2011-05-15

●ミクロな化石、地球を語る:No. 3712 2011.05.15

谷村好洋著「ミクロな化石、地球を語る」
(ISBN978-4-7741-4426-9 C3044)
を読んだ。
プランクトンの化石(微化石)を用いる著者の
研究分野の紹介となっているようだ。
前半はプランクトンや微化石の歴史、
研究の方法の説明は面白い。
しかし、実際の研究例の紹介が面白くない。
ローカルで、事例が個別すぎる気がする。
著者はグローバルな話と考えているようだが、
どうも「それがどうした」という気もする。
ひとつのテーマを深く斬り込んで、
その重要性を分かりやすく
説明するほうがいいのではないだろうか。
博物館におられるのだから、
化石の名前の羅列が
市民には抵抗があるのを熟知されているはずなのに、
大量の化石名がでてくるのは疑問を感じる。