2017-05-17

●その可能性はすでに考えた:No. 6125 2017.05.17

井上真偽著「その可能性はすでに考えた」
(ISBN978-4-06-299055-4 C0293)
を読んだ。
これも不思議なミステリーである。
10数年前の宗教集団の集団自殺で
生き残りの少女からの事件解明を
ある探偵が依頼される。
それに関してすべての可能性を考えた後
奇蹟によるものとの判断をした。
その探偵を判断を
ほかの何人かの人から可能性の提案して、
探偵の穴を突こうとする。
しかしその可能性は
探偵がすでに考えていたという話である。
しかし、最後に3つの可能性を合わせると、
矛盾が生じるという反論できた。
探偵は、それに対しても
なんとか答えを導き出すことができた。
しかし、そこから奇蹟の論証が消えた。
不思議なミステリーであった。