2009-06-11

●似て非なるもの:No. 2935 2009.06.11


雫。江別市文京台

今朝は雨である。
しとしとと降る雨である。

傘をさして歩いている途中、
あることをを思いついた。
私は、歩きながら写真を撮るのだが、
雨のときは、ついつい雫を撮ってしまう。
コブシの葉っぱに落ちた雫が
葉っぱの表面張力で球になる。
それが光に反射して白く輝く。
朝はいつもそうであった。
今日は曇りで光量が足りなったのだろか。
光のさす角度が違っているためであろうか。
傘の陰になっているためだろうか。
白く輝いていなかった。
そこで、ふと思いついた。
雫はこぶしの葉っぱの上で
「いつも 」光っていると思ったが、
それは、いつもと同じ雫ではない。
別の水である。
その水の由来も違っている。
このコブシの葉っぱだって、
毎年のようにこの木になっているが、
去年のものとは全く違っている。
そう、すべて同じようにみえても、
別のところから由来した物質であって、
世代を交代していて、
時間を経過しているから、
いろいろな階層において同じものではない。
つまり似て非なるものである。
そんなことを考えてしまった。