2009-05-30

●技術に溺れぬよう:No. 2919 2009.05.30


カツラ。江別市文京台

昨日の夜も疲れて、
ばたりと寝てしまった。
旅の疲れが出たのだ。
年齢のせいか、無理か利かなくなってきた。
年相応の体力、気力ということか。
しかし、年相応というは、
現代の世の中では
画一的なものではないかも知れない。
健康に気をつけて、運動を怠らない人から、
仕事に追われ、休日を怠惰に過ごす人まで、
同世代にも多様な人がいるだろう。
私は、どこに位置しているのだろうか。
町にいると、車での移動、
娯楽もビルの中、スポーツも屋内、
せいぜい人工的自然の中を動き回る、
ということになる。
自然の中の田舎暮らしだと、
たいていが自分の体を使ったものになるだろう。
それを不便さというかもしれないが
現代では、不便さこそが、
人間の野生を維持する鍵かもしれない。
大変かもしれないが、
それが人間という生物が
本来いるべきところかもしれない。
技術に依存した生活環境は、
人間の野生に弱体化をもたらす。
技術は、快楽と便利、安心安全をもたらす一方、
人間が本来持っている
生物としての基本的な能力の
喪失へと導いてしまう諸刃の刃だ。
技術に溺れぬようにせねば。
手遅れでないことを願う。