2013-11-29

●プレッシャーに負けるな:No. 4624 2013.11.29

冬木立。江別

今朝は晴れ。
雲はあるが青空が広がっている。
冷えこんでいる。
昨日降った雪が凍っている。
道がところどころツルツルで
気をつけて歩かなければならなかった。

昨日は4年生の卒業研究を何人か見た。
だいぶ完成が近づいてきた。
でも、まだまだの人もいる。
努力を続けていれば
完成はできるはずのことをしている。
だから努力以前に、
プレッシャーに負けている学生もいる。
こればかりはどうしようもない。
こつこつと努力を積み重ねる
体験こそが重要なのだ。
高校までにそのような経験が
まったくないのかもしれない。
経験のないのに、
2年間の集大成として
レポートを書くのは
荷が重いのかもしれない。
でも、人によっては、
はじめての経験として
達成感を味わっている。
その経験は人生において
大きな差となるのではないだろうか。
プレッシャーに負けないで欲しい。

2013-11-28

●データとり直し:No. 4623 2013.11.28

雪木立。江別

今朝は雪。
昨夜はそれほど寒くなかったので、
雪がつもりとは思っていなかった。
ベチョベチョの雪で重く歩きにくい。
これからは雪が降ったり止んだりしながら
冬が深まっていくのだろう。

昨日は、午後研究できる予定が、
急遽学生対応が入ったので
まとまった時間がとれなかった。
データ整理をしていたのだが
失敗してデータが飛んでしまった。
もう一度やりなおをした。
明らかにプログラムのミスだ。
可能な操作をしたのに、
プログラムが突然終了した。
こんなこともあるのだろう。
テンポラリーファイルが
どこかにないか探したが
見つからなかった。
しかたがないから
再度、データを取り直した。

●はじめましてファイマン先生:No. 4622 2013.11.28

ジム・オッタヴィアニ作リーランド・マイリック画
「マンガはじめましてファイマン先生」
(ISBN978-4-06-257832-5 C0242)
を読んだ。
アメリカのマンガである。
日本の高度なマンガを読んでいるので、
カット割りの単調さ、
構図の単調さ、
登場人物の表情のなさ
など見劣りがする。
しかし、ファイマン自体が
すごい人生、楽しん人生を送っているので
知らいない部分がいくつかあったので、
楽しめた。
内容もなかなか豊富であった。

EarthEssay 6_117 かぐや 1:裏と表

EarthEssay
6_117 かぐや 1:裏と表
を発行しました。

月の裏と表の違いは、
黒っぽい部分の有無です。
黒っぽい部分は、
表にのみあります。
その黒っぽい部分が、
どうしてできたのでしょうか。
日本の月探査衛星「かぐや」のデータから、
その成因がわかってきました。

2013-11-27

●雪景色:No. 4621 2013.11.27

雪景色。江別

今朝、起きたら、窓の外に
薄っすらと雪景色が見えた。
冷え込みもあった。
晴天の夜明け前の冷気の中を、
一杯着込んで歩いてきた。

今日は午前中1講だけあり、
そのあと学生の対応をする。
午後の講義は不規則日程のため
休講となっている。
午後は、しっかりと研究できる。

慌ただしい日々の中、
今、何をすべきかを
ついつい忘れてしまうことがある。
そんなとき、どうして
軌道修正をしていけばいいのか。
それは、こころの命じる方向に進むことだ。
では、今の自分が何をしたいのか。
幸いなことに、私の心は、研究という答えを出す。
この指向性、方向性があれば、
今の自分は大丈夫だろう。
本当の問題は、成果、結果のなのだが。

2013-11-26

●嵐明けに:No. 4620 2013.11.26

ポプラ。江別

昨日は暴風警報がでていたが、
快晴だった。
午後から天気が荒れ模様であったが、
風が強かった。
昨日は風が強く
傘をさしていもて、
風が強く、何度もたたまなければならなかった。
雨も朝には小休止で、
傘をささずに来れた。

土日曜日に、大学に通常通り出ていたので、
曜日の切れ間がなく、
肉体的な疲れが抜けないような気がする。
まあ、どんな時でも
大学は曜日で物事が進行するので
講義と校務に追われて進むしかない。

2013-11-25

●佳境:No. 4619 2013.11.25

落ち葉と霜。江別

今朝は、冷え込んだ。
快晴で放射冷却が起こった。
地面が霜で真っ白だった。
氷もはっている。

今日は通常通りの平日だ。
学生面談が午前も午後にある。
4年生の卒業研究も佳境にはっている。
その間に打ち合わせも入っている。
来週、他学科の講義を頼まれているので
その準備もしなければならない。

昨日は校務の合間にデータ整理をしていたが、
知り合いの人がいたので、
話していたので、あまり進まなかった。
データや文献整理は、
ロスが多くでも、
淡々と進めなければならない。

●書物狩人:No. 4618 2013.11.25

赤城毅著「書物狩人」
(ISBN978-4-06-182487-4 C0293)
を読んだ。
書物狩人とかいてフランス語で
「ル・シャスート」というそうだ。
大学の教員という肩書で、
稀覯書だけでなく、
いわくつきの書物を見つける人。
ル・シャスートが主人公の短篇集だ。
ストーリの中身は史実に基づくそうだ。
なかなか面白いが
広がりをあまり感じられない。

2013-11-24

●淡々と:No. 4617 2013.11.24

キタキツネ。江別

今朝は雲があるが、
晴れている。
少し冷え込んだ。
夜に雲が多かっただめだろうか、
それほど寒さもひどくない。

昨日は校務で一日会議室にいる。
仕事は少ないが
待機して書類をチェックすることが仕事だ。
幾重ものチェックが必要だ。
あとは自由にしていいので、
空き時間に仕事をしていた。
昨日は論文の校正ができた。
今日は資料整理をしたいと考えているが、
校務が多そうなので、
どうなることやら。
まあ、淡々と仕事を
こなしていくしかない。

2013-11-23

●すべきこと:No. 4616 2013.11.23

並木 坂道。江別

今朝も曇りだが
晴れに向かっているようだ。
明け方まで降っていた雨で、
道路が濡れている。
今日も暖かい朝だ。

今日明日は校務があるので
いつも時間に大学に来ている。
今日明日は、生協がやっていなので
食事がとれない。
昨夜家内におにぎりを作ってもらった。
初めての校務なので、
仕事の様子がわからない。
まあ、やるべきことをやるしなかい。
そして、空き時間があれば、
すべきことをするしかない。

2013-11-22

●内職可:No. 4615 2013.11.22

定点 坂道。江別

今朝は曇り。
明け方まで降っていた雨で、
道路が濡れている。
しっとりして暖かい朝だ。

今週末は校務で一日
大学にいることになる。
今回の校務は初めての体験なので、
様子がわからず、聞いた。
いくつかの職務があるが、
多くの時間は、会議室に
待機していることが任務だそうだ。
職務としてじっとしている間、
自分の仕事をしていてもいいそうだ。
まあ内職可ということだ。
やりかけの資料整理をしながら、
メモをとっていくつもりだが、
どうなるのかはわからない。
そのために、今日は空き時間に
資料のデジタル化をしておきたいが
できるだろうか。

●ハーバード白熱日本史教室:No. 4614 2013.11.22

北川智子著「ハーバード白熱日本史教室」
(ISBN978-4-10-610469-5 C0221)
を読んだ。
研究のスーパーウーマンの北川女史の
半生と現在の大学の
ユニークな講義が紹介されている。
しかし、なにより、日本の歴史感の遅れ
新しい視点の提示がなかなか面白かった。

2013-11-21

●少しでも進むこと:No. 4613 2013.11.21

雫。江別

今朝は自宅を出るときは
かなり雨が強く降っていた。
空も暗くいつもの早い時間に思える。
大学に着く頃には、
収まり明るくなってきた。
上着がかなり濡れた。
気温は高く、暖かい雨で
寒くなかく大丈夫だった。

今日も、講義と学生対応、そして会議で
ほとんど時間が埋まっている。
昨日は、関連の文献がないか
図書館に探しにいったが、
予想通り、関連した文献がなかった。
そしかし、手持ちの資料で、
メモをつくりはじめた。
なんでもいい、少しでも進むことが重要だ。

EarthEssay 2_121 最古の有性生殖 2:アワフキムシ

EarthEssay
2_121 最古の有性生殖 2:アワフキムシ
を発行しました。

アワフキムシの交尾中の化石が見つかりました。
最古の交尾化石としてニュースになりました。
その化石を見つけるために、
大量の化石が処理されました。
その処理の中で、研究は深まっていきます。

2013-11-20

●時間に縛られて:No. 4612 2013.11.20

彩雲と木。江別

今朝は前線状の雲が何筋もあった。
気温も少々低めで、
風あったので体感温度が低い。

論文を投稿して、
頭を切り替えて
次のテーマを進めたいと思っている。
しかし、時間に縛られて
なかなか次のステップに進めない。
一つのことではなく、
講義や会議、学生面談など
つぎつぎと校務が押し寄せる。
その間に講義の準備、
その合間に論文に頭をつかう。
これが日常になりつつある。
これで作業をすすめるしかない。
今日も似たような日となりそうだ。

●宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議:No. 4611 2013.11.20

吉田たかよし著「宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議」
(ISBN978-4-06-288226-2 C0240)
を読んだ。
宇宙化学というが宇宙生物学的に見た時、
人体の不思議なメカニズムが
解けるという構成である。
いつくかのテーマで語られる。
著者は工学部で宇宙生物学を専攻し、
ジャーナリズムに従事し
医学に転身されたようだ。
不思議な経歴で医師である。
このような経歴の著者が
人体を眺めると
いろいろな不思議が解明できる、
というものだ。
一気に読みきったが、
なぜが集中して読めず、
頭に残りにくい。
私の側の問題だろうか。

2013-11-19

●論文モード:No. 4609 2013.11.19

雫。江別

今朝は雨。
昨日の夕方から雷がなり、
不安定な天気となった。
雨が降ったが、
それほど激しくないが、
朝まで降っている。

昨日やっと論文を手放した。
今回は苦労した。
だいぶ前から論文を気にしていて
書いてもいたが、
やはり集中して書き進めないと
完成にたどりつかない。
現在査読をお願いしているので、
再度修正をすることになる。

一つの論文を書くと、一段落だが、
今回の論文も内容を半分して
残りを次回書く予定になった。
ただし、図はいくつか作成していたので、
文章や内容はまだ詰めていない。
しかし、頭が論文作成モードなので、
できれば次の構成を
一気にやってしまいたいところだ。

2013-11-18

●引用文献:No. 4608 2013.11.18

最後の落ち葉。江別

今朝は曇り。
風もなく、気温もそれほど
下がっていないので
歩いていると調度良い。
ただし、曇りなので
景色はパッとしないのだが。

昨日は引用文献を整理した。
あとは最後、もう一度論文を推敲をしたい。
本文はなかなか
納得がいくところまで達しない。
なんとなく、時間切れの状態だ。
では、時間をかければ
いいものになるのか?
それはわからない。
今日も午前中に打ち合わせ、
午後は学生対応、
その間に明日の講義の準備を
しなければならない。
そしれ論文を仕上げなければならない。

●数学ガールの秘密ノート:No. 4607 2013.11.18

結城浩著「数学ガールの秘密ノート 式とグラフ」
(ISBN978-4-7973-7414-8 C0041)
を読んだ。
数学の初学者、中高校生向けの内容だ。
WEB連載していものの書籍化したものだ。
登場人物が本編と同じ。
しかし、あっそういうことか、
と気付かされることもある。
子供に読ませたい内容だ。

2013-11-17

●ある家族の休日:No. 4606 2013.11.17

今朝は朝から快晴で、
締め忘れたカーテンから
朝日にが差し込む。
布団の中で本を読んでいたが、
6時半頃に起きる。
放射冷却で冷え込みが強い。
起きてすぐにストーブを付ける。
昨夜は暖かったので、
暖房を切って寝た。

昨日は論文の図表の整理を少しした。
今日は時間があれば、引用文献を整理したい。
自宅では論文になかなか集中できない。
家族かいることと
疲れてぼーっとしているせいだろうか。
今日は子どもたちのクラブのない日なので
全員がそろっているが、
家内と次男は、午前中は
小学校の学芸会を見に行くそうだ。
私と長男は自宅にいる。
午後は家族で買い物に出かける予定だ。
なんだか休日なのに落ち着かないが、
これが子どもの成長に合わせた、
家族としての、ある休日の一日なのだろう。

●闇色のソプラノ:No. 4605 2013.11.17

北森鴻著「闇色のソプラノ」
(ISBN4-16-765643-4 C0193)
を読んだ。
複雑な構想のもとに、
つぎつぎとの偶然と必然が繰り返される。
偶然を必然にするために、
苦労をしているのは否めない。
しかし、飽きることなく
最後まで読ませる。
本稿の童謡詩人のモデルは、
金子みすゞだろうか。
北森鴻は面白い。

2013-11-15

●言い訳をしてはいけない:No. 4604 2013.11.15

実。江別

今朝は、雲が厚く、
どんよりしている。
湿度も高く、
気分も重いような朝だ。

日々は天気とかかわりなく
その日のスケジュールに基いて進んでいく。
今日も予定がびっしりだ。
夕方は校務で
札幌に出かけることになる。

論文を書く時間まったくとれない。
今日締め切りだが、
担当の人にお願いして
少し遅れることを伝える。
最近、たびたびこのような事態に陥る。
自分自身の時間管理の不足である。
時間が足りないのを
理由にしてはいけない。
論文の締め切りは
ずっと前からわかっているのだ。
今日も空き時間に
少しでも進めるしかない。

107 白崎:白の異空間

(2013.11.15)
 和歌山県にある古くから知られる名勝に白崎があります。石灰岩が織りなす模様が、その景観を生んでいます。石灰岩の白の景観には、ダイナミックな大地の営みが働いています。白の脇に控える、黒の玄武岩や泥岩が、大地の営みの謎を解いてくれます。

 和歌山県由良町の海岸に突き出たところに、白崎(しらさき)があります。白崎は、周りの大地と比べて、明らかに異質ですが、美しさをもっています。そのような気持ちは、現代人だけが抱くだけでなく、古くから多くの人が抱いてきました。それが、白崎が名勝として知られている所以でもあるのでしょう。白崎は、万葉集にも何首か読まれています。
 由良町では国道177号線が内陸を通っているため、海岸に出るために少し道をそれなければなりません。そんなところに白崎はあるのですが、足を延ばす価値はあるところでないでしょうか。
 白崎は、その名前の通り白い岬です。岬を構成している岩石が、白いのです。大地を構成する色として、純白は珍しいものであります。白い岩石は、石灰岩です。白崎の石灰岩は、他の地にある大規模な秋吉台などの石灰岩地帯と比べると、限られた範囲にしかありません。しかし、石灰岩の岩体としては、大縮尺の地質図に載るほど、規模の大きいものです。
 青い海、青い空のもとで見ると、石灰岩の特異さは目立ちます。白崎の中にはいると、360度白の世界となります。特異ではあるのですが、異常さや暗さはなく、どことなく明るさを伴った不思議さがあります。石灰岩の白の色が、そうさせるのでしょうか。ふと、異空間に来たような奇妙な気持ちにさせられます。
 白崎の石灰岩からは、古生代のペルム紀(約2億5000万年前)の化石が見つかっています。米粒のような形をしたフズリナ(有孔虫の祖先)やウミユリなどが、化石として見つかっています。
 白崎の少し南には、立厳岩(たてごいわ)とよばれるところがあり、石灰岩に海食によって窓が開いています。立厳岩の陸側には、白っぽい石灰岩と黒っぽい玄武岩が断層で接しているところを見ることができます。また、石灰岩の中には、泥岩が見えます。石灰岩の間に泥が入り込んだようです。玄武岩は、海底の火山活動で形成されたものです。
 石灰岩は暖かい海の生き物の遺骸で、海底の火山活動できた岩石という、いずれも今の和歌山とは全く違った、遠くの赤道付近の海の環境を示しています。
 石灰岩は古生代末にできたものです。ところが、石灰岩のすぐ周りにある堆積岩(泥岩や礫岩)からは、中生代のジュラ紀(約1億5000万年前)の化石が見つかります。化石は、ウニや貝で、石灰岩の化石とは種類が違っています。ジュラ紀の泥岩のすぐそばに、古生代の石灰岩が接しているのは、奇異です。まったく別の時空間でできたのものが、大地の営みで、たまたま接しているのだと考えなければなりません。
 では、その仕組みを概観しましょう。
 紀伊半島西部は、紀伊水道を挟んでいますが、地質学的は四国と連続しています。紀伊半島の大部分は四万十帯とよばれる地層からできています。四万十帯は、沈み込み帯で形成される特有の堆積物である付加体からできています。それ以前の古い付加体も、北側にはあるのですが、紀伊半島では、西と東の海岸付近に分布するだけで、中央部は四万十帯が広がっています。
 紀伊半島の西の海岸側では、秩父帯、三波川帯、そして中央構造線という分布になっています。秩父帯は古い付加体で、その分布範囲はそれほど広くありません。秩父帯の中には、黒瀬川構造帯とよばれるものが狭いですがあります。黒瀬川構造帯は、古生代のシルル紀やデボン紀の大陸でできたような不思議な岩石を含む地帯があります。前回紹介した名南風鼻(なばえはな)でみられる岩石類がそれにあたります。
 白崎は、秩父帯に属します。従来の地層の名称としては、中紀層群、大弓(おおびき)層、立巌(たてご)部層になります。現在ではプレートテクトニクスの付加体による解釈になってきているので、かつての地層名称は適用できません。ですから、秩父帯として広く捉えるほうがいいのかもしれません。
 ただし、秩父帯は、黒瀬川構造帯を挟んで、南側(南帯と呼ばれる)と北側(北帯)が、違うものだという見方と、同じという見方もあるので、どこまで大括りにするかは、難しい問題となります。まだ決着をみていません。
 秩父帯は、付加体としてのでき方で、説明されています。ペルム紀の暖かい海の火山活動できた海洋島があります。その周りには石灰質の生物の遺骸がたまりまり、やがて石灰岩になります。その海洋プレートが、当時はユーラシア大陸の縁にあった日本列島に沈み込んでいきます。その時代は、まわりにあった泥から見つかる化石の年代であるジュラ紀です。海洋プレートの沈み込みとともに、海山と石灰岩の一部が泥の中にくずれます。これが付加体として大陸に付け加わります。以上が、白崎の石灰岩とその周辺の岩石の起源となります。
 白崎にも、石灰岩の侵食であるカルスト地形が、いくつかみられます。また、近くの戸津井(とつい)には、鍾乳洞もあります。近いのでいってみたのですが、平日で閉館していたので、残念ながら入ることはできませんでした。
 白崎の中央部の石灰岩は、人工的に掘られた跡があります。石灰岩はセメントの材料となるため、需要があったのでしょう。ただむやみに石灰岩を掘るでのはなく、観光名勝を守るため、周囲の石灰岩を残すように内側から採掘していたそうです。今では採掘はされていません。
 白崎は現在、道の駅になっています。他にも、レストランやダイビングクラブ、キャンプ場などがあるレジャー施設になっています。
 白崎は、やはりその白さが際立っています。夏の終わりの暑い日でしたが、白崎の石灰岩は、青空と海の青に映えます。その白と青のコントラスト、そして石灰岩の尖った山が、異空間にいるような錯覚を与えます。天気や季節が変わると、どのような感覚になるのでしょうか。白崎は、私には遠い場所なので、白崎のいろいろなバージョンを楽しむことはできません。できれば、もう一度行ってみたいところです。

・晩夏と冬・
白崎を含む和歌山の調査は、
台風の影響で調査日程を
大幅に狂わされました。
それは、ほんの2ヶ月前のことです。
エッセイを書きながら、
晩夏の白崎の思い出が、
遠い昔のように思えました。
それは、今、北海道は雪景色で、
一足先に冬が来たような気候だからでしょうか。

・人の営み・
石灰岩は付加体には大小、
さまざまなサイズで取り込まれています。
深海底に堆積したチャートもあります。
しかし、付加体の中に、まんべんなくあるのではなく、
石灰岩が多いよう見える地帯があります。
そのような特徴を捉えて、地質区分がなされます。
多いか少ないか、連続するか途切れるか
それは、見る人間の感性や感覚、思い込みなど
心理的側面があります。
だから、不確かなところでは、
人によって地帯区分が変わってくるのです。
科学も人がする営みですから、
しかたがないのでしょうね。

GeoEssay 107 白崎:白の異空間

GeoEssay
107 白崎:白の異空間
を発行しました。

和歌山県にある古くから知られる名勝に
白崎があります。
石灰岩が織りなす模様が、
その景観を生んでいます。
石灰岩の白の景観には、
ダイナミックな大地の営みが働いています。
白の脇に控える、
黒の玄武岩や泥岩が、
大地の営みの謎を解いてくれます。

2013-11-14

●ぎりぎりでの作業:No. 4603 2013.11.14

坂道の街灯。江別

今朝は、雪が収まったようだが、
冷え込みに続いている。
まだ寒波が去らないようだ。
道路が凍っていて
滑りやすいところがあり怖い。

昨日は9時から6時過ぎまで
つぎつぎと用事があり、
ほとんど、机の前で
じっくりと作業をしている時間がなかった。
朝の9時までの時間だけがあいていたので、
そこで最低限必要なことを
こなすことになる。
あとは隙間時間でちょこちょことする。
今日も似たような状況である。
ギリギリで作業をしていくことになる。
論文は、Wordに流し込み、
図表のレイアウトをした。
しかし時間をかけるべき
推敲のみが滞る。

EarthEssay 2_120 最古の有性生殖 1:生殖戦略

EarthEssay
2_120 最古の有性生殖 1:生殖戦略
を発行しました。

最近、昆虫の交尾中の化石が見つかり、
ニュースになりました。
初めての例ではないですが、
このような化石の写真を見るのは、
私は初めてでしたので
、驚きました。
今回は、交尾の化石の意味するところを
紹介していきましょう。

2013-11-13

●推敲が足りない:No. 4602 2013.11.13

雪とナナカマド。江別

今朝は、さらに積雪があった。
途中の大学では除雪が入っていた。
気温も景色も冬である。

論文を進めているが、
なかなか完成に至らない。
時間が足りないせいもあるが、
推敲がまだ足りない。
もっと何度も推敲を続けたいが、
時間のある限り、
校正をつづけていくしかない。

今日も3講の授業がある。
4年生の卒業研究の推敲も
空いた時間にはいってくる。
書かなければいけない原稿も
ほかに2編ある。
時間がいくらあっても足りない。
だから今日も早く仕事をはじめよう。

●地球微生物学:No. 4601 2013.11.13

太田光・田中裕二著「深海に四〇億年前の世界を見た!
地球微生物学
爆笑問題のニッポンの教養」
(ISBN978-4-06-282612-9 C0040)
を読んだ。
高井研の研究を紹介する
テレビ番組の書籍化である。
ほとんどテレビの内容を
文章起こしをしただけである。
激しい議論が応酬された回である。
テレビを見たがそれを思い出した。

2013-11-12

●雪景色:No. 4600 2013.11.12

雪のポプラ。江別

今日は雪景色だ。
昨日の午後から
時々吹雪いていたが、
ふってはすぐに溶けていた。
夜から本格的に降ってきた
雪が積もりだした。
そして今朝は雪景色。
寒波が入ったのだが、
一気に冬になった。
まだ根雪ではないだろうが、
久しぶりの雪景色は目新しいが
冬がはじまると思うと少々気が重いのだが。

●北海道田舎移住日記:No. 4599 2013.11.12

はた万次郎著「北海道田舎移住日記」
(ISBN4-08-748813-6 C0195)
を読んだ。
著者は、東京から北海道の下川に
思い立って移住してきた。
もともと札幌出身の著者だが、
北海道の田舎に移住してきた。
ただ、静かに何にも縛られず
のんびりと生きていきたい。
そんな思い出いが
この本にはにじみ出ている。

2013-11-11

●寒い朝:No. 4598 2013.11.11

氷。江別

今朝は、気温が低く、
氷がはっていた。
歩いている途中、
雪がぱらつき出した。
一気に寒波が入ってきたようで、
冬を感じさせる日だ。

日曜日は大荒れで、警報も出ていた。
しかし、次男も長男の札幌に用事が
別々に出ていた。
列車もだいぶ遅れたようだ。

私は、土曜日曜と用足しにでたが、
論文の文献の整理と校正をしていた。
まだ、十分ではないので
今週で完成したいものだ。

●未曽有と想定外:No. 4597 2013.11.11

畑村洋太郎著「未曽有と想定外」
(ISBN978-4-06-288117-3 C0236)
を読んだ。
東日本大震災に失敗学の権威が
考えたことをまとめたものだ。
事故調査委員に選ばれたので、
その前に一気に言いたいことを書いたようだ。
勢いがあり、読みやすかったが、
深みが少々少ない気がする。
まあ、上記の事情のせいだろう。

2013-11-08

●秋の嵐:No. 4596 2013.11.08

夕方の灯り。江別

昨夜から大荒れの天気である。
風で夜中に建物が、がたがた揺れたので、
夜半に何度か目が覚めてしまった。

朝起きたら暴風雨警報がでていた。
子どもたちの学校は臨時休校だ。
自宅を出ようとすると、
雨は激しくないが、風が強いので、
傘が役に立たない。
しかたがないので、
家内に大学まで車で送ってもらう。
お陰で30分ほと大学早く着いたので、
すぐに仕事を始めた。
校務書類を1つ、
メールでの連絡をいくつかこなせた。

●美少女教授・桐島統子の事件研究録:No. 4595 2013.11.08

喜多喜久著「美少女教授・桐島統子の事件研究録」
(ISBN978-4-12-0044564 C0093)
を読んだ。
大学ミステリーである。
少々不思議な設定である。
桐島教授は日本女性の初の
ノーベル賞受賞者である。
彼女は、80才を越えているが、
突然の病気で20才ほどに若返った。
原因不明なので
この病気のことは公開されず
大学ある場所に隔離され、
そこで密かに監禁、監視されながらも
自由に研究をしている。
完全免疫という特殊体質の学生である主人公が
手伝いとしてアルバイをするという設定で
事件がはじまる。
事件の謎を解いてくのがストーリだ。
軽い読み物なので一気に読める。

2013-11-07

●消える時間:No. 4594 2013.11.07

イチョウの落葉。江別

夜、雨が降りだし、
明け方には上がった。
暖かい雨で
今朝もそれほど寒くなかった。
この雨で落葉がだいぶ進んだようだ。

論文を隙間時間に書いているが、
なかなかはかどらない。
講義と講義の数を考えると、
今年は忙しいはずだ。
時間があまりない。
また11月は、卒業研究の個別添削で
隙間時間がつぎつぎと
その対応に消えていく。
でも、なんとか作業を
進めていかなければならない。
今年は本当につらい。

EarthEssay 1_121 日本の隕石衝突 3:さらなる研究を

EarthEssay
1_121 日本の隕石衝突 3:さらなる研究を
を発行しました。

日本の隕石衝突の発見は、
もしかすると白亜期末のK-Pg境界と
同等の異変を起こしていた可能性があります。
その異変は、衝突が火山かという
K-Pg境界で起きたのと同じような論争が、
起こるかもしれません。

2013-11-06

●詰めができていない:No. 4593 2013.11.06

夜明け前のハルニレ。江別

雲があるが、時々晴れ間が見える。
朝は冷え込みがあって、
結構肌寒い。
起きた時、ストーブをつけた。

論文にかかっているが、
空き時間が少ししないが
その時間に書いている。
今日もほとんど時間がない。
でも書かなければならない。
概略ができているが、
こまい詰めの部分がまったくできていない。
時間を書けなければならない。
隙間時間をみてやらなければならない。

●ヘンたて2:No. 4592 2013.11.06

青柳蒼人著「ヘンたて2」
(ISBN978-4-15-031099-8 C0193)
を読んだ。
レギュラーの登場人物と
4年生の部員が登場する。
しかし、それ以外はへんな建物だけである。
季節はクリスマスで
クリスマスに相応しい場所のストリーだ。
残酷さのない
微笑ましいミステリーである。
軽い読み物で気楽に読めた。

2013-11-05

●遅々として:No. 4591 2013.11.05

モミジ。江別

今日は晴れで、冷え込んだ。
ただし自宅内は
それほど低温ではなく
ストーブをつけるほどではなかった。
紅葉もだいぶ落ちて、
木々も寂しくなった。
秋も深まり初雪も目前か。

今日は講義が3つあり、
明日の講義の準備、
空いた時間には
卒業研究の個別面談がはいる。
空き時間が朝だけしかない。
昨日も午前中は講義の準備と校務で
いろいろ慌ただしかった。
午後に論文を少し書けたが、
頭が十分働かなく、
しがみついていたが
あまり進まなかった。
残念だ。
頭がスッキリしている時に
論文のような作業をしないと、
時間を書けてもなかなかはかどらない。
でも、少しでも進めるしかない。

2013-11-04

●頭は論文モード:No. 4590 2013.11.04

霧。江別

今日は深い霧がでていた。
しっとりとした霧の中を歩いてきた。
歩いている間霧が晴れなかった。

今日は、祝日だが、
大学は通常通り講義が
ある日開講日となっている。
だから私も大学にいる。
急ぎの校務があったので
今朝大学についてすぐはじめた。
ついついやってしまったら、
結構時間をつかったので、
朝の定常業務がストップしていたので
改めて、定常業務をすすめる。

ここしばらく頭は論文モードになっている。
日曜日は自宅で、体を休めるために
ゆっくりするつもりでいた。
しかし、つい気になって
論文の図表を整理していた。
まだ完成を見ていないが
時間をかける必要がある。
後二週間で締め切りなので
今週中に初稿の完成を
目指さねばならない。
時間をつくって、
集中していかなければならない。

2013-11-03

●先が見えた:No. 4589 2013.11.03

今日は朝から小雨の降る寒い日だ。
自宅に居る。
明日が祝日だが、
大学は通常講義を行う日である。

昨日は昼過ぎまで論文を書いていた。
かなり集中して取り組めたので、
大部はかどった。
主な部分は骨子ができ、
概略を書いた。
あとは細かい詰めを繰り返して
推敲をすすめることになる。
先がだいぶ見えてきた。

●ヘンたて:No. 4588 2013.11.03

青柳碧人著「ヘンたて」
(ISBN978-4-15-031071-4 C0193)
を読んだ。
変な建物をトマソンをめぐるサークルのメンバーが
各地の変な建物で起こる
ミステリーを解いてくるという構成である。
そこに学生らしいドラマも流れている。
軽くて読みやすい物語であった。
2作目もあるので読むことにしている。

2013-11-02

●時間を費やす:No. 4587 2013.11.02

モミジ。江別

今日は晴れ。
朝歩いているときは、
地平線沿いのあちこちに
雲があったが、
上空は晴れていた。

今日は校務でいつものように
大学に来ている。
校務は午後からだが、
いつもと同じ早朝に来ている。
今日は時間ができたので
じっくりと論文にかかろう。
昨日も講義の合間に論文を書いていたが、
なかなか完成まで遠い。
時間を費やすしかない。

2013-11-01

●重要な部分:No. 4586 2013.11.01

落ち葉。江別

今日は晴れ。
自宅の室内はそれほど寒くなかったが、
外はかなり冷え込んだ。

いよいよ11月になった。
紅葉も進み、落葉も盛りである。
秋も深まり、
紅葉狩りをしたい時期だ。
特に晴れの日には、
そんな気分になる。
ただし日の落ちるのが早いので
なかなか帰りに紅葉狩りをする余裕はない。
そして11月の中旬には、
論文の締め切りがある。
気も急いてきた。

昨日は午前中に講義が終わった。
通常は午後は会議日なのだが、
会議が入っていないので
論文を書くことに時間が当てられた。
議論の重要な部分を書き始めた。
まだしばらく掛かりそうだ。
達成感はあるが、
重要な部分、
頭を使って書かなければならないところが
残っている。

Monolog 142 タンバー数とアレン曲線

Monolog
142 タンバー数とアレン曲線
を発行しました。

人間のコミュニケーションを規定するものとして、
ダンバー数とアレン曲線と呼ばれるものがあります。
これはネット社会が出現する前の考え方でしたが、
今の時代に通じるものでしょうか。
私の場合を例にして考えていきます。