2012-01-31

●方丈記:No. 3963 2012.01.31

枝。江別市文京台

今朝は晴れで冷え込んだが、
風がなかったので、
凛とした寒さを味わえた。

昨日から大学の後期の定期テストが始まった。
私の担当は今日から3日間である。

昨日は文章を書くために、
「方丈記」を読んだ。
高校時代に読んだことがあるのだが、
再読したら、だいぶ印象が違っていた。
鴨長明が住処(すみか)に
こだわっていることが確認できだ。
なぜ、こだわっていたのかというと、
非常に小さく質素になっても
住み心地が良く満足しているからだ。
小さいというのは、
権勢を誇った頃と比べれば
10分の1、100分の1の広さになってるためだ。
しかし、当時の庶民と比べれば、
広く贅沢な家での暮らしであったろう。
長明にとっては、
質素で慎ましい生活であったのだろう。
これは、個人の感覚の問題であるのだが、
今の世にもあてはまるのだろう。
質素な暮らしの中にも、
長明には、教養、趣味を反映したものがあった。
自分に翻ると、そんなものがあるだろうか。
捨てて、捨てて、捨て切ったときに残る
自分らしさや自分の望むものはなんだろうか。
思いつかないなあ。
そんなことを考えてしまった。