を落としてリセットをした。
その結果、以前のスピードとなった。

現状は無線LANで、あるサイトでの測定は、
下り18Mbps、上り8Mbp
別のサイトでの測定は、
下り12.64Mbps、 上り 39.16Mbps
となった。
これで本来のスピードとなった。
それでみると初代iPadは遅いと感じる。

●ぎっくり腰:No. 4203 2012.10.28


昨日の朝、朝食を食べている時
急に腰が痛くなり、
ぎっくり腰になる。
急遽いきつけのマッサージに予約入れる、
朝一番に診療してもらえることになる。
筋肉の痛みだけで、
周辺へのコリにまでいたらず、
痛みの除去ができた。
違和感はあるが、
痛みは今のところない。
数日は気をつけて過ごすことだ。

2012-10-27

●iPad miniの予約:No. 4202 2012.10.27


今朝は霧がすごくでている。
今週末は自宅で過ごす予定だ。
昨日は夕方遅く会議があったので、
帰るのが少々遅れて疲れた。

昨日午後にiPad miniの予約始まったので、
早速予約した。
待ちに待った登場だ。
現在iPadの初代を使っている。
我が家のネット回線の遅さと
iPadの遅さのため、
少々ストレスを感じていた。
目的はNote Anytimeの使用だ。
現状の十分満足できるできだから、
CPUが早くなれば快適になるはずだ。
問題は自宅の回線の遅さだ。
光回線をつかっているのだが、
なぜだか遅い。
近うちに、原因を追求してもみよう。

●[小説]フェルマーの最終定理:No. 4201 2012.10.27



日沖家桜皮著「[小説]フェルマーの最終定理」
(ISBN978-4-569-77742-9 C0041)
を読んだ。
小説である。
フェルマーの定理に至る歴史、
解決に至る歴史を
簡単に示しながら
恋愛小説風にしたものだ。
手法はありかもしれない。
しかし恋愛小説に
数学が負けいるのではないか。
あるいはフェルマーの定理が
本当に主役なのという感じだ。

2012-10-26

●大変だが楽しい:No. 4200 2012.10.26


紅葉。江別

夜中に雨がふっていたが、
朝には上がっていた。
ここ数日このパターンが続いている。
早朝、雲がかかっていたが、
歩いているうちに
晴れ間が見えてきた。
西の空にも雲がっかっていたが、
これからどうなるのだろう。
風は少しあったが、
冷え込みはそれほどでない。

今日は、いつもの新しい講義がある。
最後の修正をこれからするが、
大変だが楽しい。
当初計画と変更が続いているが、
内容は充実しててきていると自負できる。
まあ、自己満足なのだろうが。
楽しいが一番。

●大悪魔と算数決戦:No. 4199 2012.10.26


小島寛之著「大悪魔と算数決戦」
(ISBN978-4-7741-5139-7 C3041)
を読んだ。
小中学生向けだというが、
パラドクスの理解はなかなか難しい。
ストーリーは優しく展開されている。
パラドクスの解説は不十分で
難解である。
このような内容は
本当に小中学生が理解できるだろうか。
中学生の長男に進めてみようか。

2012-10-25

●予防接種:No. 4198 2012.10.25


桜の紅葉。江別

今朝は、風が少しあったが、
冷え込みが強い。
冬用の格好で歩いているが、
少々寒く感じている。
まあ、しばらく歩くと体が温まってきて、
寒さも苦ではなくなる。
それまでが少々厳しいだけだ。

昨日は、昼の会議が終わったあと、
札幌で用足しをして、
夕方、行きつけの病院で
インフルエンザの予防接種をした。
今シーズンは、
まだあまりはやっていないようだが、
毎年予防のためにしている。
秋から冬に移りつつある。

EarthEssay 2_109 ウイルス 1:生物とは


EarthEssay
2_109 ウイルス 1:生物とは
を発行しました。

ウイルスは生物だろうか。
それとも生物ではない、他のなにかなのか。
これは、結構、悩ましい問題です。
それに関する論文が、夏に出ました。
発表からしばらくたってしまっているのですが、
それを紹介しながら、
生物と無生物の境界について考えていきましょう。

2012-10-24

●上を見ればきりがない:No. 4197 2012.10.24


落ち葉。札幌

夜、激しい雨が降っていた。
朝には雨は上がってたが、
風が残っていた。
歩いている時、
風が強かったので、
肌寒さを感じた。

昨日午後は、ゼミが2つ続きであり
結構しっかりやったので、
少々疲れた。
今日は午後の講義が
ひとつ代休(他の時間に行った)になっているので
今日の午後、札幌に先日預けたカメラを取りに行く予定だ。
センサーのゴミをクリーニングしてもらうために
サービスセンターにカメラを預けた。
以前は、無料でやっていたのだが、
今では有料になった。
金額は1000円なので、
それほど高額ではないが、
往復の時間や交通料金を考えると不便だ。
でも、四国では郵送して、2週間近くかかった。
それを考えれば、中1日ほどで
カメラが戻ってくるのは助かる。
本来であれば、センサーに防塵機構が
あればいいのにと思ってしまう。
まあ、いずれも上を見ればきりがない。
自分にあった身の丈で満足し、
現状を容認してそこで努力をする。
それしないのだろう。

●鎮火報:No. 4196 2012.10.24


日明恩著「鎮火報」
(ISBN978-4-06-275975-5 C0193)
を読んだ。
著者名は「たちもり めぐみ」と読む。
何度の聞いても覚えられない。
それに引っかかっている。
本屋で本を探す時、
著者名で分類されていると
見つけることができない。
多分語源は森を発ったら日が明るかった、
ということではないだろうか。
そう覚えるしかない。
小鳥遊(たかなし)と似たようなものだろうか。
さてさて名前はこれまで。
小説は面白い。
新米消防士が主人公で、
一人称の語りですすむ。
ミステリーあり、サスペンスあり、
熱血ありの青春小説でもある。
盛りだくさんであるが、
無理がないので、
ついつい読み進んでいける。

2012-10-23

●ストーブ点火:No. 4195 2012.10.23


落ち葉。札幌

夜半、嵐であった。
風が強く雨も降った。
今朝もその名残で
風が強く、ズボンがぐっしょりと濡れた。
ただし、気温は低くなく、
寒さはそれほどではない。

昨夜は寒かった。
外から自宅に帰ると、暖かく感じる。
しかし、じっとしていると寒く感じる。
家内が足元が寒いという。
そこで暖房を入れることにした。
今シーズン初めて暖房でストーブをつけた。
家内は数日前に一度たいている。
シーズン初めにストーブをたくとき、
事前に昼間温かい時に一度強火で燃やす。
そうしないと、昨年のすす、
夏の間のほこりがたまっているため
つけはじめは、非常に臭くなる。
そのために、一度慣らし運転で
それらのもやしておく。
ひどく臭くなることがあるので、
換気をする必要があるので。
天気のいい日に準備しておく必要がある。
そして昨夜、ストーブをたいた。
暖かくなり、ほっとする。
次男はストーブをたいたら、
上着をぬいで半袖になってしまった。
それまで、寒いといって上着をきていたのだが、
ストーブをつけて暖かくなると半袖になる。
どうしたものか。

2012-10-22

●長男の旅立ち:No. 4194 2012.10.22


夜明け。札幌

今朝は冷え込んだ。
冬用の衣類に変えた。

昨日は長男の研修旅行のための買い物だ。
荷物がトランクにはいらないという。
絶対量が多すぎので、
大きなトランクが必要になった。
今更と思うが、ハードオフにったらが、
手頃なサイズものが手頃な料金であった。
あと、読む本が数冊。
3週間の長期なので、
長男にとっては、
海外は、はじめてのことである。
家内の方がドタバタしているようだ。
本は、私が選んでいいというので、
4冊の文庫と新書にした。
15少年漂流記(ジュール・ヴェルヌ著)
はやぶさ(吉田武著)
我輩は猫である(夏目漱石著)
ドン松五郎の生活(井上ひさし)
を渡した。
さてさてどうなることだろうか。
長男は、今日、旅立つ。

2012-10-20

●いつものように:No. 4193 2012.10.20


道庁の窓。札幌

今朝は冷え込んだ。
昨日の早朝の雪は完全に消えたのだろうか。

昨日は大学の校務で、
夕方から夜にかけで会合があった。
4時間におよぶ長丁場であった。
学外、学内のいろいろな人な話すことができた。
8時には閉会になり、
9時すぎには帰宅した。
10時過ぎに寝たのだが、
4時に目が覚めた。
少々寝不足である。
今日も校務があるので、
いつものように大学できた。
そしていつものように仕事をはじめる。

2012-10-19

●研究とは:No. 4192 2012.10.19


冠雪。江別

今朝は冷え込んだ。
自宅を出たら、
昨夜雨が降ったようで道が濡れていた。
しばらく歩いて山が見えるところにでると
手稲の山並みに冠雪がみえた。
今シーズン、最初の雪をみた。

昨日は午後から2つの会議で、
その後研究会があった。
研究会で思った。
研究と実践は違うような気がする。
実践はあってもいい、
いや事実として実践は必要だ。
が、
研究とは、なんらかの一般化できる成果を示すこと、
少なくとも目指すことではないだろうか。
実践は事例、事実の
積み上げで、目的を持ってい行うはずだ。
その実践で何を目指すのか。
研究や科学とは、人類の知的資産を
積み上げていくことだと思う。
謙遜で実践しかできませんでしたという発言であればいい。
個別作業で積み上げができないと、
堂々と述べる人がいたら
研究を放棄しているのではないか。
そんなことをふと思った。

2012-10-18

●心の持ちよう:No. 4191 2012.10.18


進みつつある紅葉。江別

今朝は雲がかかっていたが、
歩いているうちに晴れてきた。
今日は風もあり、
寒さもひとしおだ。

昨日の講義は、
学科の1年生と2度あった。
例年、後期はこのような展開になっていく。
1年生のゼミをもっていないときは、
これらの講義が1年生との密接な接触となる。
名前と顔がなかなか一致しない学生たちとなる。
それでも特徴のある学生がいる。
将来有望な学生もいそうだ。
現状では将来が心配な学生もいる。
そんな学生に向けて心がけを述べる。
それを実行できるかどうかは、
本人の心の持ちようだ。
学生が大きく変わってくれれば
教員として充実感、達成感がでる。
まななかなか大変で少ないことだが、
だからこそ、教員の喜びになるのだ。

EarthEssay 4_108 越羽調査 5:有耶無耶


EarthEssay
4_108 越羽調査 5:有耶無耶
を発行しました。

9月におこなった調査のシリーズは、
今回で終わりにします。
今回は、羽前と羽後の国境にある関(せき)の話です。
関ができたのは、
地形的に険しいところだからです。
その険しさは、火山活動でした。
シリーズの最後は少々「うやむや」になります。

2012-10-17

●お大事に:No. 4190 2012.10.17


葉。江別

今朝は東の空に雲があったが、
太陽が登りだすと青空が広がる。
寒さがましてくる。

少々風邪気味のようだ。
先日は頭痛がしたが、
今はくしゃみが出る。
多分弱い風邪をひいているようだ。
そろそろインフルエンザの予防接種を
しなければならないころだ。
ただ、しばらく行く余裕がない。
それまで体に気をつけるしかないか。

2012-10-16

●心がせく:No. 4189 2012.10.16


虫食い。江別

今朝は東と西に雲があったが、
頭上は晴れていた。
日に日に冷え込みが進んでいる。
コードもボタンを全部とめないと
寒さを感じる。

今週は金曜日から週末にかけて
いろいろ校務がある。
今週締めきりの校正は昨日終わった。
もうひとつ科研費の〆切もある。
金曜日には、久しぶりに
札幌に出かけることになる。
そのついでに用足しもしたい。
それらを考えていると
いつも週末に進めていた
講義の準備を早めに進めておく必要がある。
それを考えると心がせく。

●四日間の奇蹟:No. 4188 2012.10.16


浅倉卓弥著「四日間の奇蹟」
(ISBN4-7966-3843-1 C0193)
を読んだ。
「このミステリーがすごい」 の
第一回大賞のをとった作品である。
確かに面白い。
心の入れ替わりという何度かあった
パターンが使われていたが、
それにとどまらない面白さがあった。
大賞をとっただけのことはある。
他の大賞とちがって、
作家ではなく、書評家が選者となっている。
彼らは一次選者をしている人である。
本当に今後成功を望まれる新人が
選ばれるべきなのにそうはなっていない。
作品の内容や完成度で選ばれ、
将来性のある新人が落ちているということ
実感している選者たちである。
そんな人達が選んだ作品であった。

2012-10-15

●空の不思議:No. 4187 2012.10.15


朝日とハルニレ。江別

夜、雨が降ったが、
朝には上がっていた。
いたるところに水たまりがある。
朝日がきれいだった。

早朝は雲があったが、
青空が広がっている。
雲は、少なかったり、
バラバラになっていると、
雲の存在が大くなる。
しかし、曇で空の広く覆うと、
雲の存在が消える。
一方、青空は、雲の切れ目からでも、
全天の青空でもその存在感がある。
空の不思議だろうか。

94 焼岳:主稜線上の火山

 北アルプスの主稜線をなす焼岳を見にいきました。予定通り、飛騨側から間近に眺めることができました。稜線上の安房峠からも眺めるつもりでしたが、予定を変更しました。信州側のから焼岳を眺めることにしました。

 9月9日から野外調査にでました。最近、大学の校務が非常に忙しくなり、1週間の調査期間をとるのがやっとでした。校務が厳しいほど、気分転換も必要だと思って、忙しさの隙間を縫って出かけました。準備もほどほどに、9月9日、千歳空港から富山空港に飛びました。富山空港からは、レンタカーでの移動です。
 私が調査に出るときは、その地域で主にみたい地質の地点を決めて、それらをめぐるコースを決めて、日程にあわせて宿泊する宿を決めます。しかし、事前準備も、コースの様子も詳しく調べません。天候に左右されることもあるし、あまりコースを決めすぎると、無理してめぐってしまったり、予定外の見所や、思わぬ発見があっても、融通がきかなくなるからです。なんといっても先入観を持たないで、実物をみたいということがあります。ですから、最低限の情報しか収集しません。
 最初の目的地は、北アルプスの焼岳(やけだけ)を見ることでした。もともと登ることは予定していません。見るだけです。ですから、西側(新穂高温泉側)の眺めのいいところからと、できれば安房峠の稜線から見れればと思っていました。時間や天候、交通手段に都合で、安房峠を行くか安房トンネルをいくか悩ましいところでした。まあ、現地で決めるつもりでした。上高地は当初、予定していませんでした。以前にもいったことがあるからです。
 飛騨側から焼岳を見るために、岐阜県飛騨市神岡の宿をたって、新穂高温泉のロープウェイの駅に向かいました。平日でもあり、朝一番であったこと、紅葉には早く行楽シーズンとはずれていたので、道路は空いていました。しかし、海外からの団体客がバスで来ていたので、ロープウェイはかなり混んでいました。
 ロープウェイの終点は西穂高への登山口にもなっていて、展望台もあります。展望台からの眺めはいいのですが、周囲を散策したのですが、木々があり展望が開けていません。展望台からの眺めがベストです。いった日は、あまり天気がよくなく、山には雲がかかって北側がよく見えませんでした。ですから穂高や槍ヶ岳を眺めることはできませんでした。しかし、展望台から東から南方向はよく見えました。目的である焼岳は間近に見ることできました。噴気も明瞭に見ることができました。
 北アルプスは、飛騨山脈のことで、南の乗鞍岳から北に焼岳をとおり、穂高連峰から槍ヶ岳、烏帽子岳までが主稜線となります。そほこかに、立山連峰、後立山連峰、常念山脈などの山並みになります。焼岳は、主稜線の一部となっています。そして、アプローチのいい地となっています。
 焼岳は、周辺に分布する火山群の一つであり、焼岳火山群と呼ばれています。安房(あぼう)峠(標高1790m)の北に位置するアカンダナ山(標高2019m)から、白谷(しらたに)山(標高2188m)、大棚(おおだな)山、焼岳(標高2455m)山、岩坪(いわつぼ)山(標高1899.5m)、割谷(わるだに)山(標高2224m)の火山からなります。
 もちろんは主峰は、最高峰である焼岳です。焼岳は、信州(長野)側での呼び名であって、飛騨(岐阜)側では硫黄岳と呼ばれていました。しかし、近年では焼岳が定着しています。
 焼岳火山群の中で、焼岳とアカンダナ火山では、噴火の記録も残っており、活火山になります。
 アカンダナ火山は、1万年前よりあとに活動を始めました。この噴火によってたくさんの噴出物がでたため、山体が崩れて地すべりが起こりました。山頂の溶岩ドーム(アカンダナ円頂丘溶岩)と溶岩流(安房谷溶岩や安房峠溶岩)が見つかっています。さらに、6500年前までの活動によって、川がせき止められて、平湯の東にある安房平に湖ができました。
 アカンダナ山は、2003年に活火山の見直し作業で、1万年前以降の火山活動があったことがわかったので、焼岳とは区別して活火山に指定された。
 焼岳は、約2万年前から活動を開始し、現在も活動中の活火山です。溶岩ドームと溶岩流、それらの崩落に伴う火砕流堆積物が見つかっています。岩屑なだれ(黒谷岩屑なだれ堆積物)が起こったこともわかっています。
 焼岳は、マグマが噴出したのは約2300年前です。この時の噴火は、上高地側から見える焼岳の部分や山頂の溶岩ドーム(焼岳円頂丘溶岩)ができました。周囲には、火山噴出物(中尾火砕流堆積物)がゆるやかな傾斜ができました。岐阜側の中尾温泉は、この火砕流の上にできています。
 焼岳は、20世紀初頭(1907年から1939年にかけて)になって、激しい噴火をとなう活動を何度もしました。その後、1962年から翌年にかけて噴火では、焼岳の小屋が噴火で壊れて、小屋番をしていた数名が大けがを負いました。この噴火では、松本市でも火山灰が降りました。また、安房トンネルの工事に関連した道路工事で、中の湯で1995年に水蒸気爆発が起こり、その直後に泥流が発生して、作業員4名が亡くなっています。
 焼岳の東側は、一大観光地である上高地が広がります。上高地の景観に、焼岳は少なからず影響を与えています。
 焼岳の東のすぐ下には、上高地から流れる梓川(あずさかわ)があります。上高地から大正池までのゆったりとした流れが、そこより下流では急峻な地形となります。そのような大きな変化は、焼岳の噴火によってできました。
 焼岳が噴火して、東に噴出物が流れると、梓川をせき止めることになります。有名なのは、1915(大正4)年の噴火で、現在の梓川がせき止められて、現在の大正池ができました。また、1962年や1995年の噴火でも、梓川を一時的ですがせき止めました。大正池のたおやかさは、焼岳の荒々しさによってできたのです。
 焼岳は、規模は小さいですが、噴火を続けている活発な火山です。現在も山頂からは、噴気が出ています。
 午前中は焼岳を西側からみました。午後は、悩んだ末、レンタカーを平湯の駐車所にとめて、バスで安房トンネルを通り、上高地にいきました。その途上に焼岳を東側から眺めました。そして、車窓から焼岳の姿を眺めました。
 観光地として有名な大正池ですが、その名称は、大正4年の焼岳の噴火によってできたからです。今も噴気を上げている荒々しい焼岳が、大正池の西側に峻立しています。上高地に向かう険しい道も、焼岳の火山噴出物によるものです。北アルプスの奥深く上高地にも、火山があるのです。上高地の観光客や登山者のうち何人が、火山の存在に気づいているでしょうか。
 上高地を見学した後、バスで平湯にもどりました。レンタカーで再度安房トンネルを通り、焼岳のふもとの中の湯温泉に泊まりました。残念ながら、翌日は雨で、焼岳をもう眺めることはできませんでした。

・巡検・
ある地域の地質を見て回ることを巡検と呼んでいます。
学会などでは、その地域を研究している地質学者が
案内者となって、めぐることが多いのですが、
私は、主に一人で巡検しています。
このエッセイでも何度か紹介したかと思いますが、
私は、代表的な地質の現場で、
事前に資料を集めることなくでかけます。
それは、先入観なしにじっくり眺めてたいと
考えてのことです。
帰ってきてから、資料を収集します。
まずは、個人で心ゆくまで
眺めていることにしています。
効率は悪いのですが、
新鮮な味わいができます。
見逃した場所やもっと優先度が高いところもあったりもします。
でも、そんな場がいくつもあるのなら、
再度そこに行けばいいだけです。
富山には何度がいっていますが、
今回のコースを富山からはじめたのは、
そんな見残しがあったからです。
もちろん、今回もいくつか見残していますが。

・上高地再訪・
実は今回の調査には、上高地の訪問は
予定に入っていませんした。
もともと、安房峠を通って、焼岳を眺めたいと考えていました。
しかし、山並みを見るには天気も悪そうだし、
トンネルも通りたいしというので、
午後は思い切って予定を変更して、
上高地に出かけることにしました。
翌日チャンスがあれば、
安房峠に戻ることも考えていましたが、
残念ながら雨でした。
まあ、次の機会ということで。

GeoEssay 94 焼岳:主稜線上の火山


GeoEssay
94 焼岳:主稜線上の火山
を発行しました。

北アルプスの主稜線をなす
焼岳を見にいきました。
予定通り、飛騨側から間近に眺めることができました。
稜線上の安房峠からも眺めるつもりでしたが、
予定を変更しました。
信州側のから焼岳を眺めることにしました。

2012-10-14

●昨日の分を今日:No. 4186 2012.10.14


昨夜までの雨は上がり、
晴れてきた。

今日は大学でAO入試があるので、
朝から着ている。
午前中で終わるので
車できた。
昨日は一日自宅でぐったりとしていた。
疲れが溜まっているようだ。
午前中は私以外はみんなでかけていたので、
自宅でのんびりできた。
しなければならない作業があったのが、
する気にならず、
くでーとしていた。
今日はその分、
大学で作業を少しする予定で
いつものように自宅を出た。

●雲の王:No. 4185 2012.10.14


川端裕人著「雲の王」
(ISBN978-4-80-771455-5-C0093)
を読んだ。
気象を読む特殊な能力をもつ一族のはなし。
恩田陸や半村良の世界観だが。
川端氏の持つ、科学的裏付けや先端知識が
リアリティをましている。
川端氏の作品では
久しぶりに手応えのある作品に感じた。

2012-10-12

●手を抜くな:No. 4184 2012.10.12


雫と青空。江別

今朝は雨が上がって
晴れ間が覗いてきた。
しかし、寒さが日に日にましてくる。
今日はコートを着てきた。

昨日午後には、会議が長くあったので、
少々疲れた。
しかし、2つ目が会議が生産的だったので、
いい終わりだったので
精神的にはよかった。
講義がはじまって3週目となるが、
新しい講義を作りながら進めているが、
楽しいのだが、
やはり疲れる。
それてお多くの時間を
そこに使っているので、
他の講義が降ろさかに
なってしまうのが心配である。
何事にも手を抜いてはいけない。

2012-10-11

●歳のせい:No. 4183 2012.10.11


街灯。江別

今朝は曇りである。
予報では雨だそうだ。
いつもより少し早く自宅を出た。
時間が早かったのと曇っていたので
いつもよりを暗かった。
そのため、街灯がまだ消えることなくついていた。
歩くと共に明るくなってきて、
街灯が消えて行く。
そんな時期になった。

昨日は6時ころまで講義があった。
3校分講義があると
立ちっぱなしの時間が長くなるので
足が疲れる。
歩いて帰る時も
疲労感より足の疲れを感じる。
歳のせいだろうか。

EarthEssay 4_107 越羽調査 4:光輪


EarthEssay
4_107 越羽調査 4:光輪

秋の調査の最終目的地は、
鳥海山でした。
鳥海山は大きな山で、
いろいろな地質学的見所があるのですが、
今回は、ちょっと眺めるだけで、
小手調べのようなものです。
でも幸運なことに、
ほんと束の間、
雲が切れて山頂を眺めることができます。
そして、もうひとつ、いいことが・・・

2012-10-10

●秋、深まる:No. 4182 2012.10.10


稔り。江別

今朝も快晴である。
日に日に秋が深まり、
朝夕の寒さがもましてきた。
遅ればせながら
秋が到来している。
少々紅葉は遅れているようだが。

月曜日が祝日であった。
定常的な大学の講義は
曜日を基準に動いている。
平日に祝日がくると、
講義の準備がずれて慌ただしくなる。
そして祝日の調整が
期末に複雑になっていく。
こんなことなら
休祝日なしに
講義進行はさせた方がいいと思っている。
それが正常に講義運営ができるのはずだ。
来年からそうしようという検討が起こっている。

2012-10-09

●大学祭:No. 4181 2012.10.09


雫。江別

今朝は快晴である。
放射冷却で冷え込んだ。
そろそろ霜が降りても
おかしくないような冷え込みだ。
こんな快晴は凛としていい。

連休であったが、
土曜日は近所の他大学の大学祭を、
日曜日は私の大学の大学祭を見た。
日曜日は家族が大学祭を見て回って、
私は、研究室で仕事をしていた。
昼食は屋台で買ったものを食べ、
お笑いライブのステージ、
喫茶店のケーキなどは
学園祭で楽しんだ。
大きなイベントはなかなかおもしろい。
天気も良くてよかった。。
これで大学も一段落だろう。
校務がいろいろ始まりだすが。

●完全なる証明:No. 4180 2012.10.09

マーシャ・ガッセン著「完全なる証明」
(ISBN978-4-16-765181-7 C0198)
を読んだ。
ポアンカレ予想を証明したペレルマンの話しである。
ミレミアム問題にしていされ、
証明したものに100万ドルの賞金を
与えられることになっているた。
しかし、ペレルマンは、その100万ドルを拒否した。
以前にもペレルマンのことを書いた本を読んだが、
それは、証明の内容にも触れているものであった。
この本は、同じ時代のソビエトに
ユダヤ人として生きた著者が
多くの関係者に取材して書いたものである。
ペレルマンは他人との接触を絶っているために、
彼自身へのインタビューはなされていない。
詳しい取材は彼の今まで人生と
なぜ、そのような行動をとったのかを
なんとなくわかったような気がする。

2012-10-05

●新しい講義:No. 4179 2012.10.05


群れ鳥。江別

今朝は雲が多く、
少々肌寒かった。
朝曇っていると寒くなる時期に来た。
高山は紅葉の盛りが来たようだ。
やはり例年より少し遅めのようだ。

新しい講義をしている。
内容つくりながすすめている。
大変であるが、
楽しいことでもある。
11年間、新しい活動として行なってきたことが、
体系的にまとめて学生たちに伝えることができる。
論文では、これが新しい独創的だという点を
強調して書いていくものだ。
一方、講義では、従来の考え、やり方と示すべきだ。
自分の新しい面だけでなく、普遍化したものとして、
示さなければならない。
つまり今後の教科書になるような
内容で示すべきであろう。
そんな整理にもなり、大変ではあるが、
楽しいこもとでもある。

2012-10-04

●和気あいあい:No. 4178 2012.10.04


朝露。江別

今朝は、東の空に細く雲がかかっていた。
東の空が雲にかぎろう。
頭上は青空が広がる。
清々しい朝。
秋らしい、心地より秋空が広がる。
こんな日は歩くのも気持ちいいが。
朝露が植物にしとどに降りる。
草むらには入れない。

昨日実習があり、
大学の構内用の靴のまま
帰宅してしまった。
履きつぶした古い靴をもちいているので、
靴底がすり減っている。
軽いので愛用している。
実習は楽しい。
通常の講義ではない、
学生たちがイキイキする。
教員も楽しくなる。
いわゆる和気あいあいとして
講義が進む。

EarthEssay 4_106 羽越調査 3:安房峠


EarthEssay
4_106 羽越調査 3:安房峠
を発行しました。

飛騨から信濃に抜ける道は、
古くから生活道として使われていました。
大正時代からは観光道路として重要性が増し、
昭和には峠道が整備されました。
平成になってトンネルができました。
そんな安房峠とトンネルについて考えました。

2012-10-03

●秋が深まっていく:No. 4177 2012.10.03


収穫。江別

今朝は、雲が多く、
その切れ間から少し青空が覗いている。
一日一日気温が下がって
秋が深まっていく。

今週末の連休は大学祭がある。
他の大学でもおこわれる。
日にちを変えて見学にいく予定だ。
天気が良ければいいのだが。
しかし、10月は寒い日が多く、
天気が良くても風があれば
寒い思いをすることがよくある。
まあ、天気を心配しても仕方がない。

2012-10-02

●己を知り御する:No. 4176 2012.10.02


雫。江別

今朝は、朝から快晴の青空だった。
昨夕からの放射冷却で
今朝は少々寒かった。
しかし、上着の状態で清々しい天気だった。
秋が一気に押し寄せてきたようだ。

4年生の卒業研究の個別添削をはじめた。
今年のゼミ生は教員志望がいなかった。
そのために早く順調進んでいる学生、
ゆっくりと進んでいる学生、
個性と取り組みの度合いは、
人それぞれだ。
そのそれぞれが個性である。
自分の個性はなかなか変えることが
できないものだ。
だからこと個性なのだ。
自分の個性の長所と短所をよく知ること。
長所を活かし、
短所をうまく丸める。
そんな付き合いを覚えることも
人生をうまく生き抜く方法なのだろう。
己を知り御すること。

●ガリバー・パニック:No. 4175 2012.10.02



楡周平著「ガリバー・パニック」
(SIBN4-06-273224-6 C0195
を読んだ。
必然性に乏しいが、
ある日突然、九州の土木作業員が
千葉の九十九里浜に
身長100mの巨人として出現した。
現在の日本が彼を
どう処遇するのかがテーマである。
ジョナサン・スウィフトのへのオマージュの
社会風刺小説である。
あるときガリバーが津波に
あるときは救世主に、
あるときは心の拠り所にみえてくる。
なかなか考えさせられる小説である。


2012-10-01

●紅葉が遅い:No. 4174 2012.10.01


実。江別

昨夕から降りだした雨が、
今朝は時折激しく降る。
雨の中を傘をさして歩いてきた。

室内は少々昨日から蒸し暑い。
今朝も蒸し暑いので
換気口を開けた。
いつもより少々早めに自宅を出たので、
天気のせいもあった、
少々暗く感じる。
そして今日から10月だ。
いつもよりは紅葉が遅れているようだ。
落ち葉を拾う講義を予定してるが、
このごろの時期にしては、
落ち葉が少ないので気になるところだ。

Monolog 129 自然は美しさを望むのか


Monolog
129 自然は美しさを望むのか
を発行しました。

自然には、誰が見ても美しいものがあります。
その自然を理解する学問の理論にも
美しいものがあります。
もちろん、すべての理論が単純で美しいとは限りませんが、
驚くべき単純さと美しさを持つものも確かにあります。
それは、自然がそのような特質を持っているのでしょうか。
それとも人が、自然の中にに美しさを望んでいる結果なのでしょうか。