2011-05-13

●そこに矛盾はないのか:No. 3710 2011.05.13

桜。江別市文京台

今朝は昨日の快晴から一転、雨である。
自宅を出るころは、
小雨になっていたが、
夜半には結構降ったようだ。
今日は3講目のあと
校務で、札幌に出かける。
校務遂行に関連していろいろ考えた。
大学の教員は学生の教育と
自分自身の研究を
進めることが主要な任務である。
その比率は人それぞれである。
それ以外に大学の教員には
大学という組織を円滑に運営するための
仕事(校務)も不可欠になってくる。
校務は自分たちの組織を
維持することにもつながるので
しなければならない仕事となる。
教育の対象は学生である。
学生の入学者数が
大学の命運を握る時代になってきた。
そのために、学生の供給先である
高校へのさまざまなアプローチが必要になり、
すべての大学で熱心に取り組んでいる。
その担当は大学の教員や職員となる。
大学の教育は学生への教養や専門的学問を
身につけさせることである。
その重要な最終目標は就職である。
就職先を多数用意するために、
企業へのアプローチも必要になる。
それも教員と職員の仕事となる。
昔の大学は、黙ってても大学に学生が来て、
企業からは求人にきた。
しかし、時代は変わった。
大学への入口も出口も
大学側が世話をしなければならない時代である。
大学の教職員のリソースは
華やかかりしころと変化はない。
いや、むしろ減っている。
特に非常勤講師は激減させている。
そのしわ寄せは、教員に及び、
研究や教育の質に反映するはずである。
研究や教育の質を落として、
学生へのサービスが向上するのだろうか。
そこに矛盾はないのだろうか。
そんなことをつくづく考えさせられる。