2012-02-29

●3月になれば:No. 3989 2012.02.29

朝日。江別市文京台

今日は30分ほど寝過ごした。
歩いているときに
朝日が登りだした。

原稿が終わった安堵感だろうか。
ぐっすり眠れた。
まあ、次の原稿がある。
昨日の原稿は昼過ぎに終わったので、
次の原稿の草稿を書いた。
今日はそれの完成と、
次の原稿に書かれる。
頑張れば午前中に終わり、
研究費の書類に進めるかも知れない。
すべて自分のため、
詩文がしたい仕事なので
苦労は報われる。
給料分でない作業はどんなに辛くても
楽しくもある。
いよいよ今日で2月が終わる。
3月になったら試料整理と
データ整理をしていきたいと考えている。

2012-02-28

●親として:No. 3988 2012.02.28

朝日と木。江別市文京台

今朝もいつものように自宅を出た。
5分から10分ほど遅かったかも知れない。
昨日と比べると明るさがだいぶ違っている。
日がのびたことが実感できる一瞬だ。

昨日は月末締め切りの
2つの原稿のうち、一つが完成。
後一つを今日完成させる予定だ。
なんとか終わらせたい。
続く仕事に移行しなければ。

日曜日に子どもたちの身長をはかった。
次男は、やっと成長期にはいったようで、
今年になってから、
毎月1cmずつ伸びているようだ。
まだ家内の身長には足りないが、
はやく親の身長を抜いてもらいたいものだ。
長男は現在、伸び悩み中で、
一進一退で、まだ私の身長に届かない。
子供の成長を直接感じるのが、
身長ではないかだろうか。
抜かされたら悲しいような気もするが、
それも親としての思いだろう。

2012-02-27

●落ち着かない場所:No. 3987 2012.02.27

朝日。江別市文京台

今朝もいつものように自宅を出た。
薄っすらと積雪があった。
寒さはそれほどではないが
日の出がやはくなった。
着実に日の出が早まっている。

土曜、日曜日は自宅にいた。
しなければならない仕事があった。
少しは進めたが、
やはり自宅ではなかなかはかどらない。
原稿、データ収集と
研究費の申請書の下書きなどなど。
読書もまたなかなか進まない。
落ち着かないことが一番の理由だろうか。
自宅の食堂のテーブルで仕事をするので
そのせいであろうか
落ち着かない。

さあ、今日と明日で
原稿を書かなければならない。
水曜日には別の原稿が2つある。
金曜日締め切りの研究費の申請書がある。
いよいよ切羽詰まってきた。
さあ、いよいよ最後のツメとなる。
後にも控えている仕事があるので、
なんとか2日で終わらせよう。
さあ、はじめよう。

2012-02-24

●排雪:No. 3987 2012.02.24

雪の林。江別市文京台

今朝もいつものように
自宅を出た。
昨夕、自宅前の雪の排雪がされた。
年に1度のことであるが、
道路が広くなってすっきりした。
しかし、昨夜また雪が降ったので、
除雪が入った。
残念ながら排雪の直後なので
せっかく広くなった道路が、
すぐにまた除雪で狭くなってきた。
まあ、しかたがない。

毎日原稿を書いている。
進み方が遅いのでつらいところだが、
淡々と書き進めるしかない。
今日で目処にしたいのだが。
どうなることやら。

2012-02-23

●キタキツネ:No. 3986 2012.02.23

キタキツネ。江別市文京台

今朝はいつものように自宅を出る。
日が長くなった。
今日のように朝曇っていても、
明るさがある。
冬至から2ヶ月もたっているのだから、
春分ももう一月程だから、
日が長くなるのも当たり前だ。
しかし、寒さはまだまだ残っているが。

今朝、久しぶりにキタキツネをみた。
以前は時々みかけていたが、
姿をみるのは久しぶりだ。
足跡は雪の上によく見ていた。
そのキタキツネは雪山の上に登り、
いくつか吠えた。
キツネの吠えるのを初めて聞いた。
朝から得をした気がする。

EarthEssay 5_102 イトカワ 1:国際公募

EarthEssay
5_102 イトカワ 1:国際公募
を発行しました。

2010年6月13日の「はやぶさ」の帰還から
1年8ヶ月が立ちました。
その後も研究者ははやぶさが持って帰って試料を取り出し、
初期の分析をして、
やっと試料の研究者への公開にこぎつけました。
その内容をシリーズで紹介していきましょう。

2012-02-22

●読書:No. 3985 2012.02.22

木立。江別市文京台

今朝は冷え込んだが、
風がなかったので、
それほど寒さを感じなかった。
しかし、ここ数日冷え込んでいるようだ。
昨日の夕方は吹雪ですごかった。
それと比べると気温は低いかも知れないが、
体感温度はそれほどでもない。

最近、図書館にしばしばいく。
目的の本があっていくのだが、
途中の書棚で目についた本を立ち読みをする。
面白そうだと借りて読みだす。
しかし、時間がなくてなかなか
最後まで読めない。
自宅でもそうだ。
読みたい本はいっぱいあり、
購入して書棚にいっぱいになる。
だが、読む時間がない。
自分で読める時間に読むしかない。
その量は少ない。
2001年の途中から読書メモを取り出して、
現在そのメモの数は、830冊である。
年間40~120冊と大きな振れ幅がある。
少ない時期は専門書やノンフィクションを
集中して読んでいた。
多い時期は読書時間の多かった
愛媛や昨年のように小説を中心に
読んでいた時である。
いろいろな本を読むことは大切だと
今になっても思う。
研究上必要なものは、
多くは必要なところをななめ読みしてしまう。
だから読書メモには加わらない。
読みきることは大切だ。
もっと読書に時間をとるべきなのだろうが
それがなかなかできない。
老後の趣味の一つに加えよう。

2012-02-21

●津波と原発:No. 3984 2012.02.21

佐野眞一著「津波と原発」
(ISBN978-4-06-217038-3 C0095)
を読んだ。
二部構成で、一部で津波の現場を歩くルポで、
二部が原発街道のルポと
その周辺の取材によるものである。
どうしても原発には正力松太郎、
利権、原子力村などどろどろしたものがでてくる。
こんな実体があることが日本の弱さなのだろうか。
隠蔽することなく公開して
ものごとを進められないだろうか。

●藁縄:No. 3983 2012.02.21

新芽。江別市文京台

明け方まで風が強かった。
自宅をでるころにはおまっていた。
寒さはそれほどではない。
寒さもだいぶ穏やかになったきだろうか。

昨日いつもすれ違うおじさんが、
長靴に藁(わら)縄をまいていた。
滑り止めのためだろう。
私は雪国育ちではないが、
なんとなく懐かしさが覚えた。
今日もすれ違ったが、
長靴だけで縄はついていなかった。
昨日はあまり道路も凍っていなかったから
あまり効力を発揮しなかったのかも知れない。
今日は新雪だから滑り止めも不要だ。
つるつるのときにどうされているか会ってみたい。

昨日は本の原稿を進めるつもりだったが、
論文の初稿校正、研究室の清掃、
私事の調べごともあったので、
あまりはかどらなかった。
今日はもっと進めていかなければ。

●格闘する者に○:No. 3982 2012.02.21

三浦しをん著「格闘する者に○」
(ISBN4-7942-0960-6 C0095)
を読んだ。
不思議なタイトルだと思っていたが、
出版社の就職試験とき
案内の人が、該当を「かくとう」と
何度も誤読したエピソードがある。
それからとったものだ。
内容は就職に格闘する学生の話である。
不思議な趣のある本である。
さすが三浦しをんだ。
内容は面白い。

2012-02-20

●経験:No. 3981 2012.02.20

木。江別市文京台

いつものように自宅を出る。
風もなく寒さもほどほど。
いつもの朝。
ただし今日は、月曜日。
週初めは、けだるいという人。
億劫だという人などいる。
私にはそれはない。
あれもしなければ、
これもしなければという思いが
いっぱいになっている。
今の時期は、校務より
自分がしたいことが
いろいろ詰まっているので、
それで心いっぱいになっている。
そんな仕事についていられるのが
幸せなんだろう。

昨日、家族で始めてーボーリングにいった。
長男も次男もはじめてである。
次男が来週PTA主催の行事で
ボーリングがあるそうだ。
家内と次男がそれにエントリーしている。
それの前段階として、
練習を兼ねて家族で行くことにしていた。
長男は最初ボーリングなど嫌だといっていたが、
強制的に一緒に行かせた。
長男は超がつくほどの「食わず嫌い」 だ。
だからいろいろの経験を
させたほうがいいと思っている。
人前で歌うのはいやだといったし
自宅でも歌を歌っtことがなかった。
ところが、友人の母親にカラオケに
連れていかれて以来、
カラオケにハマってしまった。
ボーリングも終わってみると、
面白いといいだした。
やってみて、嫌いであればそれでいい。
でも、やりもせず嫌いだというのは
若いころはやめたほうがいい。
経験を閉じてはいけない。
いろいろ経験して、
それから好き嫌いを判断すべきだ。
そんな経験を増やしていやることも
親の勤めだとおもっている。
次男は何でもやりたがる性質で、
これも少々こまっている。
じっくりものごとに取り組めないからだ。
次男のハマっていることは、
大抵、今読んでいるマンガのテーマである。
ちなみに先日まで柔道(YAWARAを読んでいた)で、
ちょっと前は野球(MAJORを読んでいた)、
今は忍者(NARUTOを読んでいる) だ。

2012-02-17

●いろいろと:No. 3980 2012.02.17

夜明け前。江別市文京台

いつものように自宅をでる。
今朝は快晴であったが、
風がなかったが冷え込んだ。
キーンとした寒さだ。
こんな日もいい。
昨日は午前2時間、
午後3時間半の会議があった。
今日は昼の一つ会議があるだけだ。
午前中に集中して原稿を書こう。
午後は、追・再試の採点と
論文の初稿の校正をしよう。
まあ、いろいろあるが、
優先順位に基づいて、
すべきことを進めよう。

●天使のナイフ:No. 3979 2012.02.17

薬丸岳著「天使のナイフ」
(ISBN4-06-213055-6 C0093)
を読んだ。
51回江戸川乱歩賞の受賞作である。
審査委員の満場一致での受賞だ。
少年法と加害者、被害者との重いテーマである。
引きこまれて一気に読んだ。
ストーリーは面白いが、
内容が暗く重いので、
読後感がすっきりしない。

2012-02-16

●ただ、黙々と:No. 3978 2012.02.16

街灯。江別市文京台

今日は30分ほど寝過ごしたが、
いつものように自宅をでた。
朝いつもゆったりと過ごしてでるので、
少々急げば、20、30分の
時間短縮は可能になる。
まあ、あまり急ぐ気はないが。

今日と明日は会議であるが、
午前中は仕事が出来る。
追試、再試があったので、
その採点がある。

2月締め切りの原稿を書いている。
なかなか気乗りがしないで進まない。
少しで書かないと進まないで、
毎日少しでもいいから書いている。
そんな継続的努力を続けることが
正攻法でもあり、近道でもあるのだ。
この歳になるとわかる。
ただ、黙々と進むことだ。

EarthEssay 5_101 隕石年代 4:水の形成

EarthEssay
5_101 隕石年代 4:水の形成
を発行しました。

隕石の中の炭酸塩鉱物の年代が、
今まで正確に決めることができませんでした。
それが、今回、精密に決められるようになりました。
正確な年代値によって、
太陽系の母天体の形成時期、
その天体での水の形成時期などが推定できるようになりました。

2012-02-15

●省スペース化:No. 3977 2012.02.15

枝と雪。江別市文京台

いつもより少し早めに自宅を出た。
冷え込んではいるが、
それほど寒く感じない。
昨日も昼間には
少し雪が融けていた。
アタたくなってきているのだ。

昨日は原稿を書いたあと、
データの整理をした。
切り貼りのノート形式は疲れるので、
昨日は書籍の部分のデジタル化をしていた。
なかなかはかどらない。

デジタル化をすると、
紙としての形態は消せるが、
使用頻度が増えるわけではないかも知れない。
もともと使用頻度が少ないものをデジタル化して
省スペース化を目指している。
それよりも必要性がどの程度あるかだ。
存在を忘れているため、
利用しない面もある。
OCRで可能な限りテキスト化しているから、
検索すれば見つけやすくなるかも知れない。
まあ、頭を使った後での
片手間仕事としていこう。

●東電OL殺人事件:No. 3976 2012.02.15

佐野眞一著「東電OL殺人事件」
(ISBN4-10-436901-2 C0095)
を読んだ。
表題の事件を、裁判とともに
長期にわたって取材したものである。
社会の暗部を書いたものだ。
一部独善、思い入れの部分があるが、
なかなかすごいルポであった。
いくつか彼のルポを読む予定である。

86 宍喰:時間の錯綜


宍喰(ししくい)の道路沿いにあるガケでは、舌状の見事な化石漣痕をみることができます。漣痕とは、海底の堆積物に水の流によってできた模様が、偶然、地層ができるときに閉じ込められたものです。徳島で見た化石漣痕を紹介しましょう。

宍喰と書いて「ししくい」と読みます。宍喰は徳島県海部郡海陽町にある地名です。今回紹介するのは、地形ではなく、宍喰にあるガケの表面の模様です。
海陽町宍喰には、幹線道として国道56号が南北に走っています。この国道は土佐東街道と呼ばれているもので、古くから幹線道路になっています。国道を東西に横ぎるように宍喰川が太平洋に流れ込んでいます。宍喰川沿いの南に漁港があります。その南岸に沿って、かつての国道、今は県道309号となっている道が通っています。
県道は川と港の湾を渡る国道の宍喰橋の下を通って海岸に向かいます。海岸は、複雑に入り組んでいます。県道が最初に大きく右にカーブするところに、その露頭はあります。右手がガケで左手は半島にから続く林になっています。カーブは広い道幅があり、車を停めることもできます。ガケと道路の間には柵はありますが、ガケ全体がよくみえるようなっています。
このガケが今回のエッセイのテーマです。この崖は、1979(昭和54)年に国の天然記念物に指定されています。「宍喰浦の化石漣痕」と呼ばれているものです。
「漣痕(れんこん)」とは、リップルマーク(ripple mark)ともよばれるものです。堆積物の表面が、流れる水や風にさられた時にできる波形の模様です。海岸の砂地などで時々みかけることがあります。もちろん人が歩いていない砂地ですが。その模様が、地層間に保存され、化石のようになったものを「化石漣痕」とよんでいます。
漣痕は、山と谷が繰り返して模様になっていますが、山や谷が伸びている方向は、水の流れに対して直交しています。そのような構造は少々不思議な気がしますが、水流を用いての実験によって、形成メカニズムは解明されています。
漣痕は、流れの種類や速さ、運ばれる粒子の径や形状によって、形の多様化や形の変化が起こります。漣痕は、山と谷の断面を見ると、対称ではありません。山を見ると、流れの上流に対してなだらかになり、下流側は急傾斜になります。
このような非対称性は、流れによる砂の運搬と堆積を考えると理解できます。流速がある一定以上になると、砂が動き出し運搬がはじまります。その動き出しは、砂の粒径は形状によって違います。粒子の移動の仕方も形状によって違ってきます。粒子が丸く、海底面が平らであれば、そのまま運搬されていきますが、流れと海底に角度があると、砂が堆積するところができます。そこが山が形成されます。山を越えるところに砂は次々と堆積し、山の後ろに堆積が進み山が移動します。そして山のすぐ横では流れによって新たな砂の運搬が起こり深み(谷)ができます。山と谷は流れととも移動し変化していきます。
同じ条件下であっても、時間が経過するにつれて、できた漣痕自体が波を生み、その波が漣痕の形状を変化させていくこともあります。もし流れに波動の成分があると、その波によってより複雑な模様ができることになります。漣痕は、流れのある海岸付近や浅い海にだけできると思われていましたが、5000m以深の深海でも見つかっています。流れがあれば、いろいろなところで漣痕ができることがわかってきました。
漣痕ができても、そのままでは消えてしまいます。流水によって砂の上に刻まれた模様ですから、新しい流水がくると、すぐに消えてしまいます。砂の上に書いた絵のようなものですから、儚いものです。
化石漣痕ができるには、漣痕が化石のように地層間に残ってなければなりません。漣痕が、なぜ化石のように地層の間に保存されるのか、不思議です。地層は海底で形成されます。現在の海底で漣痕ができたとしても、新たな流れがあると消えたり、別の漣痕ができます。それが化石のように保存されるには、できている漣痕の上に、次の地層となる土砂が漣痕を壊すことなく覆って保存する必要があります。つぎに来る土砂の流れが激しければ、表面をけずって漣痕を消してしまいます。
漣痕のある地層の表面が、泥や粘土のような細粒のものなら、簡単に消えたり、削られてしまう可能性が高くなります。少々の波や土砂の流れでも、漣痕が消えない、ある程度粒の大きな砂が海底面にでている条件がないとだめなはずです。
非常に特殊な条件がそろわないと、化石漣痕はできないと考えられます。でも、現実に化石漣痕があります。あちこち調査で歩いていると、地層境界に漣痕を見つけることも、よくあります。地球の営みは、非常に長い時間をかけておこなわれます。そして、地層も環境に応じた形態、構造を持ちながら、次々とできていきます。そのような試行錯誤の時間が、地球には大量にあったのです。漣痕もそのような長い地球の営みとして形成され、そして地質学者の目に触れます。漣痕は、特徴のある形態ですから、地質学者の目にもつきやすくなります。そして宍喰のようにきれいな漣痕は、保存されることになります。
ひとつの地層で化石漣痕がみつかると、別の位置(層準とよびます)の地層面からも、漣痕が見つかることがよくあります。それは同じような条件が継続されいる堆積場が、長期にわたって存在したことを意味します。
見応えのある化石漣痕となると、そうそうはありません。現在、国の天然記念物になっているのは、宍喰浦の他に、和歌山県西牟婁郡の「白浜の化石漣痕」(1931年指定)と高知県土佐清水市の「千尋岬の化石漣痕」(1953年指定)の2ヶ所があります。他にも都道府県の指定の天然記念物もあります。ですから、綺麗な化石漣痕は、地質学的意義だけでなく、自然資産として保存すべき価値のあるものだといえます。
さて、宍喰の化石漣痕です。
宍喰浦のものが、最も後に国の天然記念物に指定されています。前の2つの化石漣痕に勝る綺麗さ、貴重さ、重要性があるということです。先ほど紹介したガケは、高さ約30m、幅20mにおよぶ、大きな一枚の地層面が露出しています。その面全体に化石漣痕がみられます。
地層は、四万十帯の室戸半島層群の奈半利川(なはりがわ)層になります。時代は始新世中期(4860万~4040万年前)頃に形成されたものだと考えられています。
化石漣痕の模様は、舌状の形状があります。舌を地層面の左下から右上に向かって出した形に積み重なったようになっています。これは、この地層面の漣痕をつくった流れが、左下から右上に流れたことがわかります。また、舌状の漣痕は、大陸斜面で、海底地すべりの堆積物がくるような比較的深い海底でできるものだと考えれられています。
また、別の地層面にも化石漣痕が見えています。天然記念物の指定にあたっても、いくつかの種類のものが、層をなしていることも特徴として挙げています。この地層がたまった海域は、漣痕ができ、保存される環境が長く維持されていたことになります。
宍喰の「宍」は動物の肉全般を意味し、「喰」は食べるという意味です。ですから宍喰とは肉を食うということになります。なぜこのような地名がついたのかはよく知りませんが、創拓社の「日本地名ルーツ辞典」によりますと、全国的に蛇喰、猿喰、宍喰などの地名は、侵食による崩壊地に使われていることが多いとされています。もしかすると、昔この地に大規模な地すべりが起こり、それが地名の起こりにとなったのかもしれません。化石漣痕がでているガケができたのも、その事件と関係があるのでしょうか。いやいや、地名はもっと古く、地層面ができたのはもっと新しことに見えます。出来事の時間が錯綜してきます。
ただいえることは、この道が国道から県道になったこと(1992年)も、天然記念物に指定されたこと(1979年)、ガケができた事件も、地名ができたことも、漣痕ができた時代からすると、つい最近のできごとです。漣痕の舌状の不思議な模様は、人類すらまだいない、4000万年も前のことなのです。

・錯綜する人生・
大学は入試も終わり、その合否判定が現在進行中です。
また、先週から今週にかけて、
学科によっては卒業研究の発表会がおこなれています。
4年生は最後の緊張の時間が流れています。
4年生にはもう就職が決まっている人、
まだ決まっていない人、
就職に意欲がない人などさまざまです。
現在卒業研究の発表会の隣では、
3年生のための企業説明会がおこなわれています。
リーマン・ショック以来、就職は低調ですが、
意欲の高い人は就職は決めています。
大学では並行して人生の山場が起こっています。
これも時間の錯綜、あるいは錯綜する人生でしょうか。

・雪国の悩み・
北海道は、もっとも厳しい寒さも一段落でしょうか。
暖かい日も時々来るようになりました。
暖かい日には路面の雪も溶け始めます。
我が家の屋根のひさしから落ちそうになっていた雪庇が
先日やっと落ちました。
家内が外で除雪をしていたようですが、
遠くにいたので被害はありませんでした。
雪庇ができにくいような工事をしているのですが、
今年のように雪が多いと
風下の方にどうしても雪庇ができてしまいます。
でも、我が家は雪下ろしをしなくても
なんとか耐えられます。
まわりの家では、一度か二度は雪庇を落とす作業がなされます。
今年は、雪下ろし中の事故が多くなっています。
雪下ろしをする人も注意をされているのですが、
それでも事故は起こります。
これが、雪国の悩みでもあります。

GeoEssay 86 宍喰:時間の錯綜

GeoEssay
86 宍喰:時間の錯綜
を発行しました。

宍喰(ししくい)の道路沿いにあるガケでは、
舌状の見事な化石漣痕をみることができます。
漣痕とは、
海底の堆積物に水の流によってできた模様が、
偶然、地層ができるときに閉じ込められたものです。
徳島で見た化石漣痕を紹介しましょう。

2012-02-14

●デジタル化:No. 3975 2012.02.14

坂道。江別市文京台

今朝は、いつもより少々早く自宅を出た。
しかし、寒さはそれほどではない。
氷点下ではあるが。

昨日は、ある教科の講義の再開編をした。
まだ、完全ではないがいろいろ手を入れた。
重複していることの整理、
内容の入れ替えと改変、
適切なレポート、
などを調整した。
するとかなり付け足したし、消去があった。
付け足しがまだまだだ。
以前の内容も一部利用できるのだが
まだまだ足りない。

少々つかれたので、
データベースのデジタル化に取り組んだ。
以前研究で使っていた論文のデータを
大量に集めて整理していたが、
その紙データベースをスキャナーで
取り込むことにした。
しかし、のりづけしているので
スキャナーで破れたろ、
剥がれたりしてはかどらない。
地質学プロパーの研究をしなくなったので、
死蔵した資料となっている。
捨ててしまいたいのだが、
努力した証なのでなかなか捨てられない。
今回思い切って捨てようと思っているが、
デジタルにしておけば、
そのような思いを振りきれる。
破れて取り込めないページもあるが、
できる限り取り込むことにしはじめた。
ファイル4冊分が終わった。
本立て1段半分ある。
あとは大量の論文がある。
最近はデジタルの論文が増えてきたので、
それで済むようになればと思っている。
デジタルにすれば、身辺が片付く。

2012-02-13

●スーツ:No. 3974 2012.02.13

道。江別市文京台

昨日の夕方から、
激しい吹雪となった。
今朝は、久しぶりに除雪がはいり、
除雪の雪がいっぱいになった。
今週終わりに地域の排雪が入る。

昨夜、寝床に入ったら
家内がCSが映らなくなったという。
受像機をみると、
確かに、調子が悪い。
電源を切って入れなおしたら、元に戻った。
朝起きたら、家内が再度おかしくなったという。
リセットスイッチをみつけて押したらもどったという。
受信機はリースなので、
CSの会社に電話するように伝えた。
どうなることやら。

昨日、久しぶりにスーツを購入した。
普段は、ブレザーでネクタイもしなくなったので
スーツはあまり着ないでいた。
公式行事のときにスーツを着る。
入試と卒業式、入学式がメインとなる。
そのため、冬物のスーツを購入した。
冬物とはいっても、 安いものだから
あまり厚手の生地ではない。
まあ、使用頻度が少しかないから
しかたがないか。

2012-02-10

●終了から整理:No. 3973 2012.02.10

月。江別市文京台

今朝も冷え込んだ。
いつものように歩いて気が、
明るさがだんだんもどってきた。
寒さは厳しくなるが、
日が伸びているのが体感できる。
春は着実に近づいている。

校務が一段落した。
大学入試、後期の成績評価、
来年度のシラバスなど
区切りとなるような仕事が終わった。
それに西予市のガイドブックの原稿も提出した。
ただ、予算の関係で来年度になるそうだ。
それについは、今後の調整がいろいろありそうだ。
さて、次の仕事だ。
とりあえず、自分の別刷りの置き場が
なくなったから、整理しなければならない。
砂の保存用のスペースもなくなったので、
それも整理するつもりだ。
あと今月締め切りの原稿も
書かなければならない。

2012-02-09

●ガイドブック終了:No. 3972 2012.02.09

ハルニレ。江別市文京台

今朝は冷え込んだ。
いつものように家をでる。

次男が最近早起きして、
私が出る頃に起きてくる。
そして一台早いバスで出ているようだ。
昨日はスキーで坂から降りた時、
転んで首の筋を痛めたようだ。
今朝は何もいってなかったので、
もう回復したのであろう。

昨日やっと懸案のガイドブックの原稿と写真、
図表一式をCDに焼いて、発送した。
今日送ったというメールを書けば、一段落だ。
次の原稿にかかろう。

EarthEssay 5_100 隕石年代 3:合成鉱物

EarthEssay
5_100 隕石年代 3:合成鉱物
を発行しました。

科学は、いろいろな発想でおこなわれます。
その発想のなかに、
既存でないものはつくれというものがあります。
「つくる」という言葉は、
いろいろな字があてられますが、
そのすべてが科学の発想の現場では使われます。
今回の発想は、「創る」でしょうか。

2012-02-08

●データを取り込み:No. 3971 2012.02.08

牧舎。江別市文京台

昨夜は雪で、
今朝は積もった雪道を歩いてきた。
昨日よりは冷え込んだ。
風もあり、より寒さを感じる。

朝一番にデータを取り込む作業をした。
そのため、朝の定例の行事が少々遅れた。
このようなことが時々ある。
まあ、やりたいこと、やるべきことを
最優先しているためだ。

今日も大学の入試がある。

2012-02-07

●大学入試:No. 3970 2012.02.07

木立。江別市文京台

ここ数日あたたかい。
今朝は曇っているので、
余計に暖かい。
2月になって、少し寒さも緩んできたのか。

今日から大学の入試である。
多数の受験生を迎えることになる。
緊張感の中で若者たちが集中する。
そして、未来に期待に胸をふるわせる。
そんな姿は心地より。

受け入れる側の大学は、
生存競争をしている。
どこの大学も、入り口と出口、
そして内容充実をする。
それが大学の生き残る正攻法だ。
打てる手を打つが、
どれが有効かは不明である。
だから、やるしかない。
そんな切迫感がある。

●算聖伝:No. 3969 2012.02.07

鳴海風著「算聖伝」
(ISBN4-404-02882-2 C0093)
を読んだ。
関孝和の伝記小説である。
日本の算学の創始者で、
世界でももっとも進んでいた数学者であった。
その生涯があまり記録されていないようだ。
数学に著作は多数あるのにだ。
そこにはフィクションの余地が生じる。
これそれを最大限に活かした物語である。
なかなか面白かった。

2012-02-06

●9年目に:No. 3968 2012.02.06

雪の層。江別市文京台

朝は穏やかな朝であった。

定期試験も終わり、
レポートとテストの採点も
やっと終わった。
あとは、評価の整理をして、
確認作業となる。
あとは来年度のシラバスの締め切りがある。
今週は大学の入試でバタバタするが、
講義がなくなったので、
やるべきことを勧めたい。

1年前の2月と今年の2月を比べる。
大学でも講義も終わり、
一息ついているのだが、
昨年は愛媛の滞在のまとめの時期でもあった。
なかなか落ち着かなさと
あと少しの時間だがやりたいこともあった。
非日常の終わりの哀愁とあせり
充実感ものあった。
無理はしないががんばっていた。
そんな日々が懐かしいが、
今年の1年は、
通常の1年と同じはずなのに、
その景色は違って見えた。

この大学にきて
まる9年がたとうとしている。
10年を目標にしてテーマを設定したが、
なかなか達成できない。
10年目の整理もまとめもしていきたい。
そんことに考えている。

そうだ、午後からは会議もあった。
それまでにすべきことをしよう。
今日も淡々とすべきことを進めていこう。

2012-02-03

●踊る会議:No. 3967 2012.02.03

木立。江別市文京台

朝は雪が降ったり止んだりしていた。
今朝はいつものように目が覚めたが、
疲れていたせいか、
また寝てしまった。
いつもより1時間ほど寝過ごしたが、
自宅を出たのは30分ほど遅くなっていた。
空の明るさが変わり、
いつもの景色や人通りとは違っていた。

昨日は遅くまで会議があった。
そのためかなり疲れていたようだ。
明らかに精神的な疲れは、
充分な睡眠がとれないと抜けないようだ。
会議が長引くのは
同じような議論が繰り返されたり、
意見を変えない人がいるときである。
問題は後者のバアイである。
どうしても他の多数と
相容れない意見を持っている時、
会議を収めるには自分を捨てるしかない。
精神的に大きな消耗戦となる。
それで気が済まない時は、
そのコミュニティーには
自分は住めないことを意味する。
究極の選択となる。
私はその他多数にいたが、
以前同じ経験をした。
その時は自分を捨てて、
今後そのコミュニティーでの
自分の立ち位置を修正した。
いずれも心も問題である。
人において、心は身体的に大きな力を持つ。
今朝起きられなかったのも、その証左である。

2012-02-02

●趣味:No. 3966 2012.02.02

木立。江別市文京台

朝は曇っていたが、
冷え込みが強い。
昨夜、自宅が寒く、
ストーブの設定温度を1度上げた。
少々風邪気味なのであるが、
気温が低いのも確かだ。
厳冬の時期なのだ。

趣味について考えた。
私の趣味は何か。
研究以外に思いつかない。
暇さえあれば、時間を忘れて
没頭できるような、何か。
打算もなく、時間つぶしでもなく
ただひたすら好きなので打ち込めるものだ。
できれば、老後にも楽しめるもの。
できれば、通信網や技術力、
電力、文明に依存しないもの。
できれば、ある期間に成果がありながらも
目標は遠くにあるもの。
できれば、人に見せても
その成果が喜んでもらえるもの。
できれば、どんなところでも、
どんな状態でも打ち込めるもの。
昔からある例でいえば、
絵画、楽器演奏、料理、工芸などだ。
そのいずれもが、今までの私のキャリアに
登場して来なかったものだ。
趣味をリタイアを迎えるまでに
見つけ、スタートしておきたいものだ。
さてさて、研究中心の私にとって
研究以外で趣味があるのだろうか。
これから時間をかけて
あせらず考えていこうと思っている。

●小暮写眞館:No. 3965 2012.02.02

宮部みゆき著「小暮写眞館」
(ISBN978-4-06-216222-7 C0093)
を読んだ。
大部であるが、面白い。
幽霊や心霊写真が題材になるが、
中心は人や家族のさまざまなあり方を
表現しているのであろう。
読むのに時間がかかったが、
やめられずに最後まで読みきれた。

EarthEssay 5_99 隕石年代 2:母天体

EarthEssay
5_99 隕石年代 2:母天体
を発行しました。

隕石の年代は、
さまざまな手法で調べられています。
技術が進めば、
今まで不可能であった物質の年代も測定できます。
今回紹介している報告は、
技術とアイディアが加わっておこなわれたものです。

2012-02-01

●手抜きをすることなく:No. 3964 2012.02.01

枝。江別市文京台

今朝は晴れで冷え込んだ。
かなり寒かったが、
風がないので助かった。

昨日は定期試験と補助監督、
そして自分の教科の試験を監督した。
これから、レポートや試験の
採点をしなければならない。
さらに、来年度の講義のシラバスの
締め切りが迫っている。
落ち着いて仕事ができない。
いつもこんな状態だから、
それをくぐる抜け、
ぬかりなく仕事を
していかなければならない。
そんなことを忘れている。
手抜きをすることなく、
坦々とことを進めていかなければならない。

Monolog 121 乱世の生き方:隠遁者の教え

Monolog
121 乱世の生き方:隠遁者の教え
を発行しました。

今の日本の世がどうみえますか。
幸せでな世にはみえません。
戦争はしていないので平和でしょうし、
個人のレベルでも物質的にも恵まれているはずです。
でも、幸せ感はどうでしょうか。
庶民が幸せと思える時代とは、
ほど遠い気がします。
でも、人は過去から学ぶことができます。
似たような時代を生きた先達から、
乱世の生き方を学びましょう。