2020-07-31
●研究方針の決定:No 7097 2020.07.31
Time:
7:24
●
Geologist
ホトケノザ。江別
今朝は、曇りである。
昨日は一日快晴で心地よかっただが、
天気がナガル続きしない。
今日は時々霧雨がぱらついたが、
一時的で傘をさすまでもない。
なかなか天気が続かない。
昨日は今後の研究の整理をした。
するとすべき優先順位が明確になった。
そして書くべき論文の方針も決まってきた。
なんのことはない、
以前、文章量がオーバーしたので
前半だけでまとめた。
その後半を完成させていくことになる。
それと本の最終的推敲をすることである。
2020-07-30
●次に向けて:No 7096 2020.07.30
Time:
7:28
●
Geologist
カボチャ。江別
今朝も久しぶりの朝からの快晴になった。
非常に清々しいが、肌寒いくらいである。
研究室の窓を開けると、
すぐに心地よい風が抜けていく。
今日は午前中講義がひとつ、
午後に面談がある。
それ以外は研究が進められる。
昨日は、印刷屋さんと
メールと電話にで打ち合わせをした。
予定通りに2冊の印刷を進められそうだ。
2つの原稿を、渡せるようにUSBに入れた。
来週に渡すことになった。
それまで時間があるので、
再度全体を見直すことにする。
大きな仕事が一段落したので
次の仕事の整理を進めていく必要がある。
やるべきことはあるいくつかあるのだが、
どれを優先にしていくかが問題になる。
EarthEssay 3_188 地磁気とマグマの海 4:地球進化へ
Time:
0:00
●
Geologist
EarthEssay
3_188 地磁気とマグマの海 4:地球進化へ
を発行しました。
基底マグマオーシャンとは、
地球創生時、マントルの底にあったものです。
このマグマオーシャンが、
地球磁場とどのように関係するでしょうか。
シミュレーションが、
過去の地球に適用できるのでしょうか。
3_188 地磁気とマグマの海 4:地球進化へ
を発行しました。
基底マグマオーシャンとは、
地球創生時、マントルの底にあったものです。
このマグマオーシャンが、
地球磁場とどのように関係するでしょうか。
シミュレーションが、
過去の地球に適用できるのでしょうか。
2020-07-29
●脱稿:No 7095 2020.07.29
Time:
7:08
●
Geologist
ハマナス。江別
今朝も曇りだが
風がなくやや気温も高い。
昨日は午後から
気持ちよい快晴となったが、
今日はどうだろう。
東北地方では大雨で
本州各地でまだまだ豪雨が続きそうだ。
今日は午前と午後に講義、
その間に面談がある。
昨日、増補改訂版の
本の推敲作業がやっと終わった。
印刷屋さんに連絡をして、
印刷の手続きに入ることにする。
まずは、大幅なページ変更があったので
見積もりからはじまる。
原稿の見直しの時間があるかもしれない。
今後の研究計画の練り直しも
一度していく必要があるだろう。
研究が一区切りついた。
一息入れたいところだが、
どこにもでかけられない状態なので
どうしようもない。
2020-07-28
●索引作成:No 7094 2020.07.28
Time:
6:59
●
Geologist
ハナアブ。江別
今朝も曇りで涼しい。
7月は天候不順続きである。
昨夜の天気解説を聞いていて
その理由がわかった。
ジェット気流(偏西風)が
大きく湾曲しているためだそうだ。
湾曲部のある北側に高気圧が居座り、
小笠原高気圧が張り出せず、
間に前線が日本列島に居座ることになる。
これがぐずついた天気が
継続している理由だそうだ。
そうなるといつ梅雨明けになるのだろうか。
今日は、午前中に講義の準備、
午後はゼミが2つあるので、
あまり時間がとれない。
昨日は本の1回目の推敲を終えて、
索引の作成していた。
なかなか大変で、まだしばらくかかりそうだ。
でも、半分以上は終わった。
空き時間に細切れ時間に
淡々と進めていくしかない。
2020-07-27
●涼しい日々:No 7093 2020.07.27
Time:
6:49
●
Geologist
ホトケノザ。江別
今朝は曇りで風もあり涼しい。
締め切っていて暑い研究室も、
窓とドアを開け放して
風を通すと涼しくなる。
今年の夏は、涼しい日が多い。
今日は午前と午後に
ゼミと面談が4件入っている。
その合間に本の推敲を進める。
土曜日には最後のところまで推敲が進んだ。
今日はそれを終わらせて、
再度推敲を進めながら、
索引と目次を作成していく。
これでほぼ終わることになる。
今週中に増補改訂作業も終わりそうである。
2020-07-25
●先が見える:No 7092 2020.07.25
Time:
7:05
●
Geologist
ハナ。江別
今朝もどんよりした空模様である。
風がないが気温は低めである。
ただし研究室は気温が高く、
湿度もあるので蒸し暑く感じる。
今日は本の推敲をする。
山場の章は昨日で終えたが、
まだ2章分と、文献、最後に、
索引、などが残っている。
いずれも、それなりに手間がかかる。
でも、来週には終わりそうである。
来週の終わりに、
印刷屋に渡するように手配したい。
2020-07-24
●手こずりそうな推敲:No 7091 2020.07.24
Time:
6:44
●
Geologist
ハナ。江別
今朝は、どんよりとした天気で、
湿度も高いが気温も低く風もあり
涼しく感じる。
今日は午前にゼミが、
午後に面談がはいるかもしれないが
まだ未定である。
昨日は本の推敲をしていたが、
1章分しか進まなかった。
今日こそ、もっと進めていきたい。
ただ、一番内容が多く、
新しく書いた章なので
少々手間取るかもしれない。
2020-07-23
●推敲を:No 7090 2020.07.23
Time:
7:54
●
Geologist
ムシ。江別
今朝は、雨雲の下を歩いてくる。
かろうじて雨がふらない状態である。
傘を持って出てきたが、
幸い出すことなくすんだ。
今日は午前中に講義があり、
面談2件、打ち合わせ1件ある。
それ以外は、本の推敲に割ける。
昨日ははんぶんほどの推敲をした。
今週中になんとか第1回目が
終われればと思っている。
8月早々に印刷屋に
渡せればいいのだが。
EarthEssay 3_187 地磁気とマグマの海 3:マグマオーシャン
Time:
0:00
●
Geologist
EarthEssay
3_187 地磁気とマグマの海 3:マグマオーシャン
を発行しました。
地磁気は、現在の生物に
とってはバリアとなっています。
昔は、地磁気が生物に
どのような影響を与えていたのでしょうか。
地磁気と生物の関係に対して、
新しいアイディアが提案されました。
3_187 地磁気とマグマの海 3:マグマオーシャン
を発行しました。
地磁気は、現在の生物に
とってはバリアとなっています。
昔は、地磁気が生物に
どのような影響を与えていたのでしょうか。
地磁気と生物の関係に対して、
新しいアイディアが提案されました。
2020-07-22
●本の推敲へ:No 7089 2020.07.22
Time:
6:46
●
Geologist
ハナ。江別
今朝は、雲が厚くかかり
風もあり少々涼しめである。
湿度も高いが気温が昨日から低いから
過ごしやすい。
今日は午前と午後に授業がある。
昨日は論文の投稿を終わらせた。
次の本の推敲に進む。
今日から以前中断していた
本の推敲を進めていく。
前回はInDesignに流し込んだ状態であった。
今日からその状態で本文、図表、図説明、
そして索引、目次などの作成をする。
できれば来週中に推敲を終えて
印刷屋さんに入稿したい。
今回は2冊一度の印刷製本となる。
2020-07-21
●論文の推敲あと少し:No 7088 2020.07.21
Time:
7:02
●
Geologist
ハナ。江別
今朝は、厚く霞がかかっている。
気温も低めで過ごしやすい。
昨日は夕方から涼しくなってきたので、
夜もタオルケットから
薄手の掛け布団にして、
ちょうとよかった。
今日は講義の準備と
午後からゼミがある。
その合間に論文を作成してく。
昨日は論文の本文の推敲が終わった。
あとは文献と図表文章の推敲となる。
ページ数が大幅にオーバーするので
配慮をお願いすることになった。
許可されるかどうかは不明だが。
とりあえず、今日か明日には投稿したい。
2020-07-20
●論文の最終推敲:No 7087 2020.07.20
Time:
7:31
●
Geologist
ハナ。江別
昨日午後から気温と湿度が上がり、
蒸し暑くなった。
夜には少しは涼しくなったが、
それでもいつもより暑い夜になった。
今朝もそのままの蒸し暑さが継続している。
外はまだマシであったが、
研究室はあちこちを全開しても
蒸し暑い状態である。
今日は面談が多数あるので、
隙間時間をぬって論文の仕上げをしていく。
週末に論文をフォームに流し込んで
図を論文用にした。
今日はその形式で遂行していく。
なんとか今日中に終わらせて
明日には投稿したいと考えている。
2020-07-18
●あと一息:No 7086 2020.07.18
Time:
6:50
●
Geologist
ハナ。江別
今朝は、北半分の空に雲がかかったが、
あとの半分に青空があった。
その青空がだんだんと広がってきた。
今日は風もあり肌寒いほどであった。
今日は一日校務なので、
隙間時間があまりない。
昨日は本文の加筆をして
推敲も一通りした。
まだ、推敲は必要だが
文献の整理をしなければらならない。
今日から明日にかけれ進めていく。
来週が締め切りだから一気にすすめて
終わらせなければならない。
あと一息まできた。
2020-07-17
●新しいアイディ:No 7085 2020.07.17
Time:
6:48
●
Geologist
葉。江別
今朝は雲がかかっていたが、
久しぶりに晴れた。
気持ち青空となった。
研究室は暑かったが、
廊下と研究室の窓を開けたら
涼しくなってくる。
いつもの夏が戻ってきたようだ。
今日は午前に授業で
午後からは面接練習となる。
全国的に第2波が来ているようだ。
どれくらいの山になるかわからないが、
この状態が断続的に続きそうだ。
昨日は、空き時間に論文を書いた。
ほぼ論文の粗稿ができたので、
推敲に入り、 半分ほど進んだ。
今日も推敲を進めるが、
歩いてくる時、どうしても入れたい
アイディアが突然生まれた。
今日仕上げて加筆し、
もしかしたら図表も必要かもしれない。
今日までの作業とする。
2020-07-16
●粗稿がまだ:No 7084 2020.07.16
Time:
6:55
●
Geologist
EarthEssay 3_186 地磁気とマグマの海 2:外核の流動
Time:
0:00
●
Geologist
EarthEssay
3_186 地磁気とマグマの海 2:外核の流動
を発行しました。
地球の磁気(地磁気)について紹介しています。
地磁気は、現在生きている生物に対しての
バリアの働きをしていことは前回紹介しまた。
今回はその地磁気の由来について見ていきます。
3_186 地磁気とマグマの海 2:外核の流動
を発行しました。
地球の磁気(地磁気)について紹介しています。
地磁気は、現在生きている生物に対しての
バリアの働きをしていことは前回紹介しまた。
今回はその地磁気の由来について見ていきます。
2020-07-15
●アイディアが降りてきた:No 7083 2020.07.15
Time:
6:55
●
Geologist
ガマ。江別
今朝、南の空には晴れ間があったが、
東の空には厚い雲がかってた。
歩いているときには、
曇りになっていた。
今日も曇ったり晴れたりなのだろうか。
いつまで曇り中心の
天気が続くのだろうか。
今日は午前と午後に授業があり
その合間に面談が入っている。
隙間時間で論文の作成進めていくことになる。
昨日、議論の部分を書いていたが、
なかなか難し局面になって。
今日、歩いてくるとき、
その議論の部分で
あるアディアが湧いてきた。
早いうちに、形にしたいのだが。
187 澄江:なだらかな丘陵からのSSF
Time:
0:00
●
Geologist
今回は常春の街、昆明の近くの澄江(チェンジャン)の紹介です。澄江は、中国南部の雲南省の省都の昆明から南東にある町です。ここは古い時代の化石がでることで有名になったところです。
新型コロナウイルスのため、まだどこにも出かけられません。3月以降、わが町を一歩も出ていません。基本的に自宅と大学の往復だけを日々繰り返しています。8月初めの校務(近隣市町村)での出張が最初の越境になりそうです。8月下旬にも校務出張があるので、その以降は道内の野外調査に出たいと考えています。今回も新しい話題が提供できないので、昔の海外調査を紹介しましょう。
もう20年も前になりますが、2000年10月下旬に中国の澄江(チェンジャン)にいったときの様子を紹介します。Google Mapでみると、私がでかけた当時とは、かなり様変わりしているようです。そのため、以下の紹介は、当時の記憶と記録で紹介していきます。もしかすると記憶違いもあるかもしれません。ご了承ください。
当時、私は研究テーマとして、大きな時代の境界、とくに原生代(エディアカラ紀、かつてはベント紀と呼ばれていました)と顕生代(カンブリア紀)の境界(V-C境界とも)が、どのような露頭で見られるのかを目的としていました。そのため、他にもカナダのバージェス、オーストラリアのエディアカラ、カナダのニューファンドランドのフォーチュン・ヘッドなどの露頭を見ては、比較していました。重要な露頭を観察することが一番の目的でした。当時、化石の産地や産状には興味がありましたが、化石や試料には執着はありませんでした。この傾向は今も継続しています。
さて、中国、雲南省昆明の空港から車で2時間ほどいくと、撫仙(フーシエン)湖にたどり着きます。風光明媚なところで、小さいですが小綺麗なホテルが1軒あって、そこに泊まりました。Google Mapでは、現在、大きなホテルや都市化が進んだ町並みができているようです。
翌日、北の山の方のなだらかな丘陵地帯に出かけました。丘陵の中のにある小さな崖が目的地でした。ここは、古い時代の化石がでることで有名になっており「澄江化石群」と呼ばれていました。この産地が、どのようなところかが、気になっていました。
澄江へは、日本発で地質関係者向けの調査旅行があり、それに参加していきました。北京大学の地質先生が案内についてくださったので、一人ではなかなか入れないとろも見ることができました。
澄江の帽天山周辺からは、20世紀初頭にはすでに軟体部をもった動物の化石の産地として報告されてました。しかし、注目されることはありませんでした。1984年に化石の軟体部が発見され、その量の多さと多様さで注目を浴びるようになりました。1990年ころまでに、次々と新たな化石の報告がされてきました。澄江化石群として、新種も多数見つかり、196種が記載され、多様性も多くの分類群に渡っていることもわかってきました。
澄江が注目されているのは、カンブリア紀初期(5億3000年前こと)の化石がたくさん出るからです。一般に生物の多様な化石が出現するのは、カンブリア紀以降の顕生代と呼ばれる時代です。カンブリア紀は5億4100万年前からはじまるのですが、その直前から生物出現の兆しがあります。エディアカラ紀の化石は、いくつかの地域で見つかっていて「エディアカラ化石群」と呼ばれています。
カンブリア紀初期になると、急激に多様な生物が大量に見つかることがわかってきました。古生物学者のシンプソン(G. G. Simpson)はそのような現象を「爆発(explosion)」と表現したことから、「カンブリアの大爆発」と呼ばれるようになりました。また、著名な古生物学者のグールド(S. J. Gould)が「ワンダフル・ライフ」という科学普及書で紹介したことから、「カンブリアの大爆発」という現象が、一気に有名になりました。最近では中国内でもいくつかの地域でカンブリア紀の化石が見つかってきましたが、当時、一番注目されているのが、澄江でした。
丘陵地帯の道路を進むと、門があり、さらに進むと小さな露頭がありました。その小さなが露頭が、澄江化石群の産地だと紹介されました。そこに麦わら帽子をかぶり、竹の棒をもったおばさんが一人ポツンと立っていました。聞くとことによると、このおばさんは化石の出る露頭の盗掘を監視するために立っているとのことです。まったく人が来そうもないところですが、案内の方がそう説明されました。当時、中国では世界遺産として澄江を登録をする準備をしていたのでしょうが、ひとを雇って露頭を守っているというのには驚きました。
案内の先生は、露頭からは試料は取れないが、落ちている石は保護対象ではないので採取可能だといったので、同行者たちはたくさん試料を拾っていました。専門の研究者が、すでに化石は採取しているので、ほとんど化石はなさそうでした。博物館用(当時は博物館に勤務していました)に、典型的な試料をひとつ採取しただけでした。
露頭見学後、その道をさらに進むと、南京大学の研究所支所がありました。研究者用の宿舎もそなえた立派な研究施設が、丘陵の真ん中にぽつんとありました。そこで在住の研究者に会って話を聞きました。一通り話を聞いたあと、お土産にといって、好きな資料をお持ちくださいと試料がぎっしりつまったダンボールを出されました。いい化石の入ったものはありませんでしたが、化石の破片が見える試料も多数ありました。他の同行者は、喜んでその化石をもらっていきました。私はあまり興味がなかったので、博物館用に少しだけにしました。
さて、露頭から丘陵側をみると、山を削って岩石を採取してトラックで運んでいるのが見えました。案内の人に聞いたら、この周辺にはリン鉱床があり、肥料として使うので採取しているとのことでした。リンは同時代のリン酸を殻としてもっている化石の集まりだとのことで、重要な化石の産地が消えていると嘆いておられました。
この化石は、貝殻としては小さもの(small shelly fossils)でした。カンブリア紀のはじまりは、当時の貝殻の素材には、炭酸塩、リン酸塩、二酸化ケイ素が使われていました。ただし、必ずしも殻として体を守るためにではなく、体の一部となっているものもあるようです。
現在多くの生物は、殻を炭酸カルシウム、あるいは二酸化ケイ素でつくっています。それは海洋生物にとっては手軽に入手できる素材だからです。カルシウムやケイ素は、大陸の侵食、風化があり、河川から定常的に海に供給されています。大気中の二酸化炭素や酸素は海水に溶けこみます。いずれも常に一定量海水にあります。現在の生物は、簡単に手に入る材料で殻を作っていることになります。
ところが、カンブリア紀の生物には、リン酸という稀な成分で殻を形成していました。なぜでしょうか。リンはDNAには不可欠な成分です。それを確保するためであったものが、殻や体を支える骨格として利用されていったのではないでしょうか。その理由については、まだ解明されていないようです。
帽天山周辺の地区は、当時、雲南省澄江国家地質公園という名称でジオパークに指定され、世界遺産に登録する手続き入ったところでした。2008年にはリンの採掘は禁止されたとのことです。14箇所もあった採掘場所がすべて閉鎖されました。土地をもとにもどす修復プロセスもおこなっているようです。
澄江の露頭を見て、国際的なジオパークや世界遺産などへの登録を通じて、中国でも自然保護の意識が芽生えたことは重要でしょう。現在どうなっているか知りたいものですが、行けるのでしょうかね。
・梅雨前線・
活発な梅雨前線の影響で、
日本各地で大雨となっています。
非常に長い期間つづくので大変です。
特に、九州を中心に洪水被害が各所でています。
被災された方にはお見舞い申し上げます。
北海道は幸い今のところ、大雨にはなっていません。
このような大きな被害の時は、
政府の支援や自衛隊の救援も必要ですが
人手も必要なのでボランティア活動も重要です。
しかし、新型コロナウイルスの危険性もあり、
気軽には呼べばない事態にもなっています。
悪い事態が重なってしまいました。
一日も早い回復を願っています。
・行政執行・
中国の自然保護の意識はどの程度でしょうか。
以前は、住民への保証はほとんどなく
強制的に強引に開発を進めているとも聞いていました。
澄江のリン鉱の採掘業者への保証は
どうなっていたのでしょうか。
他国のことながら気になります。
日本なら、たとえ行政執行をしたとしても
それなりの保証はあるかと思いますが。
新型コロナウイルスのため、まだどこにも出かけられません。3月以降、わが町を一歩も出ていません。基本的に自宅と大学の往復だけを日々繰り返しています。8月初めの校務(近隣市町村)での出張が最初の越境になりそうです。8月下旬にも校務出張があるので、その以降は道内の野外調査に出たいと考えています。今回も新しい話題が提供できないので、昔の海外調査を紹介しましょう。
もう20年も前になりますが、2000年10月下旬に中国の澄江(チェンジャン)にいったときの様子を紹介します。Google Mapでみると、私がでかけた当時とは、かなり様変わりしているようです。そのため、以下の紹介は、当時の記憶と記録で紹介していきます。もしかすると記憶違いもあるかもしれません。ご了承ください。
当時、私は研究テーマとして、大きな時代の境界、とくに原生代(エディアカラ紀、かつてはベント紀と呼ばれていました)と顕生代(カンブリア紀)の境界(V-C境界とも)が、どのような露頭で見られるのかを目的としていました。そのため、他にもカナダのバージェス、オーストラリアのエディアカラ、カナダのニューファンドランドのフォーチュン・ヘッドなどの露頭を見ては、比較していました。重要な露頭を観察することが一番の目的でした。当時、化石の産地や産状には興味がありましたが、化石や試料には執着はありませんでした。この傾向は今も継続しています。
さて、中国、雲南省昆明の空港から車で2時間ほどいくと、撫仙(フーシエン)湖にたどり着きます。風光明媚なところで、小さいですが小綺麗なホテルが1軒あって、そこに泊まりました。Google Mapでは、現在、大きなホテルや都市化が進んだ町並みができているようです。
翌日、北の山の方のなだらかな丘陵地帯に出かけました。丘陵の中のにある小さな崖が目的地でした。ここは、古い時代の化石がでることで有名になっており「澄江化石群」と呼ばれていました。この産地が、どのようなところかが、気になっていました。
澄江へは、日本発で地質関係者向けの調査旅行があり、それに参加していきました。北京大学の地質先生が案内についてくださったので、一人ではなかなか入れないとろも見ることができました。
澄江の帽天山周辺からは、20世紀初頭にはすでに軟体部をもった動物の化石の産地として報告されてました。しかし、注目されることはありませんでした。1984年に化石の軟体部が発見され、その量の多さと多様さで注目を浴びるようになりました。1990年ころまでに、次々と新たな化石の報告がされてきました。澄江化石群として、新種も多数見つかり、196種が記載され、多様性も多くの分類群に渡っていることもわかってきました。
澄江が注目されているのは、カンブリア紀初期(5億3000年前こと)の化石がたくさん出るからです。一般に生物の多様な化石が出現するのは、カンブリア紀以降の顕生代と呼ばれる時代です。カンブリア紀は5億4100万年前からはじまるのですが、その直前から生物出現の兆しがあります。エディアカラ紀の化石は、いくつかの地域で見つかっていて「エディアカラ化石群」と呼ばれています。
カンブリア紀初期になると、急激に多様な生物が大量に見つかることがわかってきました。古生物学者のシンプソン(G. G. Simpson)はそのような現象を「爆発(explosion)」と表現したことから、「カンブリアの大爆発」と呼ばれるようになりました。また、著名な古生物学者のグールド(S. J. Gould)が「ワンダフル・ライフ」という科学普及書で紹介したことから、「カンブリアの大爆発」という現象が、一気に有名になりました。最近では中国内でもいくつかの地域でカンブリア紀の化石が見つかってきましたが、当時、一番注目されているのが、澄江でした。
丘陵地帯の道路を進むと、門があり、さらに進むと小さな露頭がありました。その小さなが露頭が、澄江化石群の産地だと紹介されました。そこに麦わら帽子をかぶり、竹の棒をもったおばさんが一人ポツンと立っていました。聞くとことによると、このおばさんは化石の出る露頭の盗掘を監視するために立っているとのことです。まったく人が来そうもないところですが、案内の方がそう説明されました。当時、中国では世界遺産として澄江を登録をする準備をしていたのでしょうが、ひとを雇って露頭を守っているというのには驚きました。
案内の先生は、露頭からは試料は取れないが、落ちている石は保護対象ではないので採取可能だといったので、同行者たちはたくさん試料を拾っていました。専門の研究者が、すでに化石は採取しているので、ほとんど化石はなさそうでした。博物館用(当時は博物館に勤務していました)に、典型的な試料をひとつ採取しただけでした。
露頭見学後、その道をさらに進むと、南京大学の研究所支所がありました。研究者用の宿舎もそなえた立派な研究施設が、丘陵の真ん中にぽつんとありました。そこで在住の研究者に会って話を聞きました。一通り話を聞いたあと、お土産にといって、好きな資料をお持ちくださいと試料がぎっしりつまったダンボールを出されました。いい化石の入ったものはありませんでしたが、化石の破片が見える試料も多数ありました。他の同行者は、喜んでその化石をもらっていきました。私はあまり興味がなかったので、博物館用に少しだけにしました。
さて、露頭から丘陵側をみると、山を削って岩石を採取してトラックで運んでいるのが見えました。案内の人に聞いたら、この周辺にはリン鉱床があり、肥料として使うので採取しているとのことでした。リンは同時代のリン酸を殻としてもっている化石の集まりだとのことで、重要な化石の産地が消えていると嘆いておられました。
この化石は、貝殻としては小さもの(small shelly fossils)でした。カンブリア紀のはじまりは、当時の貝殻の素材には、炭酸塩、リン酸塩、二酸化ケイ素が使われていました。ただし、必ずしも殻として体を守るためにではなく、体の一部となっているものもあるようです。
現在多くの生物は、殻を炭酸カルシウム、あるいは二酸化ケイ素でつくっています。それは海洋生物にとっては手軽に入手できる素材だからです。カルシウムやケイ素は、大陸の侵食、風化があり、河川から定常的に海に供給されています。大気中の二酸化炭素や酸素は海水に溶けこみます。いずれも常に一定量海水にあります。現在の生物は、簡単に手に入る材料で殻を作っていることになります。
ところが、カンブリア紀の生物には、リン酸という稀な成分で殻を形成していました。なぜでしょうか。リンはDNAには不可欠な成分です。それを確保するためであったものが、殻や体を支える骨格として利用されていったのではないでしょうか。その理由については、まだ解明されていないようです。
帽天山周辺の地区は、当時、雲南省澄江国家地質公園という名称でジオパークに指定され、世界遺産に登録する手続き入ったところでした。2008年にはリンの採掘は禁止されたとのことです。14箇所もあった採掘場所がすべて閉鎖されました。土地をもとにもどす修復プロセスもおこなっているようです。
澄江の露頭を見て、国際的なジオパークや世界遺産などへの登録を通じて、中国でも自然保護の意識が芽生えたことは重要でしょう。現在どうなっているか知りたいものですが、行けるのでしょうかね。
・梅雨前線・
活発な梅雨前線の影響で、
日本各地で大雨となっています。
非常に長い期間つづくので大変です。
特に、九州を中心に洪水被害が各所でています。
被災された方にはお見舞い申し上げます。
北海道は幸い今のところ、大雨にはなっていません。
このような大きな被害の時は、
政府の支援や自衛隊の救援も必要ですが
人手も必要なのでボランティア活動も重要です。
しかし、新型コロナウイルスの危険性もあり、
気軽には呼べばない事態にもなっています。
悪い事態が重なってしまいました。
一日も早い回復を願っています。
・行政執行・
中国の自然保護の意識はどの程度でしょうか。
以前は、住民への保証はほとんどなく
強制的に強引に開発を進めているとも聞いていました。
澄江のリン鉱の採掘業者への保証は
どうなっていたのでしょうか。
他国のことながら気になります。
日本なら、たとえ行政執行をしたとしても
それなりの保証はあるかと思いますが。
GeoEssay 187 澄江:なだらかな丘陵からのSSF
Time:
0:00
●
Geologist
GeoEssay
187 澄江:なだらかな丘陵からのSSF
を発行しました。
今回は常春の街、
昆明の近くの澄江(チェンジャン)の紹介です。
澄江は、中国南部の雲南省の省都の昆明から
南東にある町です。
ここは古い時代の化石がでることで
有名になったところです。
187 澄江:なだらかな丘陵からのSSF
を発行しました。
今回は常春の街、
昆明の近くの澄江(チェンジャン)の紹介です。
澄江は、中国南部の雲南省の省都の昆明から
南東にある町です。
ここは古い時代の化石がでることで
有名になったところです。
2020-07-14
●バタバタと:No 7082 2020.07.14
Time:
7:47
●
Geologist
ムシ。江別
今朝はどんよりした空模様である。
雨が降りそうで、湿度も高い。
気温はそれほど高くないので
なんとか過ごせる。
今日はバタバタしそうである。
午後のゼミの準備、
明日の講義の準備、
原稿2件の仕上げ、
その合間に論文の執筆を進める。
昨日は、数学的な部分をひと項目仕上げ、
最後の議論に必要な部分の図を仕上げた。
これで議論の方針が決まった。
なんとか今週中に粗稿を仕上げたい。
2020-07-13
●できるところまで:No 7081 2020.07.13
Time:
7:00
●
Geologist
ハナ。江別
今朝は朝から蒸し暑い。
外を歩いてい時は丁度よかったが、
研究室に入ると蒸し暑い。
窓を全開にしても朝から暑い。
今日は午後から面談とゼミがあるので、
午前中に論文に専念しなければならない。
スケーリング則や冪乗分布なども
重要な数学的概念であると思えてきた。
それも入れることにした。
もう新しいことはあまり入れていくと
キリがないので最後にする。
最後の議論をどうするか悩んでいるが
できるところまでやっていくしかない。
2020-07-11
●蒸し暑い:No 7080 2020.07.11
Time:
7:31
●
Geologist
ハナとハチ。江別
今朝は曇りで風もない。
朝から湿度も気温も高く蒸し暑い。
自宅の窓を開けて外の涼しい空気を入れて
部屋の空気を入れ替えた。
ここしばらく涼しかったので
この厚さはつらい。
昨日は論文の数学の部分の粗稿を書いた。
今日は最後の地質学への適用事例である。
これについては考えながら
書かなければならないが、
なんとか早目に粗稿を書きたい。
今日もなんとか集中して書き進めたい。
さあ、はじめよう。
2020-07-10
●論文を進めなければ:No 7079 2020.07.10
Time:
6:47
●
Geologist
バラ。江別
今朝は晴れである。
昨日は昼間は蒸し暑かった。
今日も湿度も高くて、暑くなりそうだ。
もしろん夜は涼しいので
窓を閉めて寝ることになる。
昨日は論文を作成していたが、
時間とれず、あまり進んでいない。
少々焦りがでてきた。
今日は1校時の講義、
昼には面談があるので
それ以外の空き時間を使って
できるだけ論文構成を考えながらも
書き進めなければならない。
さあ集中していこう。
2020-07-09
●関数図を書く:No 7078 2020.07.09
Time:
9:04
●
Geologist
雫。江別
起きて外をみると、雨上がりの道が見えた。
そして深い霧であった。
日が昇るとともに霧が深まっていく。
その上には青空が広がっているようだ。
晴れるのいいのだが。
今日は午前に講義と午後は会議である。
空き時間に論文を書いていく。
関数の図も新しいアプリケーションで書けた。
そのソフトには、アプリケーション版とWEB版がある。
とりあえずは、必要な関数を作成したが、
本当はもっと色々作成したいことがあるのだが、
締切があるので、
じっくりと操作を試行錯誤している
時間がないのが残念だ。
なかなか優れたソフトだ。
EarthEssay 3_185 地磁気とマグマの海 1:バリア
Time:
0:00
●
Geologist
EarthEssay
3_185 地磁気とマグマの海 1:バリア
を発行しました。
地球の磁気は、目で見ることはできません。
その力は弱いのですが、
方位磁針などの磁石で知ることができます。
磁気は、私たち人類に
どのような影響を与えれているのでしょうか。
思わぬ影響がありそうです。
3_185 地磁気とマグマの海 1:バリア
を発行しました。
地球の磁気は、目で見ることはできません。
その力は弱いのですが、
方位磁針などの磁石で知ることができます。
磁気は、私たち人類に
どのような影響を与えれているのでしょうか。
思わぬ影響がありそうです。
2020-07-08
●続く雨模様:No 7077 2020.07.08
Time:
7:08
●
Geologist
アジサイ。江別
今朝は、雨上がりで、
どんよりした空模様である。
なかなか快晴にならない。
今日は、午前と午後に講義があり、
昼の空き期間には面接指導がある。
その合間をぬって論文を
執筆しなければならない。
今までの延長線上にない
全く新しいアイディアで書いているので
調べたり、考えることも多い。
書きたいテーマははっきりしているが
それなりに時間を取られる。
でも、あと2週で仕上げなればならない。
2020-07-07
●数学的手法の整理:No 7076 2020.07.07
Time:
6:58
●
Geologist
ノラニンジン。江別
今朝も、どんよりとした空模様である。
昨日は昼間は蒸し暑かった。
夜は涼しくなるのでいいが、
昼間の蒸し暑さは最近涼しかったので
少々疲れる。
昨日は午前中に論文の構想を考えた。
用いる数学の手法を整理した。
それに関連する少し数式を書いた。
グラフを書きたかったが、
いつも使っているものではかけないので
新しいアプリケーションを用いる必要がある。
はじめてのものなので少々手間取りそうだが、
進めていかなければならない。
午後は面談を進めた。
今日は明日の講義の準備、
午後はゼミが2つある。
その空き時間に論文を進めていく。
いつもと同じ繰り返しである。
でも、ばたばたするのは同じだ。
2020-07-06
●論文の構想を:No 7075 2020.07.06
Time:
6:56
●
Geologist
蕾。江別
今朝は、どんよりとした空模様である。
いつもこのような天候だ。
予報では気温が上がるようだだ。
今日は午後からゼミと面談練習などで
びっしりと予定が入っている。
午前中に論文を書いていく。
昨日、自宅で論文の骨子を考えはじめた。
いろいろ構想が湧き上がるが、
これまでの延長にあること、
地質学に留まること、
将来のパーツに収まること、
そんなことに気をつけながら
構想を立てなければならない。
構想はほどほどにして
執筆と作図に専念しなかればならない。
2020-07-04
●今日半日だけ:No 7074 2020.07.04
Time:
8:00
●
Geologist
チョウチョ。江別
今朝もどんよりとした空模様である。
霧雨が降っていたが、
大学にくるまではなんとか雨はもっていた。
昨日は、推敲を終えて、
InDesignでの編集をはじめた。
半分ほの文章はいれたが、
あと少しかかる。
今日半日でできるだけ進める。
日曜日は自宅で別の作業と
原稿を書かなければならない。
来週からは論文にかかる予定なので
今日で区切りとする。
予定通りに進められなかったが、
なんとが目処が立てられるまで進めた。
あと、半日間集中しよう。
2020-07-03
●あと少し:No 7073 2020.07.03
Time:
7:02
●
Geologist
2020-07-02
●あと少し:No 7072 2020.07.02
Time:
7:10
●
Geologist
雫。江別
今朝は雨上がりの中、 自宅を出てきた。
途中で雨が降り出した。
どんよりとした雲なので
今日は一日雨模様だ。
寒くないので丁度いい気温だ。
今日は午前に講義と午後に会議がある。
その合間に推敲を進める。
昨日ははかどった。
一番量の多い章であったが、
新しく書いたところなので、
頭に残っているため、
すんなりと遂行できた。
残りはあと少しとなってきたので、
今日中に推敲が終わるかもしれない。
そうなれば、明日からInDesginの
編集作業に入れそうだ。
2020-07-01
●今週は推敲に専念を:No 7071 2020.07.01
Time:
6:54
●
Geologist
ハナと雫。江別
今朝は雨上がりのあとの快晴。
昨日までは寒かったが、
気温も7月のものになり暖かい。
長袖とウンドブレーカーでは暑い。
でも予報によれば明日から
また涼しくなりそうだ。
今日から7月になる。
研究計画では次の7月下旬締め切りの
論文に取り掛かるつもりであった。
しかし、今週で本の推敲の
目処がつきそうなので
今週は論文に専念することにした。
また研究課の担当の人から
出版の目処について聞かれたことも
はずみをつけた。
ただし、今日の午前と午後の授業と
明日の講義の準備は最優先だが。
Monolog 222 生命は概念か科学的現象か
Time:
0:00
●
Geologist
Monolog
222 生命は概念か科学的現象か
を発行しました。
生物と生命についです。
生命の意味するところを、
深く考えることは少ないと思います。
今回は生命について考えていきます。
少々ややこしい話になりますが、
読んでいただければと思います。
222 生命は概念か科学的現象か
を発行しました。
生物と生命についです。
生命の意味するところを、
深く考えることは少ないと思います。
今回は生命について考えていきます。
少々ややこしい話になりますが、
読んでいただければと思います。
登録:
投稿 (Atom)