2014-01-12

●顔のない男:No. 4675 2014.01.12

北森鴻著「顔のない男」
(ISBN4-16-765681-7 C0193)
を読んだ。
非常に複雑な伏線がはられている。
多くの殺人が起きる。
キーになる人物や証拠品が出てきて
それが謎の中心になっている。
この一見、編にみる小説が、
半年に一回の月刊誌連載であったと知ると、
作者の手腕のすごさがわかる。
これは、単独の作品だ。
他のシリーズ連作の作品の味わいには達していない。
もちろん長編とし読んでも面白く、
最後のどんでん返しも用意されている。
さすがに北森作品であるといえるものである。
彼の作品はあと少ししか残っていない。
味わいながら読んでいこう。