2010-09-30

●雨:No. 3426 2010.09.30

酒蔵。京都伏見

伏見に午前中いった。
午後から祭りを
見るつもりであったが、
雨なので止めにした。
午後から暇になるから、
どうしようか迷っている。

●大原:No. 3425 2010.09.30

お地蔵さん。京都府三千院

今日は雨である。
朝から母の代わりに
地元の祭りの準備に出た。
今日は祭りの初日だが、
雨なので子供神輿は中止になるようだ。
獅子はでるのだろうか。
見に行くつもりだ。

昨日は大原にいった。
三千院と寂光院を見た。
何度か来たころがあるが、
印象が薄れている。
やはり、なかなかいいところだ。

EarthEssay 4_94 My Earth Name:西予9月

EarthEssay
4_94 My Earth Name:西予9月
を発行しました。

9月になって涼しくなり、
出歩きやすくなりました。
そんな中、私は西予市を中心に、
いろいろ動き回っています。
10月から11月にかけても出歩く予定です。
でも、今、住んでいるとところを、
よく知ることも必要です。
My Earth Nameとして表現しましょう。

2010-09-27

0927 高知県桂浜

高知市の西の海岸に桂浜がある。
小さな砂嘴の付け根の緑の丘の上に
坂本竜馬の巨大な像がある。
高知市周辺の海岸は
コンクリートで厳重に護岸されている。
南海地震の津波対策だろうか。
自然の浜が消えている。
桂浜の向こうもコンクリート海岸である。

●1週間留守:No. 3424 2010.09.27

神楽。高知県梼原

今日は曇りで、肌寒い。
雨もちらついている。
肌寒くどんよりした雲が暑いてきである。

昨夜は冷え込んだ。
布団から手足が出ていると
寒かった。
寝ているときにくしゃみが出て目が覚めた。
布団にもぐりこんでちょうどよかった。
そのまま寝込んだら
寝過ごした。

明日から1週間でかける。
更新が滞るかもしれない。

2010-09-26

●ニ十一世紀に生きる君たちへ:No. 3423 2010.09.26

司馬遼太郎著「ニ十一世紀に生きる君たちへ」
(ISBN4-418-01504-3 C0095)
を読んだ。
小学校の教科書向けに書いた
2つの文章が収録されている。
ひとつが、 ニ十一世紀に生きる君たちへで
もう一つが、洪庵のたいまつである。

●電信柱と寂しい夜:No. 3422 2010.09.26

神山恭昭著「電信柱と寂しい夜」
(ISBN4-915699-54-4 C0093)
を読んだ。
神山氏の文章は、
朴訥として、ほっとする。
内容もありふれたものだが、
彼や彼の家族の個性が
ストーリを彩る。

0926 高知県龍河洞

高知の東の山間に、
鍾乳洞がある。
秩父帯の石灰岩に
形成されたものだ。
思ったほど大きくなく、
見事さもなかった。
以前来たような気がしていたが、
見た記憶がなく、
初めてのようだった。

●夜の神楽:No. 3421 2010.09.26

太陽。西予市城川

今朝は晴れ。
雲が少々あるが、
朝の冷え込みがひどい。

昨日は、昼間JRの切符と買い物のために
昼前に出かけた。
昼食後、棚田の撮影をしてきた。

夜、梼原の三嶋神社の神楽を見に出かけた。
なかなか夜の神楽、神社の神楽もよく、
また見てみたいものだ。
定期的な神楽は今月で終わりだ。
あとは、行事としておこなわれるものだけだ。
ゆすはら座で昼間も神楽も今日も最後だ。
見たい気がするが、
またまた出かけるのので、
少々迷っている。

2010-09-25

0925 徳島県阿南市

0925 徳島県阿南市

太龍寺は山の上にある。
長く巨大なロープウェイで行く。
行きは私一人のために動かされた。
私一人のために、
解説がある。
帰りは二人であった。
この神社は、欄間の彫り物が
なかなかすばらしい。

●冷え込み:No. 3420 2010.09.25

今朝は快晴であったため、
放射冷却のために冷え込んだ。
長袖とその上に上着を着てきた。
それでちょうどいいくらいだ。

心地よい快晴なので、
どこか出かけたいところだが、
今日は土曜で、混んでいそうなので、
出かけたくない。
でも、昨日行かなかった
チケットの購入にもいかなければならない。
それに、夜の神楽も今日が最後なので行きたい。
あまり寒いと悩むが、
できれば、最後のチャンスなので見学したい。

●桃山ビート・トライブ:No. 3419 2010.09.25

天野純希著「桃山ビート・トライブ」
(ISBN978-4-08-771208-7 C0093)
を読んだ。
安土桃山前後の時代、
黒人のドラマー、三味線、笛、踊り子の
4人組がビートの利いた音楽を始める。
彼が時代に翻弄されながらも、
自分たちの音楽を信じて演奏を続ける。
不思議な魅力のある作品であった。

2010-09-24

0924 徳島県阿南市

那賀川の河口。
そこからうっすらと見える山並み。
和歌山の山並みだ。
紀伊水道が狭いことが
実感できる。

●億劫:No. 3418 2010.09.24

萩。西予市城川

昨日は風が強く、
夜から冷え込んだ。
朝には寒いくらいであった。

今日は切符を買いに行きたいのだが、
少々面倒だ。
明日大洲に出かけ、
夜は梼原に出かける予定なので、
今日宇和に行くのは億劫だ。
何かほかに目的を持たないと
なかなか出かける気がしなくなる。
そんなものできるのか。
まあ、考えよう。

●しずかな日々:No. 3417 2010.09.24

椰月美智子著「しずかな日々」
(ISBN978-7-06-276677-7 C0193)
を読んだ。
引っ込み思案で目立たない
小学校5年生の主人公。
5年生になって、新たな友達を得て、
少しずつ学校になじんでいく。
家庭の都合で祖父と同居を始めるが、
その祖父が昔ながら生活をしている。
そんな祖父に友達もなじみ、
しずかな日々がはじまる。
淡々とした物語のなかで
少年の変化が起こる。
母親と祖父の関係、友人の家庭状況。
現代風の問題も孕んでいる。
淡々としたストーリーの中で、
奥行きを感じる。

2010-09-23

0923 徳島県三次市

奥祖谷の二重かずら橋。
雨が降ったりやんだする中を
傘を差しながら人気のないつり橋を
渡り、見学した。
なかなかスリルがあった。

●雨:No. 3416 2010.09.23

ススキ。西予市城川

今朝は、6時前に自宅を出た。
歩き出してすぐに雨が降り出した。
雲も厚く、今日は雨模様だ。
久しぶりの雨だ。

もともと今日も一日
支所で仕事をする予定であった。
明日から、数日続きで、
出かける予定ができそうである。
天気しだいであるが。

来週は火曜日から1週間不在にする。
そのための準備に入っている。
これがなかなかはかどらない。

EarthEssay 1_99 5億1100万年前:日本最古の地層

EarthEssay
1_99 5億1100万年前:日本最古の地層
を発行しました。


最古シリーズです。
今回は、日本列島における最古の地層の発見です。
今年の夏に、その発表がなされました。
ニュースには学会発表に先立って成されましたが、
地質学では、通常印刷論文が
公式なものとして扱われます。
まあでも、公認された分析装置による
データに基づくものですから
大丈夫でしょうが。

2010-09-22

0922 高知県大豊町

雨の合間の晴れ間。
緑の川原であった。
緑色片岩の転石が多数あるところだった。
この付近は緑色片岩分布地域だ。

●内子:No. 3415 2010.09.22

稲。西予市城川

朝、霧がかかっていたが、
今日も晴れである。
昨日は雲がかかっていることが多かったが、
今日はよく晴れている。

昨日は内子にでかけた。
以前も一度いったが、
今回は2度目である。
なかなかいい町で、
その町は、古いまま現役で生きていた。
それこの町の特徴だ。
そこがなかなかよかった。
ただ、蒸し暑くてばててしまいそうだった。

●宇宙のみなしご:No. 3414 2010.09.22

森絵都著「宇宙のみなしご」
(ISBN978-4-04-394108-7 C0193)
を読んだ。
中2、中1の姉弟がいじめられっ子、
八分にされている子
と共に屋根に上る。
不思議なストーリーである。

2010-09-21

0921 高知県いの町小川川

鮎の投網漁の漁師。
投網を投げた後、
鮎を追うために、
水を飛び散らかす。

●折り返し:No. 3413 2010.09.21

彼岸花。西予市城川

今日は雲が多いが、
晴れ間が見える。

今日は内子の町にいこうと考えている。
天気が悪いときはやめる。
来週には京都に帰省するので、
それまでに9月にしたいことを
行っておかなければならない。

サバティカル・イヤの折り返し。
頭の整理が一番大切なのだろう。
じっくりと考える時間をつくっていこう。

●わしの新聞:No. 3412 2010.09.21

神山恭昭著「わしの新聞」
(ISBN4-915699-66-8 C0095)
を読んだ。
この本は大洲の博物館で見つけた本だ。
松山在住の作家の本である。
すべて手書きの文字とイラストで
書かれた本である。
字も下手、イラストも下手。
しかし、非常に味がある。
貧乏とさえないところが「売り」の中年の
自分自身と身の回りに起こったことを
彼自身のさえない視点で見ていく。
それが魅力である。
非常に面白かった。
彼のほかの作品も即座に注文した。

2010-09-20

0920 西予市宇和

宇和にある明石寺。
四国八十八箇所の一つである。
暑い8月末の訪問。
涼しげな緑があったが、
やはり暑かった。

●いまどきは:No. 3411 2010.09.20

栗。西予市城川

今日も霧が出ている。
やがて晴れてくるのだろう。

昨日次男のそろばん大会があった。
その報告を電話で受けた。
学芸会の演奏曲目が決まったようだ。
その曲は少し前にはやったものや
子供たちが聞きそうなものだったりする。
いまどきの学芸会は
やはり今時なのだ。

昨日も今日も支所で
いつもの仕事をしている。
淡々と淡々と。

2010-09-19

0919 西予市野村


どてかぼちゃフェスティバル。
スタッフがそろいのTシャツを着ている。
このようなスタッフがエベントを
支え盛り上げている。

●曼珠沙華:No. 3410 2010.09.19

曼珠沙華。西予市城川

今日は霧が出ていたが、
晴れるだろう。
今日は市内の小学校の運動会だ。
今日は支所まで歩いてきたので、
見学はしない予定だ。

今日彼岸花が咲いているのに気づいた。
本当に彼岸頃に咲くのだ。
曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれる。
この付近は、 少し前に
草刈がされている。
だかた、彼岸花は、短期間に伸び、
花を咲かせるほどに
成長したことになる。
不思議な花だ。

●おまんのモノサシ持ちや!:No. 3409 2010.09.19

篠原匡著「おまんのモノサシ持ちや!」
(ISBN978-4-532-31621-1 C0034)
を読んだ。
梅原真のことを書いたルポである。
面白くユニークな人物を取材したものである。
しかし、大物過ぎると悪いところが書けない。
ネット雑誌に連載していたものを
書籍にしてる。
だから、いいところだけしか書けない
というハンディがある。
人物の悪いところもかけるライターは
なかなかいないのだろう。
まあ、梅原の人物については、
よく分かった。

2010-09-18

0918 西予市野村

8月におこなわれたどてかぼちゃフェスティバル。
各地で行われているようだが、
できればここもイベントにしたいようだ。
大きなかぼちゃが並んでいた。

●鵜飼:No. 3408 2010.09.18

鵜飼。大洲市肱川

今朝は晴れである。
心地よい秋晴れである。
朝は少々肌寒い。

昨日昼前に大洲に出かけた。
町並みを見学するのと、
鵜飼について調べるためだ。
なかなかいい町であった。
臥龍山荘もなかなかよかった。
そこの受付の人に昼食をとる場所を聞いたら、
油屋という店を紹介してくれた。
古い建物を現代風にアレンジして
レストランにしている。
なかなか雰囲気もよく、食事もよかった。
また行きたいところだ。
まちの駅「あさもや」で聞いたら、
鵜飼は毎晩やっているらしい。
20日で終了となる。
いつがいいか聞いたら、
「今日は5名しか申し込んでいないので、
すいていていいですよ」という。
一度戻って出直すことになるから
悩んだが、乗ることに決めて
夕方行った。
そのガイドさんが知り合い夫婦2名を
伴って乗っておられた。
あとは昔の旧友をつれてきた男二人連れ、
そして私であった。
2時間ほど乗るので、話していると、
2グループは大洲の住人で、
知り合いであったことが分かった。
鵜飼船が、一艘でて、
乗り合いの船が、
私の乗った1艘のみであった。
私たちのために、
鵜飼が行われているのである。
すばらしかった。
本当なら5分くらいしか鵜飼が見れないのだが、
下りながら、15分以上並走して、見ることができた。
女性の鵜匠さんでいろいろ話しながら下ってきた。
写真も自由に取れた。
他の二組も何度も鵜飼舟にのっているが、
こんなにじっくり快適に見れたのははじめだ、
と喜んでいた。
私も大満足のまま帰宅した。

2010-09-17

0917 梼原

神楽の一場面。
恵比寿様が客席から
ご祝儀をつろうとしている。
ユーモラスな振りで
会場を沸かせる。

●変わり目:No. 3407 2010.09.17

萩。西予市城川

霧がかかっている。
雲が低い。
晴れてくれれば、
大洲に出かけようと思っている。
鵜飼が今週末、祝日行われる。
今年はこれが最後の日程になっている。
季節の変わり目で、
行事の変わり目でもある。
そんな変化を可能な限り眺めていきたい。

2010-09-16

0916 梼原

神楽の一場面。
ささやかな小道具が
場を際立たせる。
シンプルさの中に
豊饒がある。

●大洲:No. 3406 2010.09.16

花。西予市城川

雨である。
涼しい。
秋である。

今まで町にいくといえば、
宇和が中心であったが、
これからは大洲の方を
ターゲットにしようと考えている。
調べたら今週末で鵜飼が終わる。
なんとか週末には見に行きたいと思っている。
長良川のものは以前見たことがある。
しかし、それ以外は見たことがない。
大洲は宇和とはちがって、城下町である。
宇和とは違った町並みだろうか。
以前、何度かいったことがあるが、
一人で行くのは初めてで新鮮だ。
のんびりと眺めたいものだ。

●風をつかまえて:No. 3405 2010.09.16

高嶋哲夫著「風をつかまえて」
(ISBN978-4-14-005561-8 C0093)
を読んだ。
北海道の小さな田舎町で
つぶれそうな鉄工所が、
町の依頼で風車をつくる。
台風で風車が倒れる。
しかし、次は自分たちの力で
風車をつろうと決意する。
完成で話は終わる。
高校の課題図書になっている。

1_98 60Fe:太陽系最古の物質2

太陽系最古の物質とは、
隕石の中のCAIから求められた年代によるものです。
その報告にはいくつかの問題を生じそうです。
一つは、前回紹介しましたが、
以前のデータとの整合性です。
もう一つは、この年代が正しいとすると、
太陽系の形成スピードの問題が起こります。

2010-09-15

0915 梼原

梼原座である。
地方にある劇場だ。
高知では一番古いものだそう。
そして現在も使われている。
神楽もここで行われる。

●秋:No. 3404 2010.09.15

雫。西予市城川

今日も涼しい。
支所もエアコンも入れななった。
午前中はそれで充分過ごせる。
午後は西日が当たるので
部屋は暑くなる。

夜も窓を閉め、
肌掛けでちょうどいい。
夜扇風機もかけなくてすむようになった。
ただ、朝窓を開けて、
涼しい風を入れると
肌寒いが心地よい。
このまま秋の風が吹き続けるのか。

●ニッポンの風景をつくりなおせ:No. 3403 2010.09.15

梅原真著「ニッポンの風景をつくりなおせ」
(ISBN978-4-904702-12-3 C0070)
を読んだ。
道の駅十和で購入した本だ。
高知のデザイナーで
田舎や一次産業を盛り立てる仕事をしている。
デザインしたものも示されている。
売れているものは、
やはりなかなかいい。
デザインとはそんなものだ。
どこがいいのか言葉では示せないが、
感覚的に誰もが感じされるものだ。
それを創出することができる人が
デザイナーだ。
一次産業をデザインし、田舎の風景をつくりなおす。
なかなか面白い仕事だ。

69 剣山:断層の谷

 四国山地は、地図で見る以上に険しい山並みです。しかし、ところどこに山地を横切る道路があり、交通の要所になっています。また、道は険しいのですが、山脈に並行する道もあります。道路を使えば、山懐深くに分けるいることができます。そんな道を利用して、四国第二の高さを誇る剣山に出かけました。


9月6日から11日まで、四国を東西に縦断するコースで調査に出ました。特に四国の中部と東部の地質を見ることが中心となりました。今回のルートは、祖谷(いや)から国道439号線を使って剣山(つるぎさん)の近くの見ノ越まで達しました。見ノ越からロープウェがあり、手軽に剣山の山頂に登ることができます。その後、見ノ越のトンネルを抜けると国道438号線を吉野川支流の穴吹川を下ります。国道は、途中からで川井峠を越えて鮎喰(あくい)川を下ります。行きは、四国山地を東に向かうコースを選びました。
国道とはいいながら狭い道も多く、対向車がきたらどうしようかと思うようなところも各所にありました。ただ、夏休みも終わり、紅葉にも早い時期の平日、それも台風の影響で、道はがらがらに空いていました。ですから、景色を堪能しながらのんびりと走ることができました。一人での調査を心いくまで楽しみました。旅館も一人かもう一組いるような状態でくつろげました。ただ、台風の雨で、なかなか思うように調査はできませんでしたが・・・。
四国の地質体は、東西に延びています。ですから、今回の調査は、四国の地質の分布と並行に進むことになります。
四国では、東西方向に大きな地形(大きな山地や大きな河川)ができています。大きな地形の形成には、中興構造線や仏像構造線などの大断層帯が重要な役割を持っています。中央構造線と仏像構造線にはさまれた地帯が上昇して、四国山地を形成しています。大きな河川の流れも、構造線に沿っていて、その流れの方向が強く規制されています。ただし、いくつか南北に走る構造的な弱線もあり、そこが河川の通り道となっています。吉野川、仁淀川、四万十川などの大きな河川の屈曲部は、南北に流れるところがあります。ただし、四国山地の南北の河川部は、大歩危や祖谷渓のように険しい谷となっています。
そんな険しい四国山地の中心部に、剣山は位置しています。幸いなことに、剣山の近くの峠の見ノ越を通る国道があります。それが、今回通り抜けたコースです。
西の祖谷側の道は川沿いにあり、峠の近くで一気に道は斜面を上りますが、川沿いをなかり高い標高までたどります。川沿いには、点々と人家がありますが、道路も整備されていないところが、まだたくさん残されていて、観光化されていない田舎の風景を保っています。こんな景観は私が好きなものです。
見ノ越をとおり東側の穴吹川の道に入って驚きました。峠を越えると、人里離れた標高の高い谷の斜面に道路があります。九十九折の斜面を下り、沢沿いに降りるまで、しばらくは人家がありません。峠を越えた山の奥深く、剣山の山深い斜面で、防災工事がいくつも谷でなされています。人里はなれたところで、大規模な工事がなされています。私が下ってきたときも、雨の中で工事が進められていました。
なぜ、このような山奥で防災工事がなされているのでしょうか。一つには、この地域の地質が関係しているようです。
四国山地を構成している地質は、中央構造線の南側、山地の北側に当たりますが、そこには三波川変成帯があり、南側(仏像構造線の北側に当たる)に秩父帯があります。両帯の間には、分布は連続していないのですが御荷鉾帯があります。剣山の周辺は、秩父帯に属しますが、そのすぐ北には御荷鉾帯の大きな岩体が接して、谷の北側にレンズ状に分布しています。
四国地方の御荷鉾帯の岩体は、レンズ状に断続的に分布していって、剣山周辺は大きな岩体の分布地域です。中央から西部にかけても大きな岩体があり、あとは小さいものが、各地に見られます。御荷鉾帯の岩石は、いろいろな岩石が混じっていますが、海洋地殻を構成していた岩石類(オフィオライトと呼ばれています)から構成されています。オフィオライトとは、玄武岩や斑レイ岩、カンラン岩、蛇紋岩とチャートや赤色頁岩などもあります。
剣山の北の御荷鉾帯の岩石は、変成作用を受けて片岩状になっているオフィオライトからなります。玄武岩が海底で噴出して壊れたもの(ハイアロクラスタイトと呼ばれます)を主としていますが、玄武岩や斑レイ岩、カンラン岩、蛇紋岩なども見られます。また、岩石の化学組成や鉱物の特徴から、海洋地殻の岩石だけでなく、海山を構成していた玄武岩(海洋地殻の玄武岩とは性質が違います)の部分も混じっています。
御荷鉾帯と秩父帯の境界、つまり国道の北側の急斜面は、鮎喰断層と呼ばれています。
祖谷側は道が沢沿いであるのと、断層が谷の少し上を走っているようです。そのため、断層による地すべりも少ないのかもしれません。なにより、人家や民有地があると、工事が大変になります。また、観光地もあるので、いろいろ配慮が必要になるのでしょう。
穴吹川側の谷は、断層の走る場所なのです。国道は、谷の上部を走っています。断層の谷は、崩れやすくなります。だから、砂防ダム、法面(のりめん)改修などの防災措置なのでしょう。そして、人家が付近にないため、工事も進めやすいのでしょうか。
人が暮らしているのに自然のままの谷筋と、人が住んでいないのに人手が加わった谷筋と、まるで人間と自然の関わり方の両面を見るような、コースになりました。そこには、どんな理由があったのか本当のところは分かりませんが、自然との共存はなかなか難しい問題を孕んでいることを感じさせる。そんな事例かもしれませんね。
帰りは、行きより南のコースで、秩父帯から高知で四万十帯にはいり、四万十帯のメランジェを見る予定でした。
今回の調査で、心残りがあります。剣山に登ろう(半日で登れる)と峠の近くに宿泊して、2日間の余裕を持って調査をしていました。ところが、台風のため2日間とも雨でだめでした。それほど激しい雨ではなかったのですが、景色を眺め、写真を撮りたかったので、登るのは断念しました。また、メランジェも、時間的に余裕がなく見ることができませんでした。次のチャンスがあれば思っています。

・行き残し・
今回の調査では、最終日の大きな公共の宿を除くと、
宿は一人か、もう一組いるようながらがらの状態でした。
観光シーズンからずれ、
観光地から外れたところが多かったので、
なかなか快適な旅行となりました。
私は、調査には充分な余裕を持って出かけるのですが
最後の日は、時間が足りずに、後半をはしょりました。
はしょったところは、比較的近いので
別の機会つくって出かけたいと思っています。
このようにして、積み残しの行きたいところが、次々とでてきます。
近隣の町で行きたいところも、まだいくつもあります。
まあ、優先順位を考えて出かけましょう。

・秋風のころ・
今週になって、急に秋めいてきました。
夜、寝るときも、部屋の窓も戸も閉めて寝ましたた。
タオルケットも寒そうなので肌かけに変えました。
それでちょうどよかったのです。
このまま涼しくなるのとありがたいのですが、
どうなることでしょうか。
このまま夏も終わりかと思うと、
月日の経過を惜しまれる気がします。
その季節にしか楽しめないことがあります。
地域の風物も月日とともに流れていきます。
流れの現場に立ち会って、
目撃して体感しておきたいことがあります。
そんな焦りの気持ちもあるのです。

・だいち・
陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)のデータを用いた
「高精度土地被覆図」が公開されました。
私の専門ではないのですが、
Google Earth APIも公開されています。
GeoTIFF形式のデータもあります。
HPに今回の地域を掲載しますが、
50mの解像度をもっていますが、
どのような利用がなされるのでしょうか。

69 剣山:断層の谷

四国山地は、地図で見る以上に険しい山並みです。
しかし、ところどこに山地を横切る道路があり、
交通の要所になっています。
また、道は険しいのですが、
山脈に並行する道もあります。
道路を使えば、
山懐深くに分けるいることができます。
そんな道を利用して、
四国第二の高さを誇る剣山に出かけました。

2010-09-14

●月のえくぼを見た男 麻田剛立:No. 3402 2010.09.14

鹿毛敏夫著「月のえくぼを見た男 麻田剛立」
(ISBN978-4-7743-1391-7 C8395)
を読んだ。
江戸時代、観測を中心に天文学を独自につくり上げ
そして西洋の古典物理に基づく
ケプラーの天文学をいち早く導入した
麻田剛立の伝記である。
なかなか面白く、
そしてよく調べている本であった。

0914 梼原

掛橋和泉邸。
竜馬が脱藩するとき、
土佐最後の村で一日の宿の提供を受けた。
そこには、竜馬が傾けたであろう、
酒肴が置かれていた。

●秋風:No. 3401 2010.09.14

稲穂。西予市城川

今朝は秋の風が吹いている。

昨日から急に涼しくなった。
夜、寝るときも
部屋の窓も戸も閉めて寝た。
タオルケットも寒そうなので
肌かけに変えた。
それでちょうどいい。
このまま涼しくなるのはありがたい。
このまま夏も終わりかと思うと
月日の経過を惜しまれる気がする。
その季節にしか楽しめないことがある。
地域の風物も月日とともに流れていく。
流れの現場に立ち会って、
目撃して体感しておきたい。
そんな焦りの気持ちもある。

2010-09-13

0913 梼原

8月下旬に梼原へ神楽を見にいった。
そのとき町内の案内をするツアーがあった。
それに参加した。
その時、志士の像を見た。

●見たいもの:No. 3400 2010.09.13

栗。西予市城川

昨夜、夜中に急に雨が降り出した。
雨音で目が覚めて、
窓を閉め出した。
しばらく寝れなくなったが、
やがて寝た。
予想通り、朝寝過ごした。

買い物に行きたいのだが、
明日までいけない。
食べるものがだんだんなくなってきた。
明日には行きたいが、

書かなければならないものがある。
要領よく作業をしなければならない。
近くの町や村に出かけたいところもある。
9月になった。
夏の季節も終わりなので、
もう春も夏も味わえないものになった。
季節ごとに見たいものを見ておこう。

2010-09-12

●頭の切り替え:No. 3399 2010.09.12

久しぶりの城川は
やはりまだ残暑が厳しい。
そんな中、調査の整理と
メールなどの整理、返信。
いろいろ不在中に溜まっていたことを
こなしていかなければならない。

急ぎのこととして、
論文の校正を行わなければならない。
調査中、メールをチェックしていて
PDFでのやりとりができるようになった。
そのため、郵送のタイムラグはない。
ただ、頭の切り替えが問題だ。

●山もりのババたち 脱ダム村の贈り物:No. 3398 2010.09.12

玄番真紀子著「山もりのババたち 脱ダム村の贈り物」
(ISBN4-7736-2705-0 C0036)
を読んだ。
中川の最上流部、
徳島県のはずれの村、木頭村(現那賀町)
北川部落のババたちが
ダム建築を阻止した。
そこに大阪から家族で移住した人の
見聞したババたちの生活が描かれている。
木頭村で購入した本だ。

●エキスペリエンツ:No. 3397 2010.09.12

堺屋太一著「エキスペリエンツ」
(ISBN4-532-17068-0 C0093)
を読んだ。
団塊の世代という言葉を生み出した
堺屋太一が団塊の世代が定年前後に
今までの経験を活かして
さびれかけた商店街を復活させようという
ストーリーである。
現実的ではあろうが、
若い世代がその商店街に
参入できるのかが問題だ。
そのためには経済的基盤ができるかどうかだろう

0912 愛媛県立博物館

8月下旬に愛媛県立博物館へいった。
水木しげるとゲゲゲの鬼太郎の特別展を
見に行った。
夏休みの終わりに近い
平日にもかかわらず、
けっこう家族連れが来ていた。

0911 四国縦断


仁淀川の夜明け(いの町)

6日間の調査を終えた。
天候によって見れなかったところ。
時間の都合で見れなかったところ。
思いがけない発見があったところ。
なかなか面白い調査だった。

2010-09-10

0910 四国縦断

四万十帯の砂岩越しの桂浜

四国縦断の後半は、秩父帯を通り抜けて
高知の海岸に出ると四万十帯に入る。
層厚の大きな砂岩が現れる。

2010-09-09

0909 四国縦断

層状チャートの上の多宝塔(太龍寺)

徳島県阿南市から高知県香美市へ。
那賀川河口から川沿いを遡上。
途中から国道195号線、土佐中街道を通る。
心地よい谷沿いを一日走る。
心が癒される。
途中でダム反対派の自然志向の店があった。
なかなか面白い店で、
少々話し込む。
ババたちの本と名産の柚のジャム、柚ジュースを買う。
田舎だけど、なかなかいいところだった。

EarthEssay 1_97 CAI:太陽系最古の物質1

EarthEssay
1_97 CAI:太陽系最古の物質1
を発行しました。
最近、最古のもののニュースが続いています。
その中のひとつである太陽系最古の物質を、
今回は紹介します。
最古の年代は、
アフリカから見つかった隕石の
ある部分から見つかりました。
でも、いくつか問題がある報告だと思っています。

2010-09-08

0908 四国縦断

那賀川河口の流木

四国を縦断した。
剣山は雨のために断念した。
再度、別コースで縦断する。
高知までは山道で、
高知で海岸に出て、
須崎から西予に向かうコースとなる。

2010-09-07

0907 四国縦断

二重かずらばし

台風の影響で山沿いは雨です。
雨の中を剣山の登山は断念して、
近くをめぐることにした。
天気がいいとすばらしい景色のはずなのに。
残念。

2010-09-06

0906 四国縦断

泥質片岩の露頭で緑色片岩の転石

四国縦断をいしています。
今日は、自宅から山沿いを大豊まで走ってきました。
台風の進路変更で、
雨が降ったりやんだりしています。
はっきりしない天気の中、
石を見ていました。

2010-09-05

●調査中:No. 3396 2010.09.05

明日から1週間調査に出ます。
その間、更新がないと思います。
ご了承ください。

0905 天狗高原

天狗高原は四国カルストの真ん中。
そこはスイスのような
不思議な景観が広がっている。

●どてかぼちゃ:No. 3395 2010.09.05

穂。西予市城川

今朝も晴れである。
ここ数日、暑さが続く。
昨夜も寝る前に扇風機をつけた。
寝ようと切ると暑くて寝れない。
そんな繰り返しをした。
夜中には涼しくなるが、
真夏と同じような暑さである。
まるで夏のような暑さが
戻ってきたようだ。

昨日は野村町のどてかぼちゃ祭にいった。
地区の小さな祭である。
三々五々人が集まり、
そして一通り参加したらまた散っていく。
そして最後の餅まきやコンテストの発表時には
戻ってくるのだろう。
私も、一通りみて、終わりにした。
ただし、餅まきには参加しなかったので、
そのまま戻った。

2010-09-04

0904 天狗高原

8月下旬に
天狗高原に出かけた。
大野ヶ原のより東の
四国カルスト。
秋の気配が漂っていた。

●祭:No. 3394 2010.09.04

花。西予市城川

今朝も晴れである。
昨夜も暑かったので
扇風機を寝床でしばらくつけていた。
なかなか寝付けなかった。
今日は少々眠たい。

今日は午前中は隣の野村町で
かぼちゃ祭があり、
午後は宇和で健康落語がある。
それを見に行く予定である。
夜は、野村の花とり踊りがあるが、
一日出るのは疲れるので、
行かない予定である。

●コロヨシ!!:No. 3393 2010.09.04

三崎亜紀著「コロヨシ!!」
(ISBN978-4-04-874014-2 C0093)
を読んだ。
なかなか長編であったが、
なかなか面白かった。
ただ、終わりが中途半端であった。
月刊誌の連載だったせいだろうか。
不思議な世界をかもし出している。

2010-09-03

0902 卯のほたる

酒屋の倉庫に
多数のビンとろうそくが置かれていた。
倉庫の雰囲気と炎、
ビンへの反射が
不思議な雰囲気をかもし出している。

●志:No. 3392 2010.09.03

桜葉。西予市城川

今朝も晴れである。

昨夜は暑かった。
なかなか寝付けなかった。
そのため、今日は寝過ごした。
ただ、夜が更けると
涼しくなったが。
こんな暑さ、涼しさの繰り返しが
秋へと向かうのだろう。

8月に予定していた論文に
一段落をつけた。
まだまだ書かなければならないことがいるのだが、
途中であっても、
月ごとに区切りをつけることにしている。
これで、論文の3草稿が3つ溜まった。
投稿した論文が1篇あるので、
予定より一つ少ない。
ただ、9月は、論文を書かないつもりである。
2回でかけるのと、
ほかにやりたいことがあるからだ。
ただ、それもどこまでできるかわからない。
志とその志に基づいた行動が重要である。
まあ、考えるより、行動をしよう。

2010-09-02

0902 卯のほたる

古くからある商家。
格子戸がいい。
外の床机で涼む人。
昔ながらの風情が漂う。

●準備:No. 3391 2010.09.02

稲穂。西予市城川

今朝も晴れである。

昨夜も9時には熟睡した。
そして5時に起きた。
たっぷり8時間熟睡した。
今日はすっきりとした朝だ。
久しぶりに疲れが抜けるような
寝方ができるようになってきた。

このような秋めいた涼しい天候が
続いてくれれば
夏の疲れが抜けるのだが。
来週には調査にでかける。
1週間ほど出ることになっている。
そのための準備が必要だが、
あまり準備することもない。
ただ、見るべき地点の下調べを
しておく必要があるのだが。

EarthEssay 1_96 He同位体:最古のマントル 2

EarthEssay
1_96 He同位体:最古のマントル 2
を発行しました。

最古のマントルというのは、
間接的証拠の積み重ねで示されています。
でも、間接的証拠でも積み重なると、
論理的には完結しなくても、
信頼性は上がります。

2010-09-01

0901 卯のほたる

開明学校に向かう坂道。
そこのちょうちんはなかなかきれいだ。
人通りが多いところだが、
切れ目を狙って撮影。

●9月には:No. 3390 2010.09.01

栗。西予市城川

今朝も晴れで、心地よい朝である。

昨夜も布団にはいってしばらくすると
眠くなり、すぐに熟睡した。
その代わり本がぜんぜん進まない。

いよいよ9月である。
来週には1週間調査に出て、
下旬にも1週間出かける予定である。
9月は出歩くことが多くなるので、
こなすべき目標を整理して
スケジュールに基づいて
こなしていかないと
トラブルの原因となる。
注意が必要だ。

Monolog 104 Jupiter:一人じゃない

Monolog
104 Jupiter:一人じゃない
を発行しました。

今年の夏は暑かったので、
時々高原に避暑にいきました。
ただ涼みに行ったのではなく、
まだ周ってないところを見てきました。
そのときに、たまたま聞いていた
音楽に心に残りました。
音楽と心について、
今回は考えてみました。