2010-05-30

0530 西予市城川。


いつもは近道であるトンネルを使用している。
地元の人から峠を越える
石が敷かれた道があると聞いていた。
実際に地図にも出ている。
以前上ったら造材道で
行き止まりになっていたので、
引き返して断念したことがあった。
昨日は再挑戦で別の道をいった。
するといわれたとおりに道が見つかった。
途中造材の道が交差しながらであったが、
石を敷いた道を手がかりに進んだ。

●5月31日より調査中:No. 3292 2010.05.30


若葉。西予市城川町

今朝は晴れている。
いつもより早めに自宅を出た。
支所が開いているかどうか
心配であったが、
到着したらついていた。
ほっとした。

明日から調査にでかける。
そのため、今日は昼から買い物に出かける。
午前中は仕事をする。
買い物をしたあとは、
自宅で清掃、洗濯、出発準備である。
天気がいいことを願う。
ホームページの更新も
もしかすると停滞するかもしれない。

2010-05-29

●外での仕事:No. 3291 2010.05.29


葉脈。西予市城川町

今朝はなんとか晴れている。
昨日は少し暖かい。
でも気温は低い。

今日もいつものように
支所にきて仕事をしている。
明後日からでかけるの
それまでに終わらすべきことが
いくつかあるので、
それに専念している。
明日の午後は、
買い物と出発準備をしなければならない。

一週間の週間予報をみると、
晴れたり曇ったりのはっきりしない天気のようだ。
雨さえふらなければ何とかなる。
まあ天気を呪っても仕方がない。
その日その日の状態に対処するしかない。
外での仕事はそんなものである。

●「手紙屋」蛍雪篇:No. 3290 2010.05.29

喜多川泰著「「手紙屋」蛍雪篇」
(ISBN978-4-88759-612-2 C0037)
を読んだ。
なぜ大学に行くのか。
なぜ勉強するのか。
だれもが悩んだことがある問題を
正面から答えを出している本である。
手紙のやり取りをしながら
その答えを出している。
少々論点についてけないところがあるが
なかなか面白い本だ。
悩んでいる若者たちに勧めたいものだが。
実際には実行できるかどうかだが。

2010-05-28

0528 宇和。


宇和にある宇和小学校跡。
今は米博物館になっている。
109mの直線の廊下が特徴である。
それを利用した雑巾掛けレースで有名である。
行ったときも小学生が
社会見学に来ていたのだが、
全員で競争をしていた。
それが見学できた面白かった。

●蛍がいない:No. 3289 2010.05.28


朝露。西予市城川町

今朝は晴れである。
冷え込んでいる。

昨夕温泉プールの従業員に
蛍がでているか聞いたら、
地元なのでどこどこで見かけた
という話を聞いた。
写真を撮りたいので8時過ぎに出かけた。
しかし、気温の低いためか
一匹も見かけない。
今日は天気がいいから気温が上がるかもしれない。
再度挑戦をするしかないのか。

2010-05-27

0527 宇和。


宇和にある開明学校である。
西日本では最古の小学校だそうだ。
2階建ての校舎の他に
別棟の倉庫と平屋の建物があった。
中の展示で昔の教材などがあった。
なかなか面白かった。

●蛍:No. 3288 2010.05.27


小さな命。西予市城川町

雲があるが晴れ間も見える。
昨夕から冷え込んできた。
今朝も寒かった。
長袖を一枚増やして着た。

蛍が飛び出したという。
昨日そんなニュースと話を聞いた。
例年より、1週間ほど遅いようだ。
見に行こうかと思ったが、
寒くて天気が悪かったので、あきらめた
天気のいい日に出かけようと思っています。
ただし、どの場所がいいかわからないので
ウロウロするしかないようだ。

EarthEssay 6_80 人工細胞の増殖:人工生命1

EarthEssay
6_80 人工細胞の増殖:人工生命1
を発行しました。

生命は人工的に合成できるのでしょうか。
実は最近、合成されたという報告がなされました。
それは科学にとって重要な進歩ではあるのですが、
その背景にある重要性を見過ごしてはいけません。

2010-05-26

0526 宇和。


もとは民家であった建物が、
民族資料館として
活用されている。
昔ながらの赤いポストが懐かしい。
鬼の展示がなされていた。
鹿踊りの道具も一緒に展示されていた。

●調査と懇親会:No. 3287 2010.05.26


竹の子。西予市城川町

晴れたり曇ったりして
はっきりしない天気である。

来週におこなう調査の準備をしている。
香川と徳島の方に行く予定をしている。
ただ、天気がはっきりしないので
日程を決定しかねている。
しかし、昨日、
金曜日に支所の懇親会をやるという話を受けた。
ぜひ参加してくださいと誘われた。
日程を調整して金曜日に
帰ってこれるように調整しようとしているが、
天気がよく分からないので、
どうしようか迷っている。
そろそろ宿の予約をしなければならないのだが。

2010-05-25

0525 宇和。


造り酒屋で酒も販売している家の帳場である。
電気のない時代、
屋根に天窓をつけて、
明り取りにしている。
その家が今でも使われている。
隣の部屋ではテレビの音が流れてきた。

●はかどらない:No. 3286 2010.05.25


イチゴ。西予市城川町

歩いてい来るとは曇っていたが、
支所に着いたら、
黒い雲がでてきて、
今にも降りそうだ。
昨日の午後雨が上がって
晴れるかと思ったら、
また降りそうだ。

かなかか論文が進まない。
少しずつは書き連ね、
新しい図も作成している。
しかし、なかなかはかどらない。
考えながら書いているので
仕方がないのかもしれないが、
つらい状態である。
でも、書き続けるしかない。

●てんやわんや:No. 3285 2010.05.25

獅子文六著「てんやわんや」
(ISBN4-620-51035-1 C0093)
を読んだ。
中学校か高校時代に読んだ作家である。
獅子文六は確か、この本から面白く
いろいろな作品を読み出した。
今は絶版でなかなか手に入らない本となった。
読み直したのは、
小説の舞台が、今いる地域の近くで、
先日調査の折によったとき、
旧北宇和郡岩松町(愛媛県宇和島市津島)で
河口か海か迷ったところだ。
のんびりとした場所である。
ここが獅子文六の妻の実家で
疎開し ていた時の様子を題材としているそうだ。
今回読み直したのだが、
覚えていた内容とだいぶ違っていた。
しかし、なかなか面白かった。

2010-05-24

052 宇和。



先日宇和の町並みを歩いた。
旧市街が整備されていて、
きれいにされていた。
そんな宇和の昔の繁栄がしのばれる。

●大雨:No. 3284 2010.05.24


田んぼ。西予市城川町

まだ雨が降っている。
昨日一日けっこう激しい雨であった。
空には黒い雲がかかっているが、
天気予報では午後からは
雨が上がるようだ。

雨が一杯降っているので、
川が増水している。
これで、川筋が、
久しぶりに一新されるのではないか。
ただ、事故や災害がなければいいのだが。

昨日、支所の前の道の駅で、
地元の米を見つけたの購入した。
さっそく昨夕炊いて食べた。
今後焼き米を食べてみたい。
おかげで雨の中を出かけなくてすんだ。

2010-05-23

0523 足摺岬。


足摺岬といえば灯台。
それもこの位置からの写真をよく目にする。
定番写真である。
天狗の鼻と呼ばれるところで、
入り江を挟んだ側に
出っぱっているところである。

●米:No. 3283 2010.05.23


大文字草。西予市城川町

昨夕から激しい雨がふている。
今朝もその雨が降っている。
今日は車できた。

米がなくなった。
地元の米を購入したいのだが、
売っているところにいけない。
今日出かけるつもりだ。
本当は四万十川沿いの米を
買ってみたかったのだが、
別の機会にしよう。
昨日地元の物産展にいったら、
米が2種あった。
焼米と香り米というのがあった。
その米を置いている人がいたので、
米のことを聞いた。
焼米は、初めて聞いたが、
西日本ではよく食べた保存食のようだ。
米を炒ったのち、炊たもので
1年くらいは保存でき、
お湯をけるすぐにたべられるそうだ。
香り米とは、 いいにおいのする米で
普通の米に少し混ぜて炊くそうだ。
一度試してみたい米だが、
普通の主食にすべき米がなかった。

2010-05-22

0522 アコウ。


高知県土佐清水市足摺岬の松尾という集落がある。
そこにあるアコウという巨木である。
他の木に着生して
気根をおろすのだが、
その気根が多数になって、
元の木を多い尽くすように
なってしまっている。
この地はアコウの育成に適した地なのだ。
国の天然記念物である。

米博物館:No. 3282 2010.05.22


稲。西予市城川町

今朝は重い雲がかかっている。
天気がよければ
四万十川にでかける予定であったが、
中止である。

昨日は午後から宇和の町の中を歩いた。
天気がよく暑かった。
なかなか面白く見どこのあるところだった。
109mの廊下をもつ元小学校跡。
いまは米博物館になっているが、
廊下を利用した
雑巾掛け競争が有名である。
昨日も隣町の小学校から遠足で児童たちが来ていた。
そこで雑巾掛けの競争をしていた。
1分切るのがなかなか大変だが、
大会の優勝者は20秒少しで走り切るそうだ。
早いものだ。
児童によっては、
途中でへばってしまった子もいた。
古い町並みがなかなか面白かった。

2010-05-21

0521 巨石群。


高知県土佐清水市足摺岬の近くに
丸い巨石がごろごろしているところがある。
花崗岩が地帯でよく見られる
風化浸食地形である。
古代の人も、この巨石に見せられたのだろうか。
ここには古代人の生活跡がある。

●宇和の散策:No. 3281 2010.05.21


田植え。西予市城川町

今朝は晴れてきた。

昨日は、この地域の田植えと聞いていたので、
夕方撮影に出かけた。
雨がぱらつく天気の中で撮影をした。
夕方には雨は上がったが、
霧ができた。

今日は午後から天気がよければ、
宇和の町を見学する予定である。
宇和には古い町並みがあるそうだが、
まだ一度も散策したことがない。
そんな町並みを見て生きたいと思っている。

●大絶滅がもたらす進化:No. 3280 2010.05.21

金子隆一著「大絶滅がもたらす進化」
(ISBN978-4-7973-4407-3 C0245)
を読んだ。
絶滅についての情報のまとめである。
しかし、情報の古いものと新しいものが
混在していること、
テクトニクスに対するいくつかの
間違いがあったりすること
が少々気になった。

2010-05-20

0520 観音岩。


高知県幡多郡大月町の
柏島の周辺に
花崗岩の岩体がある。
その象徴として
観音岩がある。
岩の形が観音様の立ち姿に
似ているそうだ。
私はよく分からないのですが。

●デジタル化作業:No. 3279 2010.05.20


雫。西予市城川町

今日は、雨だ。
車で来た。
今日はこの地域の田植えの日である。
そのため、いくつかのところで
撮影しようとしている。

今朝、いつもと違う作業をはじめた。
するとついつい朝いつもすべきことを
忘れてやっていた。

昨日は、先日調査で採取してきた
試料を撮影と整理をしていた。
コンピュータでの情報の整理はしたが、
実物からデジタル化するための作業をおこなった。
これが重要で手間がかかる部分である。
昨日の午後からはじめたが、
夕方まで終わらず、
今日か明日も作業をすることになる。

EarthEssay 2_85 獣脚類が祖先:恐竜から鳥へ4

EarthEssay
2_85 獣脚類が祖先:恐竜から鳥へ4
を発行しました。

現在の説では、獣脚類が鳥類の祖先だとされています。
また、始祖鳥も鳥類と同じ祖先ですが、
現在の鳥類は栄えてきますが、
始祖鳥は絶滅したと考えられています。
まあ、これも現状での説ですが。

2010-05-19

0519 イノシシのワナ。


道の奥の畑にワナがあった。
モミがひかれ、
蓋が降りていたから
今は仕掛けはされてなかったが、
敷いてあるモミが新しかったので
最近まで使っていたのかもしれない。

●筋肉痛:No. 3278 2010.05.19


雫。西予市城川町

今日は、雨だ。
激しく降るときがある。
歩いてくるときに
結構激しく降っていたので
ズボンが濡れた。

連日温水プールに通っている。
そこには温泉もあるので、
年会員になって、
いけるときは毎日通っている。
昨日も行った。
昨日は空いていたので、
ゆったり泳いだ。
肩が痛いのであまり力を入れて
泳がなかったが、かなり疲れた。
一昨日が飲み会だったので、
その疲れがあったのかもしれない。
プールに通って1月半になるが、
いまだに筋肉痛のような状態になっている。
年齢のせいだろうか。

●スペースプローブ:No. 3277 2010.05.19

機本伸司著「スペースプローブ」
(ISBN978-4-15-208838-3 C0093)
を読んだ。
日本が月着陸にいくという計画から
ETIの証拠が仲間からもたらされる。
しかし組織に公表することができないので
別のアプローチをする。
そしてストーリーが展開する。
しかし、前半がカラオケ内での
話だけで進む不思議な展開となっている。

2010-05-18

0518 化石。


隣町の鬼北町に近所の子供たちと
化石採りに行った。
近くにお住まいの教頭先生に
わざわざ場所まで案内してもらった。
学校で何度も採りに来ているから、
あまりいいのはなかったが、
それなりにとることができた。

●一期一会:No. 3276 2010.05.18


モミジ。西予市城川町

今日は、曇り。
少々湿度が高く、
蒸し暑くなりそうだ。

天気がいいと、
西日が当たるこの部屋は暑い。
窓をあけても、
風が抜けないので、暑い。
廊下が一番涼しくほっとする。
しかし、担当の人に聞くと、
個別のエアコンがこの部屋は効くそうだ。
暑ければ、早速使わせていただこう。

昨夜は、課長以上の城川地域の
幹部職員の歓迎会があった。
4人の転入、転出があったようだ。
私もその中で紹介していただいた。
久しぶりに酒を飲んだ。
酒よりも話すこと、
人と交流することが、楽しかった。
限られた滞在期間だから
あれこれに顔を出すことが楽しい。
催し物は私にとっては、
一度限りの一期一会。
そんな人と風物への逢瀬を楽しもう。

2010-05-17

●四万十日用百貨店:No. 3275 2010.05.17

迫田司著「四万十日用百貨店」
(USBN978-4-904702-04-8 C0036)
を読んだ。
先日四万十川の十和の道の駅で購入した本だ。
そこの道の駅はなんとなくセンスがよく、
いくつかの買い物をして
センスのいい食堂があったので、
食事もしてしまった。
その本を読むとこの著者が近くに住んでいて、
この道の駅の商品をトータルデザインをしているようだ。
著者はデザイナーでありながら、
四万十の田舎に住み、
農業をしている。
高知県だけど、近い。
こんどじっくりいってみようか。

0517 石の風車。


四万十町大正の轟公園のモニュメント。
風で巨大な石の風車が動いている。
こんなところに石が息づいていた。

●心遣い:No. 3274 2010.05.17


四万十の川面。高知県高岡郡四万十町半家

今日も天気がいい。
夕方歓迎会があるので、
スーツを着てきた。
革靴なので車で来た。

昨日買い物をするために、
支所をでたら、
通路の脇でお茶を干していた。
いい香りがした。
聞くと今がお茶のシーズンのようだ。
買い物の帰り、
干していたお茶を取り入れていた人がいたので、
いい香りですねと、話しかけた。
番茶だという。
そして例を言って支所に入ろうとすると、
おじさんがちょっとと私に呼びかけ、
干したばかりのお茶を両手で一杯抱え
私に渡そうとする。
私は固辞して礼をいって支所に入った。
そのおじさんはそのとき始めてあった人だ。
当然向こうもそうだ。
なのに自分が作ったものを
惜しげもなく知らない人にあげようとする。
この心遣いがこのような地方には
まだ息づいている。

2010-05-16

0516 四万十川と四万十層群。



現在の四万十と昔の四万十
いずれも同じ名前をもつ。
しかし、その起源、経歴は全く違う。
それが今、接し、せめぎあっている。

●心地よかった川風:No. 3273 2010.05.16


新旧の橋。高知県高岡郡四万十町三島

今日も天気がいい。
今日は午前中調査の整理、
午後は買い物に行く予定である。

昨日の午後帰宅した。
調査の最終日は、
四万十川沿いを走った。
好天の暑い日だったが、
空いているせいだろうか、
心地よく走った。
川風が特に心地よい。

来週から2週間は、
調査の整理と論文作成を集中する。
6月早々徳島、香川に調査に行く予定だ。
ただ、梅雨が近いので、
天気を見定めて行かねばならない。

2010-05-15

0515 らっきょ畑。



足摺岬から東に向かった。
高知県の南海岸沿いを走る。
西岸のリアス式の海岸と比べると
南岸は岩礁もあるが、
砂浜の海岸が広がっている。
景色が一変している。
不思議なものだ。
地形が変われば、
風土も変わり、
人々の生活も変わる。

●調査最終日:No. 3272 2010.05.15


四万十層群。高知県土佐清水市鍵掛

好天に恵まれている。
今日も快晴である。
調査は今日で終わりで、
今まで海岸コースをめぐってきたが、
山コースに入って帰る。
帰りは四万十川沿いを走る。
何度か通っているコースだが、
ゆっくりと見て回るつもりだ。
明日から日常がまた始まる。
それも善し。

65 黒瀬川:新天地から

 2010年4月1日付けで、サバティカ(研究休暇)に入りました。愛媛県西予市に1年間滞在することにしました。山奥なのですが、私には、落ち着いて研究ができる環境です。仕事をしている場所の前には、黒瀬川が流れています。その黒瀬川の流れを眺めながら、新天地からのご挨拶です。

 「大地の眺める」のホームページを、最近、ごらんになられた方はお気づきだと思いますが、いつもの定期的更新だけでなく、トップページの内容を少し変更しました。
 ひとつは、リンクされていない画像があることです。毎月のエッセイのページにたくさんの画像を用いています。以前は、その画像のサムネールから大きな画像へのリンクが貼られていたのですが、前回のページから大型画像はアップロードしていませんので、リンク先に行こうとしてもエラーがでます。これは、今後もこのサイトは継続するつもりなので、今までと同じ形式でそれぞれのページを作成しておき、大きな画像は別の機会にアップロードしよう考えているからです。自宅に帰ったときに、アップロードしたいと思っています。
 もうひとつは、本州の地図から四国を分離して独立させたことです。なぜ、このようなことにしたかというと、来年の3月まで一年間、四国に滞在しているので、四国に関する内容がこれから増える予定なので、それに耐えられるように準備しました。
 さて、今回は、現在滞在しているところを紹介しましょう。
 私は、愛媛県西予市城川町というところに滞在しています。私が主に作業をしているのは、西予市城川総合支所というところです。その向かいには、一級河川肱川(ひじかわ)の支流である黒瀬川が流れています。地質学を学んだ人であれば、「黒瀬川」という名称は聞いたことがあると思います。私も城川と深く関わるまでは、黒瀬川の名前は聞いたことがあったのですが、この地にある川の名称だとは知りませんでした。
 地質学のどのような内容で黒瀬川という名称がでてくるかというと、日本列島の地質の生い立ちを習ったときでした。私が学んだのはプレートテクトニクスがまた完全に定着していない時期で、私がいた大学はアンチ・プレートテクトニクスの人たちがたくさんいました。ですから、地向斜造山運動という考えで大地の生い立ちは考えられていました。
 古生代のカレドニア造山運動を習ったときに、日本でもカレドニア造山運動の時期にできた岩石があったという説明を受けました。その証拠が、この黒瀬川から見つかっているという紹介でした。それは、「黒瀬川構造帯」とよばれ、三滝火成岩類や寺野変成岩類などシルル紀に形成された古い大陸の岩石が見つかっています。
 カレドニア造山運動とは、古生代前半(カンブリア紀からデボン紀)にかけて起こった、全地球的な造山運動です。造山運動とは山をつくると書いてありますが、大地が激しく変動して、新たな大構造がつくられる地質学的運動のことです。地向斜造構論の基づいていた考えですが、今ではプレートテクトニクスによって解釈しなおされています。造山帯とは、プレート境界の沈み込み帯や衝突帯で形成される地質体を指すものとなっています。
 そもそもはノルウェーから、北海、イギリスへと続くシルル紀後期からデボン紀前期の造山帯をカレドニア造山帯(狭義というべきでしょか)と呼びました。地質学発祥の地のイギリスで提唱されたことなので、その造山運動は世界的に知られることとなりました。そして古生代前半(カンブリア紀からデボン紀)の造山運動を、カレドニア造山運動(広義)と位置づけました。
 プレートテクトニクスのモデルでいえば、大きなゴンドワナ大陸への小大陸の衝突していったことよって説明されます。ゴンドワナ大陸とイアペイタスと呼ばれていた海を挟んで、いくつかの小さな大陸(ローレンシア、シベリア、バルティカ)がありました。それがゴンドワナ大陸に衝突していったときできたのがカレドニア造山運動です。黒瀬川構造帯の岩石も大陸や衝突帯の一部を構成していたことになります。
 ただし、黒瀬川構造帯自体は、カレドニア造山運動でできたのではなく、ジュラ紀に、ゴンドワナ大陸の破片がユーラシア大陸に付加したではないかと考えられています。三滝火成岩類の花崗閃緑岩の年代は、4億3970万年前(シルル紀最初期)から3億7700万年前(デボン紀後期)の年代、寺野変成岩類からは4億3900万年前の年代を持つことから、ゴンドワナ大陸を構成していた岩石であったと考えられます。それらが大陸起源の岩石があることから、黒瀬川古陸と呼ばれていました。黒瀬川古陸とはいっても、単独の大陸ではなく、ゴンドワナ大陸の北端(とはいっても赤道付近)にあったと考えられています。
 また、三滝火成岩類や寺野変成岩類を覆っている岡成(おかなる)層群は石灰岩や酸性火山砕屑岩類からできていますが、その石灰岩からシルル紀やデボン紀のサンゴ(クサリサンゴやハチノスサンゴ)や層孔虫、三葉虫、コノドントなどの化石が見つかっています。また、古生代後期から中生代に黒瀬川古陸に付加したと考えられる地層の中の石灰岩からは、石炭紀のフズリナ(紡錘虫ともよばれるプランクトンの一種)の化石を含むものも見つかっています。
 オーストラリアからも同時期の近縁の化石や火成活動があったことから、黒瀬川古陸は、もともとオーストラリアの近くか、もしくはくっついていたのかもしれません。そんな黒瀬川古陸の破片が、黒瀬川沿いに分布しています。
 今は、西予市城川総合支所で仕事をしているのですが、当初は城川町内にある城川地質館で仕事をする予定でした。地質館は黒瀬川のさらに支流の三滝川の上流にあたります。城川町でも山奥に当たる地質館には、電話回線がきていません。それに携帯電話(docomoもauはダメ、Sofbank、WILLCOM、EMOBILE、ディズニー・モバイルは持っている人がいなので試してない)も、つながりません。まあ、山奥だから仕方がありませんが、docomoが誇るFOMAの日本全国におけるの人口カバー率100%からもれている地域なのです。電話回線がきていませんから、インターネットもつながりません。
 仕方がないので、常駐するところを、城川町の旧役場、現在の城川総合支所に間借りすることになりました。3階立ての立派な建物なのですが、市町村合併で、現在は支所(出先機関)となり、1階しか使っていません。2階や3階は会議室や物置になっています。私は、2階にある元町長室を使わせてもらっています。贅沢な執務室となっています。
 総合支所であれば、携帯電話網(docomoもauもOK)に入ってますので、FOMAのデータ通信専用機のL-05Aというのを、今年1月末に2年契約で購入しました。キャンペーン中でしたので専用機の料金は、非常に安かったのです。
 現在、それをルータに差し込んでパソコン2台をつないLAN環境を構築しています。今まで大学は専用高速回線を利用できましたし、自宅も光通信で高速通信をしていましので、ついつい画像の大きさを気にしないようなホームページを構築したり、blogでも容量や画像サイズを気にしなくてもサイト運営ができました。こちらに来るにあたり、通信速度が気になっていたのですが、実際に今までどおりできるかどうかデジカメでとった画像を送ってみたら、やはり遅くてメーラーがつながらなくなってエラーが出るようになりました。
 ですから、大型の画像にリンクするような今までのホームページの作成は1年間休止することにしました。私のportalサイトは大きな画像を使っていないのでアップロードに負担はかかりませんでしたので、そのまま運営することにしました。その他に、西予市の滞在時専用のサイトとして「西予の自然史と風物誌」というのを作成して、公開するようにしました。
 今回は、地質の話より、身の周りの話が大半になりました。ご了承ください。

・新しいホームページ・
前回のメールマガジンも、新天地からの配信でした。
しかし、なかなか落ち着かない状態でしたので、
今回は落ち着いて原稿を書いています。
ただ、現在、野外調査で外に出ていますので、
事前に書いて配信を予約していますが。
ちなみに、上で紹介した私のPortalサイトは
http://www.ykoide.com/index.html
で、西予の自然史と風物誌は、
http://geo.sgu.ac.jp/seiyo/index.html
です。
興味があれば覗いてみてください。
城川ですが、来年であれば、
ケーブルテレビが城川町内に引かれ、
それでインターネットができるよていでした。
私の滞在が1年遅ければ、
それが使えたのですが、仕方がありません。

・人的ネットワーク・
城川で地質調査を新たにするわけではありません。
それで論文を書くつもりはありません。
しかし、城川や西予につて再度勉強しなおして、
地質学的な見所を一通り見ておこうと考えています。
幸い、地質好きのおばさんと
理科好きの小学生に知り合いになりました。
おばさんはよく山に行っては化石やノジュールを採ってきます。
化石の産地を聞いては私の採りに行ったりしています。
先日は小学生の家族と隣町まで化石採りに行きました。
近くにお住まいの教頭先生が化石の採れる場所を
わざわざ教えてくださいました。
草の多いところで見逃しそうなところですが
おかげで化石を採ることができました。
近くの小学校の先生から出前授業の依頼も受けました。
少しずつですが、人的ネットワークもできています。

GeoEssay 65 黒瀬川:新天地から

GeoEssay 65
黒瀬川:新天地から
を発行しました。

2010年4月1日付けで、サ
バティカ(研究休暇)に入りました。
愛媛県西予市に1年間滞在することにしました。
山奥なのですが、
私には、落ち着いて研究ができる環境です。
仕事をしている場所の前には、
黒瀬川が流れています。
その黒瀬川の流れを眺めながら、
新天地からのご挨拶です。

2010-05-14

0514 足摺岬白山洞門。



南端の足摺岬まできた。
足摺岬へは、何度かきているから、
今回はその周辺をめぐり、
石を見ることにした。
以前に来ていないところのつもりだが、
一箇所石のとりやすいところがあったが、
そこは以前来ていたところだった。
目的が同じなら
人間は同じようなところへ
行ってしまうものなのか。

●大失敗:No. 3271 2010.05.14


巨石群。高知県土佐清水市足摺

昨日は高知県足摺岬に宿泊した。
ここには、何度か来ている。
残念なことに、昨日気づいたら、
カメラの露出の設定が、
オーバーになっていた。
気づいてすぐに直したが、
今朝からそうなっていた。
なぜかわからない。
カメラを出し入れしているときだろうか。
ダイヤルを動かしたようだ。
前半の写真がほとんど失敗になっている。
まあ、仕方がない。
必要ならまた別の機会にするしかない。
気を取り直して、
後半の調査に向かおう。

2010-05-13

0513 外泊石垣集落。


愛媛県愛南町の入り組んだ海岸地形の
その奥まったところ。
かつては道路より船のほうが
交通手段がよかったと思える
そんなところに外泊の集落がある。
ここには観光客が来る。
それは、石垣をめぐらした集落が
石垣の里として知られ、
観光地となってきた。
考えてみれば皮肉な歴史だ。

●調査中:No. 3270 2010.05.13


モミジと鐘。愛媛県宇和郡愛南町観自在寺

昨日は高知県宿毛市に宿泊した。
ここまでくるまでくれば、2、3時間で来れる。
しかし、いつでも来れると思っていると
来ないのは、人の常。
足摺岬まで何度か行っているが、
再度、落ち着いてゆっくりと見て回るつもりである。
今日も天気予報は晴れである。
昨日撮影した写真は、
結構、露出オーバーのものが多かった。
気をつけて撮影しなければならない。

EarthEssay 2_84 ダイノバード:恐竜から鳥へ3

EarthEssay
2_84 ダイノバード:恐竜から鳥へ3
を発行しました。

古生物学は、まず化石の発見から研究がスタートします。
たくさんの化石がみつかれば、
いろいろなことが分かってきます。
ところがダイノバードという生物は、
化石も見つかっていないのに提唱されたことがありました。
それは、ミッシング・リンクですが、架空の化石でした。

2010-05-11

0511 野村ダム祭。


野村ダム祭では子供たちの
舞踏も疲労された。
演歌が大音量でながれ、
それに合わせて小学生の子供たちが
艶やかな衣装で踊る。
祭に花を添える。

●出発準備:No. 3269 2010.05.11


モミジ。西予市城川町

今朝は、曇り。
寒くはないが、
湿気が多いため、
ひんやりとしている。

今日も論文を書く。
それと明日から出かけるから、
その準備である。
そんなにすべき準備はない。
ただ、メールマガジンの原稿は
用意しておかなければならない。
あと一つ書かなければならない。
それを論文を書く合間に書かなければならない。

●分類思考の世界:No. 3268 2010.05.11

三中信宏著「分類思考の世界」
(ISBN978-4-06-288014-5 C0245)
を読んだ。
この本を読むのは苦労した。
内容的には先月書いていた
論文のテーマと重複する。
そのため読まなければならないという
気持ちが強かった。
そして個々の内容にも興味があった。
しかし、なかなか読み進めない。
一つは雑多な内容(しかしそれぞれ深いのだが)が
混在してる。
そこに高度な内容がこめられている。
2、3度挫折してやっと読み終わった。
昨年買っていたが、一度は諦めた。
しかし、今回四国に持ってきて
読もうと考えた。
新たに読み進めるうちに、
今の論文と関係があることわかってきた。
しかし、なかなか進まない。
その間に別の本を何冊も読んだ。
今度は三中氏の別の視点の本を
読んでみようと考えている。

2010-05-10

0510 野村ダム祭。


野村ダム祭では相撲が行われる。
この地域では、相撲が盛んだ。
子供も相撲をしている。
審判を勤める大人も本格的で
ローテーションをしながら、
本当の相撲のように
4名が土俵脇に控えている。

●体が馴れにくい:No. 3267 2010.05.10


雫。西予市城川町

今朝は、雨である。
肌寒さがある。
しかし、歩き出すと
湿気が多く、蒸し暑さを感じる。

少々風邪気味である。
そんなにひどくはない。
毎日プールに泳いでいる。
距離はそれほど泳いでいないが、
体力がついてきているようだ。
しかし歳だ。
プールに通って一ヶ月以上たつのに、
まだ体が馴れない。
若いころは、1、2週間ほどがんばれば
体が馴れたのだが、
いまだに体の馴れた感がない。

水曜日には調査に出かける。
そのための準備に入っている。
以前いったところが多いのだが、
もう忘れているところもある。
再度見てこようと思っています。

●ダイスをころがせ!:No. 3266 2010.05.10

真保裕一著「ダイスをころがせ!」
(ISBN4-620-10654-2 C0093)
を読んだ。
友人が国会議員を目指す。
それに引っ張り出されたリストラされた社会人。
そこからいろいろな思惑が動き出す。
そして大きな目標を目指す傍ら、
自分自身の指針を見つけていくような
話になっている。

2010-05-09

0509 野村ダム祭。


野村ダム祭ではダムサイトの屋台と
もう一つのメインイベントが
市民マラソン大会である。
1000名以上の参会者がいる。
10kmのコースが
ダムサイトを通るので、
祭のイベントが一時休止して
応援になる。

●粗大ゴミ:No. 3265 2010.05.09


ダム。西予市城川町

今朝は、曇りで涼しい。
半袖のTシャツでは涼しいので、
長袖を着るとちょうどいい。

昨日夕方、ダムの上流を見にいった。
石灰岩の露頭があり、
そこには化石の入ってる化石があった。
地元の化石好きの人から聞いた情報だが、
その人が撮ったような化石は出なかったが、
化石石灰岩があった。
私は化石が全く分からないのだが、
市民は化石が大好きだ。

今日は買い物に出かけるので、
車できた。
それと廃棄物を出す予定。
この町では2ヶ月に一度しか
粗大ゴミを廃棄できない。
宿舎の前の住人が置いていったものだ。
廃棄料がいるのは、
むなしいが仕方がない。
初めてなので様子が分からかったが、
支所の当直の人に教えてもらった。

2010-05-08

0508 野村ダム祭。


連休の暑い春の日に
ダムサイトを会場に祭りがあった。
ダムをまたいで鯉のぼりが
多数並べられていた。
暑さの中、祭を見学した。

●集中している:No. 3264 2010.05.08


棚田。西予市城川町

今朝は、涼しかった。
昨日は半袖でヤッケで充分だったのが、
今朝は、長袖シャツにヤッケを着て
ちょうどいいくらいだった。
霧がかかっていたが、
支所に着いたころには、
晴れだしてきた。

昨日は、買い物に行こうかと思って車で来たが、
ついつい論文に集中して
いきそびれた。
近所の農協で必要なものだけを買い足した。
今日も論文に集中したいと思っている。
買い物は、明日にでもいこうか。
来週からは、調査に出かけるので、
そのための準備も必要だ。
穏やかに流れる日々の中でも
波は起こるのだ。

2010-05-07

0507 宇和れんげ祭。


田んぼに水をいれ、
泥田にして、そこでサッカーの試合。
天気がよい日だったが、
気温が上がらなかった。
見る分にいいのだが、
やっている人たちは試合中はいいのだが、
終了後や待ち時間が寒そうだった。
でも、みていた楽しかった。
決勝戦まで見てしまった。

●タイミング:No. 3263 2010.05.07


虫。西予市城川町

昨日夕方からの雨が
今朝も降り続いている。
暖かい。
半袖になっているが、
動くと汗ばむ。
4月中の冬のような寒さから、
5月になると一気に気温が上がった。
体調に気をつけなければ。

来週から調査に出かけるつもりだ。
ただ、来週の前半が天気が悪そうなの、
出るタイミングを迷ってしまう。
とりあえず、週末まで
天気の週間予報をみながら、
決定しよう。

2010-05-06

0506 宇和れんげ祭。



地元の若者たちが
田んぼバレーをしていた。
もんぺ姿のチームもあり、
なかなか盛り上がっていた。
このチーム結構強かったです。

●GPS:No. 3262 2010.05.06


花。西予市城川

今朝は、曇りである。
朝から暖かく、
支所まで歩いてくると
汗がでてきた。

昨日は、支所で
メールマガジンと論文を書いていた。
ただし、調査のことを
いろいろ考えていたのと
急に暑くなってきたので、
午後からははかどらなかった。

GPSとデスクトップパソコンがつながらない。
以前もやった気がするが、
多分、ドライバーが古くてだめなのだろう。
ドライバーを探したが見つからなかった。
とりあえず、ノートパソコンだと
GPSのデータが読めるので、
それでつないで読み込んでみたらうまくいった。

●マグマの地球科学:No. 3261 2010.05.06

鎌田浩毅著「マグマの地球科学」
(ISBN978-4-12-101978-3 C1244)
を読んだ。
専門の分野の本は読みやすい。
すいすい読める。
別の専門の難解な本が
なかなか読み進めないのに比べれば
楽に読めた。

EarthEssay 2_83 羽毛恐竜:恐竜から鳥へ2

EarthEssay
2_83 羽毛恐竜:恐竜から鳥へ2
を発行しました。

始祖鳥をめぐっては、
議論が二転三転しています。
鳥類の祖先であるなしをめぐって
長年議論されています。
それは、化石の保存の良さによるものです。
ゾルンホーフェン以外からも
保存のよい化石が見つかるようになり、
鳥の起源については、
いろいろ情報が加わるようになりました。

2010-05-05

0505 宇和れんげ祭。


宇和の田んぼには、
稲穂を一つの柱の周りに
積み上げていく。
「わらぐろ」 と呼ばれている。
地域ごとに呼ばれるものだ。
田んぼを象徴するものだ。

●春から夏へ:No. 3260 2010.05.05


花。西予市城川

今朝も、霧が出ていたが、晴れてきた。
山里の朝はいつもこうなのかもしれない。
すがすがしい朝だ。
ここ数日一気に暑くなった。
先日まで朝夕をストーブを
つけていたのに、
いまはワイシャツ一枚で大丈夫だ。
夕食などとると汗が出てくる。
これから夏に向かうのか。

昨日は化石採りにいった。
暑かった。
今日も支所の近くで化石を探してみよう。
今日は五十崎の大凧合戦の祭があるが、
連日でかけたので、やめることにする。
次の論文にかかりだした。
それに集中したい気もする。

2010-05-04

0504 宇和れんげ祭。



宇和れんげ祭で見かけた、
昔ながらの手作業。
草鞋を編んでいる老人。
彼の手足は
農作業で鍛えられたものだ。