2011-12-31

●鉱石倶楽部:No. 3933 2011.12.31

長野まゆみ著「鉱石倶楽部」
(ISBN4-16-767930-2 C0193)
を読んだ。
不思議な本である。
著者自前の鉱物の結晶を題材にした
詩的な小説、あるいは散文詩のような物語。
そこに、鉱物の写真がある。
不思議な味わいのある本である。
鉱物としては、それほどきれいないものではないが、
専門家、マニアには
もう少し良い結晶がほしいところだが、
著者の思い入れのあるところが、
この鉱物と物語のセットにある。
不思議な記憶に残る本であった。

●家族としての記憶:No. 3932 2011.12.31

雪の並木。江別市文京台

いよいよ今年も最後だ。
28日まで大学の仕事があったので、
29日から、年末の片付けを
今年は大規模にやっている。
多分年内に終わらず、
新年もやっているだろう。

昨日は細々とした配線をした。
石の資料の整理はできあんかった。
また、以前つながらなかった
ノートパソコンの無線LANを再チャレンジしたが、
つながらなかった。

今日は、子供たちの部屋を片付けさして、
その間に年越しそばや正月の買い物をしておこう。
我が家は、クリスマスの行事はしない。
一方日本古来の年越しそばや
正月の雑煮、初詣はする。
私は無神教であるが
両親が仏教と神道で暮らしていた。
まあ、日本のごく普通の慣習をもつ家庭であった。
その習慣は私に染み付いている。
この風習は私の日本人としての属性を
強く色付けしている。
子供たちにもそれは受け継ぐべきだと思っている。
生まれた家、家族としての記録、記憶でもある。

年末にそんな思いを強く思い起こした。

2011-12-30

●紅白歌合戦:No. 3931 2011.12.30

昨日は午後から雪がかなり降りだした。
結構積もったが、
除雪車がはいっていない。
自宅の除雪作業は楽になる。

昨日は子供たちも交えて、
新しく作成した書棚に本を入れ込んだ。
各自の書棚を決め、
共通の書棚も決め、
それぞれが整理をすることにした。
家内の本を1階から3階に移した
みんなで運んだがつかれた。
長男、次男にも手伝わせたが、
彼らは大丈夫だが、
私は除雪したせいか、少々腰が痛い。
私の担当の書棚、共通の書棚が、
まだ未整理だ。
今日、明日で整理が出来ればと思っている。
ただし、今日は小出家の紅白歌合戦。
とはいっても、家族で近所のカラオケ屋にいくのだが。

●いちばんやさしい地球変動の話:No. 3930 2011.12.30

巽好幸著「いちばんやさしい地球変動の話」
(1ISBN978-4-309-25258-2 C0044)
を読んだ。
非常にわかりやすくかかれた本である。
巽さんは最近マスコミに登場しだしたので、
このような本の依頼があったのだろう。
そして3.11の影響で、専門外の地震についても
紹介している。
少々無理がある様な部分でも、
巽氏の本は読みやすい。
そして刺激をうける。
いい本であった。

2011-12-29

EarthEssay 6_95 2011年を振り返る

EarthEssay
6_95 2011年を振り返る
を発行しました。

今年は、ニュースや話題も、
すべて東日本大震災と
それに起因する人災である
福島第一原子力発電所の深刻な事故が、
占めているのではないでしょうか。
震災から、皆さんはどんな教訓をえたでしょうか。
災害に会われた方は、
今後も長い戦い続くでしょう。
幸い震災を免れた方も、
いろいろなかたちで、
教訓は残さていくでしょう。
今年もそして来年も、
それぞれの人が震災を
かみしめていく必要があるでしょう。
2011年を振り返ります。

2011-12-28

●予行演習:No. 3929 2011.12.28

ポプラ。江別市文京台

今日は曇りでどんよりした天気である。
はっきりしない天気である。

今日は、いつもより1時間ほど遅く自宅を出た。
夜中に目が覚めて、
本を読んだので、
起きるのが遅くなった。
さらに、生協が休みなので
家内におにぎりを作ってもらった。
それを待っていたので
さらに出るのが遅くなった。

大学は11時で御用納めで
午後からは大学は閉まる。
ただ今日は私の4年生のゼミで
卒業研究の発表会の
予行演習を午後からする。
一応全員の出席の予定である。
そのあと忘年会をすることになっている。
さあうまく準備ができているだろうか。
どうなることやら。

2011-12-27

●改築:No. 3928 2011.12.27

坂道。江別市文京台

今日は、早朝は雪が残っていたが、
暴風雪は治まってきたようだ。

昨日は、自宅の改築が佳境だったので、
休みをとって、自宅で大工さんたちにつきあった。
電話やネットの配線もしなければならなかったので、
昨日はばたばたしていた。
今日もまだつづくが、
講義があるので、立ち会えない。
しかし夕方早めに帰宅して
打ち合わせをする予定である。

なにかと慌ただしい年末である。
やるべきことが滞るのが気がかりだ。

2011-12-23

●慌ただしい:No. 3927 2011.12.23

風邪気味である。
喉の痛さが収まったら、
今度は咳がではじめた。
一応風邪の症状を順番に進んでいる。
まあ、動けるから通常の生活をするつもりだ。

今日は家族で札幌に出かける予定である。
先週出かける予定をキャンセルにしたから、
今日は出かける予定である。
体調が思わしくないが、
子供たちのよいよ学校も休みになり、
自宅の改修工事が始まったが、
今日は休みで明日からはじまる。
その立会いが必要になる。
暮だがなにかと慌ただしい。

●周極星:No. 3926 2011.12.23

幸田真音著「周極星」
(ISBN978-4-12-003730-6 C0093)
を読んだ。
上海を舞台にした
日本の銀行と中国経済に関するストーリーである。
中国と日本を狭間に生きる男女の
ストーリーが散りばめられている。
全体としては面白いが、
何か物足りなさを感じる。
最後に大きな事件があるのに
物足りなく感じる。
他の経済小説より、
私好みの波乱が少ないからなだろうか。

2011-12-22

●まだ終わりではない:No. 3925 2011.12.22

蒼い空と街灯。江別市文京台

今朝も快晴で冷え込んだ。
道路が街灯の灯りで
キラキラ光ってきれいだ。
氷の結晶が寒さででき、
それが地面で溜まっているようだ。
氷の結晶面が光で輝いているのだ。
美しい。

明日から連休だ。
しかし、これで今年は終わりではなく、
まだまだ今年は続く。
そして、その間にすべきことがある。
辛いことでもあるが、
励みでもある。
問題はそのすべきことがやりきれるかどうかだ。
それには努力、精進、集中をするしかない。

EarthEssay 1_107 単純な多様性:古い化石 3

EarthEssay
1_107 単純な多様性:古い化石 3
を発行しました。

34億年前の化石は、
最古ではありませんが、
かなり古い生物の痕跡には違いありません。
どのようなタイプの生物で、
どのような環境で生息していたのかという情報は、
地球の生物史にとってだけでなく、
宇宙全般にまで広げた生命の起源を考える上においても、
非常に重要な情報となります。
杉谷さんたちの研究が、
宇宙生物の雑誌に報告されたのは、そ
のような意図があったからなのでしょう。

2011-12-21

●限られた時間:No. 3924 2011.12.21

夜明けと月。江別市文京台

今朝も快晴で冷え込んだ。
そろそろ冬至だ。
いつもと同じ時間に自宅を出ても、
夜明けが遅くなるのを感じる。
もちろん月の位置と形が目に見える変化する。
これはからは日の出が
少しずつ早くなってくるのだ。
そして春に向かうのだ。

今朝起きたら喉が痛い。
風邪の症状が少しずつ変化している。
今年もあと少し、
西予市のガイドブックの原稿を書いている。
ただ、新しいデータを整理しだすと、
限られた時間があっという間にすぎていく。
できれば、今年中に原稿を手放したいものだ。
どうなることやら。

2011-12-20

●シバリ:No. 3923 2011.12.20

月。江別市文京台

今朝は快晴で冷え込んだ。
いつものように自宅をでたが、
寒かった。

今朝起きたらのどが痛い。
風邪のようだ。
数日前に腹痛からはじまり、
腰痛、そして喉にきた。
なんとか通常の生活はできる。
食欲もあるし、体も動く。
休講にできない講義もある。
なかなか休めない職場のつらさだ。
そんなシバリが大学にはある。
大学とは、こんなシバリのある職場なのだ。

2011-12-19

●寒さ:No. 3922 2011.12.19

シカの足跡。江別市文京台

今朝は、雲は地平に少しまばらにあるが、
晴れている。
冷え込んで寒い。

寒さの中で考えた。

新しく買った冬物のズボンをはいてきた。
それなりに生地は厚いのだが、
寒さがしみてくる。
いつもの同じなのだが、
寒さがしのげない気分が強い。
多分、これは、私自身の体や
精神に耐久力が
衰えてきたのではないのだろうか。
これは、精神力を鍛えるか、
寒さ対策をするしなかい。
選択は決まっている。
ズボン下を履けばいいのだ。
さて、ズボン下があったのだろうか。

そんなことを考える寒さだった。

2011-12-18

●静かなようで慌ただし:No. 3921 2011.12.17

昨日、街に買い物に出かけるつもりが、
やめて、市内ですべてすませる。
洋服屋でYシャツを5枚、ズボン2枚。
書店で授業用の参考書を2冊。
子供の書籍数冊。
電気屋で子供部屋用の蛍光灯。
スーパーで食材の買物。
すべて午前中ですませる。
夕方、急に腹痛がした。
しかし、約束したので、
夕食を外食にいく。
帰宅しても腹痛が収まらない。
漢方の整腸剤を飲んだら、
腹痛は収まる。
そのまま、寝た。
静かなようで慌ただしい一日だった。

●吾輩はシャーロック・ホームズである:No. 3920 2011.12.17

柳広司著「吾輩はシャーロック・ホームズである」
(ISBN978-4-04-382903-3 C0193)
を読んだ。
夏目漱石が精神を病み、
シャーロック・ホームズだと思い込み、
ホームズ不在中のワトソンと組んで、
事件に立ち向かう。
彼の推理はピント外れ、
しかし、その想像性は強く、
後の作家の片鱗を見せる。
そんな不思議な設定で
ストーリは面白く展開する。
柳氏の作品は二作目だが
なかなか面白い。

2011-12-16

●粛々と:No. 3919 2011.12.16

夜明け。江別市文京台

いつもより30分ほど遅く起きた。
明け方5時前に
目が覚めたが無理せず再度寝たら、
5時半になっていた。
明け方、鼻づまりと寝汗をかいた。
風邪の症状だ。
だから、ぐっすりと寝ることにした。

昨日の午後は、会議づけで、
夜の8時までかかった。
少々異常な事態である。
大切な内容ではあるが、
生産的ではない。
まあ、校務でじゅうようだから
愚痴をいっても始まらない。
粛々とすすめるしかない。

2011-12-15

●今年の仕事:No. 3918 2011.12.15

並木。江別市文京台

いつものように自宅をでる。
風が少々あったが、
いつもの冷え込みだが
少々暖かい気がする。
南の空に黒い雪雲の前線が見える。
ドカ雪がふるのだろうか。

今年の一つのピークが過ぎ、
一段落したいところだが、
解説書をなんとか終わらせたいので、
その作業を暇を見ながらやっていた。
最終的に画像と位置図を
揃えて整えるのが大変で
今もまだ終わっていない。
それを終えたいのだが、
あと1週間しかないので、
少々大変だが、やるしかない。
今日は午前中講義で、
午後は会議が連続する。

84 行頭:似て非なるもの

室戸ジオパークには、室戸岬のダイナミックさとは少々違う、非日常的な「動」を感じさせる地層群があります。同じ付加体でも、少々味の違う醍醐味があります。行頭(ぎょうとう)岬の少し北、新村の海岸で見た付加体の話題です。穏やかな海岸に、非日常と日常の織り成す、似て非なるものがあります。

 私が昨年度、1年間、滞在した愛媛の城川は、山ひとつ越えると高知になるような山あいの町でした。高知は、愛媛とは違ったより山村の風情、いいかえるとより自然の残っているところでした。高知は山だけでなく海岸もなかなか魅力的です。私はもともと自然が好きですから、そんな自然の残ったところばかりに出かけていました。
 秋の高知の調査で室戸岬に向かうとき、太平洋沿いに国道55号線を走りました。四国の地図を思い浮かべてください。四国は長方形をしているのですが、その長方形はいびつな形です。特に太平洋に面した海岸線は、弧状の湾(土佐湾と呼ばれています)になっています。その弧状の部分は、なだらかな海岸線のように思えるのですが、そうではありません。海岸線を走るとわかるのですが、実は、思った以上に変化に富んだ海岸線になっています。桂浜のような砂浜の海岸は、それほど多くはなく、岩場だったり、山が海岸まで迫っているところもかなりあります。変化に富む海岸線です。
 そんな岩場の一つに行頭(ぎょうとう)岬の周辺があります。行頭岬の少し北、新村(しむら)港から北にかけての海岸では、いろいろな地層を見ることができます。非常に整然と並んだ地層から、激しく曲がりくねった地層など、付加体でみられる多様な地層の特徴を、ひとつの海岸線で見ることできます。この地域は、室戸ジオパークでは行頭-黒耳(新村より少し北にある集落)サイトと呼ばれ、ジオサイトとして環境(駐車場、歩道、解説板など)も整備されています。
 ここで見られる地層の構成は、砂岩と泥岩が一組(互層(ごそう)と呼びます)なっています。一層の厚さはさまざまで、砂岩泥岩の量比や内部の構造は、層ごとに不規則で多様です。また激しく褶曲しているところもあります。褶曲にも、整然と並んだ地層の間(層間褶曲やスランプと呼びます)にできているものもあります。
 地層の基本は、砂岩から泥岩のセットで、これが一層(単層といいます)となります。薄いところもありますが、特別厚いは層はほとんどなく、ある平均的な砂岩泥岩の繰り返しになっています。互層として繰り返しがあり、どことなく似通った特徴があることも確かです。
 このような砂岩泥岩互層の繰り返しは、タービダイト(turbidite、混濁流堆積物)と呼ばれている仕組みで形成されます。タービダイトは、混濁流(tubidity current)によって形成されたものです。同じような環境で、同じメカニズムでできたため、砂岩泥岩の繰り返しの様子が、似ているのでしょう。
 タービダイトは、このエッセイでも何度も出てきていますが、再度説明しましょう。
 陸地付近の海岸近くでたまっていた土砂が、なんらかのきっかけ(地震や洪水、台風など)で海底地すべりが発生して、大量の土砂が流体として、大陸斜面に流れ込みます。それが混濁流となります。時には、混濁流は海溝をも越えて深海底にまで達することがあります。
 互層のひとつの砂岩泥岩のセットは、一度の混濁流によって形成されます。混濁流が海底で止まる(堆積時)と、粒の大きな小石や砂が先に沈降し、粒の小さい泥が後につもります。これが、一層の砂岩泥岩のセットになります。
 次の混濁流が来るまでは、泥が溜まった面が海底面がとなります。混濁流の堆積時間に比べると、穏やかに流れる時間の方が、圧倒的に多くなります。一時の激変と大半の平穏が、大陸斜面における日常となります。穏やかな日常において、堆積作用はほとんどおこりません。
 生物がいれば、その海底面に痕跡(這い跡や巣穴など)を残します。あるいは、波による漣痕(れんこん)も、海底面にできることもあります。生物の死骸も降り積もることもあるかもしれません。もちろん、場所によっては、火山灰や黄砂なども運ばれることもあるでしょう。
 混濁流の来るところは、大陸斜面から海溝あたりです。日本列島では、大陸斜面は付加体の直上で、海溝付近は付加体に取り込まれる場となります。タービダイトは、付加体における陸源の堆積物の主要構成要素となります。そして、混濁流のもととなる土砂は、日本列島では昔の付加体が侵食されたものです。堆積物としての物質の輪廻が起こっています。タービダイトとは、繰り返し土砂が海底に流れ込んで溜まったものです。このような繰り返しは、堆積という作用の輪廻が起こっているのです。
 タービダイトの多様性は、いろいろな要因がありますが、露頭でみる地層は、ひとつの断面にすぎません。その断面が、混濁流のどの部分にあたるかは、さまざまです。ひとつの混濁流で、中心軸がどこになるのかによって、定点(断面)における堆積物の様相は変わってきます。混濁流の規模によって、断面における砂岩泥岩の厚さや、量比、構造などの違いが生まれます。混濁流は、先に溜まっていた堆積物を削ったり、流れによる堆積構造などをつくることもあります。さらに、堆積後、堆積物が再流動したり、液状化、小規模の褶曲なども形成します。自然は、多様性を生む複雑なメカニズムを用意しています。
 行頭の海岸のタービダイトは、3700万年前に4000mもの深海に堆積したものです。整然とした砂岩泥岩の互層の見られる地域もあります。整然とした互層の中のひとつの砂岩の中を見ると、欄間のような幾何学的模様が見えます。ひとつの地層の中の模様も、追いかけていくと変化します。その変化も、隣の地層のものとは、明らかに違います。似て非なる模様が砂岩ごとに見られます。見飽きない不思議な模様です。
 砂岩の岩脈がみられるところもあります。砂岩の岩脈とは液状化によって砂岩が泥岩層や上の互層を突き抜けていったものです。何層にも及ぶ岩脈となっています。また、見事な漣痕があります。深海でこのような漣痕ができる波があったのかという驚きもあります。激しい褶曲(スランプ)があるとこもあります。その激しさは、地層がどこに連続しているのかを考えあぐねるほどです。生物の這い跡がたくさん見れる地層面もあります。そこには暗い深海底にあった生態系の多様さを感じます。
 タービダイトに刻まれたさまざまな模様に、いろいろな作用、「非日常」の異変、過去の時空間、穏やかさの中の変化などが、読み取ることができます。似ているのに、どこか違う。違っているのに、どこか似ている。タービダイトには、そんな不思議な、類似性と差異があります。
 私は、このような砂岩泥岩の互層をみると、なぜか心が騒ぎます。タービダイトがもつ似て非なるものが、心の琴線を鳴らすためかもしれません。

・訂正とお詫び・
前回のエッセイ「83 日沖:大地の静と動」において
日沖の枕状溶岩を、海嶺で形成された玄武岩として
それらが付加体の中に入りこんだと書いたのですが、
これは間違いでした。
室戸岬にみられる斑レイ岩と同じマグマで、
付加体の中の海溝付近で活動したマグマでした。
現地で、そのように案内を受け、
なおかつ説明も読んでいたのに、
なぜか、勘違いしました。
文章自体は大きな修正とななりませんでしたが、
間違っている部分を修正して
ホームページは更新しました。
メールマガジンで皆様に送ったものは
もう修正できませんので
訂正とお詫びを、ここでお伝えします。
申し訳ありませんでした。

・タービダイト・
タービダイトには
堆積物に対して用いる場合と
流れやメカニズムに対して用いる場合があります。
流れを意味する時、
英語では「tubidity current」が用いられます。
本エッセイでは、タービダイトは地層に
流れには混濁流を用いました。
以前は乱泥流ということばが使われていたのですが、
今では、使わなくなったようです。
私は研究対象として、しばらくタービダイトを
みていくつ予定でいます。

GeoEssay 84 行頭:似て非なるもの

GeoEssay
84 行頭:似て非なるもの
を発行しました。

室戸ジオパークには、
室戸岬のダイナミックさとは少々違う、
非日常的な「動」を感じさせる地層群があります。
同じ付加体でも、
少々味の違う醍醐味があります。
行頭(ぎょうとう)岬の少し北、
新村の海岸で見た付加体の話題です。
穏やかな海岸に、
非日常と日常の織り成す、
似て非なるものがあります。

EarthEssay 1_106 嫌気性細菌:古い化石 2

EarthEssay
1_106 嫌気性細菌:古い化石 2
を発行しました。

地質学では、同じような地域で、
何度も似たテーマで議論が沸き起こることがよくあります。
そんな地域は、地質学において、
重要な役割があり、潜在的な可能性をもっているため、
今後も同じような議論を湧き起こすことになるはずです。
今回の古い化石の見つかったピルバラも、
そんな重要な地の一つです。非常に広大ですが。

2011-12-14

●吉田キグルマレナイト☆:No. 3917 2011.12.14

日野俊太郎著「吉田キグルマレナイト☆」
(ISBN978-4-10-331471-4 C0093)
を読んだ。
なかなか面白い。
実体験に基づく話のようで、
展開も引き込まれる。
新人の作品と思えない確かさをある。
ただし、一番のクライマックスが
少々演出不足だ。
そこだけが残念だった。

●頑張らないために頑張ろう:No. 3916 2011.12.14

足跡。江別市文京台

今朝は、30分ほど寝過ごした。
自宅を出たのも30分ほど遅くなった。
いつものは暗い中を歩くのだが、
曇だが、朝の明るさの中を歩くことになる。
車の通りが多くなく。
高校生の通りもある。
早朝出の学生や職員ではない、
少々早めの出勤の人達をみることになる。
私も不規則だが、
同じく不規則な出勤をする
見慣れた職員の方にもあった。
そんなことを日常を感じながら、
出勤してきた。

先日、忘年会で無理しない、
頑張らないことが大切という話が出た。
頑張り過ぎない、頑張らないことは、
現代社会では非常に大切な心の持ちようである。
しかし、頑張らないために
頑張らなければならない、
のも現実だ。
しかし、その頑張りこそが大切なのだ。
頑張らないために頑張ろう。

2011-12-13

●残念だ:No. 3915 2011.12.13

街灯と吹雪。江別市文京台

今朝は、積雪が結構あった。
そして風が強く吹雪となった。
吹雪の中を背中を丸めて歩いてきた。

卒業研究も後一人となった。
まあ、それぞれのレベルである。
自分の研究の意義がどの程度
理解できたであろうか。

君たち、本当はもっともっと
力が、能力があるはずなのだ。
君たちの限界は、そんなものではない。
その限界を知らずに
若い力をすぼめてしまうのか。
二度とない若い時代を過ごすのか。
残念だ。
そんな力を発揮するには、
心のストッパーを外せばいいのだ。
がむしゃらに、ひたむきに
ならふり構わずに、進めばいいのだ。
そんな経験を一度も
大学時代にできないのは
もったいない。
残念だ。
二度目の限界は
一度目の限界は
もはや通過点に過ぎない。
もっと上にいけるのだ。
そんな経験をして欲しかった。
そんな経験をさせてあげられなかった。
残念だ。

2011-12-12

●変化:No. 3914 2011.12.12

街灯。江別市文京台

今朝は、曇である。
昨日から雪が時々降ったりする。
今朝も歩いて来る時、
パラパラ降っていたが、
大学についたら
一層、激しく降ってきた。
こんな繰り返しだ。

昨日は小学校の行事で餅つき大会だった。
以前はPTA主催のであったが
今年から学校行事として
おこなわれるようになった。
教員、児童も全員出席の行事となり、
今日は代休になる。
年々児童数が少なくなり、
学校の様子は変化する。
長男の時とは明らかに変化した。
しかし、次男のために、
最大限の努力をしてあげるべきだろう。
いや、努力という義務感より、
親としての気持ちがどの程度湧いてくるか、
あるいは次男に気持ちが向いているか
の問題だろう。
長男の時には感じなかったことを
感じるようになってきたのは、
はやり変化しているのだろうな。

2011-12-11

●うだうだ:No. 3913 2011.12.11

昨日は自宅で一日うだうだしていた。
飲んど翌日なので、
睡眠不足気味である。
起きているが
時々うとうとする。
私は、午前中は家の手入れのために
業者さんとの打ち合わせがあった。
午前中、家内は体調がわるいので医者に行く。
夕方になると、薬のせいがダウン。
子供たちと夕食を準備して
食べたあと、後片付けをした。
家内は、夜になると起きだして、
体調は少しは復帰したようだ。

●舶来屋:No. 3912 2011.12.11

幸田真音著「舶来屋」
(ISBN978-4-10-463305-0 C0093)
を読んだ。
はじめての作者だ。
戦後から新しい輸入小売を
独自に始めた人の立身物語である。
その内容が実話に基づいているので、
面白く読めた。
ただ、その物語が継続するので
ストーリーの波が穏やかで読みやすいが、
読後感が小さく感じる。
実話に基づいているためだろうか。

2011-12-09

●忘年会:No. 3911 2011.12.09

夜明け前。江別市文京台

今朝は東の空が晴れていて、
凛と冷え込んだ。
がりがりに凍った道を
こわごわ歩いてきた。
大学についてしばらくして、
雪が激しく降りだした。

今日は大学の忘年会がある。
楽しみだ。
大人数が出席する宴会なので
いろいろな人に会うことにある。
でも、顔見知りと久しぶりに
話ができるのは楽しい。
飲み過ぎないように
気を付けないといけないが。

2011-12-08

●添削:No. 3909 2011.12.08

足跡。江別市文京台

今朝は雲があったが、
晴れ間がのぞいていて晴れてきそうだ。
冷え込みが強く、
歩いてしばらくは寒く、
体が温まるまで
凍えながら歩く。

卒論が最後のツメである。
昨日まで全員最終稿をみたが、
OKは今のところ一人。
あとはまだ添削を続ける。
今週中に全てを終わらせたい。
今日も講義と会議の合間をみて、
添削を続ける。
明日は一日、
添削が終わるまで繰り返すことになる。

EarthEssay 1_105 先取権:古い化石 1

EarthEssay
1_105 先取権:古い化石 1
を発行しました。

もう師走ですが、今回のシリーズは、
今年の夏に流れたニュースからです。
本当はもっと前から、
その研究の口火は切られていました。
研究の先取権とも関わっていますが、
新しい発見は名誉なことでありますが、
それよりすごいものが見つかると、
その名誉もほんの一時のものとなります。
あるいは以前のすごい発見に
新しい発見を付け加えるとき、
どう売り出すか。
そんことが背景にある古い化石をめぐる話題です。

2011-12-07

●若者へ:No. 3908 2011.12.07

灯り。江別市文京台

今朝は曇りである。
冷え込んで道はガリガリである。
風がないので寒さもそれほどではない。
今週末は大学の忘年会だ。

卒業論文の添削が大詰めである。
時間切れでここまでという学生が
何人かでてきた。
仕方がない。
それが現実だ。
理想の高みまで達することは難し。
ただ、重要なのはその高みを目指すこと。
最後の瞬間までその高みをあきらめないこと。
そして、達せなかった高みを悔やむこと。
若者たちよ。
今は苦しいがひたすら励むのだ。
その苦しさ、
自分の未熟さ、
自分の不甲斐なさ、
達成できなかった悔しさを
忘れるなかれ。
その経験はきっと君の糧になるはずだ。

2011-12-06

●背中痛:No. 3907 2011.12.06

灯り。江別市文京台

今朝は雲が漂っていたが、
青空が覗いている。
風がなく、比較的穏やかである。

昨日は昼前から暴風雪になった。
夕方にはだいぶ収まったが、
かなりの積雪があった。
朝除雪車が入っていた。

朝起きて手洗いトイレをすませて、
支度をし始めたら、
急激に背中に激痛が走った。
しばらく動けなくうずくまっていた。
背中の上部の脊椎周辺だ。
ぎっくり腰ではなく、
その上の背中の筋肉を痛めたようだ。
しばくじっとして、
動けるようになったので、
様子をみながら、
着替えて、食事をした。
背中に力をかけないようにしていたら、
痛みが少しは治まってきた。
痛みが完全には治まってはいないが、
気を付けていれば、
通常の業務ができそうなので、
大学にでてきた。
今日は無理をしなように過ごそう。
卒論があるので、
今寝こむことができない。

2011-12-05

●それぞれの生き方:No. 3906 2011.12.05

雪景色。江別市文京台

今朝は曇っていて、
真っ暗中を歩いてきた。
風が全くなく、
溶けかけた雪が
ガリガリに凍っていたが、
寒さをあまり感じなかった。

今週末から、卒業研究の提出期間となる。
それに合わせて最後の詰めを
面談しながらおこなうことになる。
努力しているもの、
さぼっているもの、
努力の足りないもの、
さまざまな姿勢の学生がいる。
それぞれが自分の生き方だ。、
教員としては真面目な取り組みを望むのだが、
強制することはできない。

2011-12-04

●医者:No. 3905 2011.12.04

昨日午後から積雪がはじまった。
夜も降り続け、
朝には今シーズンはじめて除雪が入った。
いよいよ完全な冬だ。

昨日は、午前中医者に出ただけで、
一日自宅で過ごした。
次男も風邪で咳が止まらないので、
朝、医者にいった。
気になっていたが、
医者では咳だけで
熱も体調も普通だから、
通常の生活をしていいといいう。
一安心である。
我が家は医者通いの日であった。

●県庁おもてなし課:No. 3904 2011.12.04

有川浩著「県庁おもてなし課」
(ISBN978-4-04-87182-8 C0093)
を読んだ。
おもしろい。
高知県が実際に取り組んだことを
きっかけに出来上がった小説だ。
どこまで事実か、
どこからがフィクションかがさらに面白さを増す。
そして高知県だけでなく、
どのような地方でも適用可能な発想である。
しかし、私は、高知への身近さ、
愛着などがあるので、
よけいに興味があった。

2011-12-02

●風邪:No. 3903 2011.12.02

雪と実。江別市文京台

今朝も積雪。
ふわふらしたきれいな雪である。
靴を完全な冬靴にした。
毛糸の帽子もかぶりだした。
衣類も、いよいよ冬仕様になった。

今週は結構疲れた。
多分風邪ぎみのせいであろう。
次男が今風邪をひている。
昼間はそうでもないが、
寝る前にはひどい咳となる。
昨日と今日は
学校を休んで様子を見る予定だ。
土曜日に百人一首の演習があり、
日曜日には大会がある。
それには出たいようなので、
養生が必要だろう。
私も次男の風邪のせいか、
少々体調が悪い。
土・日曜日はゆっくり休むことにしよう。

2011-12-01

●すべきこと:No. 3902 2011.12.01

雪の通勤。江別市文京台

今朝も雪。
積雪も結構あった。
なにより風があり、寒い。
12月になりいよいよ冬っぽくなってきた。

すき間の時間で
ガイドブックの原稿や図を作成している。
なかなか時間がとれずに、
はかどらない。
しかし、できるだけ早めに進めてききた。
今年中に原稿レベルは終わらせたい。
あとは許可の手続きが必要になる。
あれやこれやすべきことがあるなあ。

EarthEssay 5_97 新定義への期待:キログラム 4

EarthEssay
5_97 新定義への期待:キログラム 4
を発行しました。

今までの質量の定義には、
問題がありました。
質量の新しい定義を決めることになりました。
ところが、その定義の方法は、
まだ決まっていません。
手順が逆のような気がしますが、
これは、人類の英知や将来にかけた決定ともいえます。
私たちは、その期待を叶えられるのでしょうか。

Monolog 119 独学者

Monolog
119 独学者
を発行しました。

autodidactという単語をご存知でしょうか。
多分、知っている方は少ないと思います。
独学あるいは独学者という意味です。
大学では、学問を身につけるために、
多くの教員がいます。
しかし、教えてくれる先生がいなくても、
独学はある程度は可能だと思います。
近年ほど、独学のチャンスは増えているように思えます。
私の体験を交えて紹介していきます。

2011-11-30

●ガイドブックの原稿:No. 3901 2011.11.30

ナナカマド。江別市文京台

今朝は、細雪。
細雪は「ささめゆき」と読む。
川端康成の細雪を
知っている人は読めるだろう。
久しぶりの雪だ。
ここ数日暖かかったが、
雪となった。
除雪するほどの雪ではないようだ。

今日で11月が終わる。
明日から師走だ。
やるべきことで最優先は、
西予市のガイドブックの原稿の完成である。
そのための主要部の原稿は書いた。
構成に必要な図表の作成、
写真の整理、
地図とポイントの作成、
地質図の完成、
などなど
やるべきこと、時間のかかることがめじろ押し。
向こうの担当のTさんと
連絡も始めなかればならない。
さあ、終わるだろうか。

●ギャングエイジ:No. 3900 2011.11.30

川端裕人著「ギャングエイジ」
(ISBN978-4-569-79764-9 C0093)
を読んだ。
新任教師が訳ありの学年の担任になって、
教師として成長しながら、
その訳がすこじずつ明らかにされている。
1年間連載された話で、
学校の1年とリンクしている。
しかし、決まった量で月の話をつくりで、
尻切れトンボの終わっているストーリがあり、
少々違和感を感じることもあった。
しかし、このような小説の通例だが、
ハッピーエンドで終わるのがいい。

●東京島:No. 3899 2011.11.30

桐野夏生著「東京島」
(ISBN978-4-10-130636-0 C0193)
を読んだ。
無人島に流れ着いた不思議な集団の話だ。
短編の連作として書かれたものが、
一つのストーリに再構成されている。
なかなかおもしろい展開である。
考えさせられる面がいくつかあった。

2011-11-29

●追いかけっこ:No. 3898 2011.11.29

坂道。江別市文京台

夜半に降っていたが雨が、
今朝も少し霧雨として残る。
暖かい天気である。

昨日は溜まっている校務をこなす。
講義準備と卒論の校正の合間に
3つほどの原稿を書いて提出した。
これで一段落だが、
まだ大物の原稿が残っている。
それをできれば、12月中に手放したい。
1月には次の大物の原稿が控えている。
校務の空き時間に
そんな追いかけっこが続く。

2011-11-28

●早め早めに:No. 3897 2011.11.28

影。江別市文京台

今朝は、久しぶりに快晴の青空だ。
冷え込んだであろうが、
風がないためが
それほど寒さを感じなかった。

土日曜日は大学の推薦入試があった。
私の学科は日曜日であった。
昼食がないので、
家からおにぎりをもってきた。
早めに終わったが、
一仕事して帰った。
なかなかあれこれの仕事があって、
しなければならないことが進まない。
そしてやがては〆切に追われることになる。
早めに仕事を進めたいものだ。

2011-11-27

●旧友との飲み会:No. 3896 2011.11.27

ナナカマド。江別市文京台

今朝は雲が多い。
昨日は次男がそろばんの検定があったので、
午前は夫婦で買い物をし
午後から次男と共に書店にいった。

夕方、旧友たちの飲み会が近所であった。
知り合いの情報を交換しながら、
恩師の退官記念の打ち合わせをする。
早めに終わったが、
朝少しアルコールが残っていた。
歩いてきたら、
アルコールに抜けた。
旧友との楽しい時間を
久しぶりに過ごした。

2011-11-25

●母が帰る:No. 3895 2011.11.25

坂道。江別市文京台

今朝は雲の合間から青空がのぞく天気だ。
機能と比べて
一気に冷え込んだ寒い朝である。

今日、母が帰る。
家内が空港まで送っていく。
母が起きる前に自宅を出る。
昨日は、午後母とずっと一緒で、
テレビを見ながら、
ぽつりぽつりと話をする。
母の記憶力の良さに
いつも驚かされる。
次男も学校で親戚のことを学び、
家系図を見せたが
不完全な部分があり、
わからない部分を母に聞いていた。
そのとき記憶力のよさに驚いていた。
その記憶力は、まだ健在である。
農業をやめたいというのを
ボケてしまうから続けるように説得する。
商売としてではなく、
健康や生きがいとして
続けてくれることを望むのだが、
会うたびに衰えを感じるのが心配だ。
どういう形であっても、
ただただ元気でいてくれるのが
一番である。

2011-11-24

●老いるということ:No. 3894 2011.11.24

明け方激しい風雷雨で目が覚めた。
朝になるとその暴風雨は収まっている。

今日は午前中の授業のあと
帰宅する予定である。
家内が学校の行事に出かけるが、
母は行かないという。
だから、自宅でひとりきりになるので、
今日は会議がないので
私が昼に戻ることにする。
あちこち連れまわすのも、
疲れるようなので、ほどほどのにする。
するとあいたい時間にすることがなく、
孫たちのビデオやテレビを見るくらいになる。
うつらうつらしながら見るようになる。
そんな母をみるのは
老いをみているようで、なぜかつらくなる。

昨日は昼前に温泉に行き、
昼食後温泉に入る。
老人が風呂でのぼせて救急車がきた。
母も食後タンが出せず、吐いていた。
他人事ではなく、
我が家族のことのように感じる。
歳を取るということは、
色々不自由が生じることでもある。
それを見守ることが必要なのだ。
そんなことを感じさせられた。

明日、母が帰る。

EarthEssay 5_96 単位の定義:キログラム 3

EarthEssay
5_96 単位の定義:キログラム 3
を発行しました。

単位は、厳密に定義されていなかれば、
現代のような技術は成り立ちません。
その単位の中でも、
基本単位は非常に重要になります。
ところが、7つの基本単位のうち、
4つがどうも怪しいようなのですが。
すべての原因は質量にあります。

2011-11-22

●母きたる:No. 3893 2011.11.22

ハルニレと月。江別市文京台

今朝は冷え込んだ。
いつもどおり、自宅を出ると
まだ明けきっていない夜空が広がっている。
ハルニレの後ろに三日月が見える。

母が来ているので、
可能な限り、自宅にいて
母に付き合うようにしている。
しかし、今日は行事があるので
抜けることができない。
卒論もあるので、
その時間も取る必要がある。
完全に体を空けることができないのは
仕方がない。
しかし、少ないチャンスを活かすために、
母を呼ぶことにした。
子供の行事の時に、
呼ぶのが一番だ。
そんな親孝行しかできない。

2011-11-21

●雪:No. 3892 2011.11.21

今朝は天気予報どおり雪である。
今はそれほど積もっていないが、
大荒れの天気だということで、
これからも降り続けるのだろう。

昨日は、小学校の学芸会だった。
母も一緒に見学した。
床のゴザの上なので、
座布団やマット、毛布などいろいろ用意したが、
足の悪い母にはつらいようだった。
なんとか最後まで見ることできた。
長男も同級生、先生にあっていたようで、
久しぶりに旧交を温めていたようだ。
午後はその足で温泉にいった。
帰宅したら、みんな疲れていた。
子供たちは元気だったが、
夜には、すぐに寝たようだ。
今日は次男が振替休日なので、
母と共に買い物に出かけるのに、
付き合う予定だ。
ただし、天気次第でどうするかは不明。
次男も了解済み。

2011-11-19

●送迎:No. 3891 2011.11.19

今朝は雨である。
昨日は、母を迎えに空港にいった。
はじめて空港に車で行った。
カーナビに従うと
間違って出発の自家用車による
送迎の道へ行った。
なんとか駐車場にいった。
あまりに広くて
どこが空港ビルに近いのかわからない。
空港内で新しくできた店をいろいろみていた。
帰りはカーナビの指示と違うコースをとったら、
道がわからなくなり千歳市内をぐるぐるまわり、
気づいたら知っている道にでていた。
カーナビと空港に振り回された一日となった。

●指し手の顔 脳男II:No. 3890 2011.11.19

首藤瓜於著「指し手の顔 脳男II
上:SIBN978-4-06-276800-9 C0193
下:SIBN978-4-06-276801-6 C0193)
を読んだ。
前作から7年たっての続編である。
ストーリとして、1年後の話である。
前作以上の面白さである。
著者の知識、周辺の情報の調査力には
今回も感心させられた。
そしてなにより意表をつく
ストーリの面白さである。
目の話せない作家となりそうだ。

2011-11-17

●久しぶりの更新:No. 3889 2011.11.17

雪。江別市文京台

3日つづいての積雪である。
今朝はかなり積もった。
除雪がはいっていた。
いよいよ冬がきた。

久しぶりの更新となった。
数日停滞していた。
撮影はしていて
うっぷしていたのだが、
このサイトはストップしていた。
それは、 15日締め切りの論文があり、
それに手こずったので、
他のことができなかった。
西予市の地質の概要と課題を
まとめる総説論文だった。
原稿を書いていると
かなり大部になった。
量が多すぎるので
何割か削ることにした。
図表にも地質図があったので、
最終的にどうするか決断していなかったので
決断をして、その図に修正して、
なおかつ白黒の図にし
2つに分割して掲載することにした。
担当の人に聞いたら
大きなサイズの折込図にできるかもしれない。
なんとか15日にぎりぎりに
提出することができた。
その後メールマガジンを2つ昨日描き上げた。
その隙間をぬって卒論の添削をした。
卒論の添削が12月中頃まで続く。
今年でもっとも忙しい時期でもある。
それが後しばらく継続する。

EarthEssay 5_95 基本単位:キログラム 2

EarthEssay
5_95 基本単位:キログラム 2
を発行しました。

属性を測定して示すために
必要最小限の基本的な単位(基本単位)は、
たったの7つです。
この7つの単位があれば、
他の単位(組立単位)が
すべて表現できます。
この基本単位が、
20年ほどの前に変更されました。

2011-11-16

GeoEssay 83 日沖:大地の静と動

GeoEssay
83 日沖:大地の静と動
を発行しました。

発行が一日遅れました。
お詫びします。 

今回は、高知県室戸市の日沖という
ちいさな町の小さの漁港でみた
枕状溶岩からの話です。
小さい岩場なのですが、
きれいな産状を残す枕状溶岩から読み取れる、
大地の静と動の物語です。
付加体やメランジェの説明から
解き明かしていきます。

2011-11-15

83 日沖:大地の静と動

発行が一日遅れました。お詫びします(言い訳は後で)。
 今回は、高知県室戸市の日沖というちいさな町の小さの漁港でみた枕状溶岩からの話です。小さい岩場なのですが、きれいな産状を残す枕状溶岩から読み取れる、大地の静と動の物語です。付加体やメランジェの説明から解き明かしていきます。

 今回も夏にいった室戸の話です。前回は室戸岬を中心に室戸ジオパークの話題を紹介しました。室戸ジオパークは、いろいろな見所があり、何日でも見て回れます。興味があれば、何度も足を運ぶことができるほど、コンパクトにまとまっています。今回は、室戸岬から6kmほど北にある日沖の紹介をします。私も、日沖には3回みにいきました。
 日沖には、小さな港があり、防波堤が3つの岩場を結んつくられています。その防波堤からは、見事な枕状溶岩がみることができます。非常に生々しいい産状を残しているもので、なかなか見応えがあります。初日は天気が良かったのですが、台風のうねりがまだ残っていて、激しい波が打ち寄せて防波堤の上を歩くことができず海岸から見ました。台風の影響で、ひどく港も破損していました。あと2度は別の日で、波は結構高かったのですが、防波堤からじっくりと見ることができました。やはりその産状は、素晴らしいものでした。
 そんな枕状溶岩を見ながら、由来の不思議さに思いを馳せました。
 室戸岬の周辺の地層は、四万十帯の南帯にあたり、菜生(なばえ)層群が分布しています。菜生層群は、四万十帯ではもっとも新しい中新世の付加体になります。日沖でみた枕状溶岩も、菜生層群に含まれています。
 四万十帯は付加体でできています。付加体でできたものを、地層名をつけて、地層の分類体系で呼ぶことがいいのかどうかは、判断が難しいところです。なぜなら、地層の概念と付加体の概念は大きく異なるものだからです。そのあたりについて、今回は紹介していきましょう。
 付加体については、このエッセイでも何度も紹介しました。付加体では、少々変わった堆積物や地質構造が形成されます。そのため、通常の堆積岩の分類を適用していいものかという問題が生じます。これは、日本の地質構造発達史を考える上でも、地質学の体系化をする上でも重要な課題です。
 堆積物には、通常の堆積作用(河川による侵食、運搬、堆積の作用)でたまったものと、特殊なメカニズム(通常の堆積作用でない)でたまったものがあります。通常の作用でできたものは正常堆積物と呼ばれ、特殊なものは異常堆積物と呼ばれています。
 通常堆積物は、河川沿いや河口、平野、河口付近の海底、湖底などにたまったものです。現在でも、ベンガル湾にはガンジス川から大量の堆積物がたまっていますし、日本列島でも海岸付近の大陸棚には正常堆積物が形成されています。もちろん過去にも同様の堆積物がたくさん形成されました。正常堆積物では、下にある地層は古く、上に重なる地層は新しくなるという「地層累重の法則」が守られています。さらに、ひとつの地層は同時期にできたものですから、地層内から見つかった化石の年代は、その地層全体が形成された年代とみなしていいことになります。
 異常堆積物は、付加体の概念の確立とともに、区別されるようになってきました。付加体の研究においては、日本人研究者が重要な役割を果たしました。また研究の場として、日本の舞台が多く登場しました。それは、日本列島が古くから沈み込み帯に位置していたので、常に付加体が形成される場となっていたからです。日本列島は、時期の違う何列もの付加体の連なりによって形成されたといってもいいほどです。
 付加体とは、海洋プレートが海溝で沈み込む時、その構成岩石を陸側のプレートに付加していく作用によってできたものです。海嶺で形成された玄武岩(その砕屑岩も含む)は、プレートの移動と共に、上に生物の遺骸がたまっていき、やがてチャートができます。海溝が近づくにつれて陸からの泥が加わり、純粋なチャートではなく珪質泥岩ができます。海溝に達すると陸からの砂岩が時々もたらされて、砂岩と泥岩の繰り返しの地層(互層(ごそう)といいます)が形成されます。このような層序は海洋プレート層序とよばれています。それぞれの堆積物の厚さは、移動時間や環境によって大きく変動しますが、岩石構成はいつの時代のどの海洋プレートでも一致しています。
 海洋プレート層序は、海洋地殻の多くが沈み込んでいくなか、一部が剥ぎ取られて陸側プレートに付加していきます。そのとき、もともとの層序は乱され、付加体特有の構造をもつものに再構成されていきます。その一番の特徴は、衝上断層(スラストと呼ばれる)が多数形成されることです。衝上断層とは、低角度の逆断層のことで、圧縮場(プレート同士が衝突したり、沈み込んだりするところ)で地層が短縮されるところに形成される断層です。衝上断層によって、新しい地層群が古い地層の下に付け加わっていきます。これが付加体の一番の特徴といえます。
 沈み込みに伴って、数mから数十mの厚さの地層にほぼ平行な衝上断層が多数形成されます。このような断層帯をデコルマン・ゾーン(decollement zone)と呼びます。衝上断層で挟まれた個々のシートは、下側(海側)に若いものが「底付け」されていきます。底付けはさまざまなサイズで起こり、大規模な繰り返しの構造は、デュープレックス(duplex)と呼ばれます。
 複雑ではありますが、付加体はある一定のメカニズムに基づいた構造をもっているのです。付加体の認定は、構成要素と付加機構の両者によってなされます。実際には、詳細な地質調査による地質構造の解明と、化石による年代決定が必要になります。
 付加体の中では、断層の繰り返しによる地層が整然と並ぶわけではなく、中には激しく乱れた構造になることもあります。その範囲が大規模な場合、メランジェ(混在岩、メランジ、メランジュとも呼ばれる)といいます。メランジェには、泥岩の中(基質と呼ばれる)に、数cmから数kmに及ぶサイズの起源の違っている岩石(異質岩塊、外来岩塊、異地性岩塊などとも呼ばれる)が、含まれています。
 菜生層群は、いくつかのメランジュがあります。北に日沖メランジェ、南に坂本メランジェがあります。その前後には比較的整然とした部分(アセンブレッジと呼ばれることもあります)もあります。アセンブレッジの部分は、砂岩泥岩互層を中心とした堆積岩からできていて、整然とした地層に見えることころもあります。時に大規模な褶曲や、一枚から数枚の地層内での小規模な褶曲(スランプとよびます)などが含まれています。付加体の異常堆積なので、形成年代は地層累重の法則には従いません。下位ほど新しくなります。
 日沖の枕状溶岩は、日沖メランジェの中にあります。ただし異質岩塊ではありません。日沖の溶岩は、室戸岬でみられた斑レイ岩マグマが、海底で噴出したものです。玄武岩が水中で噴出するとき枕状溶岩となります。激しい火山活動であったのに、その産状はあまりに優雅です。人間の大きさと比べれば、枕状溶岩は、非常に大きな岩塊です。こんな大きな岩が、付加体の中で活動したのです。一見整然とした地層、一見見事な枕状溶岩なのですが、付加体の形成される場、沈み込み帯が、激しい変化の場であることを物語っています。メランジェが形成される時には、想像を絶する地震が起こったかもしれません。なのに、枕状溶岩や砂岩泥岩互層がきれいに残っているのです。日沖の枕状溶岩は、大地の静と動を示しているのでしょう。

・賜物・
メランジェの不思議な形態、擾乱、岩石は
その概念を持っていない人、
もちろん地質学者でも、大いに悩んだと思います。
まして、詳しい調査に年代によって
地層累重の法則が破れることを知れば、
混乱はさらに増すことでしょう。
今では付加体やメランジェの概念を持って
露頭を見ることができ、
その解釈に悩むことはありません。
だから、落ち着いて、大地の営みの
激しさ、雄大さに思いを馳せることができるのでしょう。
それも先人達の努力の賜物です。
大地の営みの賜物を
先人の努力の賜物から眺められるので、
不思議から感動が生まれるのでしょう。

・遅れのお詫びと言い訳・
1日遅れての発行となりました。
発行が遅くなったことをお詫び申し上げます。
理由は、論文の〆切と卒業研究の面談による推敲を
やっていた為、時間がとれなかったためです。
論文の〆切が15日でした。
それをなんとか〆切までに手放すことができました。
なかなかまとまった時間がとれないのと
書いていた原稿が長くなりすぎたので、
何割かけったりしました。
いつになく手こずりました。
西予市の地質をまとめた論文で、
パンフレットの原稿の基礎データとなるものでもあります。
手を抜くことができませんでした。
また卒業研究は12月8日に提出です。
9名の卒論を夏から添削を続けています。
今が佳境です。
空き時間に添削が次々に入ってきます。
OKを出したのはまだ3名です。
これからも添削は続きます。
このような状況で、発行が遅れました。
以上、言い訳でした。

2011-11-11

●論文にかかりきり:No. 3888 2011.11.11

夜明け前。江別市文京台

今朝も、いつもより少し早めに自宅を出た。
快晴の空に満月が浮かんでいた。
凛とした冷えた空気の中に
白い満月が輝く。
歩くと共に満月は西の地平に向かう。
色が黄色くなってきて、
大きさも大きく見える。
月の錯視。
そんなことを感じながら歩いてた。

論文にかかりきりだ。
こんな時期は頭も論文でいっぱいになる。
本文の初稿ができた。
書きすぎたのでかなり削った。
文献の整理と本文の推敲が必要だ。
また、図表もかなりできたが、
地質図をどうするか。
もし掲載するなら
かなり手入れが必要となる。
土日も作業が必要となりそうだ。
そんなことを考えると、
早朝に目が覚めて、
早く仕事を再開したいと
研究室に向かう。

2011-11-10

●出会う人:No. 3887 2011.11.10

夜明け前。江別市文京台

今朝は、いつもより少し早めに自宅を出た。
暗い中を歩いてきた。
東の空に雲があったが、
今朝は晴れのようだ。

歩く時間が違うと
いつもと違う人と出会う。
それも新鮮だ。
出会った人の
コレクションをしたいなと思うが、
それはできないこと。

論文にかかっている。
今日は会議が流れたので、
講義以外はすべての時間を
論文を書くことに費やそう。
あと数日で仕上げられるだろうか。
やれるとこまでやるしかない。

EarthEssay 5_94 指数と有効数字:キログラム 1

EarthEssay
5_94 指数と有効数字:キログラム 1
を発行しました。

何かの物事を調べたい時、
科学的なアプローチとして、
実験、観察によっていろいろな性質を
計測していくことがよくあります。
そのとき、物事の属性によって、
はかるべき装置や測り方はいろいろです。
いったい私たち人類は、
どれくらいのものをはかってきたのでしょうか。
そして、究極の属性とは、
何を調べればいいのでしょうか。
その答えは単位に隠されています。

2011-11-09

●早朝の時間:No. 3886 2011.11.09

ハルニレ。江別市文京台

今日は東の空には
黒い雲として前線がかかっている。
そちらに動くのかがわからない。
それによって今日の天気が
変わるのだろうが。

すべての空き時間を原稿書きに使っているが、
それでも校務に追われる。
特に卒論の校正に
多くの時間が取られる。
学生との面談をしながら
校正を進めている。
完成度が低いと何度も校正面談をする。
空き時間に、次々と面談時間が入り込んでいく。
終わる時間の不明の
会議の後の時間にも予約が入る。
これから12月の提出まで
この状態が続く。
更にその隙間をぬって
論文を書く時間を確保することになる。
早朝しかない。
今この時間が貴重なのだ。

2011-11-08

●切羽詰まって:No. 3885 2011.11.08

実。江別市文京台

今日も雲が厚い。
小雨がぱらついたが
なんとか傘をささずに済んだ。
こんなどんよりとした天気が
続いている。
朝夕は寒くなったが、
まだ雪になるほどの寒さではない。

いよいよ論文の〆切が迫ってきた。
今週中には初稿を
仕上げなければならない。
来週早々には推敲して
投稿しなければならない。
そんな切羽詰まった時期でも
校務が押し寄せる。
時間を無駄にできないが、
風邪気味でのどが痛いが、
いま休むことはできない。

●なぜ絵版師に頼まなかったのか:No. 3884 2011.11.08

北森鴻著「なぜ絵版師に頼まなかったのか」
(ISBN978-4-334-74853-1 C0193)
を読んだ。
短篇集であるが、
連作となっている。
時間は数年毎に進む。
共通の主人公が
登場して謎解きがおこなわれる。
主人公たちも年齢が増えている。
明治初期が舞台のミステリーだ。
ただ、短編があまり好きでないので
読みづらかった。

2011-11-07

●〆切:No. 3883 2011.11.07

イチョウ。江別市文京台

今日は曇りだ。
雲が厚く、朝でも暗かった。
昨日の午後から天気が崩れてきた。

土日曜日は買い物をしただけで、
自宅でのんびりしていた。
時々パソコンをつけて
仕事っぽいことをしたが、
なかなかはかどらない。
論文の〆切が近づいてきたから
それを進めたかったが
なかなかできなかった。
研究室にいれば、集中できる。
校務の合間をみて、進めるしかない。
さあ、集中してやっていこう。

2011-11-04

●足への疲労:No. 3882 2011.11.04

朝焼け。江別市文京台

今日も快晴である。
放射冷却で霜が降りていた。
以前にもあったかもしれないが、
見るのは今回が初めてた。
天気がいいのも今日までのようだ。

昨日一日休めたので、
足がだいぶ楽だ。
2コマ立っておこなう講義をすると
足が疲れる。
水曜日の夜は、足が痛かった。
ゼミのように座ってできる講義なら、
何時間でも大丈夫だが、
たってする授業は足への疲れが出る。
足が弱っているのだ。
特に踵への痛みがひどい。
週末には疲れがたまり
痛みが出ることが多い。
休日に休むと痛みは抜ける。
足への疲労が蓄積しているのだろうか。
まあ、年齢とともに体にもガタがくる。
そんな体と上手く付き合うしかないのだろうな。

●教師格差:No. 3881 2011.11.04

尾木直樹著「教師格差」
(ISBN978-4-04-710099-2 C0295)
を読んだ。
少し前の本なので、
社会状況はだいぶ変わっているのだが、
重要な本質が指摘されている。
教師の現状、
児童・生徒の現状、
親の現状などが示されている。
乖離した政策と現状。
現場を知らない行政。
親が臨むものと文科省の目標の乖離。
教師社会の崩壊。
暗い教育の現場が示されている。
本当にこのままでいいのだろうか。

2011-11-03

EarthEssay 3_103 内在:超大陸 5

EarthEssay
3_103 内在:超大陸 5
を発行しました。

物事を説明する理論に合わないものが出てきた時、
前の理論の修正で済むもの、
全く一新すべきもの、
あるいはより大きな枠組みの理論として新しくなるもの、
いろいろな対処法があります。
それは選ぶものではなく、
結果としてそうなってしまうものです。
テクトニクスでは、
プレートからプルームへと変わりましたが、
プレートを内在するプルームの理論になりました。

2011-11-02

●家族の絆:No. 3880 2011.11.02

朝焼け。江別市文京台

今日も晴れている。
冷え込みもそれほどではない。
だんだん日が短くなってきているので
朝も日の出のころに歩くことになる。
やがては日の出前の出勤となる。

明日は祝日だ。
文化の日なので、
学校も休みなので、
家族全員が自宅にいる。
でも、特別な予定はたてていない。
ここ最近、家族全員で
何かをすることも少なくなった。
家族の絆を考えると、
コミュニケーションの減少は
絆を浅くすることになりはしないか。
気になるところだが、
努力が必要なのだろうな。

2011-11-01

●配置替え:No. 3879 2011.11.01

紅葉。江別市文京台

今日も晴れている。
気持ちいい天気である。
次男の学校では
今日森の中で
マラソン大会があるそうだ。
天気がいいので
気持ちい大会になるだろう。

昨日、仕事しながら
なかなか集中できないので、
気分転換を兼ねて研究室の整理をした。
研究室が手狭なので
机の配置を替えたいと
以前から思っていた。
30分ほどで終えたが、
一汗かいた。
環境が少し変わると
気分はだいぶ変わる。
汗もかいたので
集中して仕事をした。

Monolog 118 不便さの中の一貫性:経験の断絶

Monolog
118 不便さの中の一貫性:経験の断絶
を発行しました。

ひとつのことを、最初から最後まですることは、
今ではあまりないのかもしれません。
ことが複雑になればなるほど
一貫した経験は、
減ってくるのだと思います。
ものづくりだけでなく、
実験や研究でも起こっています。
最初から最後までの一貫した経験は、
ばらばらの経験では得られない
何かを与えれくれるのではないでしょうか。
途絶する経験の問題を考えていきます。

2011-10-31

●やるしかない:No. 3878 2011.10.31

紅葉。江別市文京台

今日も朝は晴れている。
昨夜の天気予報では曇りであったが、
歩いて来る時は晴れていて、
研究室から見ると
快晴の青空が広がっている。

気づいたら10月も終わりだ。
論文の〆切が近づいてきた。
パーツはあるが、
まだ全体が書ききれていない。
書きたいことは色々あるのだが、
書いている時間がまとまってとれない。
これができたら、
西予市の案内書を書かなればならない。
つぎつぎとやるべきことがある。
なかなか余裕がなくてつらい。
しかし、やるしかない。

●99%の誘拐:No. 3877 2011.10.31

岡嶋二人著「99%の誘拐」
(ISBN4-9-569136-2 C0193)
を読んだ。
先日古本屋で購入した中の一冊だ。
著者二人が創り上げる作品だ。
なかなか珍しい形式の作品だが、
面白い。
ミステリーだが暴力的な場面が
出てこないところがいい。
内容もなかなかおもしろい。
IT技術を駆使したものだ。
少々古いが、トリックよりストーリが面白い。

2011-10-30

●タイヤ交換:No. 3876 2011.10.30

今日も朝は晴れている。
昨日も朝の晴れは一時的で、
午後から曇ってきた。

昨日タイヤを購入してもらうために、
車屋にいく。
買って2ヶ月ばかりの新しいタイヤだが、
パンクしたタイヤをみたら、
横が大きく裂けている。
それになどにこすったら
このような裂け方するそうだ。
タイヤはもう使えない。
同じ種類のタイヤを購入する。
しかし、今やスタットレスタイヤばかりで
夏タイヤがないという。
でも必要なので注文した。
別の店に在庫があるので、
すぐ手に入るそうだ。
40分ほどで届くそうなので、
買い物をして戻ってくることにする。
交換して、帰宅したら、
もう夕方になる。
一日があっという間に過ぎ去った。

●トラブル:No. 3875 2011.10.30

一昨日の夜、
飲み会帰ってきたら、
ちょうど長男が研修旅行から
帰ってくる時間帯となった。
家内が空港まで迎えに行く。
風呂に入ってしばらくすると、
家内から連絡があった。
迎えに行った車がパンクしたという連絡だ。
予備タイヤに自分では代えられないというので、
保険会社に連絡して交換を頼むように伝える。
そして交通量の多い幹線道路なので、
少しでもいいから、
脇にそらすように連絡する。
長男に連絡して、タクシーで帰るように連絡する。
20円しか残ってないというが、
自宅で払うから帰ってくるように伝える。
長男の帰宅後、疲れているので
風呂に入り、軽く食べて、寝させる。
その後家内がタイヤ交換をしてもらって
11時半頃帰宅した。

●脳男:No. 3874 2011.10.30

首藤瓜於著「脳男」
(ISBN4-06-273837-6 C0193)
を読んだ。
第46回江戸川乱歩賞受賞作である。
面白い。
障害を持った人物が、
ありえないような人格を持つ。
そのような人物が何らかの目的を持った時、
そのような事が起こるのか。
それが悪人を殺すとなるとどうなる。
不思議さが充満していく。
不思議な終わりをする。
続編が読みたくなる。

●ブルータスの心臓:No. 3873 2011.10.30

東野圭吾著「ブルータスの心臓」
(ISBN978-4334-71739-1 C0193)
を読んだ。
主人公が困った事態に陥った時、
同じ人物に同じ動機を持った人物に
共謀殺人を誘われる。
合意してスタートしたら、
その首謀者が殺されるが、
予定通りに計画は進む。
複雑な様相がストーリを面白くする。

2011-10-28

●報われた一瞬:No. 3872 2011.10.28

青空とナナカマド。江別市文京台

今朝は少し霧がかかっていたが
晴れの青空が広がった。
気温は結構低く、
吐く息が白くなった。
自宅も大学も暖房が入りだした。
いよいよ冬を迎える準備が整ってきた。

人が変わる瞬間がある。
そんな時に立ち会えるのことは幸せである。
ある人が、何かのきっかけがあって
生き方が全く変わることは少ないがある。
その時からすべての世界が全く違ってみえる。
例えば、今まで大学は来たくない
嫌なところであったのが、
その時以降、大学に来るのが
楽しくてしょうがない、
とか、
その時以降、授業が面白くて、
自分でもすごく気合が入っている、
とか、
将来の展望が開け、
自分の将来を見据えて就活をできるようになった、
とか。
そんな場に立ち会えた人は、幸せだ。
まして、そんなきっかけを与える人になれると
至福のときとなる。
今までの苦労が報われる。
8年半の教員生活で、
こんな経験を初めてした。
そんな彼らと今日飲み会がある。
楽しもう。

2011-10-27

●加わる歴史:No. 3871 2011.10.27

虹。江別市文京台

今朝は小雨が降ったり止んだりしていた。
朝いつものところで写真をとっていると、
虹が見えた。
角度を変えると、
虹の濃さが変化してくる。
朝から虹をみれたので、
得をしたような気がする。

現在、大学の仕事で卒業生と
コンタクトしている。
卒業生に無理にならないように
配慮をしているが、
そうしてもそれなりの無理を
強いることになるだろう。
でも、後輩たちへのひとつの可能性を
示していただければと思っている。
学科が新設され、2期生まだが卒業した。
少しずつ歴史が加わっていく。

EarthEssay 3_102 逸脱:超大陸 4

EarthEssay
3_102 逸脱:超大陸 4

超大陸は、地球史上、
何度か形成されていたことがわかってきました。
プレート運動は、ウイルソン・サイクルという一般則で
説明されています。
もちろん、超大陸の形成も
ウイルソン・サイクルで説明可能です。
一番最近のパンゲア超大陸も、
ウイルソン・サイクルでできたはずなのですが・・・・・

2011-10-26

●変化を味わう:No. 3870 2011.10.26

紅葉。江別市文京台

今朝は雨である。
平野は雨であったが、
山は雪であった。
山並みが白くなっている。
平野でも秋が深まり、
冬は間近だ。

長男が研修旅行でいない。
家族が一人減ると雰囲気が変わる。
その変化は物珍しく感じ、
それなりの味わっている。
まあ、実際には私はあさが早いので
夜しか、その変化は感じない。
金曜日までの変化だが、
味わっておこう。

2011-10-25

●旅立ちの日:No. 3869 2011.10.25

モミジ。江別市文京台

今朝は雨上がりの道を歩いてきた。
気温はそれほど低くないが、
暗く、 寒々とした景色だ。
秋が深まっていく。

早朝、私が起きる直前に
家内も長男も起きていた。
5時前のことである。
長男の研修旅行の旅立ちの日だ。
家内は長男の朝食と良好中の弁当をつくるためだ。
始発の列車に乗らなければならないが、
バスがない。
遠くの駅まで車で送っていく。
長男の緊張はわかるが、
家内まで緊張している。
子育てで長男はすべて初めての体験である。
長男と一緒に家内も体験を共有しているようだ。
私は一歩離れて関係を保っている。
家内は次男とは馴れのせいで
一歩離れた対応とスキンシップのみを重んじている。
私は、次男との対応が足りないと思い、
接触を増やすようにしている。
次男は好んでいないようだが。
そんなプラスやマイナスの変動が
今の我が家の家族関係だ。

2011-10-24

●関西研修:No. 3868 2011.10.24

モミジ。江別市文京台

今朝は霞んで入るが晴れている。
昨日までの雨がやっと上がった。
ここ数日、気温も高い目である。

土曜日まで先週は忙しかった。
日曜日は、プールに泳ぎに行こうか迷ったが、
あきらめた。
長男の関西研修のための買い物をした。
明後日から、長男が
3泊4日の関西の研修にでかける。
学校の行事であるので、
だれもが経験することである。
家族では何度も関西へも旅行をしている。
中学生になって、子どもだけで離れて
長期の旅行は2度目であるが、
親としては心配である。

2011-10-21

●渡り鳥:No. 3867 2011.10.21

ハクチョウ。江別市文京台

今朝は快晴である。
心地よい天気だ。
歩いてくる途中で、
鳥の鳴き声がする。
何度かするので、
それを探していたら、
渡り鳥の列が見えた。
よく見ると白く首の長い鳥だった。
鳴き声からすると、
ハクチョウのようだ。
いいものをみきた気がする。

昨日まで青森に出張していた。
好天に恵まれて
気持ちの良い出張であった。
空き時間があったが、
何もする気にならない。
ホテルでも、疲れているせいか
すぐに寝付いてしまった。
帰宅しても疲れている。
歳のせいが疲れが出やすいような気がする。
まあ、加齢とは、こちらから
慣れる努力をするしかないのだろう。

●大学教授の株ゲーム:No. 3866 2011.10.21

斎藤精一郎・今野治著「大学教授の株ゲーム」
(ISBN4-532-19007-X C0133)
を読んだ。
同級生で大学教授の二人は今では、
経済学と数理工学で株に関係する学問をしている。
彼らが現実に株を始めたら
どうなるかを1年間試した企画である。
週刊誌に連載された内容から
作成された本である。
なかなか面白い。
自分の資金を投入しているので
かなり本気なのだろうが、
文章はユーモアを持って書かれているので、
それが面白い。
私には株をヤル気はないが。

2011-10-20

EarthEssay 3_101 系譜:超大陸 3

EarthEssay
3_101 系譜:超大陸 3
を発行しました。

現在の大陸の配置は、
ばらばらで、超大陸は存在しません。
過去の超大陸の存在は、
ジグソーパズルのピースを読み取り復元するような
労力が必要になります。
それは先陣の努力の結果を
利用することにほかなりません。

2011-10-18

●インフルエンザ:No. 3865 2011.10.18

夜明け。江別市文京台

今朝は、東の空に雲があるが、
頭上には青空が広がる。
ただし、地平には厚い雲が見えるので
いつものように曇ったり晴れたりしそうだ。

昨夕、インフルエンザの予防接種にいった。
注射したところは、
少々腫れいて、触ると痛みが少々ある。
完全にインフルエンザが
予防できるわけではないが、
かかってもひどさは抑えられるであろう。

明日は、青森へ出張である。

●数学ガール 乱択アルゴリズム:No. 3864 2011.10.18

結城浩著「数学ガール 乱択アルゴリズム」
(ISBN978-4-7973-6100-1 C0041)
を読んだ。
読み応えのある本である。
そして今回はNP完全問題を含む内容であった。
難しい部分もあるが、
完全には理解できなくても、
概念の全貌を知るためにはいい本である。
さらなる続編を読みたいものだ。

2011-10-17

●予防接種:No. 3863 2011.10.17

実。江別市文京台

今朝は前線が通って風と激しい雨の後
青空になった。
先週からこのような天気の繰り返しだ。
小さいな前線が次々通っているのだろう。
風と激しい雨が降る。
夕立のようだ。
気温は低くなったり、暖かかったり、
めまぐるしく変わる。

土曜日にいつも通っている
近所の内科院にいった。
いつもの薬をもらうとの
インフルエンザの予防接種も
してもらうつもりだった。
しかし、予約制だったのでできなかった。
今日家内と共にいくつもりだが、
予約が取れるかどうかは不明だ。
まあ、予防接種は早めのほうが良い。
かかるとひどい状態になるので、
業務に支障をきたす。

2011-10-15

82 室戸岬:海溝での邂逅

 室戸で思わぬ邂逅を味わいました。それは私にとっては人との出会いでもあり、付加体にとっては海溝でのマグマと堆積物の出会いでもあります。そんな、邂逅を、室戸岬は演出してくれました。どんな邂逅があったのか紹介しましょう。

 今年9月18日、「室戸ジオパーク」が世界ジオパークへの加盟が認定されました。北海道ではあまり大きなニュースにならなかったのですが、四国や高知県では大きなニュースとなったと思います。長年、室戸市と高知県が努力を積み重ねての朗報なので、関係者の喜びもさぞかし大きかったでしょう。
 9月の中旬、発表の直前の1週間、私は室戸岬周辺の調査に出かけました。そのときの様子を紹介しょうましょう。なかなか面白い出会いがありました。
 このエッセイで何度か紹介してきましたが、昨年度1年間、私は、大学の研究休暇で愛媛県西予市に滞在していました。その間、主だった四国の地質を見学するために、海岸沿いや主だった地質ポイントをひと周りする予定でいました。室戸岬は見所も多いので、1週間ほどの日程が必要になると見越していました。ところが、時間切れで、室戸岬をめぐるコースがすっぽり残ってしまいました。そのリベンジも今回の調査で果たそうと考えていました。
 滞在していた西予市では、市長の決断によってジオパークを目指すことになりました。当時、室戸は日本ジオパークになり、世界ジオパークに向けて邁進していることも刺激になったようです。西予市の友人で私の受け入れ担当のTさんも、市役所でジオパーク担当となりました。Tさんは、四国で先陣を切っている室戸市のジオパークの活動を見ておきたいというので、一緒に行く約束していました。お互いの時間の調整がつかないまま、時間切れとなりました。四国滞在中に室戸岬へは行けずに、私にとっては未踏で、無念さが残る地となりました。
 そこで今回、調査地として室戸岬を選んででかけることにしました。この時期の調査は、いつもは一人で見てまわるのですが、今回はいろいろな人と出会うことになりました。Tさんと現地で落ち合うことにしました。Tさんは1泊2日の予定ですが、初日に合流して同じ宿で過ごすことにしました。半年ぶりの再会となります。また、室戸のジオパークの関係者で高知大学の地質学者のYo先生が、わざわざ現地を案内してくださることになりました。Yo先生は、以前から論文で名前は知っていたのですが、お目にかかるのは初めてでした。いい機会となりました。
 室戸岬は付加体から構成されています。このエッセイでも付加体は何度も取り上げていますが、付加体とは、海溝に沈み込みむプレートによって、海洋の岩石や陸の岩石が、混じり合いながら陸側に付け加わったものです。そのとき、特有の構造を持つようになります。同時期の付加体は、海溝沿い陸側に長く延びて形成されます。付加体は、沈み込み帯で次々と形成さますので、海から離れるほど古い昔できた地質体になってきます。
 日本列島は、形成のほとんどの期間、海溝に面していました。ですから、日本列島の大地の骨格は、いろいろな時代の付加体からできているともみなせます。付加体の形成史を解明することが、日本の大地の生い立ちを探ることになります。また、付加体の解明は、地質学においても重要なテーマとなもなります。日本の地質学者は、地の利を活かし付加体を非常の詳しく調べて、そのメカニズムを解明していました。室戸岬もその舞台となりました。
 室戸岬は、足摺岬とともに南海トラフ(沈み込み帯)に向かって突き出ています。緯度でみると足摺岬のほうが南に位置しますが、南海トラフが東北東-西南西に延びていますから、沈み込み帯からの距離は似たものになっています。室戸岬と足摺岬とともに、付加体の陸地における最前線というべきところです。
 足摺岬はまわりが切り立った断崖になっており、調査が困難です。また、岬の大部分は火成岩からできています。それに対して室戸岬は、付加体がそのまま海岸に出ています。何段かの海岸段丘がありますが、地震による隆起地形や海食台などによって、段差なく海岸線で露出のよい露頭にアプローチできます。
 このような地質学的特徴やアクセシビリティを考えれば、ジオパークにふさわしい条件を持っているともいえます。ただし、ジオパークは地質学的条件だけでなく、他にも満たすべき要件がいろいろあります。室戸岬は、ジオパークになっているため、見るべきポイント(サイト)や説明、パンフレットなど整備さているため、手軽に見て回るには非常にいいところです。コンパクトにまとまった地域で、いろいろな地質現象を海岸の素晴らしい露頭や景色の中でみることができます。
 室戸岬の付加体は、室戸岬は付加体四万十帯に属します。四万十帯は、安芸(あき)構造線とよばれるもので、南北に2分されます。北側の古い付加体を四万十帯北帯、南側の新しいものを四万十帯南帯と区分しています。北帯は、おもに白亜紀の付加体(新荘川層群と安芸層群とよばれる地層とメランジェ)、南帯はおもに第三紀の付加体からできています。
 室戸半島のある南帯は、室戸半島層群と菜生(ほうらい)層群とよばれる地層からできています。室戸半島層群は礫岩から凝灰岩、砂岩、泥岩など変化にとむ地層で、メランジュもあります。それに比べて、奈半利川層は砂岩に富む砂岩と泥岩繰り返し(互層(ごそう)といいます)の単調な地層です。単調な地層ではあるのですが、一枚か数枚の地層内での激しい褶曲(スランプ褶曲と呼ばれている)が、多数見られます。スランプ褶曲による地層の異形が、室戸岬の重要な特徴でもあり、見応えのある景観をかもしだしています。
 菜生層群の中の地層(日沖複合層)には、きれいな枕状構造を残した玄武岩や水中自破砕(ハイアロクラスタイトと総称されます)火山角礫岩があります。このような玄武岩類は、緑色をしていることから緑色岩とも呼ばれ、付加体ではよく見られるのです。海洋プレート側の岩石が陸側に付加するときに、付加体の堆積物に紛れ込んだものです。
 室戸岬周辺にはスランプ、タービダイト、オリストリス、メランジェなど特徴的な地質現象の見所が多数あります。調査ではいろいろ見学しましたが、今回は少々マイナーな斑レイ岩を紹介しましょう。
 室戸岬には、斑レイ岩があります。化学組成は海嶺で形成される玄武岩(中央海嶺玄武岩、MORBと呼ばれています)に似ていますが、地質関係がそれでは説明できないものだったのです。
 付加体には上で述べたように海洋プレートの破片が入り込むことは、ごく当たり前に起こっています。ところがこの斑レイ岩は、まわりの地層(前期中新世の津呂層)に貫入している貫入岩であることがわかりました。
 付加体の中に見られる火成岩類は、マグマからできているのですが、冷え固まった岩石として混入しますから、まわりの付加体とは貫入関係はできません。このような岩石の起源を「異地性」と呼び、その固まりを「オリストリス(異地性岩塊)」といいます。ところが、室戸岬の斑レイ岩は、熱いマグマとして地層に入り込んでいます。熱いマグマが入ってくると熱の影響(接触変成作用といいます)をまわりの堆積岩に与えています。まわりの堆積岩は、熱を受けて変成岩(フォルンフェルスと呼ばれる)になっています。一部では、溶けているところすらあります。つまり、熱いマグマが地層に入ってきたのです。これこそマグマの貫入の様子です。
 さらに、斑レイ岩から派生した火成岩(グラノファイヤーと呼ばれる岩石)の形成年代は、1440万年前(中期中新世)で、斑レイ岩もほぼ同じ年代にできたと考えられます。この年代は、まわりの地層の年代(前期中新世)とは明らかに違っています。マグマに残された磁気(古地磁気といいます)の研究から、地層に水平に貫入したこともわかってきました。
 以上のことから室戸岬の斑レイ岩は、付加体が形成された後、あるいは形成している場の中で火成活動があったことを示しています。その場所は海溝付近です。それは、特異な火成活動(near-trench magmatismと呼ばれています)を意味します。
 従来のプレートテクトニクスの考え方では、なかなか位置づけられない(説明できない)火成作用となります。なぜかというと、沈み込み帯での火成作用の起こる場所は、海溝から一定の距離をおいたところです。現在の列島(島弧と呼ばれています)では、火山のできる場所は、列をなしており、火山前線と呼ばれています。島弧の火山のメカニズムは、ほぼ解明されてきました。ところが、室戸岬の斑レイ岩は、火山前線よりずっと前に位置します。そこは温度も低く「火のないところ」でもあります。そんな冷たい場所で、マグマができているのです。不思議です。
 実は、足摺岬にも潮岬にも、そのような不思議な火成岩類があります。これらの火成岩は、今後プレートテクトニクスをより深く理解するためにも、重要な役割をはたすことでしょう。
 私は、8日間の滞在のうち、徳島や安芸の周辺も調査していたので、室戸岬周辺には4日間滞在しました。毎日室戸岬にいはいって調査しました。暑い日が続きましたが、最終日以外は天気に恵まれ、日程を無駄にすることなく、調査を終えることができました。じっくり見るにたえる見所が、室戸岬にはいっぱいあります。アプローチもよく、コンパクトにまとまっていて、ジオパークとして解説や施設も整っています。チャンスがあれば、不思議なマグマとの邂逅を楽しまれてはいかがでしょうか。

・奇遇・
室戸をめぐっているとき、
道の駅があり、その横にジオパークを紹介する施設がありました。
朝早くから動いていたので、
一休みをかねて、開館時間をまって見学しました。
関係者のYuさんがおられ、
展示を丁寧に解説して頂きました。
Yuさんといろいろと話しながら
世間話なると、出身地や経歴の話になりました。
すると、Yuさんは、私が現在いる大学で、
前の所属学部で非常勤講師をされていたことがわかりました。
お互いに面識はなかったのですが、奇遇に驚きました。
また、Yo先生に室戸岬を案内いただいたあと、
室戸岬のジオパークの事務所に
先生と一緒に顔を出したとき、
再びYuさんがおられお目にかかりました。
再度の邂逅でした。
室戸が世界ジオパークになって本当によかったです。
そんな知りあった人の喜ぶ顔が浮かびます。

・思い残した地・
愛媛県八幡浜市に大島ということろがあります。
そこも地質的に面白いところなので、
Tさんと一緒に行こうという約束をしていました。
これもやはり叶いませんでした。
また、3、4日の日程で香川県小豆島(しょうどしま)にも
行こうと思っていたのですが、行けませんでした。
1年も滞在していたのに、
行けずに思い残した地がいくつもあります。
私の気持ちには終わりがありません。
そのうち、行こうと思っています。

GeoEssay 82 室戸岬:海溝での邂逅

GeoEssay
82 室戸岬:海溝での邂逅
を発行しました。

室戸で思わぬ邂逅を味わいました。
それは私にとっては人との出会いでもあり、
付加体にとっては
海溝でのマグマと堆積物の出会いでもあります。
そんな、邂逅を、室戸岬は演出してくれました。
どんな邂逅があったのか紹介しましょう。

2011-10-14

●時間に追われて:No. 3862 2011.10.14

紅葉。江別市文京台

今朝は少し霞んでいるが晴れている。
日々の冷え込みは秋のものだ。
紅葉が日に日に進む。

来週は校務がいろいろあり忙しくなる。
その準備もある。
科研費の学内の〆切もあるので、
書き進めなければならない。
ああ、いつも時間に追われて
ものごとが進む。

2011-10-13

●クタクタ:No. 3861 2011.10.13

朝日。江別市文京台

朝は少し雲があったが
晴れてきた。
研究室の窓から見れる空は西のほうで
青空が広がっている。

昨日は5講まであり、くたびれた。
3講の講義をするのは、
それも実習が2つもあると
動き回るので足がかなり疲れる。
歩いて帰るのがつらいのに、
一時的だが激しい雨に見舞われた。
帰宅したら、クタクタだった。
週末はゆっくりとしたいものだ。

EarthEssay 3_100 影響:超大陸 2

EarthEssay
3_100 影響:超大陸 2
を発行しました。

超大陸が形成されると、
何が起こるのでしょうか。
海洋や大気で、環境変化が起こると考えられます。
それは、急激な変化ではありませんが、
ゆっくりとした変化になるはずです。
大陸が分裂している時にはない、
超大陸だから起こる変化になりそうです。

2011-10-12

●急ごう:No. 3860 2011.10.12

葉。江別市文京台

今日は雲があるが、
晴れ間が多い。
天気がよくなのだろう。

今週は講義の準備が忙しい。
月曜日が休日で
いつもの講義準備ができないので
昨日の講義用のレジメと
レポートと出席の整理はしていた。
でも、昨日は夕方まで
びっしりとつまっていたので、
スキマ時間でなかなかはかどらず、
遅れ気味である。
これから1講目の準備をしなけれならない。
さあ、急ごう。

2011-10-11

●体育の日:No. 3859 2011.10.11

朝日。江別市文京台

今日は曇が多いが晴れ間が時々のぞく。
紅葉が進んできた。
大学の校内に入ると、
昨日までの大学祭の跡が残る。
今日、ステージやポスターなどの撤去を
朝早くから学生たちが始めている。
祭りのあとの寂しさを感じる瞬間だ。

昨日は体育の日。
午前中は体育館で家内と次男は卓球で
私はプールで水泳。
昼食を買って帰宅。
昨日午後から激しい雨が降った。
サッカーの試合にいった長男から
迎えを頼むの連絡が入る。
サッカーなので激しい雨の中でも
試合がおこなわれた。
長男は帰ってきたら
ヘトヘトになっていた。
2日連続の試合でひどくくたびれたようだ。
まあ、仕方がない。
それぞれの体育の日だった

2011-10-07

●変化の積み重ね:No. 3858 2011.10.07

エゾリス。江別市文京台

昨夕から夜半まで、雨が降った。
歩いて来る時は上がっていが、
まだ雲が多い天気である。

明日から連休である。
連休にはいくつかの大学で学園祭がある。
我が大学でも近所の大学でも催される。
長男はグラブの試合があるので
連休は不在なので、
次男と出かけることになるだろう。
両方の大学をみに来る予定をしていが、
どうなるだろうか。
一見似たような大学祭だが、
プログラムを見ると少しずつ変化している。
そんな変化の積み重ねが
変化になることもある。

2011-10-06

●人の彩どる景色:No. 3857 2011.10.06

実。江別市文京台

今朝はいつもより1時間以上寝過ごした。
朝食を取り終わるころ、
家族が慌ただしく起きだした。
次男は早バスで出るというので
私と一緒に玄関を出た。
私が歩いていると、
いつもの時間に自宅を出た長男が、
自転車で私を追い越していった。
そんな状態は実ははじめての経験だ。
時間がほんの少しずれていくと、
人の彩どる景色は大きく変わっていく。

109(799)完盗オンサイト: 2011.10.06

玖村まゆみ著「完盗オンサイト」
(ISBN978-4-06-217132-8 C0093)
を読んだ。江戸川乱歩賞受賞作である。
15年振りの女流作家の受賞だそうだ。
選者評があったが、
余り読まないほうがいいのだろう。
なぜなら先入観をもってしまうからだ。
自分が読んで楽しいかどうかだ。
選者の考えもいろいろだ。
一流作家にしてそうなのだから、
読んだ人それぞれに感想がありうる。
この本は面白かった。

●完盗オンサイト:No. 3856 2011.10.06

玖村まゆみ著「完盗オンサイト」
(ISBN978-4-06-217132-8 C0093)
を読んだ。江戸川乱歩賞受賞作である。
15年振りの女流作家の受賞だそうだ。
選者評があったが、
余り読まないほうがいいのだろう。
なぜなら先入観をもってしまうからだ。
自分が読んで楽しいかどうかだ。
選者の考えもいろいろだ。
一流作家にしてそうなのだから、
読んだ人それぞれに感想がありうる。
この本は面白かった。

EarthEssay 3_99 大陸の成長:超大陸 1

EarthEssay
3_99 大陸の成長:超大陸 1
を発行しました。

大陸はプレートによって形成され、
移動し、変化していきます。
そんな大陸の歴史の中で、
たまたまほとんど大陸が一箇所の集まることことがあります。
このような状態の大陸を超大陸と呼んでいます。
今回は超大陸のシリーズです。

2011-10-05

●久しぶりの太陽:No. 3855 2011.10.05

日の出。江別市文京台

今日は晴れた。
雲はあるのが久しぶりの太陽だ。
今日は午後から実習があり、
外での作業があるので、
晴れているのは助かる。

日々すべきことに追われている。
昨日も次々と時間に追われて作業をすすめる。
対人的な打ち合わせもあるので
気が抜けない。
その時間を過ごしているときはいいのだが、
終わるとぐったりと疲れる。
週のはじめなのに、
いつも週の前半に多数の講義、
準備の必要な講義が重なるので
その辛さが増す。
いつものグチになっていく。
淡々とすべきことをするしかない。