2015-04-30

●時間が速く流れる:No. 5228 2015.04.30

サクラ。江別

今日は晴れ。
少し風があるが暖かい。
心地より青空のもと
サクラが満開となる。

昨日午後から頭痛がする。
風邪によるものだと思うが、
今朝もまだ治らない。
夜半に一度目が覚めたが
再度寝て、久しぶりにしっかりと寝た。

今日は午前中講義で
午後は重要会議が連続する。
頭痛が治まればいいのだが。

いよいよ春が深まってきた。
暖かい日が急にきて
サクラが一気に咲いた。
あっという間に春が深まった気がする。
明日からは5月だ。
今年の時間の流れが速い。

EarthEssay 5_127 APT 3:回答

EarthEssay
5_127 APT 3:回答
を発行しました。

APTの紹介をするつもりで始めたシリーズでしたが、
少々話は脇にそれていますが、
話題自体はなかなか興味深いものです。
前回は、読者からの質問だけを紹介して、
回答をあと回しにしたので、
少々欲求不満になったかもしれませんが、
やっと回答編です。
お待たせしました。

2015-04-29

●今日は通常講義:No. 5227 2015.04.29

サクラ。江別

今日は晴れ。
ただし風が強い。

今日は休日だが、
通常の講義がある。
その振替は来週に回される。
講義と校務がある。
作成すべき書類があり
今日提出しなければならない。
少々気の重い書類なので
時間がかかりそうだ。
講義の準備もしなければならない。
さあ、はじめよう。

2015-04-28

●サクラが春:No. 5226 2015.04.28

サクラ。江別

薄曇りの春空である。
昨日から急に暖かくなった。
今日は上着を薄目の春物にした。

昨日あたりから
周辺で一気にサクラが咲き始めた。
サクラの頃になると
周囲のサクラの多さを知ることになる。
サクラが咲くと
いよいよ春が来たと感じる。
やはり日本の春はサクラがいい。
サクラには青空が似合うが
今日は薄曇りだ。

昨日は校務が立て込んだ。
今日は講義がぎっしりと立てこんでいる。
その合間に校務をしなければならない。
さらにその間に
論文を書かなければならない。
これが日常になってきた。

●WOLF:No. 5225 2015.04.28

柴田哲孝著「WOLF ウルフ」
(ISBN978-4-04-102740-0 C0093)
を読んだ。
ニホンオオカミの存在を思わせる兆候があり、
実際にオオカミの存在が明らかになる。
しかしそれは純粋のニホンオオカミではなかった。
自然の摂理によって絶滅するが、
その摂理として
本物のニホンオオカミの存在が
あったかもしれないという終わりになる。
この本の存在は知らなかったが、
長男が読みたいというので購入した。
一連の柴田氏の作品は読んでいるので、
読めてよかった。

2015-04-27

●いろいろあった休日:No. 5224 2015.04.27

サクラソウ。江別

今日は晴れである。
ただし風が強い。
写真を撮ろうとすると
接写は風が苦手だ。

今日は昼から午後に会議がある。
その準備が必要だ。
明日の講義の準備もしなければならない。

日曜日は買い物をした。
家内が大きな家具店へ
日用品の買い物にいくのに付き合った。
その間、店内を見ていたら、
以前からカタログで見ていて
欲しかったが家具が展示してあった。
実物を見て、触って使ってみると
非常にいい感じである。
近くにあったパソコンで
商品を検索してみると
アウトレット品で同じものが
あることがわかった。
アウトレットなの危惧ものだからだが
大した傷ではない。
家内に伝えて相談した。
そしhて、買う決断をし、その場で購入した。
搬入は連休明けだ。
10数年前に自宅を建てて以来
大きな家具を購入するのは初めてだ。
今まで使っていた同類の家具を
一つ廃棄することになる。
市の家具回収に申込めば
無料で取りに来てくれるだろう。
大きな買い物をした。
その後昼食を取り、
スーパーで日用品買い物をして
市長、市議の選挙をして帰宅した。
いろいろあった日曜日だった。

2015-04-26

●読者に感謝:No. 5223 2015.04.26

ムスカリ。江別

今日は晴れである。
子供たちは今日も用事あって出かけるので
夫婦ふたりの一日だ。
まあいつものように淡々と自分のことをして過ごす。
心地よい朝だが、気だるさが残っている。
のんびりと休みたいものだが、
今日は午前中に街に買い物に出かける予定だ。
選挙もある。
午前中にすべてをすませて、
午後はのんびりできばと思う。
でも、できれば書きたい原稿もあるのだが。

昨日、メールマガジンの読者から2度目の質問がきた。
一度目は返事を書きメースマガジンでもそれを使った。
今回の質問への回答はエッセイ以上に長いものになった。
2度目の質問を書いている時、
頭には、今書いている論文の
構想段階の記憶が蘇ってきた。
今書いている論文はシリーズとなっているもので、
研究動機では、前回の論文からの経緯を書いていて
今回の論文が続き、課題を提示していた。
そこでは、前の論文で積み残したテーマが2つあり
一方を本論で論じるが、
他方は「別稿にて議論する予定である」としたテーマがあった。
読者の質問に答えているうちに、
このシリーズの次の論文、あるいは派生論文として
書くことを考えていた内容につながってきた。
さらに、回答の文章は
10数年前に関連分野の概要をまとめ、
自分なりの考えを示した論文があるのだが、
それに関連していることに気づいた。
再度文献を集める必要があるが、
やはり興味は継続しているのだと思えるた。
購読者に感謝である。

2015-04-25

●心構えとして準備を:No. 5222 2015.04.25

オシベ。江別

今朝は東の空には雲がかかってたが、
上空には青空が広がっていた。
昨日の午後は雨が降ったが、
夕方には上がっていた。
今日は晴れてくれそうだ。

今日は午前中に会議ある。
そのためいつものように大学にきている。
午後も少し仕事をするかもしれない。
天気がいいので久しぶりに
森のなかを散歩して帰りたいが
どうなるかは不明だ。

昨日も論文の原稿と原図を
画面に出していた。
すると目につくと
少し手を入れることができる。
講義と校務の合間を縫って手を入れるが
なかなかはかどらない。
まあ、少しでも進めることが重要だ。
今日も心構えとして準備だけはしておこう。

●無駄学:No. 5221 2015.04.25

西成活裕著「無駄学」
(ISBN978-4-10-603623-1 C0334)
を読んだ。
前著、渋滞学は面白かった。
しかし、こちらは内容的、レベル的にもうひとつだ。
アッと思うような原理や
事実が書かれているわけではない。
無駄をとるためのハウツー本に
なってしまっている気がする。
もう少し学問にして欲しかった。

●NHK考えるカラス:No. 5220 2015.04.25

NHK「考えるカラス」製作班編「NHK考えるカラス
「もしか?」からはじまる楽しい科学の考え方」
(ISBN978-4-14-011336-3 C0040)
を読んだ。
NHKのEテレでやっていた科学番組だ。
現在も放送中である。
なかなかおもしろい番組だ。
その番組で募集した
読者からの答えを集めて作成された本だ。
番組ではいろいろ不思議な実験をして、
その実験の答えを述べる途中で切って
あとは自分で考えるという番組だ。
分からないという不満が残るが
それが科学の好奇心を生むのだろう。

2015-04-24

●隙間時間を使う:No. 5219 2015.04.24

サクラの蕾。江別

今日は曇で風がある。
肌寒いが、気温は低くない。
いつもの時間に自宅を出るが、
曇で風があるので、
寒々と感じる。

昨日は学部の歓迎会があった。
少々飲み過ぎてしまった。
ストレス解消できたのだろうか。
今朝は少々酒が残っている。

昨日は論文を少し書いた。
忙しいはずなのに
画面に論文の原稿を広げておくと
気になって手を付けている。
これが重要だ。
隙間時間を使う方法だ。
目に見えるところに
すべき仕事を置いておくことだ。
今日もそうしておこう。
講義と校務があるが、
隙間時間できるだろう。

2015-04-23

●研究時間ゼロ:No. 5218 2015.04.23

エゾエンゴサクと雫。江別

今日は晴れである。
自宅の窓から登る真っ赤な朝日を
見ることができた。
少し時間がたつと濃い霧ができた。
自宅を出て歩く道には
霧はかかっていなかった。
そこにはヒバリの鳴く
青空が広がっていた。

昨日も講義と校務で一日が暮れた。
今日は講義と会議、
夜は学部の歓送迎会がある。
最近はストレスがたまっている。
こんな時は、気の合った人と
酒でも飲むのがいいのだろう。

昨日も研究時間はゼロだった。
今日も時間は取れそうもないが、
文章の一行も書きたいのだが、
どうなるだろうか。
常に論文のためのエディタを
パソコンの画面には広げておこう。

EarthEssay 5_126 APT 2:最古の年代と疑問

EarthEssay
5_126 APT 2:最古の年代と疑問
を発行しました。

この論文は以前紹介しています。
今回の目的は、その技術と装置の説明をするつもりでした。
「最古」の話題は、
このエッセイでは、
何度も取り上げてきました。
本題と少しずれるかもしれませんが
、「最古」に関してこれまで書いてきた
エッセイのまとめと、それに関連する質問を紹介します。

2015-04-21

●風雨:No. 5216 2015.04.21

雫。江別

昨日午後から風雨が強い。
歩いて帰る時ときは
比較的風雨はましであったが、
子どもたちが戻ってくる時は
激しかったようだ。
夜半も風が強かった。
今朝も、風が強かったが、
私が歩いて来る時は、
雨が上がっていたので助かった。

現在の講義スケジュールは、
週の初めが大変だったが、
週の後半にも校務が入ってきているので
研究時間をどうつくるかが問題だ。
そうなると細切れ時間と自宅の休日を
いかに研究に使うかがが重要である。
なかなか気分転換ができないのがつらい。
そんなことを3月末あたりから考えている。
さあ、今日も講義と校務だ。

●心は量子で語れるか:No. 5215 2015.04.21

ロジャー・ペンローズ著「心は量子で語れるか
21世紀物理の進む道をさぐる」
(ISBN4-06-257251-6 C0242)
を読んだ。
面白いが、難しい。
天才数学のペンローズが、
難解な数学物理から心を語る。
量子重力の理論には
不完全さがあり、
それを目指すべきだという。
切り口が独自でシャープである。
これがペンローズの入門書だから、
次は「皇帝の新しい心」だが、
これがなかなか大変そうなんだが、
いずれチャレンジしたい。

2015-04-20

●歩いて帰ろう:No. 5214 2015.04.20

雫。江別

今朝は曇りである。
知らぬうちにエゾエンゴサクが
咲く季節になっている。
春は深まっている。
朝夕は寒いけれど。

土曜日は学生と楽しく飲んだ。
ひと駅寝て乗り過ごした。
タクシーで帰る予定だったが、
タクシーがないので
一駅歩けななんとなるだろうと歩いた
歩くと酔ってはいるが
歩くことがそれほど苦ではないかったので、
たらたらと歩いて帰った。
おかげでだいぶアルコールが抜けた。
ただ、日曜日は飲み会の気だるさがあった。
自宅に一日いた。
予定の原稿を書いた。

今日は午後から会議なので
午前中に校務をいろいろこなすことになる。
その間に講義の準備もしなければならない。
まあ、これが日常なのか知れない。

2015-04-18

●壮行会:No. 5213 2015.04.18

ツツジのメシベ。江別

今朝は雲があったが
歩いてくるときには
晴れ間が見えていた。
風があり肌寒かったが、
春のコートを着てきた。
帽子とネックウォーマをしていたら、
大丈夫だった。
ということは体感温度は低いが、
気温はそれほどではないということかもしれない。

昨夜は大学の食堂で
学生たちの壮行会があった。
かなりの人数が来ていたが、
多い目に食事を用意していたようでかなり残った。
パックが用意してあったので、
学生も教員も持って帰ることになった。

昨日も校務がつぎつぎとあり、
時間がなかなかとれなかった。
論文のための原稿と図表を
パソコン画面に出しておき
機会があったら、手を入れることにしていた。
だから少しだけできた。
今日は研究をメインにするつもりだ。
一件だけ私的な打ち合わせをする予定だが。
夜は4年生のゼミ学生との飲み会だ。

2015-04-17

●記憶よ甦れ:No. 5212 2015.04.17

ホトケノザ。江別

今日は曇り風が強く
肌寒い天気となった。
厚手のコートと手袋、帽子、
ネックウォーマーをしていても寒かった。
春でわあるが
まだ浅かったか。

昨日は午後から校務がないい筈だが、
打ち合わせが次々と入ってきた。
しかし、研究をする。
空き時間で以前の構想メモを開いて、
草稿のある論文を出して
記憶を戻そうとした。
しかし、なかなか思い出せない。
原稿を読み返す必要があるようだ。
論文の構想に取り組みのには、
少々時間がかかりそうだ。
まあ、土曜日も一日大学に出ることになるので
その時に少し進めるだろうか。
今日も調整のための打ち合わせ
事務連絡が多数ある。
夕方には校務による壮行会がある。

2015-04-16

●午後には研究を:No. 5211 2015.04.16

ツツジの雫。江別

昨日の夕方には、
かなり激しい雨が降っていた。
ズボンとジャンバーの裾まで
ぐっしょり濡れてしまった。
今朝も雨であったが、
昨夕ほど激しい雨ではなく、
しとしと降る雨である。

今日は午前に講義と会議があり、
午後はいつもある会議が
校務分掌の変更で月曜日に移動になった。
午後から時間が開く。
だから、今日はしなければならない校務があるのだが
それは置いておいて研究に専念したい。

現在、2つのテーマ(AとBとしよう)を考えている。
最近はAを中心に準備を進めてきた。
これは研究費の申請をして採択されたものだ。
成果として論文を書く必要がある。
ただし、野外調査の結果を加えるために
夏以降に、描き上げる予定だ。
だから、今はBの方を先行して
書かなければならない。
もちろんそれは知っていたが、
冬はAに興味があった。
それはAに至る論文を書いた直後だったためでもある。
Bについて、まったく頭に残っていない。
少々頭を整理して進める必要があるだろう。
午後にはBに専念したいと考えている。
仕事が降ってこなければいいのだが。

●時空と生命:No. 5210 2015.04.16

橋元淳一郎著「時空と生命
ー物理学思考で読み解く主体と世界ー」
(ISBN978-4-7741-4042-1 C3042)
を読んだ。
前著の「0と1から意識は生まれるか」
の詳細版、発展版である。
前著は読み物風の書き方であったが、
今回の作品は論文調に書いている。
図も多用されている。
なかなかいいが、
少々理解できないところがある。
しかし、重要な指摘をしていると思える。

EarthEssay 5_125 APT 1:術語の意味

EarthEssay
5_125 APT 1:術語の意味
を発行しました。

地球初期のできごとを知ることは、
なかなか難しいものです。
試料も少なく、情報も「かすか」なので、
微小な試料から得られた
データの信頼性や再現性などが、
なかなか検証できないためです。
以前求められた地球最古の年代を、
新たに検証する報告が出ました。

2015-04-15

●自然への眼差し:No. 5209 2015.04.15

雫。江別

今朝は霧が深い。
大学まで霧の中を歩いてきた。
霧のために雫が降りている。
雫が自然物に付くと
そこに素晴らしい造形が生まれる。
雪解けの後
ヒバリが鳴き
フキノトウが芽吹き
ツクシが生え
ツツジが咲き
さまざまな木々の芽吹き
春が深まっている。

最近、写真の撮影枚数が増えている。
今日も400枚近い数をとっている。
接写が素晴らしデジカメに替えたためだ。
撮影によって歩いてくる時間も
それなりにかかっているのだろう。
写真を整理をする時間もかかる。
しかし、写真のクオリティは
格段に上がっている気がする。
何より写真の満足度も高まった。
なにより自然の色や形の造形の
素晴らしをより感じるようになってきた。
これからしばらく
自然への眼差しが深まりそうだ。

124 津軽と奥羽の交差

 まだ春浅き3月に青森にいきました。その時、弘前に行きました。途中に通るなだらかな山地だったのですが、そこは津軽山地と奥羽山脈の境界にありました。青森も弘前も平野なのですが、その趣はだいぶ違っています。

 3月から4月になり、大学は新学期を迎え、校務分掌の変更、歓迎会など慌ただしい日々が続いています。そうこうしているうちに、気づいたら春でした。季節はめぐり、冷え込みもありながらも、春めいた陽気になっていました。西日本や関東では、桜の季節は過ぎたでしょうか。北海道では、桜はまだ少し先です。
 季節は春ですが、今回の話題は、3月に訪れた春まだ浅き青森と弘前の話題です。3月上旬に校務で青森に出かけました。青森空港から、校務のため、弘前に向かいました。弘前駅からはタクシーに乗りました。その時、タクシーの運転手の方と話しのですが、訛りが強くで、何度か聞き直しました。少々わかりにくくても、お国訛りはいいですね。
 今回の校務出張では予備日があり、時間の余裕があったので、どこかを見て回ることにしました。公共の乗り物を利用していくので、辺鄙なところへは行けません。またトラブルがないように、戻ってこなければならないので、遠出はできません。ということで、翌日も再度弘前を訪ねることにしました。目的地は、弘前城とその周辺です。
 青森からはJRの奥羽本線で弘前にいったのですが、途中でトンネルを通ります。奥羽本線が通っているところは、穏やかな地形になっています。国道も高速もこの近くを通っています。少しルートは違っていますが、穏やかな山地の中には青森空港もあります。しかし、少し東には八甲田山の険し山並み、西には成層火山の岩木山や奥深い白神山地などがあります。ここの穏やかな山地が少々気になりました。
 青森市も弘前市も青森県を代表する都市です。いずれも平野にできた街です。青森は港町として、弘前は津軽の中心の城下町として栄えました。青森県は、歴史的には東側の津軽と、西側の南部と大きく分けられ、その区分は今でも残っています。青森と弘前は、津軽を代表する都市です。
 地形図を見ると、青森市は青森湾を抱えて海に面し、穏やかな港となっています。北海道との通行や日本海と太平洋とをつなぐ津軽海峡の通行の寄港地として、古くから交通の要所となっています。海を中心とした交通では、青森は重要な要所になります。青森平野には、堤川や駒込川などの川がありますが、大きな河川はなく、流域面積が狭く、山地が海岸近くまで迫っています。平野としては比較的狭いものです。
 有名な山内丸山遺跡は、青森平野の中ではなく、南西部の丘陵地帯にあります。なぜでしょう。山内丸山遺跡は以前に紹介したこともありますが、海進のためこのような丘陵地に村がつくられていました。温暖な時期に海面が上昇することは、地球温暖化問題でよく話題になっていますので、ご存知の方も多いと思います。平均気温が上がると、陸地にある氷床や氷河が溶けて海に流入することと、海水の膨張も起こって、海面が上昇していきます。海進が起こると、海岸に近い平野は水没していきます。縄文時代は、気温が今より2度ほど高かったので、海面が数メートル上昇していました。ですから、縄文遺跡である山内丸山遺跡は、青森平野の奥の丘陵につくられたのです。
 一方、弘前は津軽平野にあります。津軽平野は、日本海に面しているのですが、非常に奥深い平野になっています。弘前市は、そのもっとも奥、岩木山の東の裾野に位置します。津軽平野は、青森平野と比べて何倍も広くなっています。津軽平野の主河川は岩木川ですが、山間部の流域面積は、それほど広くはありません。ただ平野が細長く広いので、その中を流れている岩木川は、長い河川となっています。
 地理的にも、歴史的にも、青森と弘前はかなり違っています。いずれも重要な都市となっています。弘前から青森まではJRで1時間ほどで、40kmほどしか離れていません。ですから両者の間には、古くから通行が盛んでした。その通路は、津軽山地と奥羽山脈がちょうとずれていて、低い山地になっているとを通っています。JR奥羽本線、国道7号線、東北自動車道が通っています。この交通の要路は、周辺の険しい山並みと比べると、穏やかな地形となっています。この交通の要路は、大局的な地形からすると少々複雑なものになっています。
 東北地方を南北に貫く奥羽山脈が、十和田湖から八甲田山、そして夏泊半島で陸奥湾に終わります。その西に海岸沿いに青森平野があります。奥羽山脈から少し西にずれて津軽山地が北東に伸びていきます。津軽山地は津軽海峡にまで連なります。津軽山地の西側に広い津軽平野が、東南に海に面した青森平野があります。
 奥羽山地の上には八甲田(70万から15万年前ころ)のいくつかの火山、その後に活動した十和田湖の火山(1万8000年から現在)が形成されました。八甲田山から噴出した火山砕屑物が広くたまっています。火山砕屑物は青森平野に向かっても流れています。火山灰や軽石などからできている火山砕屑岩なので、軟らかい岩質で降雨や河川の侵食を受けやすく、現在ではかなり開析が進んでいます。この火山砕屑岩までが奥羽山脈の裾野と見なせません。
 一方、津軽山地は主に堆積岩でできています。時代は1500万から700万年前くらいにたまった地層で、八甲田の火山砕屑岩と比べると硬い岩石です。しかし、堆積岩ですから、火成岩や変成岩、もっと古い岩石と比べると軟らかいので、侵食はそれなり受けています。そのような岩石の性質によって、津軽はそれほどの険しさのない山地となっています。
 青森平野と津軽平野をつなく要路は、奥羽山脈の火山砕屑物がたまっている山地と津軽山地の地層が斜めに交差する位置、地層の境界にあたります。火山砕屑岩の一番先で、一番侵食を受けているところであります。また、青森空港は火山砂接岸の穏やかな丘陵の上につくられています。
 この地質、地形の交差路は、地形的に穏やかなのですが、それでもJR線にはトンネルがあるような地形になっています。残雪も多くなっていました。やはり平野と比べると山地になっています。JRで通ったトンネルは、津軽平野と青森平野とをつなぐ山地にあるものです。地形図を見ているとおがやかな山地に見えるのですが、それなりの険しがありました。
 でも、長い時間が経過すれば、火山砕屑岩はやがて侵食され、平野をつくる材料になっていくのでしょうか。開析が進めば、津軽平野と青森平野はやがてはつながるのでしょうか。でもそれはずっと先、地質学的時間の経過の後の話しです。

・同じ所でも・
弘前の中心部に弘前城があり、
桜の名所となっています。
弘前城も、4月の中旬では、
桜にはまだ少し早いかもしれません。
観光のハイシーズンには
多くの人が興味をもてるものがあり、
オフシーズンにもそれなりの楽しみがあると思います。
私は、地質学に興味があるので、
地形とか石があれば楽しめます。
今回のコースは、実は昨年も同じところを歩きました。
2度いくと1度目には
気づかなかったところも
いろいろ見えてきます。
今回は観光でしたが、
調査でも同じ所へ何度もいきます。
ゴールデンウィーク空けには、
四国で何度かいった所を、
数カ所を回る予定です。

・津軽じょんがら節・
弘前では津軽じょんがら節を
聞かせるところがあり見学しました。
冬の平日だったので、
私ひとりしか見学者がいませんでした。
少々気まずくなって、
演奏者に「ひとりなのにすみません」と声をかけたら
「気にしないで」よくあることです
といってくださいました。
しかし、途中から二名の人が見学に加わったので
気持ちが楽になりました。
青森で夕方校務をすました後、
3名で居酒屋にいきました。
そこは、じょんがら節の生演奏をきかせるところで
一日2つのつがるじょんがら節の演奏を聞くことができました。
いくつかの曲があるのですが、
基本的にすべてアドリブを交えて即興で弾くそうです。
女性と男性の名のある奏者で、
青森の夜を堪能できました。

GeoEssay 124 津軽と奥羽の交差

GeoEssay
124 津軽と奥羽の交差
を発行しました。

まだ春浅き3月に青森にいきました。
その時、弘前に行きました。
途中に通るなだらかな山地だったのですが、
そこは津軽山地と奥羽山脈の境界にありました。
青森も弘前も平野なのですが、
その趣はだいぶ違っています。

2015-04-14

●論文の廃棄:No. 5208 2015.04.14

ツクシ。江別

今朝は曇りである。
風も少しあり肌寒かった。
まだ春のコートに戻せない。

昨日はほとんど校務と会議に潰され、
隙間で講義の準備をした。

毎朝、研究室についたら、
パソコンを立ち上げ、コーヒーを入れる。
お約束の手順である。
その間、仕事を始めるまで時間ができる。
最近、その10分間ほどで、
論文を処分している。
かつて研究で使ってきた
大量の文献がある。
これらは、引っ越しの度に
一緒に移動してきたものである。
ところが、、この大学にきてから
全く使っていない文献が大量にある。
論文だけで本立3本分がある。
最近は論文がPDFになってきたので
増えることがほとんどなくなってきた。
一方、書類や書籍をいれるスペースが
足りなくなってきたので
新しいスペースをつくるために
論文を処分することした。
4月になってから、
毎日捨てる論文の2束をつくって
廃棄している。
これが朝の日課に加わった。
それでも捨てきれない論文や資料もある。
どれくらいになるだろうか。
本立一本分くらいだろうか。
あと少し整理が続きそうだ。

2015-04-13

●忙しい:No. 5207 2015.04.13

雫。江別

今朝は晴れ、
放射冷却で冷え込んで
霜が降りていた。
煮が長くなったので、
日が出てから自宅を出るようになった。

昨日一日休んでいたが、
風邪の家内に
無理をいって自家製の袋の
修正をしてもらった。
ペンケースと子どもの電子手帳の袋は、
別の機会になりそうだ。
今日病院にいくようだ。

私は、今日すべき校務が大量にある。
午前中にしなければならないこともある。
それをなんとかこなして、
明日の講義の準備をもしなければならない。
忙しい。

2015-04-12

●面白い本:No. 5206 2015.04.12

雫。江別

面白い本であっても、
明け方に、ボーっとした頭で読んでいると、寝てしまう。
重要だと思える部分を
繰り返し読んでいるうちに寝てしまう。
その繰り返してである。
読めばするりと頭に入ってくる文章や内容もある。
一方、全く入ってこない本もある。
必要性がなければ、そんな本は早々に読むのをやめる。
しかし、難しくてなかなか頭に入ってこなくても
面白いと燃えると本もある。

今朝もそんなそんな繰り返しをしながらも
読んできた本がある。
今朝は、3時過ぎから読み出した。
一度うとうとと眠りに落ちた。
その後、また読み出したら、
面白くなって読み進み、
一気に最後まで読んでしまった。
体は疲れているが
頭が冴えてきたので、 起きることにした。

●0と1から意識は生まれるか:No. 5205 2015.04.12

橋元淳一郎著「0と1から意識はうまれるか
意識・時間・実在をめぐるハッシー式思考実験」
(ISBN978-4-15-050360-4 C0140)
を読んだ。
面白い。
時間を自然、宇宙とどういう関係にあるのか。
それは意識があるから存在するということ。
それを物理的に、どう示すか。
非常の面白いアプローチである。
非常に刺激を受けた。
もう一冊より議論を進めた本があるので
それを読み進めることにする。

2015-04-11

●土曜日だが:No. 5204 2015.04.11

芽吹き前。江別

今朝は低く雲が垂れ込んでいる。
ただし、低い雲の下は澄んでいるので
東の山並みがよく見える。
不思議な天気だ。

昨夜は学科の歓送迎会をおこなった。
先生の教え子が
やっている店だそうである。
こじんまりとしたいい店であった。
朝いつものように目覚める。
寝不足で、少々がアルコールが残っている。
大学に歩いてくるうちに
だいぶ抜けてきたようだ。

今朝は、平日にできなかった仕事を
やることにしている。
ゼミの準備である。
ゼミ生にメモを書かなければならない。
人数が多いので時間がかかる。
これも重要な教育活動である。

2015-04-09

●いつまで続く泥濘みか:No. 5202 2015.04.09

新芽。江別

朝は雲があったが、
東の空は晴れていた。
自宅を出る頃には青空が広がってきた。
心地よい青空の下を歩いてきた。
ただし、放射冷却で冷え込んだ。

校務が多く、それを私がこなすのか、
それぞれの担当に振るのがいいのか、
迷うところである。
とりあえず私ができるところまで
素案を書くことにする。
それを担当に振ることにする。

他にもこなさなければならない
校務がつぎつぎと押し寄せている。
前の分掌の残務もある。

もちろん講義も進行中だし、
学生対応もある。

結果研究ができない。
土曜日も働かなければならなくなる。

こんな日々がこれからも続くのか。
たまらないなあ。
いつまで続く泥濘みか
(ちょっと古かったかなあ)

2015-04-08

●講義のスタート:No. 5201 2015.04.08

新芽。江別

昨日からの雪で
今朝は白くなっていた。
道路は降っても融けているが
畑や林は白くなってきた。
冬物のジャンバーを出してきた。
雪の中を冬の格好であるいてきた。

校務の追われるなか、
3つも講義をした。
野外調査の準備もした。
調査にはのんびり行きたいのだが、
最近は手続きが面倒になってきた。
行くまでに疲れてしまう。
そのため、デスクので
研究時間がなかなか取れない。
土日は、自宅に校務を持ち込まないようにして
自分に必要な文章を書くようにする。
講義のスタートはいつも神経を使う。
ところが、今年は十分な心の準備を
できずに講義に望んでいる。

2015-04-07

●生きる道:No. 5200 2015.04.07

新芽。江別

今日は晴れているが、
冷え込んだ。
風が強いので寒かった。

教科が授業が始まる。
校務も一気に押し寄せてきた。
なかなか大変だが
時間の許す範囲でこなす。
そして隙間時間があれば、
そこで研究をする。
それしか私の生きる道がない。
さあ、講義の前の校務をいくつかすまそう。

●公認「地震予知」を疑う:No. 5199 2015.04.07

島村英紀著「公認「地震予知」を疑う」
(ISBN4-7601-2488-8 C0036)
を読んだ。
大震法は予知が可能である
という前提で成立している。
東海地震も同様だ。
しかし現状では、予知はできないことは
阪神淡路地震、新潟中越地震、東日本地震など
失敗例はいっぱいある。
科学的には予知は不能であることは明らかだ。
それでも政府は言葉を微妙に変えながら
予算をつぎ込んでいる。
その分前に預かっている研究者もいる。
原子力と同じ構造ではないか。
そんなことを警告を発している本である。

2015-04-06

●分散と発散:No. 5198 2015.04.06

新芽。江別

昨日夕方から雨が降っていた。
自宅を出るときには上がっていたが
歩いている途中からまたパラパラ降りだした。
風がなく、寒さはあまりない雨だった。

日曜日は、auの解約にいった。
デジタルフォトフレームの無料のお試しで
2年間つかっていた。
ほとんど活用しなかった。
試用期限が切れたので解約した。
装置はそのまま貰えるそうだ。
京都の母に写真を
SDカードに入れて送ることにする。

今日は新入生のための行事と
4年生の実習があるので
それぞれに顔をだす予定である。
他に校務がいつくかある。
明日から講義がはじまるので、
講義の準備をしなければならない。

2月から3月まで心が休まることがなかった。
この状態でいつまでもつのだろうか。
少々肉体的精神的に大変なので
うまく仕事の分散と
ストレスの発散をしないといけない。
休日にどう気分転換をするかが重要かも。

2015-04-04

●緊張:No. 5197 2015.04.04

新芽。江別

今朝は雨がやんでたが
風があり、冷たかった。
大学についてしばらくしたら
晴れ間が出てきた。

今日は大学の行事がおこなわれているので
役割上、見学をすることにしている。
昨日も4年生の実習の見学と、
新入生の行事に参加した。
いずれも学生は緊張しているが
種類の違った緊張である
どちらもいいものだ。

今日は午後から用事があるので
街にでることになっている。
次男との時間が合えば、
合流することになっているが
どうなることか。

●偶然の確率:No. 5196 2015.04.04

アミール・D・アクゼル著「偶然の確率」
(ISBN4-90288-66-5 C0041)
を読んだ。
アクゼルの著書でなおかつ専門としている
確率の本なので期待して読んだ。
短いエッセイのようなもので
確率を簡単に紹介する内容であった。
少々物足りなかった。
できれば、しっかりとした確率の歴史や意義を
紹介する本を書いて欲しいものだ。

●アンモの地球生命誌:No. 5195 2015.04.04

小川隆章著「アンモの地球生命誌」
(ISBN978-4-575-30548-7 C0079)
を読んだ。
アンモナイトを主人公にした
生命誌を綴ったものだ。
古代の生物を精密に描いている。
古生物への慈しみを感じる。
全体として生命の連鎖、進化を
考える内容になっている。
ただし、個々の話しは短く深みがなく
もう少しストーリーに仕掛けが欲しかった。

2015-04-03

●野外調査:No. 5194 2015.04.03

新芽。江別

自宅を出るときは曇っていて風もあった。
歩いている途中に
ぽつりぽつりと雨が降りだした。
傘をさしたが風でひっくり返るほどだ。
雨が降ると、カメラのレンズに
水や雫がついて困ることが多い。
ハンカチで拭くのだがなかなか面倒だ。

日々感じることは、校務の忙しさだ。
役職についてるせいもあるのだが、
いろいろ顔を出す儀式
打ち合わせ、会議などがあり大変だ。
今は、粛々とこなすしかない。

ゴールデン明け直後の
5月7日に野外調査にでることにした。
4泊5日の日程だ。
本来なら6日にでれると、
日程的に楽になるのだが、
経費に大きな違いが生じる。
学内の支給規則が
いろいろ変更されるので
調査費の支出方法がなかなか面倒だ。
しかし、調査にでれるのはいい。
今年の研究を調査で、
いいスタートが切れればいいのだが。
ただし、解析して論文を書くことが

2015-04-02

●採択:No. 5193 2015.04.02

霜。江別

今日は快晴である。
放射冷却で冷え込み、
霜が降りいていた。

以前申請していた学内の競争的資金の
結果の公開があった。
今朝、告知され、書類が届いた。
これで2度の野外調査にでれることになった。
講義の休みなく出かけるには、
夏休みと2月、3月かと思ったが、
非常に日程が組みづらいと思っていたが、
日程をよく見たらゴールデンウィーク明けに
大学の講義がなく、
土日と組み合わせれば
5日ほどの日程が組める。
混み具合でその日程にするか。
一番の問題は、潮も満ち引きを
検討する必要がある。
潮の引いている時でないと
なかなか行けないことろが目的地になっている。
よく睨んで、そしてよく考えて
日程調整していく必要がありそうだ。

●葬式は、要らない:No. 5192 2015.04.02

島田裕巳著「葬式は、要らない」
(ISBN978-4-344-98158-4 C0295)
を読んだ。
葬式仏教がなぜ生じたのが。
簡素な葬式をするにはどうすればいいのか。
戒名はどうつけるか。
そんな知っているようで知らないことが
わかり幼スク紹介されている。
日本の仏教を中心とした
宗教土壌について考察されている。
軽く読めて面白かった。

2015-04-01

●入学式:No. 5191 2015.04.01

新芽と雫。江別

明け方雨が降ったようで、
自宅を出るときには
雨が上がっていた。
しかし、雨で濡れた道を歩いてきた。
少々寒かったが、
厚手のコートにした。
この時期、どの防寒着を着るのかを
悩むところだ。
あと少しすれば、春物になるのだろうが。

今日は入学式だ。
新入生に対して挨拶をしなければならない。
不思議なことに、あまり緊張していない。
歳のせいだろうが、
経験が豊富になったためであろうか。
人前で公式の話をするので、
原稿を書いている準備している。
授業の始まりは緊張するのだが。

それよりも今日、
仕上げなければならない原稿がある。
それをこなさなければならない。
またまた慌ただしい日だ。

●ウラニウム戦争:No. 5190 2015.04.01

アミール・D・アクゼル著「ウラニウム戦争
核開発を競った科学者たち」
(ISBN978-4-7917-6526-3 C0040)
を読んだ。
ウランと核、放射能に関する研究者の苦闘。
ウランがエネルギー源や兵器として
使えることを気付き
それを実用化する過程。
核分裂のエネルギーを兵器として利用する過程。
非常にドラマチックに述べられた
ノンフィクションである。
さすがアクゼルと思えるものだ。
しかし、少々訳が気になるとこがあったが。

Monolog 159 普遍を目指して:大きな知性

Monolog
159 普遍を目指して:大きな知性
を発行しました。

研究をしている人間はだれもが、
自分の成果が、より普遍的なものになるように望み、
そのために弛まぬ努力をしています
。しかし、日々の歩みは、
苦渋に満ちています。
そんなジレンマを紹介します。