2009-08-31

台風

台風が直撃しそうな東京に向かいます。さて、本当に飛べるのでしょうか?

2009-08-30

●USBケーブル:No. 3023 2009.08.30

今朝も雲がかかっている。
しかし、後で晴れくるのだろう。
朝夕は涼しい。
昨日も昼間日が射しているとき、
半袖だと寒く感じた。
朝夕は、室内でも上着が欲しいほどだ。

昨日プリンターを設定しようとすると、
USBケーブルが別売りであった。
古いタイプのUSBだったので、
どこかにあるだろうと思って、
探したが見つからなかった。
たぶん大学に行けばみるかるだろうが、
次に出るのは、水曜日になるので、
どうしようかと思っていた。
しかし、100円ショップをのぞいたら、
そのUSBケーブルがあったので、
購入して接続した。
接続自体は簡単で、
コピー、スキャナーとしても
手軽に使える。
なかなかいい。
インクジェットと違って
メインテナンスがいらないので、楽でいい。

●バッテリー:No. 3022 2009.08.30

あさのあつこ著「バッテリー」
(ISBN4-87692-581-X C8393)
を読んだ。
巧という不思議な小学生が主人公である。
野球の話だが、
なかなか面白い内容である。
これが一冊だけだと、
「これで終わり」という気がするだろう。
現在では、何冊も出ていることを知っているので、
続きを読めばいいのだとわかる。
あさの氏のいつものパターンで、
一冊の本なのに、
終わりを感じさせない終わりだ。
読んでいて、区切りを感じないのは、
少々不満が残る。
しかし、続きを読みたくなる本である。

2009-08-29

●プリンター複合機:No. 3021 2009.08.29

今朝は薄く雲がかかっているが、
晴れている。

子供たちは、今日明日地区の行事や
友達と遊ぶ約束があるので、
家族での行動はない。

私は、出かける前の準備と、
プリンターのセットアップだ。
このプリンターは、
自宅のプリンターが古いのVISTAでは動かないので、
困っていたので、
新しく購入したものである。
黒トナーのレーザープリンターだが
コピーとスキャンができる複合機だ。
安くて、希望をかなえるものだ。
少々大きいのが問題だ。
さて、予定通りのところに収まるだろうか。
今日はそれで悩まされそうだ。

●TENGU:No. 3020 2009.08.29

柴田哲考著「TENGU」
(ISBN978-4-396-33413-0 C0193)
を読んだ。
KAPPAに続く不思議な生物を
題材にした小説である。
設定に少々疑問を感じたが、
面白かった。

2009-08-28

●残務:No. 3019 2009.08.28


雫。江別市文京台

今朝も昨日の雨が少々残っている。
厚い雲がかかっている。
歩いている間は、
雨に降られなかったが、
いつ降ってもおかしくないような空模様である。

来週早々四国に出かける。
1泊2日のとんぼ返りである。
来年4月から1年間滞在する
西予市の関係者への挨拶と
打ち合わせを兼ねて出かけることになっている。
その後は、 金曜日から調査に出かける。

あと少し残務がある。
すべてはやはりできなかった。
でも、重要度の高いものはこなせた。
まあ、まだ、時間的にはまだ残されているので、
隙間を縫ってやっていこう。

2009-08-27

●覚悟:No. 3018 2009.08.27


ハマナスの実。江別市文京台

今朝は厚い雲がかかっている。
気温はそれほど低くないが、暑くもない。
雨が降りそうな空模様である。

長男が今日から修学旅行に出かける。
残念ながら、天気は悪そうだ。
外を見て歩くので
雨が降ると少々大変かもしれない。
長男の小学校は、
小樽から留寿都の方をめぐって
1泊2日で帰ってくる。
人数が少ないので
トラブルは少ないだろうが、
天気がよく楽しい思い出になればいいのだが。

教員採用の1次試験の結果が届きだした。
人それぞれで、合否の明暗がでる。
しかし、これから2次試験があるので、
合格者も安穏としていられない。
教員になってからの生活時間は
一生のものとなる。
なるためにかかった1、2年の回り道は、
それほどのロスでもないはずだ。
それよりも本当に教師なりたいのかという
覚悟の方が重要になるはずだ。
覚悟さえできていれば、
少々のつらさは乗り切れるはずである。
それを一人一人確認していく必要を説いている。
今、この時期に、私の声が聞こえるあろうか。

EarthEssay 5_82 コールド・プルーム:テクトニクス6

EarthEssay
5_82 コールド・プルーム:テクトニクス6
を発行しました。

地表部はプレートの運動が支配しています。
プレート・テクトニクスが、地表の大地の営みを解明しました。
しかし、プレートの運動は、もっと深い部分にその原動力があります。
それは、マントル対流と呼ばれていますが、
単純なものではなく、地球の仕組みを反映した
複雑なメカニズムが支配しているのが見えてきました。

2009-08-26

●食事:No. 3017 2009.08.26


花。江別市文京台

今朝も昨日に続いて快晴である。
朝は、放射冷却でかなり肌寒いが
日が昇ると一気に気温が上がってきた。

昨日は、医者にいった。
人間ドックでわかった、
問題箇所をどうするかを医者と相談した。
今までの薬を量を増やすことになった。
体調不良はないが、
運動と食事に注意するようにいわれた。
運動は決行しているので、
あとは食事に注意するしかない。

決められたしなければならないことを
黙々とこなしている。
昨日までに、
週刊エッセイ 5編
月刊エッセイ 1編
あとは、これからである。
まだまだ、しなければならいことが山ほどある。
黙々と、淡々とこなしていこう。

●サッカーボーイズ13歳:No. 3016 2009.08.26

はらだみずき著「サッカーボーイズ13歳」
(ISBN978-4-86255-000-2 C0093)
を読んだ。
中学校のサッカー部の話である。
サッカーを中心とした話で、
奥行きがない。
少々飽きたが、
一気に読んだ。
先行作となる本があるそうだ、
読む気にならない。

2009-08-25

●セミ:No. 3015 2009.08.25


こぶし。江別市文京台

今朝は、快晴である。
久しぶりに朝から快晴である。
ただ、西の手稲の山並みには
低く雲が覆っている。

昨日は、文章を一日書いてた。
やりたいことがなかなかはかどらない。
しかし、しなければならないことはある。
暑さも盛りを過ぎたようで、
午後でもだいぶ過ごしやすくなった。
強い西日が差し込むまでは、
研究室で仕事ができるようになってきた。

そうえば最近セミの鳴き声が
あまりに聞こえない。
この時期には、
もっとたくさんのセミが
鳴いていたような気がするが、
気のせいだろうか。

2009-08-24

●すべきこと:No. 3014 2009.08.24


雫。江別市文京台

今朝は、東の空は晴れていのだが、
西の空は曇っていた。
歩いてくる間は晴れていたが、
今後どうなるかは、不明である。

大学は土日が定期点検のため、
停電だったので
大学のサーバーはまだ、
まだ、動いていない。
8時半にSEの方が来て
立ち上げるそうである。

今週は、9月から出かけるために、
9月にしなければならないことを
いろいろしなければならない。
月刊メールマガジン:2編
週間メールマガジン:5編
出前授業の授業案
論文の骨子と草稿
砂と石のリスト作成と撮影
宮崎調査の宿の決定
などなど・・・
今週中にしなければならない。
もちろん、9月に出かける合間には
大学には顔をだすので、
その間にすることもできる。
しかし、あまりじっくりと取り組んでいる
時間もないので、今週が勝負だ。
がんばろう。

●The MANZAI:No. 3013 2009.08.24

あさのあつこ著「The MANZAI」
(1:ISBN978-4-86176-253-6 C0193
2:ISBN978-4-86176-281-9 C0193
3:ISBN978-4-86176-335-9 C0193
4:ISBN978-4-86176-455-4 C0193)
を読んだ。
長男が買ったものだが、
私も長男の後読んだ。
あさのあつこの本をはじめて読んだ。
バッテリーが有名だが、
長男が野球は嫌いだというので、
こちらを読むようになった。
長男の感想は、特別なかった。
私も、面白くないわけではないが、
それほど興味もひかれなかった。
まあ、バッテリだけは目を通してみよう。

2009-08-21

●成績:No. 3012 2009.08.21


ハルニレ。江別市文京台

昨日夜半から、嵐である。
今朝も、雨交じりの強風が吹いている。
傘をさしてもあまり効果がない。
幸い、大学が近くなってきたときに、
少し降ったが、
あまり濡れずにすんだ。

今日は成績の〆切である。
まだ、終わっていない。
だから、今日は集中して終わらせる。
今日は、大学の生協が始まっているので、
昼食が学内でできるので、助かる。

大学は週末は電源点検で、
停電がおこるので、
サーバの電源をおとしておかなければならない。
他にもやるべきことがいっぱいある。
今日は成績集計が終わってから
整理をして、やらなければならない。

●KAPPA:No. 3011 2009.08.21

柴田哲考著「KAPPA」
(ISBN978-4-19-892927-5 C0193)
を読んだ。
犯人が最初から気づいていたので、
少々内容がだるくおもえたが、
なかなかおもしろい設定である。
もうひとつ読んでみたい気がする作家である 。

2009-08-20

●慎重な対処:No. 3010 2009.08.20


キノコ。江別市文京台

今日は朝から小雨がぱらついていた。
しかし、霧雨で傘をさすほどではなかった。
涼しい日が続いている。

昨日から卒論生の面談をしている。
実は今日からと勘違いしていた。
学生がきて、少々戸惑ったが
予定通りおこなった。

修理からもどってきたハードディスクを
セットアップしている。
データの転送をしている。
あわてず、じっくりとデータを
チェックしながら転送している。
どうもデータが多くなると、
ハードディスクでのバックアップが不安定になる。
でも、壊れると大変なことになる。
慎重に対処するしかない。

EarthEssay 5_81 対流:テクトニクス5

EarthEssay
5_81 対流:テクトニクス5
を発行しました。

前回までに、プレートが、なぜ動くのかを紹介しました。
今回は、もう少し地球の深い部分にまで目を向けて、
マントル対流を見ていきましょう。
マントル内に、地震波で見ると境界があります。
その境界が、マントル対流に対して、
どのような意味を持つものなのかが問題となります。

2009-08-19

●頭の整理:No. 3009 2009.08.19


ハマナス。江別市文京台

今日は朝から雨が降っている。
もう肌寒いので上着をきてきた。
今週は木曜日まで生協が休みなので、
食事ができないので午前中まで
研究室で仕事をする予定である。

今日から小学校の2学期がはじまる。
子供たちの夏休みが終わった。
私は、今週が採点の〆切だから、
することがある。
また明日から、卒論生の面談が2日間ある。
あと10日ほどで、9月に出歩くための
準備と、その間にすべきことを
整理して始めておかなければならない。
今日は、頭を整理しておこう。

2009-08-18

●腕時計:No. 3008 2009.08.18


窓岩。島牧村

今日も曇りである。
今日は10時前に帰る予定なので、
車できた。
いつもと同じ時間に出てきたのが、
大学は30分以上ほど早く着いた。
窓を開けると風が涼しい。
時間が早いせいだろうか。
それとも秋めいてきたためだろうか。
多分後者だ。
自宅でも朝夕、風の冷たさを感じる。
ここ数日そのような天候になってきている。
ただ、晴れてくると、蒸し暑さはいつものようだが。

昨日は子供たちを科学館につれていった。
親は近所で時間つぶしをした。
今日は、長男の腕時計を買いに行く予定である。
夏休み明けすぐに、修学旅行にでかける。
そのとき腕時計があったほうがいいそうだ。
いつものジュニア携帯をもっているので、
時計は必要ない。
修学旅行には、
携帯をもっていはいけないので、
腕時計があったほうがいいようだ。
長男は別に必要を感じていないようだが、
いずれ、必要になりそうなので
いい機会だから購入することにした。
まあ、大型量販店で購入するのだが、
好きなものを選ばせることにした。

●しゃばけ:No. 3007 2009.08.18

畠中恵著「しゃばけ」
(ISBN4-10-450701-6 C0093)
を読んだ。
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した作品だ。
なかなか完成度が高く、
江戸時代の妖(あやかし)の話で、
なおかつ殺人事件を扱うミステリーである。
内容も面白いが、
少々趣味が違うようだ。
今の私の気分には合わないようだ。

2009-08-17

●科学館へ:No. 3006 2009.08.17


並木。江別市文京台

今朝も雲が厚い。
大学に歩いてくるとき
雨がぱらついていた。

たまたま、傘を持っていないので、
少々あせった。
いつももっているので、
すぐ傘を差すのに、
持ってないときに限って降る。
まあそれは、勘違いだが。
たいていは傘を持っているので、
ほとんど雨は自前の傘で対処している。

今日は、子どもたちをつれて
科学館に行く予定である。
出かける前まで、
研究室で仕事をしている。
なかなか仕事がはかどらないので、
面倒なのだが、
明日も朝出てきて、
昼前には帰宅する予定である。
子どもたちの夏休みが明日で終わりだから。
明後日からは、通常のように研究室で
仕事をする予定である。

2009-08-16

●火山灰:No. 3005 2009.08.16


ヤマセミ。恵庭市

今朝も雲が厚い。

昨日は、朝、まだ雨で道路がぬれていたので、
野外に出るのをあきらめていたが、
10時ころには晴れ間が見え出したので、
恵庭の方に出ることにした。
途中で昼食をとり
私は、小学校の出前授業で使う予定の
火山灰と軽石を採取することで
子供たちは、川に入って遊ぶことであった。

なかなかいい川原がなかったのだが、
適当なところで川に下りた。
道路から丸見えなので、
少々落ちつかなったのと、
流れが急であまり川遊びが
できるところでもなかった。
まあ、一応目的は果たせた。
そして行きにめぼしを点けていたところで、
火山灰の崖を見つけ、
帰りにそこで火山灰と軽石を採取した。
あまりに大きな崖だったので、
上の方に火山灰があったので
そこからは採取できず、
下のほうに落ちていたズリの
火山灰と軽石を採取した。
石の種類が問題なので、
それでよしとする。
まあ、いずれもすべてが
満足できる状態ではなかったが、
それなりの満足をするしかないという感じである。
まあ、途中でヤマセミを見ることができた。
あまりに遠くなので、300mmの望遠でも、
かろうじてとれる程度であった。

2009-08-15

●休みの悩み:No. 3004 2009.08.15


賀老の滝。島牧村

今朝はまだ雨が残っている。
厚い雲が覆っている。
今日は、森にいって川遊びができるところを
探そうといっていたが
少々判断に困る天気だ。

昨日は大学のお盆で休みなので、
自宅で過ごすことにしていた。
ただ、雨のため、野外へ出かけられなかった。
子供たちと過ごせる数少ない日なのだが、
なかなか出かけるチャンスができない。
長男がカラオケに行きたいというので
昼前から近所のカラオケ屋にでかけた。

昨年はキャンプに行けなかったので、
今シーズンこそキャンプに行こうといってたが、
日程と天候の関係でいけないかもしれない。
でも、暖かいうちになんとか出かけたいものだ。

考える、できていないことだらけだ。
約束も守れないし、どうしたものか。
休めたら休めたで悩ましいものだ。

56 賀老の滝:カムイの森の静寂

 道南にある島牧村は、人口2000名弱の小さいの村です。面積はそれなりにあるのですが、人は海岸沿いに点々とある集落で暮らしています。そんな島牧村の山に、古い火山をみに行きました。人気のない、ひっそりとしたブナ林に見え隠れする、太古の火山活動の名残を垣間見しました。

 今年の夏は、8月1日から4日まで、道南に家族旅行にで出かけました。今回の旅行は、大学の前期の授業の終わりと、定期試験の隙間を縫って出かけました。そのために、3泊4日の短い旅行となりました。そのため、あちこちを巡るのではなく、目的の地域をじっくりと見て回ることにしました。
 今回は、黒松内町と島牧村を巡ることにしました。メインは島牧村でした。私は狩場山に登って火山を見ること、子どもたちは海で遊ぶことを目的にしていました。
 エルニーニョの影響でしょうか、北海道の夏は湿度が高く、曇りが続く空模様でした。まるで梅雨のように蒸し暑く、過ごしにくい天候の中での旅行となりました。旅行中も、厚い雲がかかり、雨が降ったり、合間に晴れ間がでるような、変わりやすい天気でした。そのため、予定通りにスケジュールを進めることができませんでした。私は、狩場山に登るというのが目的だったのですが、それが中止となりました。少々、不満の残る旅となりました。無理をして登山しても、天気が悪い時に登るのは、眺望も得られないであろうし、事故の元ともなるので、この判断は間違っていないと思いますが、未練は残っています。
 狩場山は、標高が1520mもあり、道南では最高峰となります。今回は、狩場山を登ることも、遠くから遠望することも、雲がかかっていたためにできませんでした。それでも、狩場山の奥懐にあたる賀老の滝周辺の公園は、半日かけて巡ることができました。
 狩場山周辺は、あまり開発がされていないので、自然が残されています。狩場山の裾野には、北限のブナの原生林が広がっています。ブナの原生林は、100平方kmほどあります。原始の自然が残っているために、食物連鎖の頂点に達しているヒグマも、このあたりにはまだたくさんいます。このあたり一帯は、狩場・茂津多(もったつ)道立自然公園に指定されています。
 日本列島の火山は、「火山フロント」と呼ばれる、線状に並ぶ火山列として活動しています。この火山列は海溝と並行に分布しています。北海道の道南では、恵山、駒ケ岳、有珠山、クッタラ、樽前山、恵庭岳などが、火山フロントにあたります。
 火山フロントに火山がたくさんありますが、それより大陸側(現在は日本海がありますが、古くにはなく大陸にくっついていました)にも、数は減りますが分布しています。狩場山は、火山フロントの列からはずれ、大陸側(背弧側と呼びます)の西に離れた位置で活動しています。
 列島の火山は、フロントから離れるにしたがって、マグマの性質が変わってくることが知られています。
 日本列島は、島弧に特徴的なマグマ(カルクアルカリ岩と呼ばれる)が主として活動しています。しかし、火山フロント側では、安山岩(輝石を含む)からデイサイトの火山岩で、アルカリの少ないマグマ(低アルカリ・ソレアイト)を伴います。火山フロントから離れると、安山岩から流紋岩(角閃石と黒雲母を含む)の火山岩が増えていき、アルミニウムに富むマグマ(高アルミナ・マグマ)を伴います。また、フロントから背弧に向かって、アルカリ(特にカリウム)が増えたり、ストロンチウムの成分変化(同位体組成)したりするのが、帯状に配列しているのわかっています。
 狩場山の火山も、背弧側に位置していますから、フロントとは違った性質のマグマからできています。火山岩も、玄武岩からデイサイトまで多様なものがみられますが、角閃石や黒雲母を含んでいるのが特徴となります。
 狩場山で、今まで測定された5つの火山岩の年代は、79万から25万年前ものでした。測定された岩石は、すべて更新世に活動したものです。ですから、第四紀に属する新しい火山になります。でも、歴史時代に活動した記録がなく、現在、火山活動をしていないので、活火山には分類されていません。
 狩場山の火山岩の下部(基盤といいます)や周辺には、狩場山の火山活動より古い安山岩類と堆積岩類が分布しています。安山岩類は、鮮新世の活動した、長磯安山岩類やガロ川火山岩類(440万年前の年代が出ています)に区分されています。堆積岩類は、中新世に形成された馬場川層、メップ沢層や小川峠層、、突符火山岩類、マス川層(1500万と1700万年前の年代)などに区分されています。
 賀老の滝付近では、狩場山の溶岩が、マス川層に区分される流紋岩類を覆っているのが確認されています。そして、滝は、柱状節理がよく発達した溶岩の上から、落差70mを幅35mで一気に落ちます。たまたま、賀老の滝を見ているときに、日差しがあったので、明るい状態で撮影することができました。その勇壮な滝は、轟音を発しているのですが、なぜか静けさを感じます。それは、人の痕跡がないためでしょうか。それとも、原始の森に囲まれているためでしょうか。
 滝の水音、滝によっ生まれる風の流れ、冷たい水の流れ、真夏の晴れ間にもかかわらず、涼しさをもたらしてくれました。しかし、梅雨のような蒸し暑さの中、30分近くかけて登たなければならない帰り道では、汗をいっぱいかいてしまいました。
 狩場山は活火山ではありませんが、火山岩の分布地帯でもありますので、温泉がいくつもあります。賀老の滝の少し上流にあるドラゴンウォーターとよばれるものもその一つです。
 賀老の滝には、龍神伝説があり、別名「飛竜」とも呼ばれています。ドラゴンウォーターは、龍神の御神水とされ、流紋岩の割れ目からちょろちょろと湧き出しています。ドラゴンウォーターは、町の案内のパンフレットにもでているので行ってみたのですが、小さな場所で、これがそうかというほどの大きさでした。賀老の滝の雄大さと比べると、あまりに小規模なものです。
 しかし、その湧き水は、非常に珍しい炭酸水の温泉で、飲んでみる価値はあります。鉄分も多いためサビぽくて、あまりおいしくありませんが、飲むと炭酸のためにやや酸味があり、発泡感はありました。残念ながら、入浴できるほどの湯量はなく、一口味わうだけしかできないような規模です。でも、よくも、これの炭酸泉を見つけたものだと思えるほど、規模が小さいのですが、口にしてはじめて、そのありがたさを感じるものです。
 賀老の滝周辺は、夏休みの真っ最中のキャンプ地として環境も整備されている観光地なので、多くの人が来ているかなと思っていました。しかし、月曜日で、雨も降ったりしていたためでしょうか、ほとんど人はいませんでした。海岸沿いでは多数のテントを見かけたのですが、この森でキャンプをしている人はいませんでした。それでも散策をしている数組のグループには会いました。広い駐車場にもかかわらず、2、3台の車が止まっているだけでした。
 ひっそりとした森の静けさを味わいながら、狩場火山のふもとを巡ることができました。しかし、そこはヒグマの出没するところでもあります。ヒグマはアイヌ語でカムイと呼ばれます。カムイとは神と同じ意味です。ここ狩場の森は、龍やヒグマなどの神の領域でもあることを忘れてはいけません。

・海の幸・
蒸し暑い中を歩くのは疲れます。
しかし、子どもたちは海岸に連れて行くと、
今までの疲れも忘れて嬉々として遊んでいます。
我が家は海から遠いところなので、
海や水辺の遊びがあまりできません。
たまに子どもたちを連れて行くと、
時間を忘れて遊びます。
それに今回は、潮の引いた岩場に連れて行けたので、
いろいろ珍しい生き物を見ることができたので、
大喜びでした。
今回はアメフラシをはじめてみたので大喜びでした。
私は、民宿ででてきたイカ飯がうまかったのが喜びでした。
イカ飯は、太平洋側の長万部が有名ですが、
イカは日本海が本場です。
新鮮なイカそうめんにイカ飯など、イカ尽くしが
非常においしく、食べ残した子どもの分まで食べてしまいました。

・私の夏休み・
北海道の小学校は、来週から2学期が始まります。
私は、まだ前期の校務の真っ最中です。
先週は定期試験、今週は卒業研究指導があり、
来週には、前期の採点作業が待っています。
私の夏休みは、その後からとなります。
9月になると、調査で各地に出歩きます。
ですから、家族でそろってすごせる夏休みが
なかなかとれなくなりました。
今回の道南の旅も、その数少ないチャンスでした。
8月下旬になって、やっとのんびりとした日々が過ごせそうです。
まあでも、やりたくでできない研究をしたり、
調査中にしておくべき業務をするために、
研究室に出かけるのですが。

GeoEssay 56 賀老の滝:カムイの森の静寂

GeoEssay
56 賀老の滝:カムイの森の静寂
を発行しました。

道南にある島牧村は、人口2000名弱の小さいの村です。
面積はそれなりにあるのですが、
人は海岸沿いに点々とある集落で暮らしています。
そんな島牧村の山に、古い火山をみに行きました。
人気のない、ひっそりとしたブナ林に見え隠れする、
太古の火山活動の名残を垣間見しました。

2009-08-13

●夏休み:No. 3003 2009.08.13


雫。江別市文京台

今日は朝から雨である。
雨のため肌寒く感じるほどだ。
午後も過ごしやすくなるだろうか。

今日は、卒論生3名との面談が入っている。
予定変更で、2名のところが、3名になった。
時間が今日は切迫している。

今日はやることがいろいろあるので、忙しい。
明日は、大学が閉まるので、
私も研究室に出てこないつもりだ。
子どもたちの夏休みも来週の18日で終わる。
その間、最後の家族サービスを行う予定である。
これが私と家族の夏休みとなる。

●ジュラ紀終焉:No. 3002 2009.08.13

小宮紀行著「ジュラ紀終焉」
(ISBN4-86223-054-7 C0093)
を読んだ。
なかなか面白い話である。
ジュラ紀に、大学の古生物学の教員と学生が
タイムスリップする話である。
ジュラ紀の恐竜の生態を確認しながら、
そこでどのようにして生きのび、
肉食恐竜との戦いなどが
リアルに語られる。
しかし、校正不足を感じる。
その点が残念であった。

EarthEssay 5_80 原動力:テクトニクス4

EarthEssay
5_80 原動力:テクトニクス4
を発行しました。

プレートが動くのは、地球内部の熱が外に向かって放出される、
という天体の熱の営みによるものです。
固体内を、物質が移動しながら熱が伝わるという現象は、
マントル対流と呼ばれています。
理屈は単純ですが、実際に起こる現象は複雑です。
その単純さと複雑さを結ぶ因果関係は、
まだ解明できてないことも多々あります。

2009-08-12

●工作:No. 3001 2009.08.12


ヒマワリ。江別市文京台

今朝も朝曇りである。
夜も暑くて窓を開けて寝ていた。
今年2度目である。
昨日も午後から快晴となった。

昨日は家内が調子が悪かったので、
昼に帰って、子どもたちをつれて昼食を取り、
そのまま市営プールにいた。
満員で、落ち着いて泳げない。
1時間ほどで諦めてでてきた。
その後買い物をして、
あとは、子どもたちと工作に付き合った。
長男は、道南でつくった木の工作を続けたいと、
近所の森で拾ってきた木や実を使って
自力で工作を続けた。
次男は、勾玉の自作セットを購入したので、
その研磨をしていた。
二人ともだいぶ進んだが、
あと一歩である。
今日もう一日続けなければならない。

2009-08-11

●ハードディスク不調子:No. 3000 2009.08.11


葉。江別市文京台

今朝も朝曇りである。
昼ごろからまた晴れてくるのだろう。
湿気が多くあまり快適でない。

昨日は午前中研究室で仕事をして、
昼からは、自宅に帰った。
子どもたちは、昼過ぎに外に遊びに出たが、
暑くて1時間もせずに帰ってきた。
午後は、パンを焼いた。
7時前にやっとできて、
出来たてを食べた。

夏の暑い期間は、
午前中だけを仕事の時間にして、
午後は、そうそうに帰る。
ただ、今は、ハードディスクの調子が悪いので、
いろいろやっている。
1日以上かかることが多いので、
ほったらかしにして変えることがある。
それを午後の暑い研究室で
ほったらかしにするのは、
少々心配である。
今も、1TBのハードディスクを
フォーマットを始めた。
どれくらいかかるか不明である。

●「地球温暖化」論で日本人が殺される!:No. 2999 2009.08.11

武田邦彦・丸山茂徳著
「「地球温暖化」論で日本人が殺される!」
(ISBN978-4-06-215036-1 C0095)
を読んだ。
昨年秋に書かれたものだ。
丸山氏の主張は今までどおりのものだ。
内容的には、ほとんど変わらない。
主張していることは、
科学的に正しいものをどう見分け、
どう対処するかということだ。
予防原則も否定している。
私も予防原理は、
最初はいい考えだと思ったが
よくよく考えれば、
いい点と悪い点があるなと思い始めてきた。

2009-08-10

●失われる水辺:No. 2998 2009.08.10


ナナカマド。江別市文京台

今朝も曇りである。
最近は朝曇り、昼ごろから
晴れてくるというパターンが多い。
湿気が多くあまり快適でない。

土曜日は、博物館の行事に行った。
日曜日は川に出かけようと思っていたが、

天気がはっきりしないので、
近くの森にいった。
しかし、水辺がないので、
あまり快適でなかった。

できれば、水辺に行きたいのだが、
なかなか近くに水辺がない。
これは、寂しいことである。

●イノセント・ゲリラの祝祭:No. 2989 2009.08.10

海堂尊著「イノセント・ゲリラの祝祭」
(ISBN978-4-7966-6676-3 C0093)
を読んだ。
いつものメンバーが出てきて
いろいろな事態が進行する。
今回もミステリーではなく、
社会派小説となっている。
話はそれなりに変化しているが、
だんだん新鮮味がなくなってきた。
しかし、面白いことは面白い。

2009-08-07

●梅雨のよう:No. 2988 2009.08.07


ツユクサ。江別市文京台

今朝も曇りである。
ただ、今日の雲は厚く、
晴れるかどうかは微妙である。
湿度が高く、歩くと汗が出てくる。
まるで梅雨のような天候である。

定期試験は今日まであるが、
私の担当は昨日ですべて終わった。
今日は学科の打ち上げがある。
これからは、成績を整理しながら、
採点もしねければならない。
校務のために、8月は外に出ることがないので、
落ち着いてすべき作業をおこなおう。

9月の予定を立てたら
びっしりと予定が入っている。
体調に気をつけていかねければならない。
しかし、自分がやりたい野外調査があるので、
楽しみでもある。

●超大陸 100億年の地球史:No. 2987 2009.08.07

デッド・ニールド著「超大陸 100億年の地球史」
(ISBN978-4-7917-6442-6 C0040)
を読んだ。
地質学における超大陸の発見と
その復元を行っている。
しかし、その説明は、分かりにくい。
古典や文学の引用もいいのだが、
もう少しシンプルに分かりやすく
説明してほしかった。
そして新しい説、最先端の説が
もれていることがあり、
少々残念であった。

2009-08-06

●短い夏休み:No. 2986 2009.08.06


花。江別市文京台

朝は曇っていたが、昨日のように、
時間がたてば、晴れてきた。

今日、私の担当する科目の定期試験がある。
これで私の定期試験での担当は終わる。
明日は、試験はないが、
採点作業をはじめなければならない。
レポートの採点と入力をしなければならない。
これを、来週中にしなければならない。
来週の午前中には卒業研究の学生と
面談を順番にしなければならない。
なかなか休めない日々が続く。

今年の夏は、子供達と
キャンプに出かける約束をしている。
しかし、なかなかでかける機会がない。
また、川にも連れて行く予定だが時間がない。
19日には小学校がはじまる。
大学が今週まであり、
面談が来週もあるので、
私と子どもたちが一緒に休める日が、
あまりにも少ない。
そのため、より短い夏休みとなる。

●エンド・ゲーム:No. 2985 2009.08.06

恩田陸著「エンド・ゲーム」
(ISBN4-08-774791-3 C0093)
を読んだ。
常野物語シリーズである。
不思議なストーリーである。
親が特殊な能力をもち、
父親が失踪していた。
母子家庭の二人が不思議な能力におびえ、
その原因を取り除くために、
いろいろなことが起こる。
ファンタジーめいていて、
概念の世界を描くために、
着いていけない描写が続く。
そして、不思議な終焉を迎える。
エンターテイメントして読むと
少々苦しい気がする。

●蒲公英草紙:No. 2984 2009.08.06

恩田陸著「蒲公英草紙」
(ISBN978-4-08-746294-4 C0193)
を読んだ。
常野物語シリーズである。
ある少女の視線をもって、
不思議な能力をもつ少女、
そして常野一族がさりげなく語られる。
淡々としたストーリーで話が進む。
しかし、その淡々さがよさでもあり、
弱点でもあるような気がする。

EarthEssay 5_79 構造:テクトニクス3

EarthEssay
5_79 構造:テクトニクス3
を発行しました。

いよいよ、今回から、プレートがなぜ動くかの説明となります。
プレートが動く理由のひとつは、その構造にあります。
硬いプレートの下に、軟らかい岩石からできている動きやすい層があるためです。
その説明をしていきましょう。

2009-08-05

●夏の旅行:No. 2983 2009.08.05


キノコ。江別市文京台

今朝は曇り。
湿気が多く、早朝にもかかわらず
あまり爽快ではない。

昨日まで、家族旅行に出かけていた。
道南の黒松内と島牧にいった。
天気が悪く、狩場山の登山は断念した。
しかし、黒松内は予定外でちらりとよるつもりであったが、
雨の一日で重点的に回った。
ただ時々雨が降る天気だったので、
1日半も長いをした。
なかなか面白いところであった。
天気がよければ、化石採取もできたのだが、
残念であった。
あとは、海に入るまではできず、
磯遊びになった。
まあ、海のたまにはいいか。

2009-08-01

Monolog 91 諦めない:日食

Monolog 
91 諦めない:日食
を発行しました。

7月22日は、46年ぶりの日食でしたが、
皆さんは、ご覧になれたでしょうか。
メディアが散々騒いたのですが、
天気が悪く見ることができなかった地域も多かったようです。
私は、幸い観察することができました。
日食を見ながら、
諦めない気持ちが大切だと思いました。