2019-11-30

●腰痛の余波:No 6886 2019.11.30

街灯。江別

昨夜降った雪が、今朝も残っている。
真っ白の雪景色である。
いよいよ12月になるが、根雪のように思える。

いつものように大学に来た。
査読論文の修正は順調に進んだので、
昨夕、修正版を提出した。
今日は午前中、執筆を進めることができる。

今週後半、帰宅で歩いている時、
股関節から大腿骨に痛みが走ることがった。
常に出るのではなく時々出る。
多分、まだ腰痛が残っているのだが、
そのためどこかかばっているため、
他の場所に不具合が出ているのかもしれない。
そこで、午後に温泉へでかけて、
腰や足を温めようと考えている。

2019-11-29

●厳冬期:No 6885 2019.11.29

夜明け前。江別

今朝は、昨日からの積雪があり
一部では除雪が入っていた。
先週末から、今週にかけて
一時、暖かい日があったのだが、
11月の終わりなのに
根雪のよう雪景色になった。
考えたら、自身の服装も
完全な厳冬期用になっている。

今日は午前と午後に講義があり、
その合間に、学生の添削がある。
空き時間に論文の査読校正をすすめる。
昨日は、本文のまとめの前まで進めた。
あとは、後半と図表、その説明文、
要旨などのチェックとなる。
明日中には終われるだろう。
そして執筆も進めていく。

2019-11-28

●また、雪が:No 6884 2019.11.28

夜明け前。江別

今朝は、快晴で冷え込んだ。
昨夕は雨が降ったが、
夜半から冷え込んだ。
今朝は、雪が数cm積もっていた。
時々風が強く吹くような天気だ。

今日は午前中の講義だけなので、
講義の準備をして、
執筆の査読の修正をしていくことになる。
作図でいろいろ苦労している。
なかなか欲しいデータが揃わないためである。
でも、いろいろ整理するためにも
作図をしていくことは重要なのだ。
コツコツと進めていくしかない。

EarthEssay 5_166 系外惑星 1:TESSへの期待

EarthEssay
5_166 系外惑星 1:TESSへの期待
を発行しました。

太陽系外の惑星の発見は、
度々ニュースになり、
このエッセイでも何度か取り上げてきました。
系外惑星には、多様な惑星、そして異形の惑星、
地球に似た惑星などがあることがわかってきました。

2019-11-27

●研究の醍醐味:No 6883 2019.11.27

夜明け前。江別

今朝は快晴で、冷え込んだ。
ベストをワイシャツに着てきた。
少しずつ厳冬期モードに入っていく。
今年は寒さが厳しい。

今日は午前と午後に講義がある。
その合間に執筆、論文修正を進める。
論文の修正が優先となる。
しかし、そればかりでは頭が疲れる。
交互に作業を進める。

執筆は、以前書いた論文を
全体的に構成し直しながら
内容も検討し直している。
新たな図表をかなり書き加えている。
その時、いろいろと新たなアイディアが湧いてくる。
それも研究の醍醐味である。

2019-11-26

●雪へ:No 6882 2019.11.26

足跡。江別

昨日の午後から天気予報どおりに、
冷え込みが訪れた。
夜には、融けていた道路が凍りつき
ツルツルになっていた。
今朝は新雪がうっすらと積もっていたので
つるつる状態は免れた。

今日の午前中は明日の講義の準備と
午後からは講義が2つある。
論文が査読から返ってきた。
その修正を来週中に終わらせなければならない。
また執筆が少し停滞する。

2019-11-25

●異様な暖かさ:No 6881 2019.11.25

並木道。江別

週末から暖かくなり、雨となった。
ほとんどの雪が融けた。
異様な暖かさだ。
今朝は、雨まじりの風が強く吹いていた。
傘をさしてきたが、横殴りの雨で困った。

昨日は自宅でばたばたしていた。
午前中に春の帰省の日程調整をした。
今回は家内の実家も訪れる予定にした。
その後、私の実家にも帰省する。
いずれも親に面会して話をすることになる。

今日は学生の添削が少しあるが、
執筆を進めていく。
雑用がいろいろあるので、
なかなか進まないが
優先順位を考えて進めていこう。

2019-11-23

●作図もはじめた:No 6880 2019.11.23

夜明け前。江別

今朝も寒くなった。
完全に冬仕様である。

今日はいつものように大学に来ている。
昨日空き時間で、執筆も少したが、
主には過去の作成した図表を整理した。
違う作図ソフトを使っているものが
まだかなりあるので
それを移行する前に整理をしていた。
今日も執筆と作図を続けることになる。

2019-11-22

●執筆を:No 6879 2019.11.22

畑。江別

今朝も寒いが、冷え込みは収まってきた。
しかし、朝は残った雪が凍って歩きにくかった。

今日は講義が2つあり、
その合間に卒業研究の添削が入る。
週末にはいっていた校務は
担当のミスで、なくなった。
いつものように土曜だけ大学に来て
仕事をすることができるだろう。

今後、すべての空き時間は
執筆を進めていくことになる。
とりあえず、全体の構想が終わった。
まずは、図表の整理、作成は
時間があるときにすることにして、
書けるところから
本文を書き始めていくことにする。

2019-11-21

●ガリガリの道:No 6878 2019.11.21

実。江別

今朝も冷え込んで、道路がガリガリに凍っている。
歩くの怖いほどである。
今年の雪は早く、根雪のようだ。
厳冬期用の上着をだした。

昨日は大学時代の同級生が札幌に来たので、
すぐ来れる人だけを呼んで飲んだ。
4名のこじんまりとした飲み会だった。
早めに終わって帰ったが、
いつもりぐっすり寝入った。

今日は講義の会議があるが、
空き時間に執筆を進めたい。

EarthEssay 6_168 2019年ノーベル物理学賞 3:地球の立ち位置

EarthEssay
6_168 2019年ノーベル物理学賞 3:地球の立ち位置
を発行しました。

ノーベル物理学賞の内容に紹介しています。
前回のピーブルズ博士の研究は
多岐に渡っていたのですが、
マイヨール博士とケロー博士の研究は
わかりやすいもので、
そのインパクも想像しやすいものです。

2019-11-20

●寒波再来:No 6877 2019.11.20

サイロ。江別

今朝は冷え込みが厳しい。
いつものジャンバーできたら寒かった。
もう厳冬期用のジャンバーや上着でないとだめだ。

昨日講義からもどったら、
補助ディスプレイが切れいた。
どうも不在中にトラブルがあったようだ。
今朝、何度がチャレンジしたが、
どうもディスプレイカードが破損したかもしれない。
今度時間のある時、
カードのチェックと、他のカードを試してみたり
いろいろ調べければならない。

今日の夕方は大学の同窓生との飲み会がある。
久しぶりに会うようなのだが、
実は1年前にあっているのだが。

2019-11-19

●次なる目標へ:No 6876 2019.11.19

並木道。江別

昨日午後からは、雨もまじりだし
寒波は収また。
しかし、明け方には道が凍っていた。
雨で道路の雪はだいぶとけていたので、
乾いたところを選んで歩けた。

昨日論文を投稿した。
その論文のテーマをめぐり、
研究計画を修正をした。
そして次なる目標を設定しながら、
執筆のための構成を考えはじめた。
新たな目標や構想を考えているときは楽しい。
これそ研究の醍醐味だろう。

2019-11-18

●寒波、継続中:No 6875 2019.11.18

雲。江別

寒波が続いている。
日曜日の明け方には
激しい吹雪となっていた。
日が昇ると収まってきたらが、
冷え込みに続いた。
ガリガリになった道を歩いてきた。

昨日午前中は、自宅で論文の作業をした。
同じソフトだが環境や設定が
変わっているようでで
うまく行かない作業がいくつかあった。
しかたがないので、できる範囲で進めた。
できれば今日中に投稿したい。
だが、進めなければならない作業、
校務もあるので、それを進めてからだが。

2019-11-16

●論文の完成を:No 6874 2019.11.16

雪の街灯。江別

寒波が続いている。
今朝も少し積もっている。
いつもの時間に自宅をでたが冷え込んだ。

昨日はぐっすり寝れた。
久しぶりに朝まで目をさますことなく寝ていた。
いつもの時間に大学きている。
今日は朝に補講があり、
そのあと論文を完成させるために、
午後も仕事をすることにした。
いつものように弁当も持ってきた。

論文は後半を削除したので
そのための修正をしている。
それも含めて仕上げていかなければらない。
今日中に全貌の目処をつけて、
来週早々に投稿しなければならない。
今日もできるだけ進めたい。

2019-11-15

●論文のページ超過:No 6873 2019.11.15

足跡。江別

昨日の午後から急激に寒波が来た。
雪は殆どふらなかったが、冷え込んだ。
今朝は薄っすらと雪化粧になった。
今シーズン最初の積雪だ。
それより冷え込みが強い。

昨日は空き時間に論文を書いた。
完成度を高めるために
ここしばらく修正、推敲を続けていた。
ところが、気づいたら規定のページを
大幅に超過していた。
今週中には目処をつけなければならないので、
内容を3分の1けづって、
2つの論文にして、前半で仕上げることにする。
残りは次期に論文にすることになる。
それだけでも十分重要なテーマになりそうだ。
考えれば考えるほど、
いろいろなアイディアが生まれてくる。
大変だが、楽しいところだ。



2019-11-14

●無理せずに:No 6872 2019.11.14

ハルニレと月。江別

今日は暖かい。
雨が上がって晴れ間が見えている。
11月も半ばになった。

昨日まで出張であった。
腰痛を気にしながら動いていた。
あまり歩くことはせず、
道路脇から調べることを主にした。
それでも移動中は腰が痛くなりこともあり、
体をのばしのばししながらの調査であった。

今日は久しぶりに歩いてきた。
腰痛発症依頼なので、
10日ほど通勤では歩いていなかった。
まあ、いつものように歩いてくると
心地よい気分になる。
まあ、腰に負担をかけないように
無理しないように回復させるていくしかない。

論文の締切が迫っている。
毎日必死で進めなければならない。
来週う早々には投稿しなければならない。

EarthEssay 6_167 2019年ノーベル物理学賞 2:宇宙の理論化

EarthEssay
6_167 2019年ノーベル物理学賞 2:宇宙の理論化
を発行しました。

今年のノーベル賞物理学賞についてのシリーズです。
まず、ピーブルズ博士の
業績に関する話題から紹介していきます。
専門ではないので、
うまく説明できていない点があるかもしれません。
ご容赦いただければと思います。

2019-11-08

●冬到来:No 6871 2019.11.08

昨日午後、治療院にいく。
治療を受けた直後は、
痛みが和らぐ。
自宅に戻ってしばらくすると
また痛みが戻ってくる。
いつものような治療効果だ。
日に日に動けるようになるのは嬉しい。

昨日、治療院に送ってもらっている時
みぞれから雪、雨となった。
私が治療院から戻ったら
自動車屋さんいお願いしていたので
冬タイヤにすぐに交換してもらった。
雨と雪が繰り返しているような天候となった。

大学に送ってもらって今朝の景色をみた。
畑や道の端っこには、雪が積もっていた。
濡れたところは凍っていた。
大学について山並みをみると、
山全体が冠雪していた。
いよいよ冬が到来した。



2019-11-07

●腰痛:No 6870 201911.07

4日に発生した腰痛で、
5日は自宅で動けずに、一日療養した。
講義をいくつか休講にした。
6日は、休めない講義が続くので
痛みを堪えて大学に来た。
動くきだすと、痛みが収まってきて、
不自由ながら動けた。

一度動きを止めると
次の動き出しが痛みがぶり返し動けない。
今朝も起きるのに苦労する。
着替えを家内に手伝ったもらうが、
少しずつは良くなっている。

今朝も家内に送ってもらう。
午前中の講義と校務をして、
午後に治療院の予約が取れたので
治療を受けにいくことにする。

来週は出張が入っているので
なんとか車を運転して、
移動できるようにならないと思うのだが。

EarthEssay 6_166 2019年ノーベル物理学賞 1:理論と観測

EarthEssay
6_166 2019年ノーベル物理学賞 1:理論と観測
を発行しました。

少し前ですが、今年のノーベル賞が発表されました。
化学賞を吉野彰さんが受賞されたので日本はわいていますが、
私は物理学賞が気になっていました。
それは現在執筆している論文と
深い関わりがあるからです。

2019-11-04

●論文の図表を:No 6869 201911.04

サクラ。江別

今朝は晴れ間ものぞくが、曇が多い。
少しずつ寒さがつのる。

夜中に目が醒め、1時間ほど本を読み
その後また寝たら、1時間ほど寝過ごした。
今日は30分ほど遅めに自宅を出る。
そしていつものように大学に来る。
今日は休日なので、
午前中だけ仕事をする予定である。

今日は論文を書く予定だ。
文章はほぼできたので推敲の段階になった。
図表の作成に集中したい。
前回、図のデータ形式が
がうまく移行できないものがあった。
それを再度、挑戦していきたい。

2019-11-02

●温泉へ:No 6868 201911.02

モミジ。江別

今朝は曇りである。
寒さはそれほどではない。

今日は午前中、少し校務書類の作成をして、
論文の作成を進める。
だいぶ書けてきたが、
細かいツメや補強部分が必要になる。

今日から世間は連休となる。
家内とどうしようかと考えたが、
ビデオデッキが壊れたので、
それを注文したのが
連休中に到着する予定である。
代金引換なので自宅にいなければならない。
まだ、大阪から移動中なので
いつかはまだ不明である。
そのため、今日の昼に昼食を近場でとって、
その後、温泉にいくことにした。
いつもいっている温泉であるが。

2019-11-01

●いよいよ11月に:No 6867 201911.01

サイロ。江別

今朝は雨上がりの中を歩いてくる。
今日は比較的暖かい。

11月になった。
秋も深まり、紅葉も末期になってきた。
今週末は連休だが、
いつものような日々を過ごすだろう。
天気が良ければ、どこかにでかけたいものだが、
どうなるだろうか。
今日は講義が2つあり、
学生面談をする。

合間に論文の執筆を続けている。
毎日論文を書きつづけているので、
少しずつ内容が増えている。
充実していくるのだが、時間がかかっている。
でも書き進めるしかない。

179 仁摩:砂のカオス

 仁摩(にま)は、きれいな砂浜で有名です。日本の各地に砂浜はありますが、仁摩の砂は、少々珍しい砂からできています。その珍しい砂に関する展示をしている、サンドミュージアムが仁摩にはあります。そこでカオスを考えました。

 人は、自然物に対して、どのような時に心地よさを感じるのでしょうか。生き物だけでなく、自然の造形にも心地よさを感じます。小は砂や石ころから、大は海岸線、水平線、山並み、地平線まで。そこにはかならずしも共通点があるようには思えません。同じものを見ていても、天候によって美しいと思えたり、恐ろしく思えたり、感じ方が左右されることもあります。すべての人がいいと思うものあるでしょうし、特定の人しかいいと思わないものもあるでしょう。その中で、すべての人の感動の共通項が、絵葉書になるような景色、観光地でしょうか。
 そうなってないところは、一部の人だけの興味になるのでしょう。みんながいいと思うところは、もちろん素晴らところなのですが、人が多すぎると少々興ざめをするのは私だけでしょうか。一時期流行った観光地で、今は人気がなくなっているところに、私は魅力を感じてしまいます。もちろん、そんなところばかりを選んで訪れているわけではありませんが。
 さて、美しい景色の中には、砂が重要な要素になっていることも多くあります。砂漠や砂丘、海岸の砂浜がその典型でしょう。海岸の砂浜にも、その色合いも美しさの重要な要素です。ハワイはワイキキの白い砂浜を思い浮かべますが、火山地帯では黒い砂からできた砂浜(玄武岩質の溶岩破片からできているところ)、緑がった砂浜(カンラン石を多く含む)があったりします。日本では、灰色の砂浜(火山地帯)や茶色い砂浜(堆積岩地帯)、白い砂浜(花崗岩地帯)が多いでしょうか。
 粒子のそろった細粒の砂が長くのびている砂浜は、心地良いものです。なにもない砂浜であっても、昔から子どもから大人まで、絶好の遊び場でもありました。乾いた砂で山をつくると、裾野と高さは一定しており、その高さだけを大きくすることはできません。これは砂の性質を反映しています。
 砂は、固体の粒子からできていますが、流体(液体)のような挙動をします。まるで水のように流れることがありますが、液体ではありません。液体とは異なり、山ができたり、表面の凹凸が残されたり、流体にはない性質もあります。しかし、集合体としては流体のような挙動をすることがあります。このような細粒の固体の集合物が、流体のように振る舞うものを粉粒体と呼びます。
 今年の夏の終りに、島根県大田市には仁摩(にま)という町に行きました。仁摩では、日本海に面したきれいな砂浜が広がっています。この浜は、琴ヶ浜(ことがはま)と呼ばれ、緑の林の前に白い砂浜が続く、まさに白砂青松と呼ぶにふさわしい海岸です。
 琴ヶ浜は、「日本の渚百選」と「日本の音風景百選」に選ばれています。「日本の渚百選」は、きれいな渚ですからわかるのですが、音風景に選ばれるとはどういうことでしょうか。
 波によく洗われた海岸の砂は、硬い鉱物だけた残り、粒のサイズもそろってきます。すると不思議な性質が生まれてきます。大きさと粒子の質が揃った砂で山を作ると、一般の砂より高い山になります。また、このような砂浜を歩くと、キュッキュときれいな音がすることがあります。このような砂を「鳴き砂」といいます。
 琴ヶ浜は、鳴き砂からできています。そのため、音風景百選になっています。かつて、日本には多くの砂浜に鳴き砂があったようですが、今では30箇所ほどになっているそうです。鳴き砂がある浜は、砂が綺麗に洗われていなければなりません。つまり、きれいな海岸でないと鳴らないということです。琴ヶ浜でも、海水浴シーズンになると鳴かなくなるようです。
 鳴き砂の条件は、かなり詳しく調べられてきました。0.2mmから0.6mm程度のサイズの石英の粒が多いこと、粒の形が丸いこと、ドロなどが混じらないこと、水でよく洗われていること、などが挙げられています。しかし、研究が進んできて、人工的に鳴き砂を作ってみると、必ずしも丸くなっている必要はないことが分ってきました。また、水で洗われている必要はなく、砂漠のようなところも鳴き砂がありますので、不純物がなくなるような仕組みがあればいいのでしょう。ただし、海岸の鳴り砂では、きれいな水で洗われている必要があるようです。
 琴ヶ浜の砂は、江の川を流れてきた砂が、海流で運ばれてきたものだとされています。周囲の山地を構成するのは、川合層の砂岩礫岩や久利層の泥岩、久利層のデイサイト質火砕岩などで構成されています。それらが、琴ヶ浜の鳴き砂とどのような関係があるのかは、まだ十分に解明されていないようです。
 今回、仁摩でサンドミュージアムを訪れました。そこで砂や、鳴き砂についていろいろ学びました。琴ヶ浜ですが、以前訪れた時は雨の後だったので、琴ヶ浜は鳴きませんでした。今回も、雨のために鳴きそうもありませんので、琴ヶ浜には行きませんでした。
 サンドミュージアムの訪問は2度目となります。サンドミュージアムでは、いくつかの装置に毎回見入ってしまいます。大きなオブジェがいつくかあります。定期的に回転する砂が、前回の様子が少し違っているため、次も違ってくるもの。定常的に流れ落ちる砂が、たまるところが少し異なることで不思議な動きをする装置。砂の上を重い振り子を揺らすと砂に不思議な模様ができる装置。これらは仕組みでは、砂や装置は、毎回同じ動きしたり、単純な構造なのですが。前の状態が少し異なっているため、毎回挙動が異なってきます。これは、カオスの不思議さを感じさせる装置となっているようです。私は、そのカオスに魅入ってしまいます。
 自然界では、カオスの多くは多様性に消されてしまいます。サンドミュージアムのように、砂に現れるカオスの状態だけを注目できる装置をつくると、カオスの不思議さを際立たせることができます。同じ装置内での砂の動きであっても、長時間見ていても、何度も見ても飽きないのでしょう。これがカオスの魅力ではないでしょうか。

・砂のデータ・
私は、砂も研究対象にしています。
砂を各地で集めています。
砂はだれもが親しんでいる自然中の素材です。
その素材を自然史として利用しようとするのが
もともとの狙いでした。
どう利用するのかというアイディアが浮かびません。
現在、700地点ほどの砂を収集しました。
その中に琴ヶ浜の砂があります。
2000年9月30日に採取したものです。
これは、博物館時代に訪れたときに
他の学芸員とともに採取したものです。

・小さな世界へ・
今回のエッセイでは、場所は仁摩でしたが、
仁摩の琴ヶ浜から、砂浜へ。
砂浜から砂の不思議な挙動へ。
そして鳴き砂に移動していきました。
砂の小さな世界に入り込んでいく旅となりました。
小さな砂が生み出す不思議な造形。
砂のカオスが生み出す魅力的な造形。
そんな世界への旅でした。

Monolog 214 鍾乳石のカオスとフラクタル

Monolog
214 鍾乳石のカオスとフラクタル
を発行しました。

鍾乳石は、単に柱があるのではなく、
その形状や表面に、
模様がいろいろ形成されています。
その模様は、ひとつひとつは異なっているのですが
、どこか似たものがあります。
カオスとフラクタルには不思議な魅力があります。