2013-03-30

●こんな老後:No. 4362 2013.03.30


今朝もうっすらの積雪がある。
しかし、すぐに解けて消えるだろう

昨日は体感されれたC先生の昼食をとった。
これら教員仲間として
最後の付き合いだ。
我が自宅のイタリアン・レストランにいった。
先生の知り合いの娘さんが経営されている。
家内は知っているようで、稀に行くそうだが、
私は初めてである。
料理はなかなか美味しかった。
先生の知り合いのM先生は、H大学を退官されており、
レストランの裏で畑をされている。
その作物はレストランに無料提供されているようだ。
M先生がおられたの挨拶にいった。
C先生もそんな老後を考えておられるようだ。
耕運機についていろいろ聞かれていた。

それぞれの老後もあり、
私の思い描く老後とはちがうが、
こんな老後もあるのだろうな。

●写楽・考:No. 4361 2013.03.30


北森鴻著「写楽・考」
(ISBN978-4-10-120723-0 C0193)
を読んだ。
蓮丈那智フィールドノートの3冊目である。
最後の写楽・考は中編で
この本の半分近く占めている。
短編では物足りなくなっていたが、
これらくの内容なら長編であった欲しい。
最後の4巻は長編なので楽しみだ。
民俗学ミステリーにはまってしまった。

2013-03-29

●打ち合わせ:No. 4360 2013.03.29


残雪。江別

今朝も曇っていて寒い。
ただ風がないので歩いているうちに
寒さはあまり感じなくなる。

風邪はまだおさまっていないが、
だいぶ体が楽になってきた。
しかし、週末はおとなしくていよう。

3月もいよいよ終わる。
今日は退官された先生と昼食会の予定。
午後は、新入生のために合宿ガイダンスの
打ち合わせが学生とある。
体調があまり良くないので、
早めに終わればと思っているのだが
どうなることなやら。

2013-03-28

●別れ:No. 4359 2013.03.28


朝日。江別

今朝は曇って風が冷たい。
少々早めに起きたが、
そのまま大学に出てきた。

昨日は大学の歓送迎会があった。
親しくしていた先生が退官した。
明日もう一度会うことができるが、
今後、なかなか顔を見ることができなくなる。
寂しいものだ。
学生との別れは、
多数との別れになる。
寂しさも分裂するのかもしれない。
そんな寂しさを久々に味わう気がする。

EarthEssay 3_117 ホットスポット 1:定点


EarthEssay
3_117 ホットスポット 1:定点
を発行しました。

ホットスポットは、
ある特徴をもった火山に対する呼び名です。
火山をつくるマグマを供給する場所が、
マントル深部に固定されているものです。
今回は、ホットスポットに関する
新しい情報を紹介しましょう。

2013-03-27

●ハードディスク:No. 4358 2013.03.27


朝日。江別

今朝は曇っていたが、
時々太陽が覗いていた。

今日は大学の歓送迎会がある。
街でおこなわれる。
そのついでにパソコンのパーツを購入する予定だ。
とりあえずは、うるさいハードディスクを交換して、
新しく静かなものに変える予定だ。
うまくいくだろうか、試してみるつもりだ。

まだ風邪は回復せず、
のどが少々痛いが
それほど体調は悪くない。

2013-03-26

●風邪:No. 4357 2013.03.26


雪。江別

今朝は雪。
冷え込みも結構厳しい。
昨日の快晴からすると
驚く冬景色だ。

昨夜、寝る頃から
喉が調子が悪い。
朝起きるときには
喉が痛い。
風邪をひいたようだ。
無理せずに過ごそう。

●触身仏:No. 4356 2013.03.26


北森鴻著「触身仏」
(ISBN4-10-120722-4 C0193)
を読んだ。
蓮丈那智フィールドファイルIIと副題がついている。
民俗学者を主人公としたものである。
今回は大学を舞台とする短編がいる。
登場人物も温海がましてきた。
続いてIII作目を読みだした。

2013-03-25

●科学哲学:No. 4355 2013.03.25


氷。江別

今朝は晴れである。
冷え込んだが、
冬の寒さではない。
風がないので、
歩き出したら 寒さもあまり感じない。
コートも薄めもので大丈夫だ。

論文の準備として文献をみているうちに、
哲学の系譜、科学哲学の歴史というものに
興味がいっている。
以前にも断片的に読んでいたが、
頭が整理されていない。
系統時に読みたい気持ちはあるが、
あまり時間がない。
あと一週間で新学期がはじまる。
だんだん落ち着かなくなってきた。

2013-03-24

●だいじょうぶ3組:No. 4354 2013.03.24


昨日の土曜日は、次男と映画を見にいった。
次男のリクエストで「だいじょうぶ3組」をみた。
次男が本を読んでいたので、
その映画を見たいというのででかけた。
事前に予約していた、
がらがらにすいていたので、
ゆっくりと見れた。
乙武氏がやはりいちばん光っていた。
その姿は好感がもてた。

●横道世之介:No. 4353 2013.03.24


吉田修一著「横道世之介」
(ISBN978-4-620-10743-1 C0093)
を読んだ。
現代版三四郎だろうか。
いや、三四郎にはないものもある。
世之介には、三四郎にない
明るさ、やるせなさ、気だるさなど、
現代の若者に共通するものがある。
あまりストーリが淡々と進むので
飽きそうになるのだが、
ついつい最後まで読んでしまう。
そんな魅力がある。

2013-03-22

●時間の哲学:No. 4352 2013.03.22


雪庇。江別

今朝は、晴れ。
冷え込んで道路が凍っている。
昨日も寒かったようだ。
昨日は昼過ぎに歯医者にいったので、
早めに帰宅したが
それほど溶けていないなかった。
あまり溶けてなかったので
今朝は凍った氷が少ない。
今日は歩きやすかった。

昨日は、時間に関する哲学の関連で、
哲学の概要をまとめていた。
科学哲学と時間の哲学を
しばらくまとめていこうかと考えている。

古いパソコンの筐体を手に入れた。
ほとんすべての部品は使えない。
ただし、電源だけは使えるかもしれない。
はじめて、自作パソコンを
つくりあげようと考えている。

2013-03-21

●地吹雪:No. 4351 2013.03.21


ハルニレ。江別

今朝は、昨夜半からすごい荒天で、
朝もまだ地吹雪で、
歩いて来る時も歩きづらかった。
雪の量は少なそうだが、
吹き溜まりができていた。
湿った雪で
日が高くなればすぐに溶けそうだ。

昨日は長男の学校説明会があり、
そのあと買い物をする予定でだったので、
昼に街で待ち合わせる。
なかなか長男がこないので
家族で昼食をとり始めたら連絡がきた。
長男は昼食がまだなので
ファーストフードを食べさしながら、
次男と家内は買い物をしていた。
そのあと長男の買物に行った。
なんか疲れてしまった。
今朝は1時間ほど寝過ごした。

EarthEssay 3_116 極限環境微生物 4:氷の天体


EarthEssay
3_116 極限環境微生物 4:氷の天体
を発行しました。

氷の下の極限環境微生物を調べることによって、
どんな科学的な展開が期待されるのでしょうか。
そのような展望は、科学者の希望でもあります。
ただそんな希望も、
たったひとつの反例の発見で吹っ飛んでしまうのですが。

2013-03-19

●卒業式:No. 4350 2013.03.19


サイロ。江別

昨日も曇だ。
気温も高く、温度もプラスで朝から、
雪が溶けている。

今日は卒業式があるので、
昼前に研究室を出る。
卒業式のあとは、
大学全体の謝恩会がある。
いつもとは違うホテルでの開催となる。
見納めではないが、
永の別れになるだろう。
4年間お疲れ様でした。
これからの活躍を期待している。

●凶笑面:No. 4349 2013.03.19


北森鴻著「凶笑面」
(ISBN4-10-120721-6 C0193)
を読んだ。
民俗学を素材にしたミステリーだ。
蓮丈那智が主人公の短篇集になっている。
民俗学だけにしてもいいのではないかと 思える。
なかなか面白い。
シリーズなので続きも読みたいものだ。

2013-03-18

●iPhone 5、二台:No. 4348 2013.03.18


残雪。江別

昨日は曇だ。
気温はそれほど出ないが、
氷が溶ける寸前なので
零度付近なだろう。
でもまだぐしょぐしょになりそうだ。

日曜日は長男がクラブから帰ってきた後、
子どもたちの携帯を更新しにいった。
次男は携帯にしようと約束していたが、
選択肢が2種しかなく、
将来性を考えると
スマートフォーンがいいだろうと考えた。
割引もいろいろあるので、
iPhone5にすることになった。
長男は3年間我慢したのにと、
ブツブツいっていたが、
念願のiPhoneなので
手にしたとたん、
そんな不満も消えたようだ。
キャンペーンでフォトフレームも
2年間無料契約をした。
2年後に解約をすればいいということだ。
重要なことはその契約を忘れないことだ。
まだセットアップが終わってないので、
今日、帰宅後もセットアップに
付き合わなければならない。

●空飛ぶ広報室:No. 4347 2013.03.18


有川浩著「空飛ぶ広報室」
(ISBN978-4-344-02217-1)
を読んだ。
面白いが、無難にまとめた気がする。
航空自衛隊広報室を舞台にした話だ。
広報室から話をもちかけて、
取材を続けてかいたそうだ。
2011年の夏に発刊予定であったが
3.11があったため、
新たに取材をして2012年の夏に出版された。
そこに3.11の松島基地のことが
書き加えられたそうだ。

2013-03-15

●送別会:No. 4346 2013.03.15


青空と木。江別

昨日は快晴だが、冷え込んだ。
道路がガリガリに凍ったので
それはそれで歩きやすくなっていた。
でも、天気がいいので
今日はかなり雪もとけるのだろう。

昨日は学部の送別会だった。
隣の人といろいろ話した。
学科の知り合いなので、
彼の研究手法について
いろいろ話し合った。
どうも理解できない、
納得できないところがある。
まあ、研究への取り組み姿勢が
多様であっていいのだろう。

10時前に帰宅したが、
ほろ酔心地でよかったが
なかなか寝付けずに困った。
それでも12時前には寝た。
朝いつもの時間に起きたが、
寝不足なので、もう一度寝たら
1時間ほど寝れた。
だいぶ疲れがとれた。
今日は研究に専念できるだろうか。

99 鳥海山:活の符合

 鳥海山は大きな山です。西は海に流れ込み、北はなだらかな丘陵、南には平野があるので、独立峰として雄大な姿をみせます。雄姿は、活火山であることを忘れてしまいそうです。鳥海山の雄姿には、少し不思議なことがあります。

 昨年秋に、鳥海山(ちょうかいさん)を訪れました。秋田と山形の県境にある火山で、山頂は山形県側になっています。非常に大きな山で、日本海にまで裾野が広がる雄大が成層火山です。きれいな山容なので、出羽富士や秋田富士とよばれることもあります。
 鳥海山は、東西に延びた火山です。南北が14kmですが、東西が26kmほどで、西の裾野は日本海に面した断崖となっています。
 鳥海山には、ドライブするにはもってこいの鳥海ブルーラインが通っています。私のいった日は、遠くは少し霞んでいましたが、晴れの心地よい天気でした。鳥海山の5合目にあたる鉾立(ほこたて)まで鳥海ブルーラインできました。平日の午後も遅めであったせいでしょうか、あまり観光客もいなく、ゆっくりと見学することができました。
 鉾立の展望台の前には、奈曽(なそ)川が流れています。川の両岸は、谷が深く切れ込んで切り立った崖になっています。崖も緑が多いのですが、岩肌のでているところでは、溶岩流が多数見え、火山の山であることとがわかります。ただ、この渓谷の成因はよくわかっていないようです。
 雲がかかり山頂や渓谷が見えない時もあったのですが、天気がよかったので、気長に待つことにしました。雲が奈曽渓谷に流れこんだとき、ちょうど後ろからの太陽に光で、きれいないブロッケン現象を見ることができました。待ったかいがあり、奈曽川の源頭の稜線越しですが、鳥海山で最高峰である新山(しんざん、2236m)を見ることができました。もともと鳥海山に登る時間もなく、近くで山頂が見れればいいと思っていましたが、目的がかないました。
 新山は、鳥海山の最高峰であるとともに、現在の噴火の中心でもある中央火口丘になっています。新山の周囲は、切り立った崖となっています。この崖は、爆裂火口の一部で、北に馬蹄形にえぐれています。崖には多数の溶岩流がみえます。崩壊したあとは、東鳥海馬蹄形カルデラとよばれています。
 爆裂火口は、2500年前の噴火によって形成されたもので、噴火によって山体が大規模に崩壊しました。山体が崩壊したとき大量の堆積物が斜面を流れます。堆積物には大小さまざまな岩塊がまじっていました。大量の岩塊が、なだれのようにくずれていきます。爆裂火口の裾野には、そんな堆積物からできた流山(ながれやま)とよばれる特有の地形ができます。流山は、比較的なだらかで平らな地形なのですが、大きな岩塊がごつごつの小山をつくっています。
 なだれの堆積物は、象潟町や仁賀保町一帯に広く流れくだりました。流山の地形は、その後の火山活動による溶岩流などに覆われていて、だいぶ消されてしまいましたが、冬師(とうし)や象潟(きさかた)にかけて、残されています。この流山をつくっている火山堆積物を、「象潟岩屑なだれ」と呼んでいます。
 爆裂火口の周囲には、東から時計回りに、七高山(しちこうさん、2229m)、行者岳(ぎょうじゃだけ、2159m)、伏拝岳(ふしおがみだけ、2130m)、そして西側に文珠岳(もんじゅだけ、2005m)が、半円を描くように外輪山として並んでいます。
 新山は活火山で、1974(昭和49)年3月1日には、153年ぶりに噴火しました。新山を東西に横切る割れ目の上に、いくつかの火口ができ、マグマ水蒸気爆発が起こりました。数ヶ月の間、噴火が続きました。まだ積雪のあるころの噴火だったので、噴火による熱で雪が溶けて泥流(火山泥流といいます)が何度か起こりました。泥流が起こったのですが、幸いなことに、河川に流れこむことなく、大きな被害はありませんでした。
 新山と外輪山を東鳥海火山と呼んでいます。外輪山の文殊岳のすぐ西には鳥海湖(地形図では鳥海湖ですが、鳥ノ海という文献もあります)とよばれる池があります。鳥海湖は、噴火口に雨水がたまったもので、火口湖と呼ばれています。鳥海湖を中心として、鍋森(なべもり、1652m)や扇子森(せんすもり、1759m)を中央火口丘として、いくつかの火山があります。西に笙ヶ岳(しようがたけ)と東の月山森(がつさんもり)が外輪山となっています。南に開いた爆裂火口を囲むように外輪山があります。これらを、西鳥海火山と呼んでいます。
 西鳥海火山の地形は東鳥海火山と比べると侵食が進んでいます。東鳥海火山が新しく、西鳥海火山が古いものとなります。鳥海山の火山としての歴史の概略を紹介していきましょう。
 鳥海山では、大きく3の活動時期(ステージとよばれています)があると考えられています。古いものから順にみていきます。
 最初は、初期の火山体をつくったとされる鳥海ステージIとよばれる活動です。60万から55万年前の天狗森火山岩や鶯川玄武岩を出した火山活動です。55万から16万年前には古い火山体ができましたが、その実体はよくわかっていません。
 次に、鳥海ステージIIとして、西鳥海火山の活動がはじまります。鳥海ステージIIa/bが16万から9万年前、鳥海ステージIIcが9万から2万年前に活動します。
 2万年前から東鳥海火山の活動(鳥海ステージIII)がはじまります。2500年前(紀元前466年といわれています)の山体崩壊を起こし、象潟岩屑なだれができました。1801年や1974年には、溶岩ドームとして誕生した新山を中心とする活動が起こりました。現在も活火山として監視されています。
 火山の履歴は、過去に時間を広げた話ですが、次は空間を広げた話になります。
 秋田県の海岸付近には、南北方向に30kmほど延びる活断層である北由利(きたゆり)断層群があります。断層群とされているのは、同じ方向に延びる一連の多数の断層があるためです。また、活断層が動くということは、地震がおこるということです。このような浅い場所の断層の活動は、1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路地震)、2004年の新潟県中越地震と同じタイプで、マグネチュードに比べて震度が大きく、被害も大きなものになります。
 鳥海山のすぐ北には、北由利断層の一部だと考えられる仁賀保(にかほ)断層があります。山形県では、北由利断層の南延長にあたる庄内平野東縁断層(長さ38km)があり、いずれも活断層です。庄内平野東縁断層の北側では、1894(明治27年)に起こった庄内地震の原因となっています。鳥海山の地下にも、南北方向の断層がありそうなのですが、実体はまだよくわかりません。
 鳥海山は、全体として成層火山なのですが、新旧2つ火山群は東西に延びた火山活動をおこなってできています。マグマは東西方向の弱線にそって上昇してきていると考えられます。東北地方は、太平洋プレートの沈み込みともなう東西の圧縮の力(応力といいます)が、常にかかっているところです。そのような応力がかかる場では、応力の方向に並行な割れ目(東西方向)ができて、噴火することがあります。その原則にそって鳥海火山が活動していることになります。
 一方、大きな地質構造として、北米プレートとユーラシアプレートの境界が日本海を通っていて、南北の北由利断層や庄内平野東縁断層と並行しています。これらの南北断層は衝上断層で、日本海に対して陸側がせり上がる低角度の逆断層です。鳥海の火山は、新旧とも東西方向の構造に市内されて噴火をし、広域の断層は、南北方向で活動しています。この方向の違いは、少々不思議です。
 北由利断層は活断層なので、詳しく調べられています。北由利断層は過去に1万年前ころ、9600年前ころ、2800年前ころに活動したことがわかっています。時間スケールでみると、東鳥海火山の活動のスケールと符合します。断層の長さも30kmで、鳥海山の東西ののびも30kmほどえす。まったく次元の違った断層と火山のサイズが符合します。また、いずれも「活」のつく活動です。そして一旦活動をはじめると、人の生活に大きな影響を与えるものです。そのような偶然の「符合」が不思議でもあります。

・訂正・
前回のエッセイで、鼠ヶ関の読みを
「ねずみがせき」とふりましたが、
「ねずがせき」の間違いでした。
何人かの方からご指摘をいただきました。
ブログとホームページは修正したのですが、
メールマガジンは修正できませんので
訂正してお詫び申し上げます。
私は誤字脱字が多いので
しょっちゅうこのようなミスを犯します。
今回は固有名詞なので、大きなミスでした。
発行前には何度か見直しているのですが、
見なおすたびに、修正していくので、
そこが新たに誤字脱字をすることもあります。
これからも注意しますが、
もし誤字脱字があれば、ご指摘ください。
本当に申し訳ありませんでした。

・神代杉・
先ほどの象潟岩屑なだれの年代を
「紀元前466年といわれています」としたのですが、
これは、埋もれていた神代杉の年輪を数えたものだそうです。
神代杉とは、噴火の岩砕なだれで埋もれた杉のことです。
銘木と有名で、今のも掘っているそうです。
もちろん埋めているのは
象潟岩屑なだれの堆積物です。

・温泉・
鳥海山は活火山でもあるのに、
少々不思議ですが、温泉があまりありません。
もちろん皆無ではなく、
猿倉温泉や湯の台温泉があるのですが、
数が他の火山に比べて非常に少ないのが特徴です。
大きな山体で熱源もあり、
高く深い山なので水源もあります。
なのに火山がないのはどうしてでしょうね。
もちろんボーリングすれば
あちこちで出てくるかもしれませんが。

GeoEssay 99 鳥海山:活の符合


GeoEssay
99 鳥海山:活の符合
を発行しました。

鳥海山は大きな山です。
西は海に流れ込み、
北はなだらかな丘陵、
南には平野があるので、
独立峰として雄大な姿をみせます。
雄姿は、活火山であることを忘れてしまいそうです。
鳥海山の雄姿には、
少し不思議なことがあります。

2013-03-14

●一転、吹雪:No. 4345 2013.03.14


ハルニレ。江別

昨日の暖かさ、
雪解けのグショグショから一転、
今日は雪。
今も時々激しく吹雪いている。
長靴から冬靴にもどす。

午後の会議のあと、
夕方、学部の歓送迎会だ。
久しぶりの街にでることになる。
考えたら、本当に久しぶりだ。
私は大学と自宅を往復している生活だ。
しかし、あれこれ変化があり、
時に、心には乱れがあり、
多くの人と出会う。
職場がそんなところからだろう。

今、構想している、
新しい論文のためのアイデアを試したら
なかなかうまくいなかった。
まあ、苦労したのだから
論文の図には活用するつもりだが。

EarthEssay 3_115 極限環境微生物 3:ウィランズ湖


EarthEssay
3_115 極限環境微生物 3:ウィランズ湖
を発行しました。

アメリカの研究チームが、
氷底湖へのボーリングに成功しました。
ロシアの調べていたボストーク湖とは別の氷底湖でした。
速報ですが、
微生物、多分、極限環境微生物になりそうな生物を発見しました。
その様子を紹介します。

2013-03-13

●浮かぶアイディア:No. 4344 2013.03.13


坂道。江別

今日は雨だ。
道路がつるつるでぐしょぐしょだ。
いたるところに水たまりがあり
ビショビショなので、
長靴を履いてきた。
水溜リの底は、氷なので歩きづらい。
気をつけないと転んでしまいそうだ。
一気に溶ければいいのだが。

昨日は午前中は原稿と校務に追われた。
午後から少し会議と、業者との打ち合わせ。
それ以外の時間は
今考えていることの整理をしていた。
なかなか考えがまとまらない。
しかし、考え続けていると、
いろいろやってみたいアイディアが浮かんでくる。
今日はそれを試してみたい。

2013-03-12

●ビプリア古書堂の事件手帖 4:No. 4343 2013.03.12


三上延「ビプリア古書堂の事件手帖 4」
(ISBN978-4-04-891427-7 C0193)
を読んだ。
なかなか練られた構成である。
以前からの伏線も進んでいる。
伏線の大きな展開もある。
なかなかおもしろくなってきた。

●知的劣化のいち抑制として:No. 4342 2013.03.12


牧舎。江別

今朝はどんよりとした、冷たい朝である。

昨日で東日本大震災から2年となる。
あの日、私は四国にいて
地震を体験していない。
その後の緊急状態を
間接的に体験するだけだった。
被災者以外の人は、日本全国同じ状態だったろう。
そんな日を迎えて、
メディアでは、いろいろな特集番組が組まれた。
過去形にするのが辛い。
民放は、視聴率狙いのもので
本質をえぐる番組は少ない。
その点NHKやCSの科学番組は、
本質を捉えようと、もがく番組が多い。
重要なドキュメントの再放送もされている。
日本はあの震災から何を学んだのか。
多くの個人は、程度の差があるが、
いろいろなことを学んだ。
もっと大きな存在が、
まだ まだ学び足りない気がする。
おおきなものとは、
政府あるいは政治家、メディアあるいはジャーナリストだ。
大きなものが、私たちの大勢、将来、
これからの行動や情報を握っている。
そんな大きなものの愚行に対応するには、
個々が賢くならなければならない。
人間としての度量や教養が必要になる。
大学では、教養が軽視され、
専門性、それもスキルに類する教育ばかりに
専念している。
これでは、知的劣化の悪循環を
生み出すことになりはしまいか。
そんな教養の劣化を少しでも抑えるために
私にもできることがあるのではないか。
そんなことを、昨日、考えた。

2013-03-11

●ノスタルジー:No. 4341 2013.03.11


ポプラ。江別

今朝は風がまだ残っている。
土曜日は激しい暴風であった。
予報では、日曜の午後から今朝にかけても
激しい暴風雪になる予報だったが、
それほど激しいものではなくなって助かった。
学校の通常通りに始まるだろう。

科学は技術とは違う。
技術はものがなければ成立しない。
科学は考え方が主で、
ものがなくても、
考え方が表現されていればよい。
現在では、
技術は科学なしには進めない。
科学も今や技術なしには進めない。
特に先端の科学は、
最先端の技術につながっている。
かつで、科学者にとって
科学と道具は区分されていなかった。
必要に応じて道具は自分作り出してきた。
それも含めて科学であった。
そんな時代の科学に憧れというか、
ノスタルジーを感じる。

2013-03-08

●作画ソフト:No. 4340 2013.03.08


雪原。江別

今朝は晴れ。
風がないので、
体感温度はそれほどではない。
ただし、昨日溶けた道が
ガリガリに凍っている。

昨日は、地質のまとめを始めようと思ったが、
なかなかはかどらない。
校務がいろいろあったため、
こま切れ時間しかなった。
標本整理の準備もした。
石の統計処理のモデルデータも整理した。
試しに統計要約し、
分散図を書くことにした。
Rのグラフ機能はいいのだが、
いくつもデータを自由に書くのは、
なかなか融通がきかない。
小細工するのには言語に習熟するひつようがありそうだ。
片手間にするには大変だ。
エクセルは作画ソフトにベクトルでもっていけない。
そこで以前使っていた
KaleidaGraph3.5をインストールして
パッチあてをしたら動いた。
メタファイルにすれば、
作画ソフトにもっていくこともできる。
それで、そのソフトをバージョンアップすることにした。
以前はうまく動かなったのだが、
今ではパッチあてで、だいじょうぶになった。
そんなこんなで、地質学がなかなか進まないのだ。

2013-03-07

●補う:No. 4339 2013.03.07


並木道。江別

今朝は霞んでいるが、
青空が広がっている。
風が強く、冷たい。
昼間溶けた氷がガリガリに凍っている。
春めいてきたが、
まだまだ。

来週あたりまで、
落ち着いて仕事が出来る期間だ。
それ以降は新学期のための行事が
いろいろはじまる。
今日から来週までは、
地域地質の文献整理をする予定である。
昨日ほとんどできなかったので
今日はそれを補っていければと思っている。

EarthEssay 3_114 極限環境微生物 2:ボストーク湖


EarthEssay
3_114 極限環境微生物 2:ボストーク湖
を発行しました。

南極の深い氷の下にある
ボストーク湖まで掘削がおこなわれました。
ボストーク湖までに至る氷は、
15年前に掘られたもので、
地球の約40万年間の気候変動を記録していました。
そして昨年、
湖まで環境の汚染や検疫に配慮された掘削がされました。

2013-03-06

●季節はめぐる:No. 4338 2013.03.06


並木道。江別

今朝は曇だ。
昨日の夕刻には
あちこち雪解けの水たまりがあったが
朝には凍っていた。
朝夕はまだ寒い。
しかし、寒さも一段落したの
先日から厳冬用のジャンバーから
毛のコートに変えた。
厳しいの冬も3月なので少し緩んできた。
季節はめぐるのだ。

●海賊とよばれた男 下:No. 4337 2013.03.06


百田尚樹著「海賊とよばれた男 下」
(ISBN978-4-06-217565-4 C0093)
を読んだ。
上巻に続いて下巻も読んだ。
出光佐三を題材にした小説である。
国際石油メジャーと大英帝国を敵に回して
日本人としての正義をもとに戦った。
戦前、戦後もその精神は一貫していた。
こんな物語があったとは知らなかった。
なかなか面白い話しである。

2013-03-05

●現役・東大院生の速読術:No. 4336 2013.03.06


原田考太著「現役・東大院生の速読術」
(ISBN978-4-903853-94-9 C0030)
を隙間時間で読んだ。
この手の本の書いてあることは抱いた一緒だ。
目の訓練、瞬間的画像的な視野など。
訓練が必要なのはわかるが、
かなかそれができないから苦労するのだ。

●大学入試:No. 4335 2013.03.05


坂道。江別

今朝は薄っすらと雪が積もっていた。
昼間、天気がいいと
道路の雪は溶けるようになってきたのだが、
朝夕はまだ氷点下になるようだ。
今年の春は、遅めのスタートだろうか。

今日は大学のB日程の入試がある。
2月の入試と比べれば小規模になるが、
それでも大学では重要な行事である。
地方都市でも試験はおこなわれる。
多くのスタッフがかかわって営まれる。

昨日は午前中は校務の書類作りをしていた。
午後からは統計学をやっていた。
一応統計学の勉強は今日で区切りと考えている。
大体の概要はつかめた。
メモのほうが整理できていないが、
自宅で土日にでもやろう。

2013-03-04

●連鎖:No. 4334 2013.03.04


木立。江別

日の出が早くなってきた。
いつもと同じ時間に自宅を出ても
明るくなってきた。
北国ほど一日の日の長さを感じる。

あるテレビ番組で福岡伸一氏の対談があった。
彼は、子どものころに顕微鏡を与えられて
微小の世界に 非常に興味を持った。
顕微鏡を大きく広げたレーウェンフックにも興味をもった。
レーウェンフックは画家のフェルメールと
同時期に同じ場所で生まれた。
多分親友だったのであろう。
フェルメールはレーウェンフックをモデルとした絵画もある。
福岡氏はフェルメールにも興味がいく。
フェルメールは青の巧みに用いた画家だ。
青を用いた画家として有名な人に葛飾北斎がいる。
今、福岡氏は、青の画家として葛飾北斎に興味を持ち
「あっぱれ北斎!光の王国展」を行なっている。
この連鎖は面白い
こんな面白い連鎖が見つかれば、
何年も楽しめる。
私もそんな連鎖を見つけたい。
ただし、必然性と興味がないとだめだが。

●海賊とよばれた男 上:No. 4333 2013.03.04


百田尚樹著「海賊とよばれた男 上」
(ISBN978-4-06-217564-7 C0093)
を読んだ。
出光興産の創始者である
出光佐三をモデルとした小説である。
石油のアメリカのメジャーと、
一人戦った男の一代記である。
単に出世物語ではなく、
日本を考えたサムライの話しである。
続けて下巻も読みだした。

2013-03-01

●行事と集中:No. 4332 2013.03.01


木立。江別

今朝は薄く曇りだ。
いつものように自宅を出て
歩いていくる。
今日はぼーっとしながら歩いてた。
曇りの日はなんとなく気分が晴れない。

昨日の午後激しい雪が降りだした。
ただ、少し気温が高いようで、
湿った雪だった。
夕方には上がってたいが。

いよいよ3月だ。
メモも新しくして、
3月中にすべきこと、したいことをまとめた。
統計学は来週の中盤で終わる。
そろそろ次の論文の準備をしておく。
以前やっていたが、
途中で中断しているものだ。
その他に、地質哲学に関連する論文の
草稿も進めておきたい。
そんなことを考えながら、
次なる年度に進みたい。
3月には送別会、卒業式などの
セレモニーや入試もいろいろな行事がある。
それが集中を乱さなければいいのだが。

Monolog 134 いろいろな時間


Monolog
134 いろいろな時間
を発行しました。

同じ事象、対象、次元でも、
見方を変えると違ってみえることもあります。
今回は、時間について考えていきます。
学問分野で、時間や時間の流れを
どうとらえているのでしょうか。
ちなみに、地質学では、
「歴史的時間があるが、一般化可能な時間はない」
と考えています。