2010-07-31

●フォーティ 翼ふたたび:No. 3353 2010.07.31

石田衣良著「フォーティ 翼ふたたび」
(ISBN978-4-06-276269-4 C0193)
を読んだ。
40歳で会社をドロップアウトした主人公が、
自分の会社で仕事とは関係のない依頼で
同年代の人々と人間関係をもつ。
そこから人々が生きていく目標を見出す。
そんなストーリーがいくも繰り返される。
なかなか面白い中年小説だ。

2010-07-29

0728 知恩院。


知恩院の山門も赤い。
西からみる光景が
観光写真によく 使われるが、
東から山門越しに
町並みをみる。

●天気まかせ:No. 3353 2010.07.29


オニユリ。西予市城川町

今朝も雨である。
気温はそれほど高くないが、
湿度が高いので、
あまり心地よくなり。

今日もラジオ体操が聞こえる。
昨日は、朝からずっと雨がぱらぱらふっていた。
今日も天気がよければ、
近くを回ろうと思っていたが、
どうなるだろう。
明日は、北海道に向けて発つので、
今日だけこちらが作業できる。
だめなら、いつものように作業する。
まあ、天気まかせだ。

EarthEssay 1_92 氷山より:IRD 3

EarthEssay
1_92 氷山より:IRD 3
を発行しました。

深海底から回収されたコアの砂の層は、
6層ありました。
その砂が由来した時代も決定されています。
コアの時代が、なぜ決められるのでしょうか。
そして、砂はいったいなぜもたらされたのでしょうか。
今回は、それらについて考えたいと思います。

2010-07-28

0728 知恩院。



清水寺の近くに知恩院がある。
そこは、今での
人々の信仰を集めている。
私が行ったときも、
地元の人がお参りをしていた。

●夏の涼しさは冬の寒さ:No. 3352 2010.07.28


大野ヶ原。西予市野村町

今朝は、曇りである。
小雨がちらついている。

昨日は、鬼北町日吉から大規模林道を通って、
大野ヶ原へいった。
標高が1000mを越えると
涼しくて心地よい。
しかし、夏の涼しさは冬の寒さを意味する。
それを考えると、
寒くなる前に、何度か出かけたいところだ。
今日も近郊を回ろうとしているが、
天気が悪いので、
出かけるかどうか迷うところだ。

●かのこちゃんとマトレーヌ夫人:No. 3351 2010.07.28

万城目学著「かのこちゃんとマトレーヌ夫人」
(ISBN978-4-480-68826-2 C0293)
を読んだ。
新書での小説である。
直木賞にノミネートされたが
受賞は逃した作品である。
彼の作品にしては、
少々奇抜がないのと、
ストーリの奇抜さがないような気がする。
ホルモーの印象が強すぎる。

2010-07-27

0727 清水寺。


京都の3日目、清水にいった。
清水といえば、清水寺である。
世界遺産でもあるので、
多くの観光客、修学旅行生が訪れていた。
ここにくるのは、何度目であろうか。
何度行っても、
この大きさには圧倒される。

●成川渓谷:No. 3350 2010.07.27


成川渓谷。鬼北町奈良

今朝は、低い雲が薄くかかっている。
今日も晴れてくるだろうか。
晴れてきたら出かける予定だ。

昨日は昼前から出かけた。
三間から鬼北町の成川渓谷へいった。
成川渓谷に入るときに、
黒い雲が谷にかかっていた。
谷が暗くて写真があまりきれいではないが、
心地よい渓谷があった。
予想通り、人が少ないが、
それでも夏休みの家族連れが何組もいた。
のどから光景であった。

●ホルモー六景:No. 3349 2010.07.27

万城目学著「ホルモー六景」
(ISBN978-4-04-873814-9 C0093)
を読んだ。
いろいろ読んだが、
ホルモーが一番面白い。
そしてそこからいろいろ生まれた
短編集がこの六景である。
これからも続編を期待したいのだが、
著者はいろいろ新しい展開をしている。

2010-07-26

0726 野宮神社。


竹林の先に野宮(ののみや)神社がある。
木のままの黒木鳥居を持つ神社である。
かつて天皇が潔斎(けっさい)生活をするために
つくられた神社の一つである。

●散策:No. 3348 2010.07.26


雫。西予市城川町

今朝は曇りで、
低く雲が降りている。
風がなく、蒸し暑い。
夜は涼しいから寝れるので助かるが、
昼間はいつもこんなに
湿度があるのだろうか。
少々大変だ。

今日から午後いろいろ
出歩こうかと考えている。
天気しだいだが、
近所の回ろうかと考えている。
休日は、人が多いので、
平日に動くことにしよう。
でも、今日は曇りだから、
どうなるだろう。

2010-07-25

0725 竹。


竹林の葉に日が当たっていた。
淡い緑がなかなかきれいだった。
北海道にいると、
竹が新鮮に感じる。

●行事:No. 3347 2010.07.25


栗。西予市城川町

今朝も晴れである。
朝は霧が出ていた。

昨日は買い物を兼ねて、
途中の棚田に写真をとりに行った。
田植前に撮影に行ったが、
田植が終わってからは
はじめていった。
もう一つ石の上の田んぼも
2度ほど撮影に行ってるが、
そろろ稲も育ったから撮影にいこうか。

昨夜、隣の小学校で、
夜の行事があった。
父兄がたくさん来ていたようだ。
花火があり、
子供たちの騒ぐ声が
夜遅くまでして騒がしかった。
私は、いつものように生活をする。

●DIVE!!下:No. 3346 2010.07.25

森絵都著「DIVE!!下」
(ISBN978-4-04-379104-0 C0193)
を読んだ。
もともと4冊本が
文庫では上下2冊になっている。
完結編である。
大きな山場を迎えて終える。
なかなかおもしろい話であった。

2010-07-24

0724 竹林。



天竜寺の外のある一角に
竹林がある。
ぐるりと回っていくのだが、
汗をかいてここにくると
少しひんやりする。
実は、ここを見たくて
嵯峨野にきたのである。

●淡々と:No. 3345 2010.07.24


ツユクサ。西予市城川町

今日も快晴である。
ここちよい朝である。

支所で仕事を始めたら、
6時半になると、
有線放送でラジオ体操が
突然流れ出した。
今日から夏休みの
ラジオ体操が始まるようだ。
北海道の小学校も今日から夏休みが、
でもラジオ体操は、
もう少しあとからだろうか。
世間は夏休みだ。
私はいつものとごとく
淡々と仕事をする。

2010-07-23

●プリンセス・トヨトミ:No. 3344 2010.07.23

万城目学著「プリンセス・トヨトミ」
(ISBN978-4-16-3278808-8 C0093)
と読んだ。
設定が面白い。
大阪の男だけが、その国の存在をしっている。
そしてその国は日本も認知しており、
国の管理団体に多くの助成金が
毎年支給されている。
その金を三権から独立した会計検査院が調べる。
そんなストーリにいろいろな人間模様がからむ。
なかなか大胆で奇想天外な話であった。

0723 天竜寺。



庭を眺める廊下は
四方が開け放たれている。
部屋の向こうに
絵のように庭が見える。

●次への着手:No. 3343 2010.07.23


エノコログサ。西予市城川町

今朝はからりとした晴れである。
朝霧が出ていた。
山郷の朝らしい景色である。

昨日、やっと論文を投稿した。
いろいろまだ改良、修正の余地があった。
しかし、限られた時間で仕上げるしかない。
完璧なものを目指すが、
そこに到達するには、
限られた時間の中では、
なかなか難しい。
その兼ね合いの中で、
最大限の努力をして、
区切りをつけるしかない。
終わったという満足感と、
まだあれこれ手を入れたいところがあるという
欲求不満も残る。
手放したからには、
次の論文への着手を
こんな気持ちのときにするのがいい。

2010-07-22

●最後の詰め:No. 3344 2010.07.22


ヒマワリ。西予市城川町

雲があるが晴れている。
風がないので少々蒸し暑い。

今日はいよいよ論文の最終校正をして
投稿するつもりである。
図を再度修正しなければならないが、
最後とすることにした。
みれば、あちらをもっと調べたい、
書き加えたい、
ということが次々とでてくる。
でもどこかで割り切っていかなければならない。
それが今日とする。
さあ、最後の詰めの作業をしよう。

●DIVE!!上:No. 3343 2010.07.22

森絵都著「DIVE!!上」
(ISBN978-4-04-379103-3 C0193)
を読んだ。
ジャンプ競技の中高校生の話である。
サラブレットの高校生、
引っ込み思案の中学生、
野生の天才高校生
が中心に話が進む。
中学生には隠れた才能があり、
それを見抜いたコーチとともに成長する。
なかなか面白い話である。

EarthEssay 1_91 不思議な砂:IRD 2

EarthEssay
1_91 不思議な砂:IRD 2
を発行しました。

陸上で砂を見ていると、
あるのが当たり前で不思議でも何でもありません。
ところが、砂のないはずのところにあれば、
それは、不思議な砂となります。
深海には、一般的には砂はたまりません。
ところが、深海の堆積物のコアから薄いですが、
砂の層が見つかりました。
その砂とは、どんな砂だったのでしょうか。

2010-07-21

0721 渡月橋。



梅雨の合間の晴れの日。
京都の2日目は、嵯峨野にいった。
嵯峨野の始まりは渡月橋から。
ちょっと違った構図から。

●水泳大会:No. 3342 2010.07.21


稲。西予市城川町

今日も快晴である。
朝は冷ややかな空気で気持ちいい。
もちろん支所につくと、
汗をしっとりとかいているが。

地元の学校は
今日から夏休みである。
ただ、今日は小学校対抗の
水泳大会がある。
それが支所の前のプールで行われる。
盛況になるのだろう。

昨日、論文の2回目の推敲を終えた。
論文のレイアウトまでやることになるので、
少々、面倒である。
それをきょうやって。
その上で推敲していくことになる。
それで終了して、
投稿する予定で、
明日一日で終わるだろうか。

2010-07-20

0720 仁和寺。


仁和寺二王門の2つ像のうち、
吽形の仁王である。
なかなか迫力のある像である。

●推敲第一回目:No. 3341 2010.07.20


花。西予市城川町

今日は久しぶりに朝から
青空が広がる天気である。
なかなか気持ちのいい天気である。

昨日も一日論文に取り組んでいた。
やっと第一回目の推敲を終わった。
かなり構成もいじるような推敲となった。
今日は文言を中心に推敲していこう。
明日は別の用件がはいってくるので、
できるだけ進めていこう。

2010-07-19

0719 仁和寺。


仁和寺の山門は、二王門と呼ばれる。
門両脇に2つの王があるからだ。
この二王がなかなかいい。
それは次回に紹介する。

●推敲:No. 3340 2010.07.19


桜葉。西予市城川町

昨夜、雨が降ったようだが、
朝には上がっていた。
青空はのぞいているが、
雲が多い。

論文に取り組んでいる。
昨日から推敲に取り組んでいる。
内容が多岐に渡るので、
推敲に苦戦している。
これまた時間がかかりそうだ。
でも、なんとか仕上げなければならない。

2010-07-18

0718 龍安寺。


龍安寺の庭は小さいが名園として有名である。
15個石が置かれているが、
どこから見て14個しか見えない。
ただし、 右の方のある位置から
見ると15個が見える。
丹波層群の堆積岩が使われている。

●梅雨明け:No. 3339 2010.07.18


羽黒トンボ。西予市城川町

梅雨が明けた。
昨日は朝は曇っていたが
日が昇るにつれて晴れてきた。
午前中は風が強く
一気に湿気が取れた。
帰りトンネルを歩いてきたが、
結露が消えていた。
朝までトンネル内が水滴だらけで
すごく結露していた。
湿った空気が外から入ってきて、
壁の冷たさに水蒸気が結露していた。
冷たい飲み物を入れたコップのように
びっしり水滴がついてたい。
ひどいときはトンネル内で霧が出ていた。
それが夕方には一気に乾いていた。
山間であるから、
からりと晴れるほどドライではないが、
やっと夏らしくなってきた。

●一瞬の風になれ 第三部:No. 3338 2010.07.17

佐藤多佳子著「一瞬の風になれ 第三部-ドン-」
(ISBN978-4-06-276408-7 C0193)
を読んだ。
三部作の最後の本である。
主人公が高校三年生になる。
ハッピーエンドの完結編である。
一気に読んでしまった。
なかなか面白かった。

2010-07-17

0717 龍安寺。


龍安寺の庭の片隅に、手水がある。
「吾唯、足るを知る」 と読むが、
口が真ん中にあり、
そこに水がためられている。
これはレプリカらしいが、
その由来はいろいろあって面白い。

●スピンアウト:No. 3338 2010.07.17


ヒマワリ。西予市城川町

今日は雲がまだ漂っているが、
青空がのぞいている。
まだ湿気が多いが、
そろそろ梅雨明けか。

論文を書いている。
昨日だいぶできてきたので
全体をみたら、文章量が結構多くなっている。
一応、枚数制限がある。
それを大幅に越えている。
文章量を3分の1くらい削ることにした。
ただ削るともったいないので、
別の論文にすることにした。
これで、この論文からスピンアウトしたのは
2編目である。
図表の調整も必要になってきた。
まあ、それでいいのである。
望むところである。
とりあえず、現在の論文を仕上げることだ。
さあ、今日も仕事を始めよう。

2010-07-16

0716 金閣寺。


6月末から7月はじめにかけて
京都に里帰りをした。
今回は一人なので、
昔行った京都の名所を巡った。
まずは、衣笠周辺から。

●必要なステップ:No. 3337 2010.07.16


栗。西予市城川町

今日も雲が厚い。
朝は湿度は高いが、
気温が低いのでなんとか耐えられる。
風さえあれば、
窓を開ければ涼しい風が入る。

論文が佳境にはいっている。
議論の最終段階になっている。
しかし、初稿を書き上げてからが、
結構手間がかかるのである。
まして手元には資料、文献が限られているので、
その中で文献を示しながら書かなければならない。
それも苦労するのである。
最後の推敲も大変だ。
あと一週間で仕上げなければならない。
大変だけれど必要なステップだ。

●一瞬の風になれ 第二部:No. 3336 2010.07.16

佐藤多佳子著「一瞬の風になれ 第二部ヨウイ」
を読んだ。
3部作の2作目である。
主人公が高校2年生になる。
大きな事件がいくつか起こる。
その事件がまだ解決しないまま二部が終わる。
三部への期待が募る。

2010-07-15

0715 実盛送り。


実盛送りでは、
田んぼの虫封じのための儀式である。
田んぼにも写真のような
竹の飾りをあちこちに立てている。
このような儀式が今もこの地には生きている。

●キノコ:No. 3335 2010.07.15


キノコ。西予市城川町

今朝も曇りである。
まだ梅雨がつづいている。

昨日、いつも見ていたキノコが
一気に傘を開いていた。
一昨日までは、

の状態であった。
一気に傘を開くのだ。
開くときには、
まわにの覆いが破れるのだろうか。
したに白い幕が落ちている。
このキノコは白いから目立つが、
ほかにもいろいろなキノコが
あちこちに生えてきている。
キノコはまったく詳しくないので、
面白いとだけで撮影しているが
自然の営みは不思議なものがいろいろある。

●鴨川ホルモー:No. 3334 2010.07.15

万城目学著「鴨川ホルモー」
(ISBN978-4-04-393901-5 C0193)
を読んだ。
不思議なタイトルだが、
内容はとんでもない設定だ。
しかし、面白い。
以前鹿男の話を読んだ。
それもとんでもない設定であった。
それでも面白い。
次作では大阪を舞台にしたものが、
あるそうだ。
鹿男では、京都、大阪、奈良の対抗を
設定に用いていた。
もしかすると、著者にも
そのような意図があるのか。

67 五色台:カンカン石の音の由来

 讃岐(さぬき)は香川の昔の呼び名です。その讃岐を名前にもつ岩石があります。その岩石は、非常に特異で複雑な履歴を持っています。しかしその岩石の奏でる音は、あまりに澄んでいて、特異な履歴を感じる人は少ないでしょう。


 四国と本州の間に、3つの橋があります。本州四国連絡橋と呼ばれ、東から神戸-鳴門ルート、児島-坂出ルート(通称、瀬戸大橋)、尾道-今治ルート(瀬戸内しまなみ海道)となっています。1988年4月10日に児島-坂出ルートが開通し、1998年4月5日には神戸-鳴門ルートが、1999年5月1日には尾道-今治ルート(実際には道路が全部つながったのは2006年4月29日)が開通しました。瀬戸内海に面した徳島、香川、愛媛の各県が、本州と陸続きになりました。私は、いずれのルートも、遠目で眺めることはあったのですが、渡ったことはありませんでした。
 今回は香川県坂出の五色台(ごしきだい)を取り上げます。香川県は徳島県の北側に位置して、瀬戸内海に突き出た形をしています。香川県坂出には、瀬戸大橋がありますが、何箇所かで見てはいたのですが、なかなか全容がつかめないままでした。
 先日JRに乗って、坂出から岡山に渡る瀬戸大橋をはじめて渡りました。10本ほどの橋が、島をまたいでつくられています。瀬戸大橋は、自動車道の下にJR線が通る2階建ての構造になっています。JRで通過して、その長さと巨大さに驚きました。
 さて、五色台です。五色台は、瀬戸内に臨み、讃岐平野の中にそびえています。標高は300m以上もあり、瀬戸内海や讃岐平野を眺めることができる景勝地でもあります。瀬戸内海国立公園に含まれています。五色台に宿泊したので、朝と夕方の田畑の広がる讃岐平野と瀬戸内を眺めることができました。
 香川県の地形と地質の概略を紹介しておきましょう。香川県の南側には、中央構造線で持ち上げられた讃岐山脈があります。讃岐山脈は、主として中生代白亜紀後期の和泉層からできています。讃岐山脈の北側では、領家帯の花崗岩があります。領家帯は瀬戸内海をはさんで中国地方にまで分布しています。
 讃岐山脈の北麓から一気に標高を落とし、讃岐平野になります。讃岐平野の中には、台地状や円錐状の山がいくつもある珍しい景観を示します。
 台地状の山は、花崗岩でできたところと火山岩でできたところがあります。石の産地として有名な庵治(あじ)は、屋島の東に湾を挟んである山の裾野にあります。その裏山から産出する石は花崗岩です。庵治にはストーンミュージアムがあります。残念ながら庵治の石は売っていませんでした。
 火山の方は、五色台(国府台と呼ばれています)、城山(きやま)、壇ノ浦の戦いで有名な屋島(やしま)などで、もちろん火山岩からできています。この火山岩が、讃岐岩(サヌカイト、sanukite)とよばれる少々変わった安山岩からできています。昔に活動した火山なので、浸食を受けた溶岩台地(開析溶岩台地)となっています。讃岐富士と呼ばれている飯野山のような小さな円錐状の山も火山で、マグマの通り道(岩頚(がんけい)といいます)が残っているものです。やはり安山岩からできています。
 これらの火山は、1400~1100万年前(中期中新世)に活動した瀬戸内火山帯に区分されています。瀬戸内火山帯の特徴は、サヌカイトの仲間(サヌキトイド、sanukitoid)のほか、ざくろ石デイサイト、松脂岩(Pitichstone)などの特徴的な岩石を含んでいます。特にサヌキトイド特徴的では珍しい石でもあります。
 サヌキトイドは、安山岩の特徴をもっている(SiO2の含有量など)のですが、古銅輝石(bronzite)という斜方輝石を含むこと、マグネシウム(Mg)が多いなどという特徴があります。Mgの量はMg/(FeO+MgO)比で示されますが、この比が0.5以上です。Mgが多いのは、マントルから直接由来した玄武岩がもっている特徴で、一般の安山岩では見られない特徴です。このような安山岩は高Mg安山岩(High-Mg andesite、HMAと略されることがあります)と呼ばれ、島弧でも、ある特別な条件を満たしたところに産すると考えられています。
 瀬戸内火山帯の高Mg安山岩を詳しく調べられた海洋研究開発機構の巽好幸さんによれば、次のようなシナリオになるようです。
 まず、合成実験から高Mg安山岩は水を含んだマントルと共存できます。このような形成場は特異な条件によってのみ達成できると考えられています。
 その特異な形成史を見ていきましょう。
 大陸に縁にあった日本(列島とはなっていなかった)は、太平洋プレートが沈み込むところでした。3000万年前から1500万年前にかけて、日本は、割れ目(リフトと呼ばれています)ができ、やがて日本海が開いて、日本列島が成立します。その過程で特殊な火山活動が起こったと考えられています。
 2000万年前ころ、日本の南の海底で、南北に伸びた四国海盆が開きはじめ、新しい海洋底が形成されます。四国海盆の東側には、太平洋プレートの新たな沈み込みの場ができ、伊豆-ボニン列島が形成されます。1400万年前ころになると、日本海がフォッサマグナで割れるように開き始めます。このとき押し出された日本列島の西南部分(西南日本と呼ばれています)と四国海盆の間に南海トラフができます。南海トラフでは、本来なら沈み込むはずのない若くて熱い四国海盆の海洋プレートが、高温のマントルの中に強制的に沈み込みます。
 その沈み込んだ海洋プレートに混じっていた堆積物がマントルに持ち込まれます。マントルの中でそれらの堆積物の一部は溶けはじめます。そのとき珪長質のマグマが形成されます。珪長質マグマは、上昇中にマントルの岩石(カンラン岩)と反応しながら、最終的に1000~1100℃の条件で水を含んだ高Mg安山岩となります。それが瀬戸内のサヌキトイドの起源だと考えられています。
 火山ごと、地域ごとに、マグマ活動には個性がありますが、上述のような条件が瀬戸内地域にはある時期できたようです。非常に複雑で特異な起源です。
 サヌカイトは、ドイツ人地質学者ナウマンが本国に持ち帰り、知人のバインシェンクがその特異性から讃岐(香川のこと)にちなんで、sanukiteと命名したのが由来です。その後、サヌカイトに類似した岩石が世界各地で見つかるようになってきたので、サヌキトイドと呼ばれるようになりました。
 サヌカイトのなかでも、たたくとカンカンといい音がするものがあります。そのようなサヌカイトを、カンカン石と呼び、土産物として珍重されています。いい音がするのは、非晶質で緻密なものです。土産をいろいろ見ていると、いい音がするのは、大きなもので高価です。もともと土産物を買うつもりはありませんでしたので、音を聞くだけならタダなので、音だけ楽しませてもらいました。
 五色台の展望台から、西を見れば、讃岐平野から瀬戸内海を眺めることができます。かなり離れていますが、瀬戸大橋も見ることができ、長大さが実感できます。カンカン石の乾いて澄んだ音からは、複雑で特異な地球の歴史に思いを馳せました。

・梅雨・
今年の梅雨は長く、いつ終わるかわからない
様相になりました。
洪水の被害だけでなく、
農作への影響も心配です。
田舎に住むようになり、
歩いてくるとき、毎日田んぼの脇を通ります。
ついつい稲の生育をよく見るようになりました。
春は、寒くて、稲の生育の悪いようでしたが、
暑くなってからは順調に成長をしてきました。
しかし、梅雨にはいって成長はしているようですが、
実際のところは、どうでしょうか。
農家の人はいろいろ心配なことだと思います。
土砂降りの日でも、田んぼが大丈夫かどうか
見て回っている人もいます。
増水には気をつけないと、
以前友人の友人が、同じ状況で
川で流されて死んだ事故がありました。
早く梅雨が明けることを願っています。

・カンカン石・
私は土産物屋で購入する気はなかったのですが、
五色台を歩き回って、カンカン石を探しました。
残念ながら露頭は見つけることができませんでしが、
転石でカンカン石を採取できました。
また、サヌカイトも別のところで採取しました。
もちろんいずれも国立公園の範囲から
はずれている道沿いで採取しました。

EarthEssay 1_90 深海底の記録:IRD 1

EarthEssay
1_90 深海底の記録:IRD 1
を発行しました。

IRDとは"Ice Rafted Debris"の略です。
「流氷岩屑」とでも訳のでしょうか。
IRDについて紹介するシリーズです。
少々専門的かも知れませんが、
思わぬ現象がわかってきて、
それが現在の私たちに関係が
あることが分かってきました。

2010-07-14

0714 実盛送り。


田んぼの中を歩く実盛送り。
本とはほんどんは道路わきの歩道を歩いている。
しかし、一部だけ田んぼの中を歩く。
田んぼの中をあくる列は絵になる。

●梅雨明けはいつ:No. 3333 2010.07.14


キノコ。西予市城川町

今朝は曇りで少し涼しい。
雨もぱらついていた。
まだ梅雨前線が消えない。
いつ梅雨が明けるのだろうか。

昨日はプールが休みだったので、
夕方時間があった。
でもいつものように夕食を自炊して、
一休みして、
そのまま床に入って本を読み出した。
体が疲れていないので、
なかなか眠くならず、
本を遅くまで読んでしまった。
本も面白かったせいもあるが、
夕方いつものように体力を
使わなかったためだろう。
まだ腰痛は完治してない。

●一瞬の風になれ 第一部:No. 3332 2010.07.14

佐藤多佳子著「一瞬の風になれ 第一部ーイチニツイテー」
(ISBN978-4-06-276406-3 C0193)
を読んだ。
短距離走者の話である。
サッカーの天才(兄)と陸上の天才(友人)が
身の回りにいる主人公の話である。
努力は好きだが、小心で
なかなか実力がさせない主人公である。
三部作の一作目である

2010-07-13

●チェンジング・ブルー:No. 3331 2010.07.13

大河内直彦著「チェンジング・ブルー」
(ISBN978-4-00-006244-2 C0044)
を読んだ。
研究者が書いた一般向けの書物としては、
秀逸である。
読み応えもありながら、
内容も平易で分かりやすくなっている。
いい本であった。

0713 実盛送り。


虫送りの実盛送りは、
数人の人が行列をつくる。
行列には実盛人形のあとに
幟と太鼓、踊り手が続く。
蒸し暑い日であった。

●腰痛:No. 3330 2010.07.13


エノコログサ。西予市城川町

今朝は小雨が降っていた。
毎日論文を書いている。
だいぶ書けてきたが、
まだまだだ。
あと一週間で仕上げなければならない。
何とかしなければならない。

先日から、腰痛が出ている。
プールも無理せず、
ほどほどにしている。
今日はプールが休みなので、
体を休ませることにしている。
昨日も早めに床について、
横になっていた。
すぐには寝れずに本は読んでいたが、
今朝起きたら、
まだ違和感はあるが、
だいぶよくなってきた。

2010-07-12

0712 実盛送り。


6月27日に行われる
城川町田穂の実盛送り。
非常に有名な行事で、
各地からアマチュアカメラマンが撮影に来る。
五穀豊穣、悪虫退散を祈願する
虫送りの行事である。

●行事の終わり:No. 3329 2010.07.12


アジサイ。西予市城川町

今朝は小雨が降っていた。
朝起きたら風が涼しく心地よい思いがしたが、
支所につくと蒸し暑い。
まだ、梅雨は明けないようだ。

選挙も終わり、
ワールドカップも終わり、
大きな行事が終わった気がする。
これから、日本は選挙の結果を受けて
しばらくがたがたするのだろうが、
市民は夏休みのことを考え出すのだろうか。

2010-07-11

0711 四万十川。


先日の雨の日にいった十和の四万十川の続き。
小さなケーキ屋でケーキを食べた。
一周年記念の割引であった。
梅ジャムのロールケーキがうまかった。

●温度調節:No. 3328 2010.07.11


大文字草。西予市城川町

今朝は曇りで
小雨が降ったりやんだりしている。
昨夜は蒸し暑く、
寝るときドアを閉め、
窓もすししか開けずに寝たら、
暑くて寝付けなかった。
寝苦しくて目が覚めたので、
窓もドアも開けた。
それで何とか寝つけた。
そして明け方寒くなるので、
窓やドアを閉めた。
そしていつもより熟睡した。
温度調節がなかなか難しい。
ここ2、3日熟睡している。
梅雨の疲れだ出ているのか。
まだ、梅雨は終わっていない。

今日は選挙で役場の人は大変だ。
昨日から準備でばたばたされていた。
私は不在者投票なので、
選挙は終わった。
だから今日はいつものように歩いてきた。
そして遅々としか進まない論文を書くのである。

2010-07-10

0710 沈下橋。


先日の雨の日にいった十和の四万十川の続き。
雨の中を沈下橋にいった。
向こうには集落があるが、
橋をうろうろしている間
通る人は誰もいなかった。
雨の中の橋もいい。

●不在者投票:No. 3327 2010.07.10


実。西予市城川町

今朝は薄く雲がかかっているが
晴れてきそうだ。
まだ梅雨は明けないのだろうか。
湿度は高い。

昨日、不在者投票をした。
手続きをすれば、
住民票のあるところでなくても
投票できる。
手続きは書類一枚で簡単にできる。
支所に郵便が届いたら、
役場の人が待ち構えていて
すぐに投票をした。
住民票なるところに郵送しなければならないから
みんな間に合うかどうか
気にかけていてくれた。
投票は日曜日だから多分間に合うだろう。
選挙は自分の意思を
国政に反映する唯一の直接手段である。
しかし、その国政が自分の意思に反している場合、
誰を選べばいいかは悩んでしまう。

2010-07-09

0709 四万十川。


先日の雨の日にいった十和の四万十川。
時折激しい雨が降る日であった。
晴れの四万十川とは違った顔を見せる。
私は雨の日も好きだ。

●熟睡:No. 3326 2010.07.09


カメムシ。西予市城川町

今朝はぱらぱらと雨が降っていた。
日用品で足りないものがでてきたので、
買い物に行きたいが、
あまり出かけたくない。
出かけるのなら、
買い物より見たいところへいきた。
見学とを合わせて出かけたい。

ここ数日昼間は暑く、夜はだいぶ涼しい。
いつも明け方に目が覚めて
もう一度寝るのだが、
うとうとしかできない。
寝れないときは本を読むことがある。
今朝も本を読んだが、
そのあとうとうとしたかなと思ったが、
熟睡した。
今朝は体はだるいが頭はだいぶすっきりした。
最近朝起きてもボーっとしていたのは、
やはり寝不足もあったのかもしれない。

2010-07-08

0708 渦潮。


鳴門の渦潮である。
これは、はじめてみた。
船からより橋から見たほうが
よく見えるというのを
地元の人から聞いた。
実際に橋から見ると、
ガラス越しであるのと、
構造物がじゃまで
限られた構図でしか撮影できない。
しかし、時間に制限を受けず、
好きなだけ自分の満足できるまで
見ることができる。
船から見たことがないので、
比較はできないが、
なかなかよく見ることができた。

●小学校にて:No. 3325 2010.07.08


アジサイ。西予市城川町

昨日から雲は出ているが、
晴れ間が見える。
そろそろ長かった梅雨も
終わりに近づいているのか。

昨日小学校に打ち合わせに行った。
1、2校時の総合学習を
2回にわたって行って欲しいとの依頼であった。
ちょっと予想していなかったが、
準備はまだしていないので、
これから考えよう。
8月になったら、
準備をしていこうと考えている。
今は、7月下旬締め切りの論文に
集中しなければならない。
はかどらないが、
少しずつだが毎日書き進めている。

EarthEssay 1_89 新生代の再編の決着

EarthEssay
1_89 新生代の再編の決着
を発行しました。

新生代の再編が1月に決着がつきました。
それまのでいきさつは、このエッセイで何度か紹介しましたが、
議論の末、一番混乱のないような、
穏やかな再編に落ち着きました。
その最終的な決着を遅ればせながら紹介します。

2010-07-07

0707 三波川変成岩。


別子鉱山へ行く道。
山の斜面を登る道。
そこには三波川変成岩の崖がある。
片理面がこの山の険しさをあらわしている。

●梅雨:No. 3324 2010.07.07


葉。西予市城川町

今日は七夕。
しかし、こちらはいつものように蒸し暑く
雲が厚く覆っている。

今日は2学期に依頼されている
授業の打ち合わせを
夕方、小学校でする。
地元の地質を紹介して欲しいとのことである。
その詳細の打ち合わせと
顔合わせである。

北海道に移住して8年以上たつ。
だから、本州の梅雨は8年振りである。
そのため、梅雨の蒸し暑さを忘れてしまっている。
もちろん北海道でも暑い日、
梅雨のように蒸し暑い日もある。
しかし、それは長く続くものではない。
本州に住んでいたときは、
職場も自宅もエアコンがあり、
不快なときは、エアコンの中に逃げ込んでいた。
こちらにきて、自宅にはエアコンがない。
扇風機だけである。
朝夕、夜の蒸し暑さを体感している。
蒸し暑い日は、朝起きても疲労感がある。
こんな季節を乗り越えて生活することも
その地に住むことなのだろう。

2010-07-06

0706 エクロジャイト。


別子周辺にはエクロジャイトという珍しい岩石がでる。
エクロジャイトは山の稜線沿いに
出る場所があるが、
林道の奥にも出るところがある。
そこで撮影したものである。
通常のエクロジャイトとは
だいぶ違った見掛けであるが、
定義の上ではエクロジャイトである。

●寝不足感:No. 3323 2010.07.06


羽黒トンボ。西予市城川町

今日も曇りで湿度が高い。
3日前にぐしょぐしょにぬれた靴を
昨日から外に干しているが、
しっとりとしてまだはけない状態である。
中敷もまだ乾いていない。
洗濯物もなかなか乾かない。
梅雨ってこんなだったのだろうか。

朝起きても疲れが抜けていない状態である。
熟睡できていないからだろうか。
それとも夕方の自宅、行き帰りで
暑い思いをしているためだろうか。
夜眠くなるのに
寝つきが悪くなかなか寝れない。
そんな状態が寝不足感にしているのだろうか。

●志高く 孫正義正伝 完全版:No. 3322 2010.07.06

井上篤夫著「志高く 孫正義正伝 完全版」iPad版
を読んだ。
初めてすべて読みきったデジタル書籍である。
PDFファイルの論文などでも
全部読みたいときは、
印刷して読んでいる。
斜め読みのときはデジタルのままで読むことはある。
しかし、まとまった量を読むのは
今でも紙メディアがいいと思っている。
しかし、資料がたくさんあるときや、
出かけるときはデジタルがいい。
辞書は今ではすべてデジタルにしている。
漢字辞典ですらデジタルのものを使っている。
私の読書がこれからデジタルに
移行するかというとそうにはなりそうもない。

2010-07-05

0705 かづら橋。


祖谷のかづら橋である。
観光用であるが、
多くの人がここをわたる。
学生時代にもここに来て渡ったことがある。
恐怖の記憶があるが、
周囲の定かな記憶が薄れている。
今回は、ゆっくりと味わいながら渡った。

●エアコン:No. 3321 2010.07.05


ツユクサ。西予市城川町

今朝も蒸し暑い。
湿度が高く、
洗濯物がなかなか乾かない。
土曜日、土砂降りの中を歩いて帰った。
そのときにぐしょぐしょに濡れた靴が、
まだ乾いていない。
今朝は歩いてきたが、
別の靴を履いてきた。

暑くて夜が寝苦しく、
朝起きてもなんとなくボーっとしている。
本州ではこんな状態、体調であったのだろうか。
北海道から来てためだろうか。
もう記憶にない。
今ではどこもでエアコンがある。
しかし、ちょっと前までは
エアコンがない状態で仕事や勉強をしていた。
暑さを克服するのは、
精神力や集中力などであったのだ。
エアコンがそんな部分を奪っているのだろうか。
エアコンと精神力の戦いなのか。