2012-05-31

●カッコウとひばり:No. 4064 2012.05.31

蕾。江別市文京台

今朝も曇である。
風があったが、
それほど寒くない。
コートを来てきたが、
寒くはない。
そろそろ要らないだろうか。

今朝、カッコウが鳴いていた。
今年ははじめて聞いた。
通勤路は、近くに原始林があるので、
時々街の方にでてくる。
畑ではひばりが鳴いていた。
雲雀の声を聞くたびに、
小学校の低学年の国語の教科書に出ていた
ひばりの詩を思い出す。

「ひばりの巣 みつけた
まだ誰も知らない
あそこだ
水車小屋のわき
しんりょうしょの赤い屋根のみえる
あのむぎばたけだ
小さいたまごが
五つならんでる
まだ だれにもいわない」
(木下夕爾児童詩集より)

前半は覚えていたが、
後半は忘れていた。
調べてみて、全文を思い出した。
小さいこと、教科書を何度も音読していた。
その時に定着していた記憶が
何十年もたっても残っている。
子どものころの記憶は重要なのだろうな。

EarthEssay 3_108 海台 5:ゴンドワナ大陸


EarthEssay
3_108 海台 5:ゴンドワナ大陸

海台をめぐるいくつかの話題を紹介してきました。
今回はシリーズの最後となりますが、
この海台が地球の歴史の上で、
不思議な由来を持ったものであることがわかってきました。
その謎は、過去に存在した巨大な大陸と
その分裂の謎を解く鍵となるかもしれません。

2012-05-30

●相談中:No. 4063 2012.05.30


蕾。江別市文京台

今朝は曇である。
風が少々あって、肌寒かった。
コートは着ている。
ちょうどいい。
しかし帰宅するときはコートは不要である。
今年は涼しい。

教育実習で出かけるために
飛行機を予約しにいった。
帰りの便が満席でとれない。
半日の作業のために
2泊3日はいかがなものかと、
事務の人と相談中。

2012-05-29

●教育実習:No. 4062 2012.05.29


雫。江別市文京台

今朝は雨である。
昨日の夕方から雲が出だして、
夜には雨となった。
明け方にはかなり降っていたが、
自宅を出る頃は、
しとしとした小降りの雨となった。

昨日は心して論文を書こうとしたが、
講義の準備、
別の原稿を書かなければならなかったので、
手がつけられなかった。
少々焦りがある。
こんな繰り返しが続くと、
頭が論文から離れてしまう。
それが問題だ。
ただし、講義の準備や講義は
重要な本務なので
手を抜くことはできない。
難しい問題となる。

学科の4年生の教育実習がはじまった。
私の担当する学生は少ないので、
他の先生の学生の指導に
出かけることになる。
それは覚悟していたので、
仕方がないと思っている。
休講が多くなるので、
少々つらいところがある。

2012-05-28

●論文の再始動:No. 4061 2012.05.28


つつじ。江別市文京台

今朝は快晴だ。
昨日の午後から快晴となった。
昨日の午後から日が沈むまで
寒いくらいとなった。
今朝、上着だけで自宅をでたら、
今朝も風があったので少々寒かった。
コートを着にもどった。
コートでちょうどよかった。

先週末から、論文の準備をはじめた。
3月に色々準備をしていたが、
4月5月は完全にストップしていた。
金曜日に久しぶりに取り出し、
7月中旬の締め切りに向けて再出発である。
気持ちをそちらに向け続けないとはかどらない。
それがなかなか大変なのだが。

今週で5月も終わりだ。
あっという間のひと月だ。
6月もあっという間だろうか。
次男の運動会とそれに合わせて母を呼ぶので、
我が家にとっては大きな行事になる。

2012-05-26

●家内:No. 4060 2012.05.26


もみじ。江別市文京台

今朝は朝には激しい雨だ。

昨日から家内が帰省しているので、
家事を子供たちに手伝わせてやっている。
家内が戻ってくる日曜日まで、
この家事が続く。
長男は毎日学校にいっているので、
次男と二人で過ごすことになる。
まあそんな日もあっていいだろう。

2012-05-25

●楽しい酒宴:No. 4059 2012.05.25


キタキツネ。江別市文京台

今朝も、朝から快晴である。
心地よい。
今日もいつものように時間通りに起きて
いつものように歩いて大学に来た。
ただし、少々疲れている。

昨日は学生と飲み会。
その前には重たい会議があった。
ほど時間通りに着いたかと思ったが、
少々遅れていたようで、
二人の学生が、
飲み屋の玄関で待っていてくれた。
なかなか礼儀正しくてよろしい。
一人以外は全員参加で
3時間弱ほど飲む。
飲めない学生もいたが、
ソフトドリンクで盛り上がる。
美味しく楽しい酒を飲んだ。
遠くから列車でかよっている学生もいるので、
ほどほどの時間だろう。
私は歩いて帰る。

2012-05-24

●快晴:No. 4058 2012.05.24


もみじ。江別市文京台

今朝は、朝から快晴である。
心地よい青空、
心地良い風、
気温も過ごしやすい。
こんな初夏の天気はあまりない。
本当に気持ちのいい日である。

今日は学生との飲み会だ。
3月の謝恩会以来だから、
久しぶりの学生との飲み会だ。
3年生とは初めてだ。
楽しめればと思う。

●理系の子:No. 4057 2012.05.24


ジュディ・ダットン著「理系の子」
(ISBN978-4-16-375080-4 C0098)
を読んだ。
アメリカの理系大好きの子で
インテル国際学生科学フェア2009に
出場した高校生を紹介している。
恵まれた優等生がタイトルをとるわけではない。
少民族、不幸な家庭、自宅教育の独習、
あるいはらい病にかかった女子高生、
そしてお金持ちの女子高生
核融合炉つくってしまったなどなど
多彩な高校生が登場する。
共通するのは科学に見せられた学生たちだ。
日本語版にはタイトルをとった
千葉の高校生の文章も掲載されている。
面白い。
家の子どもにも読ませたいものだ。
日本の学生にもチャンスがあるのだ。

EarthEssay 3_107 海台 4:バタビア海台


EarthEssay
3_107 海台 4:バタビア海台
を発行しました。

このシリーズの2回目で、
海台にはいろいろな成因があることを紹介しました。
その一つとして、
大陸地殻が沈降したものがあるといいい、
後で紹介するといいました。
今回と次回のエッセイで、
大陸起源の海台を紹介します。

2012-05-23

●細いつながり:No. 4056 2012.05.23


菜の花。江別市文京台

今朝も雲がかかっている。
しばらくしたら晴れてくるのだろうか。
はっきりしない天気である。

昨日3、4年生のゼミナールがあった。
今週は3年生と飲み会だ。
ひとりはサークルがあってこれないそうだ。
そのような挙動が
私に伝わっていればいい。
休むのも私が知っていれば
許容される。
挽回すればいいもだ、
そんな伝達がないと
信頼関係が構築できないからだろう。
ゼミナールで信頼関係がないとつらいものだ。
4年生とも細いながらできている。
そんな細いつながりを慎重に維持し
深めていくことが
講義進行以上に重要なのだろう。

2012-05-22

●悲喜こもごも:No. 4057 2012.05.22

蕾。江別市文京台

今朝は朝少し雲がかかっていたが、
自宅を出ると晴れ間が出だし、
大学に着く頃には青空が広がっていた。

昨日は金環日食で、
日本中がこのビックイベントをみるために、
空を見上げたはずだ。
私も朝近所の公園に朝から撮影のために、
出かけた。
雲が低く、とうとう9時まで晴れ間が出なかった。
気温も低く、風も冷たく、
天気待ちをしている間に
体が冷えきった。
自宅に帰ってテレビをつける
各地で観察できた様子を映していた。
9時過ぎ、晴れ間が覗いた。
見るとまだ少し食が残っていた。
残念ながら撮影はできなかった。
次男は見れず、
長男はバスの中で
見ることができたといっていた。
悲喜こもごも。

●昭和の終わりと黄昏ニッポン:No. 4056 2012.05.22

佐野眞一著「昭和の終わりと黄昏ニッポン」
(ISBN978-4-116-734009-4 C0195)
を読んだ。
昭和天皇の崩御の事件、
昭和の終わり前後の話を
2000年以降に取材して書かれたものだ。
その他に格差や下流社会などを題材に、
書かれたルポがいくつかある。
中でも昭和の終わりは、面白かった。
佐野氏のルポは、
彼自身の視点で書かれているために、
読む側としても通説とは違った面白がある。
そして何より大量の資料と取材が
文章の背景にあることが
このルポからはよみとれる。
これらの手法はメディアや
ジャーナリズムのあり方として
当たり前だろう。
ところが、現状のメディアや
ジャーナリズムと比べると
佐野氏のルポが際立って見える。
寂しい限りである。
あとがきを読むと、
各方面から反響があったようだ。
それに対しても堂々と反論し、
間違いは謝罪する。
潔さを感じてしまう。

2012-05-18

●常用薬:No. 4055 2012.05.18

雫。江別市文京台

今朝は、朝から快晴であった。
久しぶりに心地よい朝である。
朝日に当る雫がきれいである。
ただし、その写真をとると靴が濡れるのだが。

今朝、常用薬を飲んだら。
後少ししかないことに気づいた。
先週は、今週中に行こうと思っていたが、
週半ばまで毎朝夕、その薬を飲んでいたが、
残量が少なくなっているのを忘れていた。
今日の夕方、医者に行かなければならない。

2012-05-17

●飲み会:No. 4054 2012.05.17

若葉。江別市文京台

今朝は、東の空に前線があったが、
晴れてきた。
雨上がりで、しっとりとしているが、
すっきりと晴れてきた。
心地よい晴れになるといいのだが。

今日、学生の飲み会が予定されていが、
先日のゼミで学生一人が
都合が悪いことがわかったので
延期になった。
再度日程を調整することにした。
少人数のゼミであるから、
全員が参加することにしている。
全員飲酒はできるし、
以前にも飲んだことがあるので参加にも問題はない。
4年生のこの時期に
就活の合間をぬって
飲むのもいいのであろということだ。
学生たちのリクエストでもある。
少人数なので、
予約が要らないので、
当日集まればいいので気楽である。

●誰も書かなかった石原慎太郎:No. 4053 2012.05.17

佐野眞一著「誰も書かなかった石原慎太郎」
(ISBN978-4-06-276247-2 C0195)
を読んだ。
長編のルポルタージュであったが
一気に読めるものであった。
ただし、長編であったから
読むのに1週間かかったが。
石原慎太郎の純文学はあまり面白くないが、
青春小説は若い頃に読んで
面白かった覚えがある。
政治家としては、途切れることなく
話題を提供している。
そしてそのべらんめえ調が
大衆ウケしているところもある。
その背景にあるものが、
佐野氏の見方で語られる。
面白い。

EarthEssay 3_106 海台 3:オントンジャワ

EarthEssay
3_106 海台 3:オントンジャワ
を発行しました。

私たちが日ごろ目にしている火山と比べると、
オントンジャワ海台を生み出した火山は、
あまりに巨大でした。
そんな巨大な火山であるがゆえの
隕石説の登場でした。
隕石の衝突によって、
大きな火山が発生した例もあります。
では、超弩級の火山の原因は、なにでしょうか。

2012-05-16

●写生:No. 4052 2012.05.16

雫。江別市文京台

今朝は自宅を出るまで、
雨が降っていた。
自宅を出る頃には
だいぶ上がっていたが、
ときどきぱらぱらとぱらつく程度。
傘をささずに済んだ。

昨日のゼミは欠席者すこいたが、
順調に進んでいる。
あとはこのゆるい緊張感を
保ってもらえばと思っている。

次男が今日は写生の日だそうだが、
外で学校を書くそうだ。
雨なら中止だろうが、
微妙な天気だ。
卒業の年次の写生は、
学校最後の思い出として
校舎を描くことが
恒例となっているようだ。

2012-05-15

●航空券:No. 4051 2012.05.15

若葉。江別市文京台

今朝も、少々肌寒からコートを着てきた。
曇りで肌寒かった。

昨日急遽、航空券が必要になり
大学の生協で手配をした。
航空券をその場、発券してもらって
料金をカードで払おうとしたら
現金でないとだめだという。
財布を見たらかろうじてあったので、
支払いができて助かった。

89 黄金道路:地質学的必然性


北海道の中部の南端。襟裳と広尾を結ぶ海岸は、黄金道路と呼ばれ、ドライブコースとして近年知られるようになってきました。整備されたきれいな道で、トンネルが続くのですが、ときどきみえる海岸は、天気がよければきれいな景色でドライブを楽しめます。また、少々海が荒れてもトンネルや防波堤がしっかりと道路を守っているので、安心して走れる道です。でも、黄金道路には、観光ルートとは違った別の一面があります。

「黄金」という地名をもつところが、日本各地にあります。黄金は、「おうごん」や「こがね」と読みます。北海道でも、JRの室蘭本線で、室蘭より少し函館よりに黄金駅があり、もともとの地名に由来しています。また、正式地名ではなく、通称、俗称として、黄金○○というものも、多数あります。
地名の由来には、いろいろなものがあるでしょうが、黄金は名前の通り「金」に関係するものが多いのではないでしょうか。
今回の話題も「黄金」がつきます。地域ではなく道路の名称で、正式名称ではなく俗称ですが、この名の方が有名となっています。通称の由来は、「金(きん)」ではなく「金(かね)」によります。
国道336号は、浦河から襟裳岬をへて太平洋岸を釧路まで達する道路です。えりも町庶野(しょや)から広尾町音調津(おしらべつ)の33.5kmの間を、特に「黄金道路」と呼んでいます。そん間は、トンネルが次々と続く、きれいに舗装された道路になっています。
私は黄金道路を何度か通っていますが、路側帯が少なく、なかなか止まれないので、ついつい素通りしてしまっていました。年々整備されているようで、今ではトンネルも多くなり、走りやすくなりました、ますます止まりにくくなっています。
昨年通ったとき、黄金道路の襟裳側の入り口にあたる道路わきに、小さな公園がありました。気がついて、その公園に立ち寄りました。公園は少し高台になったところにあり、碑がつくられていました。公園の高台に登ると、北向きの海岸を眺めることができます。
黄金道路の走る海岸は、海にまでせり出したガケが延々と続いていることがわかります。新しくできたトンネルの脇に、壊れて破棄されたトンネルが見えます。そんな景観は、この海岸沿いの道路が、人と自然が戦っていることを示しているようです。
広尾から襟裳までは、切り立ったガケの連続の海岸で、山も深く厳しい地形のため、道路の建築が難しいところでした。海岸ぞいに道路があったのですが、断崖にはばまれているところは、山道を迂回するので、大変な行程だったようです。1982(明治2)年にはトンネルが開通したので、人馬の通行が一応可能となりました。ただ、海岸沿いの道も海が荒れるとすぐに通行が不能になり、改修、補修が必要になりました。交通の難所でもありました。
かろうじて陸路の交通があっただけで、物資運送の交通路にはなっていませんでした。かつて十勝と日高は距離が近いのに、日高山脈が立ちはだかっていたので、交流はほとんどできず、不自由をしていたようです。地域住民の要請を受けて、北海道が本格的な道路をつくることになりました。
道路の工事は、襟裳側からはじまります。調査がおこなわれ、1921(大正10)年には、道路工事が可能であることが示されましたが、地質や地形の状態から、非常に困難な工事が予想されました。そして、1923(大正12)年から工事が着工されました。
一方、広尾側は、少し遅れて1926(大正15)年に、工事をおこなうことは決定されたのですが、地元漁師(コンブ漁への影響など)の反対運動があり、1927(昭和2)年からの着工となりました。
断崖を削ったり、護壁やトンネルなどの工事がいたるところに必要でした。橋が22ヶ所、トンネルが17ヶ所、防波堤は25ヶ所、のべ6346mに達しました。多大な犠牲(18名宇の死者)を出しながらも、とうとう1934(昭和9)年10月末に、全線が完成します。膨大な経費(総工費945,503円、1mあたり28円20銭)を費やしての完成でした。当時の公務員の給料と比べると、月給分で1.3mほどしかつくれないほどの高額の工事費となっていました。まるで黄金を敷くような費用をかけてつくられた道路でした。これが「黄金道路」の由来です。
日高山脈を横ぎる内陸道はなかったため、完成当時は、日高地域と十勝地域を結ぶ唯一の道路となりました。各地で崩落、侵食などの災害が発生しましたが、軍事的にも重要だったので、復旧、改修工事が絶え間なくおこなれていました。
戦後になっても、1960(昭和35)年から1986(昭和61)年まで、大規模な改修工事がおこなわれ、多くの費用(約300億円)が費やされて、多数のトンネルや覆道がつくられています。その後も繰り替えし改修が続けられ費用が投入されています。
道路は整備がされ、景色も綺麗なのですが、今でも大雨が降ると、崩落危険箇所が多々あるため、もたびたび通行止めになります。通行止め回数が、道内の国道で最も多い区間でもあります。断崖となっている急斜面が多いため、崩落や斜面崩壊の危険性があり、実際に崩落も繰り返されています。特に大きな地震にときは、崩落が何度も起こっています。
黄金道路が、このように厳しいルートとなっているのは、地質の背景があるためにです。
日高山脈の東に広がる地層は、「中の川層群」と呼ばれていて、黄金道路のある海岸まで分布します。中の川層群は、古第三紀(暁新世、約6000万年前)の地層で、メランジュと整然層(通常の堆積層のこと)からなります。メランジュは、沈み込み帯の陸側で形成されたいろいろな岩石(チャート、砂岩、礫岩など)が混在したものです。また、黄金道路の北の方には、中の川層群に貫入している花崗岩類(約3500万年前)があります。堆積岩の一部は、この花崗岩の貫入によって熱変成作用(ホルンフェルスと呼ばれます)を受けています。
変成作用は、熱と圧力が加わることによって別の鉱物ができて、岩石の種類が変わったものです。圧力が加わる変成作用では、その圧力のかかり方で割れやすい方向が形成され、割れ目の方向で崩落が起こりやすくなります。熱による変成作用は、焼入れをするような作用で、堅固な岩石に変わっていきます。ホルンフェルスは、熱による変成作用によってできた変成岩の一般的な名称で、黒っぽく緻密で硬い岩石に変わります。ですから、ホルンフェルスになっている部分は硬いため、割れ目ができにくい岩石に変わります。
花崗岩もマグマが固まった深成岩のなので丈夫です。ただし風化をうけるとマサ化してくずれることはありますが、大きな固まりとしての崩落を起こすことはあまりないはずです。
ところが、日外(あぐい)さんたちによる2008年の調査報告によると、岩石を選ぶことなく、崩落は起きていることがわかります。近年20年ほどの間に発生した大きな崩落(100m2以上)28件の内訳は、花崗岩3件、堆積岩14件、ホルンフェルス11件となっています。花崗岩は少なめですが、いずれの岩石の分布地域でも崩落が起きていることになります。本来であれば、硬いホルンフェルスのところは崩落が起きないはずなのですが、なぜか起きています。
崩落は、岩石の割れ目にそって水や空気が入り、岩盤が緩んで、すべることで起きます。割れ目は、もともとの岩石にあった弱い部分が風化によって広がっていきます。実際に崩落の起きた場所周辺の岩石には、規則的な割れ目が多数できているようです。さらに、黄金道路沿いは、崖になっている急傾斜なので、海側に傾いた割れ目ができると、非常に壊れやすくなります。
まだ斜面崩壊の実態は、充分に解明されていませんが、これは地質的背景が大きく関与していると考えられます。
太平洋プレートの沈み込み部が、津軽海峡の東側で、大きく屈曲しています。その屈曲の北西延長にそって大きな断層地形があり、日高山脈の南延長が、襟裳岬沖で切れられているような地形があります。日高山脈の海への埋没にともなって、山脈の東裾野が、黄金道路のあたりで海に没しています。
海岸地形として十勝沖に急傾斜の大陸斜面があり、深い海底の渓谷も刻まれています。つまり、十勝沖は急激に深くなろうとしてる場に、高まりである日高山脈が接している形になっています。このような地質学的背景があれば、山は急激に崩れ落ちるはずです。崩壊のきっかけとなるのは、沈み込むプレートによって起こる地震です。海溝付近は、地質学的にも頻繁に地震が起こる場であります。
山と海の境界が、海岸線となり、黄金道路の位置するところもであります。崩落は大局にみれば、地質学的必然性によるものともいえます。人為的対処は短期間においては可能でしょうが、長期的に安定は望めないはずです。黄金道路は将来にわたっても、黄金道路となるのでしょうね。

・地震崩落・
黄金道路の崩落は地震によって頻発することが
上で述べた論文でも報告されています。
そこで3.11の地震による崩落を調べてみたのですが、
起こっていなかったようです。
地震後は、黄金道路間を通行止めにして
安全確認された後、通行可能になったようです。
今までの崩落対策が功を奏したようです。
黄金道路のある海岸線は、
山と陸の押し合い(プレート境界)の場であります。
今は安全は確保されているかもしれません。
長い目で見ると、日高山脈が海に引きずられているので
常に崩れているところでもあるのですが。

・空白地帯・
この月間のエッセイを書くに当たり、
今までどの地域を書てきたかを見て、
まだ取り上げていない地域を書くように心がけています。
そのため、ホームページの地図を眺めて考えます。
私の研究テーマや、居住地などの地域性から
書いている地域が偏っています。
集中して書いているのは、
北海道(居住地)、近畿(故郷)、四国(研究テーマ)
などです。
空いている地域を書くようにしているのですが、
行っていないところは書けません。
また、いったことがあるのですが、
書けない地域もあります。
そんな所へは、再度テーマをもって
出かけたいと考えています。
ところが、最近は出歩ける時間の確保が
大変になって来ました。
研究として調査に出るときは、
最近は四国が中心になります。
ですから、新しい地域を埋めるのはなかなか難しくなります。
しかし、今年は、さまざまな理由で
別の地域に行こうかと考えています。

GeoEssay 89 黄金道路:地質学的必然性

GeoEssay
89 黄金道路:地質学的必然性
を発行しました。

北海道の中部の南端。
襟裳と広尾を結ぶ海岸は、
黄金道路と呼ばれ、
ドライブコースとして
近年知られるようになってきました。
整備されたきれいな道で、
トンネルが続くのですが、
ときどきみえる海岸は、
天気がよければきれいな景色で
ドライブを楽しめます。
また、少々海が荒れても
トンネルや防波堤がしっかりと道路を守っているので、
安心して走れる道です。
でも、黄金道路には、
観光ルートとは違った別の一面があります。

2012-05-14

●徒労感:No. 4050 2012.05.14

桜。江別市文京台

今朝は、少々肌寒からコートを着てきた。
風が少しあったので
コートがあったちょうど良かった。
頭上に前線があり北東側に厚い雲があり、
反対は晴れ間があった。

先週末は、寒かった。
コートを着てなかったが
寒くてこまった。
土・日曜日には自宅で
暖房を久しぶりにつけた。
気温はそれほど低くなかったが、
家全体が温まるのに時間がかかる。
しかし、温まれば、
あまり暖房がつくことなくすませたが。
休日は子どもたちはどちらかが
出かけていたので、
家内と自宅でゆったりとした休日になった。
しかし、土日を自宅で何もせずにいると
休養というより徒労感が生まれる。
不思議な気がする。

2012-05-11

●不思議な縁:No. 4049 2012.05.11

コブシ。江別市文京台

今朝は、日はさしていただ、雲が厚い。
風が冷たい。
スーツだけでは
寒くて震えながらきた。
風が当たらない場所では、
寒くなく春の陽気である。

前日父の友人からメールが突然きた。
私のホームページを見たようだ。
メールで返事を返した。
その方の記憶はあまりないが、
多分何度も会っているはずだ。
父の小学校からの同級生で、
非常に仲良く、家族同様に
つきあっていたようだ。
その夜、母に電話をしたら、
いろいろ話してくれた。
そして本人に連絡をしたようだ。
不思議な縁(えにし)が
ネットを通じて復元された。

2012-05-10

●なんとなく疲れた:No. 4048 2012.05.10

コブシ。江別市文京台

今朝は、朝から雲が厚い。
今日も暖かかったが、
風が強く寒々とした景色であった。

今日は午前中は講義があり、
午後は会議が4つほど連続してある。
面談したい学生がいるのだが、
一名とは面談できたが、
他は面談できていない。
まあ、あせらず気長に
対応するしかないのだろう。

なんとなく疲労感がある。
週の後半になると疲れることがよくある。
講義の準備や用事がたくさんあるときは
疲れがでることがある。
今回は連休明けなのにそうなるのは、
連休中、運動をしすぎたせなのだろうか。
まあ、淡々と日々を過ごすことだ。

EarthEssay 3_105 海台 2:巨大火山

EarthEssay
3_105 海台 2:巨大火山
を発行しました。

火山はマグマによってできます。
マグマはマントルが
「何らかの原因」によって溶けたものです。
その原因はなにか、
というのが今回のテーマです。
大規模な火山になると、
普通ではない原因も考えられます。
その有力な説として、
地球外に起因する可能性も考えられています。

2012-05-09

●あるべき姿:No. 4047 2012.05.09

若葉。江別市文京台

今朝も、雲が多かったが、
大学に着く頃には晴れ間がでてきた。
晴れたり曇ったりの天気が
ここ数日続く。
落ち着きのない天候である。

ゴールデンウィークも終わり、
こしれから7月までの
前期は、淡々とした日常が続く。
講義する側としては
安定した講義作成、運営ができるので、
落ち着いた日々となるであろう。
新しい年度の作業と並行して、
来年度に向けての取り組みも進む。
これも毎年のことだ。
そこに長期計画の校務も入ってくる。
まあ、これも組織としてあるべき姿のだろう。

●なぜ地球だけに陸と海があるのか:No. 4046 2012.05.09

巽好幸著「なぜ地球だけに陸と海があるのか」
(ISBN978-4-00-029591-8 C0344)
を読んだ。
巽氏の書く本は面白い。
一線級の研究者が
最新情報だから面白いのか。
それとも巽氏の書く文章が読ませるのか。
多分両方なのだろう。
分量の少ない本なので一気に読んだ。
やはり新しい知見、大胆な知見があった。

2012-05-08

●新規作成:No. 4045 2012.05.08

桜。江別市文京台

今朝は曇っていが、
大学に着く頃には晴れて、
青空が広がってきた。

あるひとつの講義をつくり替えているので、
その作業に日々忙殺されている。
以前は少人数での講義だったが、
昨年度は少人数であったが、
今年から大人数の講義になった。
それに対応するために
内容を全面的に変更している。
講義をつくり替えるにあたって、
パワーポイントを用いたものに
変更する予定である。
完成すれば次回から少修正ですむが、
最初がなかなか大変である。
まあ、内容が最新版になるので、
それはいいのだが、
なかなか大変ではあるのだが。

2012-05-07

●3度目の失敗:No. 4044 2012.05.07

桜。江別市文京台

今朝は昨日の雨は上がったが、
まだ雲が残っている。
少し風があったが、
寒くはなかった。

先日大学からの帰りに
森林公園を通って帰った。
そして久しぶりにカメラを出して撮影した。
設定がシャッター速度優先になっていた。
ほとんどぶれた写真となっていた。
ASAは確認したのだが、
プログラムモードに戻すのを忘れていた。
まあ、単なる散歩の記録であったが、
諦めがつくが、
一眼レフは、設定をよく見てから
撮影しなければならない。
3度目の大きな失敗だ。

ゴールデンウィークの最終日は
午前中は晴れた。
朝一番に次男の希望通りに、
ボーリングにでかけた。
家内は手を痛めてたので、
見学だったので、
3人だったので早く終わった。
いったん自宅に帰った。
買い物に行って帰ってくると、
曇ってきたので、
午後は自宅にいた。

●添乗員奮戦記:No. 4043 2012.05.07

岡崎大五著「添乗員奮戦記」
(ISBN4-04-365402-2 C0195)
を読んだ。
海外旅行の添乗員の体験談である。
パック旅行でも色々な事件があるようだ。
travelはフランス語のtravailを語源とする。
travailは、「仕事」や「骨折り」という意味で
旅をするということは、
大変なことを意味するのだ。
そんな事件がいろいろ紹介されている。
こんな本を読むと、
旅に出たくなる。

2012-05-06

●休養:No. 4042 2012.05.06

エゾリス。江別市文京台

長かったゴールデンウィークも
今日で終わりである。
振り返るとあっという間に思える。
今回のゴールデンウィークは、
後半の連休は雨にたたられ、
今日やっと晴れもが戻った。
長男は雨の中でも公式戦なので
出かけていって、
泥だらけで毎日帰ってくる。
今日はクラブはオフの日である。
次男と家内は体育館で卓球で
同時刻、私はプールで泳いだ。
心地良い疲労感の中、
午後は自宅でぶらぶらした。
今日は次男の希望で
家族でボーリングに行く予定である。
ただ天気がよくなってきたので
昼は外でたべてもいいかも。
家族サービスそれとも自分の休養だったのかな。

2012-05-05

●遠い「山びこ」:No. 4041 2012.05.05

佐野眞一著「遠い「山びこ」」
(ISBN4-10-131637-6 C0195)
を読んだ。
無着成恭の「山びこ学級」の40年後を
詳しルポルタージュしたものである。
「山びこ学級」は、昭和23年に赴任した無着が
山村の中学校で行った教育実践を
まとめたものである。
戦後の民主主義や民主主義教育が
戸惑っている時、その本は出版された。
民主主義教育の典型的実践として、
メディアにもてはやされた。
それは、無着と生徒に大きな影響を与えた。
その後の子供たちや無着の消息を調べ
取材をして、本書は書かれた。
素晴らしい取材、そしてルポである。
佐野氏の徹底した取材の能力には
いつも驚かされる。
そんな取材から、別の何かが見えていくる。
今回のルポからも、
戦後の教育と農業の衰退が、
行政側と現場の葛藤を含めて見えてきた。

2012-05-03

EarthEssay 3_104 海台 1:巨大海台

EarthEssay
3_104 海台 1:巨大海台
を発行しました。

海洋は、まだまだ謎に満ちています。
最初の謎解きは、多くの人が興味をひく、
特別な場です。
ありふれた場所は、
代表的なところが解明されれば終了です。
あとは特徴的なところへとつき進みます。
海底の調査研究もその順に進んできました。

2012-05-02

●くつろぎ:No. 4040 2012.05.02

つつじ。江別市文京台

朝は霞んでいたが、
歩いていると晴れてきた。
最近、急激に暖かくなってきた。
コートも要らなくなってきた。
もう5月だからだ。
でも少し残雪が残っているが。

昨日は講義が3つあったが、
通常通りに行った。
欠席者もいたが、
多くは出席していた。
今日も通常通りに講義をおこなう。

明日からゴールデンウィークの後半になる。
街に行く予定はあるが、
基本は運動をする予定である。
淡々とした家族でのくつろぎ。

2012-05-01

●ゴールデンウィークの間:No. 4039 2012.05.01

ツクシ。江別市文京台

朝は曇っていたが、
しばらくしたら晴れてきた。
五月晴れか。
風はあるが、冷たくない。

休日を自宅で過ごした。
長男はクラブと試合。
午前中はプールで1時間ほど泳く。
次男と家内は体育館で卓球。
昨日は温泉にいって、くつろいだ。
春の連休を満喫。
今日、明日は、ゴールデンウィークの間の平日だ。
講義がカレンダー通りだから
大学でいつものように仕事をする。
ただ、休日を自宅で過ごすので、
講義の準備が少々大変なのだが。

Monolog 124 シンギュラリティは、いずこ

Monolog
124 シンギュラリティは、いずこ
を発行しました。

シンギュラリティ(Singularity)とは、
特異点という意味で使われることがあります。
21世紀はあまりいい世紀に思えません。
大きなイノベーションを起こしてくれる
シンギュラリティを求めているのかも知れません。
シンギュラリティは、
誰が、何が、もたらすかはわかりません。
でもシンギュラリティを希求する気持ちは
高まっているように思えます。