2013-04-30

●連休:No. 4392 2013.04.30


蕾。江別

今日も雨である。
起きたときは曇っていただけだが、
自宅をでることに雨が降りだした。
ただし、風があまり吹いていないので
傘をさせばしのげる。
しかし、まだ肌寒い。

昨日は校務と学生対応に追われた。
今日は講義が続きである。
夕方からは4年生のコンパである。
学生たちに選んだ飲み屋でやる予定。
いつもいっていた大学の近くの居酒屋は潰れたようで、
利用できなくなった。
残念だがしかたがない。

変則だが、大学は明日から連休にはいる。
ただし、6日の月曜日は講義がある日となる。
月曜日に休日が多くなるための対策だ。
私は、このような制度はあまり気にならない。
それより本質が気になる。

2013-04-29

●荒天のゴールデンウィーク:No. 4391 2013.04.29


蕾。江別

週末は、大荒れの天気である。
時々激しい風が吹く。
そこに雨が混じっているので、
外にでるのが大変だ。

今日は大学が通常授業なので、
いつものように大学に来た。
風の強い雨のなか、
歩いてくるのは大変であった。
現在千島に大きな低気圧が停滞していて
激しい風を伴う荒れ模様だ。
次々と低気圧が来るようで、
ゴールデンウィークは
あまりいい天気ではないようだ。

読みたい本がいっぱいある。
ところが、読む時間が少ないので、
長い本は敬遠している。
そんなことをしていると、
大切だがヘビーな本が後回しになっていく。
これでいいのだろうか。
荒天のゴールデンウィークこそ
読書にうってつけでは・・・・

●蛍坂:No. 4390 2013.04.29


北森鴻著「蛍坂」
(ISBN978-4-06-275831-4 C0193)
を読んだ。
香菜里屋のシリーズの第三弾である。
小説は面白い。
しかし、同じシリーズを読んでいると、
少々飽きてくる。
よって、違う本を読み始めた。
でも、短編の面白さを北森の作品は教えてくれた。

2013-04-26

●知恵を使うとき:No. 4389 2013.04.26


ツクシ。江別

今朝は曇りである。
少し風もあり肌寒かった。

今週はなぜが疲れが溜まっている。
出かける用事があったためだろうか。
肉体的な疲れもあるが、
精神的な疲れが多いのかもしれない。

隙間時間をみて、論文を書いているが、
なかなかはかどらない。
草稿はあるのだが、
骨子の不連続がなかなか修正できない。
一番知恵を使わなければならないところだ。
今日も午後に講義があるので、
隙間を見て書きたいものだが。

2013-04-25

●今を乗り切る:No. 4388 2013.04.25


蕾。江別

今朝は曇りである。
肌寒かった。
大きな雲が次々と漂ってきている。
天気がめまぐるしく変わる。

日々の仕事に埋没する。
心の余裕もなく、
ただひたすらに、
つぎつぎと迫りくる仕事をこなしている。
特に心の余裕がもてない。
これでいいのかと思いながら、
これしかできないという一杯一杯のところもある。
とりあえず、明日まで、
今を乗り切ることが、
今の自分の精一杯のところだ。
でも初心だけは忘れずに。

●桜宵:No. 4387 2013.04.25


北森鴻著「桜宵」
(ISDN4-06-275369-3 C0193)
を読んだ。
シリーズ2作目である。
短編集だが、いくつかの短編が関連している。
いろいろな情緒、味わいの作品がある。
やはり北森氏は短編の名手である。

EarthEssay 6_109 新鉱物 2:中国リスク


EarthEssay
6_109 新鉱物 2:中国リスク
を発行しました。

レアアースは、
鉱物としてであれば科学の問題なのです。
しかし、鉱山、鉱業となれば
工学、経済学に関連してきます。
資源となれば経済だけでなく、
政治、外交などがより複雑になります。
その影響は、巡り巡って、科学へも及びます。
レアアースの問題から、
そんな人間社会の複雑さが見えてきます。

2013-04-24

●リソースの有効利用:No. 4386 2013.04.23


蕾。江別

今朝は曇で風があったので、
肌寒かった。
気温はそれほど低くなさそうだが、
体感温度は低い。

昨夕、校務で街に出た。
現実を把握するために必要な体験であった。
現実の厳しさを知ることも重要だが、
役割分担とリソースの効率を考えた方が
いいのではないかとも感じた。
限られたリソースをどう有効に使うのか。
どこに資金を注ぐのか。
どこに人材を割くのか。
どこにリソースを集中させるのか。
どこを切り捨てるのか。
そんな取捨選択をしなければ、
すべてにリソースを分散させることになる。
これが一番ロスが多くなるのではないだろうか。
そんなことを感じた。

2013-04-23

●気分転換:No. 4385 2013.04.23


実。江別

今朝は晴れ。
風がないので気温は低めだが、
寒さはあまり感じなかった。

昨日、この春、はじめて
森を抜けて帰ることにした。
解けかけの残雪があり、
小川の水量が多く、
入り口の道までいっぱいだった。
しかし、無理して通って森に入った。
森の道にも残雪があり、
森の中を迂回しなければならなかった。
革靴であったが、
気にせずに歩いた。
今年の春は少々遅めだ。
フキノトウがやっと芽吹きだした。
フクジュソウやザゼンソウはまだ
目を出した状態だ。
今週末ころには
だいぶ咲いているだろうか。
こんな気分転換をしないと、
現状の多忙に流されそうだ。

2013-04-22

●忙しなさを日常に:No. 4384 2013.04.22

花。江別

朝、少し雨がちらついたが、
歩いてくるときは、
曇っていて肌寒かった。
大学についたら晴れ間がでてきた。
ここ数日、晴れたり曇ったりの天気だ。
風が冷たいが、
晴れると暖かさは春のものだ。
落ち着いた春の日がきてほしいものだ。

毎日、講義の準備と校務で
日々を追われる。
新学期の講義だけでもかなりせわしない。
そんな時間に追われるときの
せわしなさが心を落ち着かなくさせる。
例えば、明日は夕方から
校務で街での仕事がある。
そんな行事が日常の講義の中にあると
心がせわしくなり、
今日からなんとなくおちつかなくなる。
でも、このせわしなさを日常として
慣れるしかないのだろうな。

2013-04-21

●夫婦の時間:No. 4383 2013.04.21


フキノトウ。江別

昨日は、夫婦で午前中は買い物にでた。
今朝は、家内と運動公園の周辺の園地を散策した。
天気が良かったが、少し風があり、
残雪の上を渡る風は冷たかったが、
谷地周辺の道は風がなく暖かかった。
その後、買い物をして帰る。
朝早めに自宅を出たので、
余裕をもった行動となった。
春から、土日は家内と一緒に行動するようにこころがけている。
今までは子ども中心の生活で
土日も子どものための・・・というものが
行動の目的であった。
これはからは、夫婦での行動をしていくつもりである。
家内が自分の好きなことを平日にして、
土日は夫婦での楽しめることをしようとを考えている。
あと10年ほどでこのような生活のパターンを積み上げて、
子ども離れした夫婦だけの生活形態を
作り上げていこうと考えている。
まあ、人生はいろいろ試行錯誤である。

●花の下にて春死なむ:No. 4382 2013.04.21


北森鴻著「花の下にて春死なむ」
(ISBN4-06-273327-7 C0193)
を読んだ。
ビアバーでの謎解き。
常連達が持ち込むいろいろな謎を
マスターの暗示で解決へと導く。
ありがちな、ミステリーの展開だが、
北森氏ならでは旨さがある。
常連が少しずつ増えたり、
常連の素性が新たにわかっていく。
そんな親みがでてくるところも絶妙だ。
以前は短篇集があまり好きでなかったが、
北森氏の一連の作品で好きになってきた。
今年は、北森氏の作品を中心に読んでいこうかと考えている。
彼はすでになくなっているので、
これ以上、作品は増えることはないのが寂しいいが。

2013-04-19

●自分の立つべき位置を:No. 4381 2013.04.19


春なのに、雪。江別

今朝は明け方から雨から雪になった。
起きた時には一次激しく雪が降った。
自宅を出る頃には、
薄っすらの雪景色になっていた。
それでも道路は降ってもすぐに解けている。
春なのに、雪。

昨日は学部の歓迎会があった。
おしゃれな女性がいくような
ホテルのレストランでの宴会だった。
大学の教員がいくような場ではない。
まあ、しかし貸切であったから
気兼ねなく飲めた。
非常に楽しかった。
気の合う先生たちと同席して
一緒に飲んだ。
気兼ねをしない仲間と
飲めるのは楽し。
大学にいる研究者として、
自分の立つべき位置を
確認することもできた。

●生き物の描き方:No. 4380 2013.04.19


盛口満著「生き物の描き方
自然観察の技法」
(ISBN978-4-13-063335-2 C1025)
を読んだ。
スケッチの上手なゲッチョ先生が書いた本である。
スケッチをすることは
ものをよく観察すること。
私も大学のとき、そのような教育を受けた。
今では野外の様子はデジカメで撮影する。
しかし、テクニカル・ドローイングにはセンスが要る。
私はあまりセンスがようないので、
見習うべき点がいろいろある。
若い研究者の図をみていると
センスのいいものも見かける。
私にはそれがなかなか身につかない。
そんなことを感じた。

2013-04-18

●少しでも進もう:No. 4379 2013.04.18


フキノトウ。江別

今朝は、朝日が出ていたが、
自宅を出る頃には、
雲が多くなっていた。
かろうじて雨は降っていなかったが、
明け方まで降っていた雨が、
今日もまだ続きそうだ。
昨日も降ったりやんだしていた。
数日こんな天気が続ている。

今日は午前中は講義で、午後は会議だ。
夕方からは、学部の懇親会がある。
そのため、札幌に出ることになる。
昨日は、講義と校務の合間に、
論文のための図を修正した。
少しでも進めればよしとしよう。

EarthEssay 6_108 新鉱物 1:レアアース


EarthEssay
6_108 新鉱物 1:レアアース
を発行しました。

新鉱物は、日本も含めて世界各地から毎年、
何十個と見つかります。
新たに鉱物ができているわけでなく、
発見して分析をしてデータをそろえて新鉱物と認定されます。
新鉱物は、研究者やマニアだけの話題に終わることが多いのですが、
時々ニュースになることがあります。
今回は、そんな新鉱物の話題です。

2013-04-17

●また多忙:No. 4378 2013.04.17


ツタの雫。江別

今朝は、雪からミゾレの空模様。
気温はいつものようだが、
冷たい雨が降っていた。

校務の今に、講義の準備をし
メールマガジンの原稿を書く。
研究には手が回らない。
まあ、仕方がない。
今日は午前中講義と打ち合わせで、
夕方、医者に行く予定である。
天気が悪いのでめげる。
明日は、学部の歓送迎会がある。

2013-04-16

●一回り:No. 4377 2013.04.16


フキノトウ。江別

朝は曇っていたが、
大学に着く頃には晴れていた。
昨日も似た天気であったが、
夕方には曇ってきた。

今日は3つの講義がある。
前年までは、3続きであったので、
かなり疲れたが、
今回は、ひとつ間が開いたので
体力的には助かる。
今日で講義が一回りすることになる。
講義のスタート時期はいつも
新鮮味と緊張感が生まれてくる。

●支那そば館の謎:No. 4376 2013.04.16


北森鴻著「支那そば館の謎
裏(マイナー)今日とミステリー」
(ISBN4-374-74099-4 C0193)
を読んだ。
京都の寂れた寺男が
事件を解決するという構成になっている。
しかし、登場人物のキャラが立っている。
実在のお寺であるが、
その実態は行って見ることだそうだ。
なかなか面白い。
シリーズの次の巻も読んでみたくなる。

2013-04-15

100 ひすい峡:自然と人の守り

 ヒスイといえば青梅(おうみ)や姫川が、産地として御存知の方も多いでしょう。糸魚川周辺の土産物屋さんでも、販売しています。今回は姫川の上流、ひすい峡のヒスイの話です。ヒスイの巨大な転石をいくつも見ることができます。その巨石が、そこに存在し続けているのは、自然の妙と人手によっていました。

 「翡翠」と書いて、「カワセミ」と読みます。もうひとつの読みとして「ヒスイ」があります。色の綺麗な鳥のカワセミです。「翡」はオスのカワセミ、「翠」はメスのカワセミを指しているそうです。古代中国では、翡翠といえばカワセミを指していたのですが、時代が下るについて、石のヒスイを意味するようになってきました。ヒスイの色合いが、カワセミに似ていることに由来しているのではないかとされています。
 ヒスイは、世界各地で古くから宝石として利用されていました。神秘的な半透明さと緑がかった色合いからでしょうか、東洋では「玉(ぎょく)」と呼ばれて、珍重されてきました。
 古代日本でも勾玉(まがたま)として、ヒスイは利用されてきました。しかし、勾玉が作られなくなってくると、ヒスイやその産地は忘れさられてしまいました。1938(昭和13)年に、新潟県糸魚川市、姫川(ひめかわ)の支流である小滝川のひすい峡からヒスイが再発見されました。
 発見にまつわる経緯は、フォッサマグナミュージアムの「よくわかるフォッサマグナとひすい」という冊子に、いろいろ紆余曲折があったと紹介されています。現在の結論からすると、糸魚川市生まれの歌人、詩人の相馬御風(ぎょふう)氏の助言によって、小滝村在住の伊藤栄蔵氏が小滝川の上流を調査して発見しました。最初、土倉沢との合流にある滝壺の中からヒスイが発見し、その後ひすい峡の巨大ヒスイが発見されています。
 ひすい峡は、1569(昭和31)年、国の天然記念物に指定されました。日本で最初に発見されたヒスイの産地として記念、保護されました。実際には古代人が見つけていたので再発見になります。しかし、科学的な記述がされていますので、これを発見としていもいいのでしょう。
 ひすい峡は、「学習護岸」となり、今でもヒスイの巨大が転石をみることができます。指定区域以外のヒスイは、採取かのうですが、採り尽くされているようで、ほとんど見つからなくなったようです。ところが、指定されているひすい峡では、巨大なヒスイの転石が多数集まっていて、今でもみることができます。
 昨年秋に、ひすい峡を訪れました。小雨の降るなか、案内板にしたがって巨大ヒスイをみました。先客もおられたのですが、私と入れかわりだったので、一人でじっくり見ることができました。巨大なヒスイの転石は、なかなか壮観でした。
 ひすい峡の北側には大岩壁があり、威圧感のある景色となっています。岩壁は石灰岩でできています。石灰岩は巨大な岩体で、北へ日本海まで続いています。小滝川は、この石灰岩の岩壁に挟まれた狭いところを流路としています。
 岩壁の少し上流にヒスイの巨大転石がいくつかあります。ヒスイの転石は、上流(西側)から流れてきたのものではなく、北にあるサカサ沢から崩れてきたものだそうです。もともとは蛇紋岩の中に取り込まれたブロックとしてあったと考えられています。
 蛇紋岩は、侵食に弱く、すぐに崩れてしまう性質があります。蛇紋岩が、何度も地すべりによって小滝川に崩れてきました。そのたびに、蛇紋岩自体は、水に洗われ流れさったのですが、堅固なヒスイはそのまま残ったようです。蛇紋岩の地すべりが繰り返されたので、巨大なヒスイの転石が集まったのだと考えられています。
 蛇紋岩の地すべりによってヒスイが集められ、下流の石灰岩の岩壁によって狭められた流路によって、大きなヒスイが流れる出ることなく、ひすい峡に留まったのでしょう。いい条件がそろっていたから今の景観があるのでしょう。
 一方、道路からのアプローチとしてある「学習護岸」が、あまりに大きな規模で、周りの景色にそぐわず、不思議だったのですが、そこにも経緯があったようです。
 小滝川の南側にあたる赤禿山周辺も地すべりの激しいところで、斜面が全体が地すべり堆積物でできていました。1990年代に、その地すべり堆積物が動く兆候がありました。天然記念物の産地やヒスイの転石を、地すべりの被害から守るために、大規模な護岸工事をおこなわれました。これおが、「学習護岸」の由来です。今では、いろいろな時代の岩石、いろいろな種類の岩石をならべて、学習できる護岸となっています。道もよくなり、だれでも気軽にここまで来ることができるので、巨大なヒスイを見ることができます。
 さて、ヒスイの地質学的な話もしておきましょう。
 ヒスイは、ヒスイ輝石という鉱物を指しています。見かけが似ているネフライトと呼ばれる鉱物も、古くからヒスイと呼ばれてきました。しかし、古くからその違いは知られていて、ヒスイ輝石を硬玉と呼び、ネフライトを軟玉として区別されてきました。
 ヒスイ輝石もネフライトも小さな結晶の集合体になっているため、割れにくく、衝撃にも強いという特性、「靭性(じんせい)」を持っています。ダイヤモンドは硬度はあるのですが、ある方向からの衝撃には弱いという性質もあります。ヒスイには靭性があることから、玉として珍重されたのでしょう。
 ヒスイ輝石は、ナトリウムやアルミニウムを含む輝石(化学組成:NaAlSi2O6)であるのに対して、ネフライトは、カルシウムと鉄、マグネシウムを含む角閃石(化学組成:Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2)の一種です。ヒスイ輝石とネフライトは、鉱物学的にはかなり違う結晶です。そのため、物性も違っています。ヒスイ輝石が硬く(モース硬度:6.5から7)、重く(比重:3.25から3.35)、ネフライトはやや柔らかく(モース硬度:6から6.5)、やや軽く(比重:2.9から3.1)なっています。もちろん、少しの差ですので、両者はよく似ています。
 ヒスイ輝石は低温高圧の条件でできる鉱物です。そのような条件は、海洋プレートの沈み込みむ、日本列島のような地質環境の深部で形成されます。それが蛇紋岩に取り込まれて上昇してきたと考えられています。蛇紋岩の上昇地帯も、よく日本列島にはよくみられます。日本列島は、ヒスイがあってもいい場所といえます。
 姫川だけでなく西の青梅(おうみ)川や、その周辺から富山県にかけての海岸でも見つかっています。日本では、兵庫県、鳥取県、静岡県、群馬県、岡山県、熊本県などからもヒスイが発見されています。いずれも、かつての沈み込み帯であったと考えられます。
 蛇紋岩に含まれている変成岩類の年代が3億から4億年前だったので、ひすい峡のヒスイも同じ頃にできたとされていました。最近、2つヒスイの中に含まれている小さな鉱物(ジルコン)の年代測定がされました。これは、厳密にヒスイの形成年代を示していることなります。約5億年前(5億1900万年前と5億1200万年前)という年代が求められました。別々のヒスイから似た年代が得られたということは、ヒスイの年代が、他の変成岩の年代より明らかに古くなります。ヒスイの由来は、他の変成岩とは違って、より複雑な履歴があったことになります。
 そうなると、いくつかの疑問が出てきます。変成岩にも、もっといろいろな年代に形成されたものがあるのではないか、ヒスイにも、もしかしたらもっといろいろな年代があるのではないか、時代の違う岩石がどうして地表で混在しているのか・・・・。それは、今後の研究によって明らかになってくるでしょう。
 ひすい峡の巨大なヒスイは、自然の采配ともいうべき地質や地形によって集まり、流れることなく守られています。さらに、巨大なヒスイが土砂に埋もれることなく、人手によって保存されています。これからもずっと守られてほしいものです。
 保護区域以外のところは、ヒスイはかなり採り尽くされていますが、海岸ではまだ見つけることができるようです。海が荒れたあとには、海岸にヒスイが打ち上げられといいます。昔、川から海に運ばれたヒスイを含む礫が、海岸付近に堆積します。ヒスイ以外の岩石は、長い間、波に洗われると、けずられて小さくなって、やがては海流でどこかに運ばれます。ヒスイは硬いので、摩耗をあまりしないため、海岸付近の海底に残っているのでしょう。海底に長年にわたって溜まったヒスイが、嵐があるたびに、打ち上げられるのでしょう。ただし、今では海岸のヒスイは人が拾って帰ります。「人手による侵食」が海岸では進んでいます。こうして、限りあるヒスイが消えてきます。これもヒスイが神秘的できれいだからでしょう。
 土産物屋さんで、姫川の大型の標本と、ヒスイの小粒をいくつか買ってきました。海岸では、いくつかのヒスイらしきものを拾ってきましたが、本当にヒスイでしょうか。手にした小さいなヒスイのかけらから、自然の妙を感じることができます。

・海底ヒスイ・
糸魚川の沿岸では、船で海底のヒスイを採取しているのでしょうか。
それとも何かの工事だったのでしょうか。
海岸のすぐ脇に、小舟があり、
どうも潜水士が潜って作業をしているようでした。
ヒスイ採取では採算が合うとは思えない陣容なので、
なんらかの工事だったのでしょう。
自分も含めて海岸でヒスイを探す人がいるので、
ついそんな想像をしてしまいました。

・春まだ浅く・
大学の春は、入学式と新学期の授業の開始からです。
ところが、暖かくなりかけてきたと思ったら、
氷がはったり、雪の降る寒い日が訪れます。
まるで、3月中旬の天候のようです。
今年の春は遅いのですが、でも着実に訪れています。
早く、春の森を散策したいものです。

GeoEssay 100 ひすい峡:自然と人の守り


GeoEssay
100 ひすい峡:自然と人の守り
を発行しました。

ヒスイといえば青梅(おうみ)や姫川が、
産地として御存知の方も多いでしょう。
糸魚川周辺の土産物屋さんでも、
販売しています。
今回は姫川の上流、ひすい峡のヒスイの話です。
ヒスイの巨大な転石をいくつも見ることができます。
その巨石が、そこに存在し続けているのは、
自然の妙と人手によっていました。

2013-04-12

●シャノンの情報理論入門:No. 4374 2013.04.12


高岡詠子著「シャノンの情報理論入門」
(ISBN978-4-06-257795-3 C0255)
を読んだ。
タイトル通り、シャノンの情報理論の
概略を紹介する本である。
一度も学んだことがなかったので
概略を理解するために
なかなかわかりやすかった。
いずれ情報理論もまとめる必要があるかもしれない。

●存在意義:No. 4373 2013.04.12


エゾリス。江別

今朝は冷え込んだ。
水たまりには氷がはっていた。
少し雪がちらついた。
黒い雪雲が西から迫ってきた。

昨日は会議があったが、
やるべきこと、行事予定、出張が山ほどあって、
何をすべきかもわからなくなるほどだ。
まあできる範囲で
誠実に取り組むしかない。
ただ、教員には教育と研究もするという使命もあり、
そちらに私の存在意義を見出している。
その兼ね合いで進めるしかない。

2013-04-11

●最初が肝心:No. 4372 2013.04.12


蕾。江別

朝起きたら、雪が降っていた。
しかし、すぐ雪が上がり、
太陽が登りだしたら、
雪が溶けはじめてきた。
今年は雪が多い冬だ。
でも、もう春だから
晴れればすぐ溶ける。
でも、道路がまたぐしょぐしょになる。
そろそろ春の散策がしたくなってきた。

昨日から講義がはじまった。
今日も午前中に講義があり
午後には会議がある。
大人数の講義なので、
気力をこめてすすめないと、
成立しない講義となる。
最初が肝心だ。

●自分を愛する力:No. 4372 2013.04.11


乙武洋匡著「自分を愛する力」
(ISBN978-4-06-288198-2 C0236)
を読んだ。
息子して、教師として、父親として
自分をどう愛するかという視点で書かれている。
乙武氏は文章は簡潔だが、
彼の言葉の方が説得力と魅力がある。
そのいいところが文章ではあまり出ていない気がする。
その点、小説では
よくでいているように思える。
しかし、なかなかいい本であった。

EarthEssay 3_119 ホットスポット 3:たなびく


EarthEssay
3_119 ホットスポット 3:たなびく
を発行しました。

ホットスポットは、
マントル深部から上昇してくる
温かいマントルの流れです。
それの流れが、
マントル対流の風に
「たなびいて」いることがわかってきました。
そのたなびき方が、
ホットスポットごとに違っているようです。
自然は、本当に不思議です。

2013-04-10

●疲れが抜けない:No. 4371 2013.04.10


融雪のために。江別

今朝は曇りだが、
暖かく雪が解けている。
一旦、大地がみえると、
雪解けが一気に進む。
春めいてきた。

今日から新学期の授業が始まる。
新入生と合宿があった、
皆疲れているようだ。
若い人はしっかり寝れば
体の浸かれば直ぐに回復するだろう。
ただし、心の疲れは
なかなか抜けないだろうから
注意が必要だ。
私は高齢だから
特別なことがあると疲れる。
昨夜はぐっすり寝れたが、
まだ少々けだるい。
今日の1校目から担当の講義がある。
気持ちを切り替えなければ。

2013-04-08

●オリエンテーション:No. 4370 2013.04.08


風になびくポプラ。江別

今朝は嵐である。
昨日が嵐の予報であったが、
雨だけで、風はほんどんなかった。
今朝は激しい風が吹いている。

今日は新入生とオリエンテーションで
定山渓に一泊する。
一つの学部でホテルを貸切にする。
上級生のボランティアがすべての行事を
担当してくれるので、
教員は一緒に参加していれば
だいじょうたいである。
1年生も上級生も緊張しているのが、
新しい友人を見つけられればいいのだが。
ストレスがかなりかかるので
体調を崩さなければいいのだが。

●2045年問題:No. 4369 2013.04.08


松田卓也著「2045年問題
コンピューターが人類を超える日 」
(ISBN978-4-331-51683-6 C0295)
を読んだ。
コンピューターの能力は
1、2年に2倍のスピードで
進化しているという説があり、
長年その経験的データが蓄積されている。
このスピードで未来を予測すると、
今世紀中頃に、コンピューターの能力が
人類の能力を越えるという予測である。
また、コンピューターを制御するプログラムを
コンピューター自身が
書き換え更新できるようになるという予測もある。
そんな前提に人類の未来をどう考えるかというテーマである。
なかなか面白く、 一気に読んでしまった。

●邪馬台:No. 4368 2013.04.08


北森鴻・浅野理沙子著「邪馬台」
(ISBN978-4-10-329141-1 C0093)
を読んだ。
蓮丈那智フィールドファイルIVになり
長編にして、最後の作品となる。
著者の北森氏がなくなったので、
婚約者の浅野氏が残されたメモから
完成させた作品である。
北森氏の他のシリーズも読んでみたい。

2013-04-04

●心残り:No. 4366 2013.04.04


残雪。江別

今朝は霧が深い。
寒さはない。
霧といい暖かさといい
春めいてきた。
そろそろジャンバーも
終わりの季節だろうか。

昨日は入学式であった。
会場に向かう途中、
雨が降りだした。
傘は持っていたので
だいじょうぶだったが、
会場の前に待っている
在学生たちはずぶ濡れでいた。
雨は一時的なもので、
入学式の一部が終わったらが
雨は上がっていた。

さて、いよいよ講義の準備に
かからなければならない。
論文の方が中途半端なので
心残りがあるのだが・・・。

EarthEssay3_118 ホットスポット 2:古地磁気


EarthEssay
3_118 ホットスポット 2:古地磁気
を発行しました。

ホットスポットは地球の不動点として、
長く常識が支配していました。
しかし、マントルは対流して動いていますし、
地表付近のプレートも動いています。
ですから、止まっているとは、
どういう意味があるのか、
何故なのかなどを考えることがありませんでした。
常識を考え直す必要がありそうです。

2013-04-03

●背伸び:No. 4365 2013.04.03


並木。江別

今朝も曇っていて、少々肌寒い。
今日は大学の入学式が札幌である。
天気が良くないので心配だ。

早めの昼食をとって、
昼前に大学をでることになる。
多分今年も会場の前で多数の在校生が、
クラブやサークルの勧誘を
することになるだろう。
いつもの光景だが、
これも新入生には
入学式の新鮮な行事に映るだろう。
新入生は、明日から行事が目白押しだ。
希望に胸をふくらませ、
新しい生活にむかっていく。
大学はそれをただただ提供しサポートするしかない。
基本は、自分自身がどこまで能動的に対応するかだ。
彼らには初めての体験ばかりだが、
それを乗り越える体験が
自分自身を成長させるはずだ。
できるかぎり背伸びをしてほしい。
次には背伸びではなく、
当たり前のことにできる。
それが成長だ。
自分を信じで背伸びをすることを期待する。

2013-04-02

●新鮮味:No. 4364 2013.04.02


残雪。江別

今朝も曇っていて、
少々肌寒い。
ただ風がないので、
動き出すと、寒さは感じなくなってきた。

昨日から在学生のガイダンスがはじまった。
大学も新体制での新学期となった。
いよいよ新しい年度がスタートする。
昨年も同じ時期を過ごしたはずだが、
まったく記憶が無い。
毎年の行事だが、記憶が無いので
今年は、何故か新鮮か感じがする。
この新鮮味を活かして
日々を過ごせればと思っている。

2013-04-01

●春まだ浅き弥生:No. 4363 2013.04.01


残雪。江別

今朝も雪がちらついた。
4月だというのに、
まだ朝夕は冷え込み
昼間でも雪が降る。
道路も乾いたり凍ったりする。
今朝は雪の下の
氷ですべって転んだ。
弥生なのにまだ春は浅い。

風邪では土日曜日にだいぶ調子が悪かったので、
自宅でおとなしくじっとしていた。
土曜日はデスクワークをしたのだが、
しばらくすると
めがしょぼしょぼして、
体調が悪くなったので、早々にやめた。
日曜日はまだ体調が悪かったのだが、
今朝はだいぶおさまってきた。
家内が日曜日に、
風邪で体調が悪くなってきた。
温かい日があり、また寒い日があるので
体調を壊した。
これからもそんな天候が続きそうだ。
今週もいろいろ行事がある。
来週からは授業が始まるので、
体調を整えておこう。

Monolog 135 知性を信じるということ

Monolog
135 知性を信じるということ
を発行しました。

信じられないことも、
信じるようになるのは、
理論よりも、
事実に裏付けられいるかどうです。
事実があれば、
信じられない理論も、
今の私たちなら理解し、
信じることができます。
これが、今まで継続的に積み上げてきた
知性の成果です。
私を知性を信じるべきでしょう。